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2005/11/26

毒物汚染 生態系への影響は深刻

◆「アムール川生態系に深刻な影響」・中国工場爆発でWWF
 
世界自然保護基金(WWF)ロシア支部のミタソフ情報局長は25日、中国東北部を流れる松花江が化学工場の爆発で汚染された問題に関連し、「(下流の)アムール川では多くの魚が死ぬほか、川底の植物などにも多大な被害が出るだろう」と述べ、有毒物質の流入でアムール川の生態系に深刻な影響が出ると警告した。

また「すでに明らかになっているベンゼン以外にも、もっと毒性の強い物質が流入しているのではないか」と指摘。中国側にすべての有毒物質を分析する技術がないため判明しないだけだと述べたが、毒性の強い物質流入の根拠については明らかにしなかった。

タス通信によると、ロシアの専門家はトルイジンやフェニルアミンなどの有毒物質が含まれている可能性があると指摘。WWFロシア支部は中国との国境地帯に研究者を派遣、定期的に水質検査を実施して有毒物質の確認作業を続けている。

(日経 11/26)

◆中国・川汚染:ロシア極東地域も飲用水確保など対策に全力
 
有毒物質が数日後に流れ着くとみられる下流のアムール川から飲用水を取っているロシア極東のハバロフスク地方の行政当局は26日、給水車を手配するなど対策に全力を挙げた。

同地方政府は近く専門家を中国黒竜江省ハルビンに派遣、汚染の規模や対策について中国側と直接協議する方針だ。

ハバロフスク地方では、約150万人が飲用水をアムール川に頼り、隣接するユダヤ自治州でも約1500人が同川の水を飲用にしている。

ロシア紙イズベスチヤによると、ハバロフスク市内の商店からは飲料水がほとんど姿を消し、市民の買いだめはジュースやビールなどにも広がる気配を見せている。飲料水の価格を普段の倍近くに値上げする業者も出始め、行政当局は便乗値上げの監視を強化した。

ロシア連邦消費者保護監督局は「水の備蓄は十分だ」と公式ウェブサイトで呼び掛け、新たな井戸の確保を検討するなど住民の不安解消に追われている。

民間テレビNTVによると、同市内の病院は有毒物質を摂取した患者の発生に備え、入院用ベッドの追加や解毒剤の準備を進めている。

一方、ロシア外務省は25日、「被害を最小限にするため中国側と協力しており、被害規模について語るのは時期尚早だ」との見解を発表。コサチョフ下院外交委員長は被害の補償を中国に請求する可能性があると述べた。国内で広がりつつある中国への反発を抑える意図があるとみられる。

(モスクワ共同 11/26)

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