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2005/10/31

100年で気温1.06度上昇、紅葉50年で2週間遅く

日本の気温はこの100年で1.06度上がり、カエデの紅葉は半世紀で2週間余り遅れた――。身の回りに「温暖化」がじんわりと迫っていることが、気象庁がまとめた最新の異常気象リポートで浮かび上がった。二酸化炭素の増加や都市部のヒートアイランド現象がどこまで影響しているのか。解明が待たれる。

観測データが残る1898年以降の日本の平均気温で比較した。同様に計算した世界の平均気温(陸域)の0.74度と比べても0.32度高い。

気象庁は「気温上昇の度合いは、近年大きくなっている。長期的な気温上昇には地球温暖化の影響が出ている可能性が高い」と分析する。

気温の上昇は大都市ほど顕著で、年間平均気温は100年間に東京3.0度、名古屋2.7度、京都2.6度、福岡2.6度上昇。中小都市の平均(1.1度)を2~3度近く上回った。「(人工排熱などが都市部の気温を上げる)ヒートアイランド現象によって長期的に気温が上昇している」と分析している。

二酸化炭素の排出量が今後も増え続けた場合の予測もまとめた。2100年ごろには、世界の平均気温は今よりさらに2.5度程度上がり、日本の平均気温も2~3度上昇する。特に北海道北東部では4度程度も上昇するとみられる。降雪が減り、太陽光を反射する割合が減って地表面が温められるためといい、その分よけいに上昇すると考えられるという。

1日の最高気温が30度以上の真夏日は、関東から近畿周辺の海岸部で15日程度、九州南部や南西諸島で25日以上増加すると予測した。

海も盛り上がっている。この100年で世界の海面水位は平均で10~20センチ上昇。日本沿岸の上昇は約12センチで、04年に過去最高となった。20年程度の潮位の周期変動もあり、温暖化がどこまで影響しているかはわからないという。

植物の開花が早まり、紅葉も遅れている。この50年で、桜の開花は全国平均で4.2日早まった。中小都市が2.8日なのに比べ、大都市は6.1日。ここでも都市化の影響が出ている。ツバキの開花は全国平均で9.4日も早まった。

一方で紅葉は遅れている。カエデの紅葉は15.6日、イチョウの黄葉は10.7日遅くなった。

熱中症患者の数は94年ごろから被害が目立つようになり、04年は約1600人とデータをまとめ始めた71年以降で最多だった。

(朝日 10/31)

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