国際刑事裁判所:コンゴ武装指導者を尋問 子供徴兵問題で
オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は20日、子供を戦争行為に駆り出したとしてコンゴ民主共和国(旧ザイール)で逮捕され、17日に身柄を移送された同国の武装勢力指導者に対する公開予審尋問を初めて行う。これまでは検察部門による情報収集や捜査が活動の中心だったが、指導者が起訴されれば、初の公判事例となる。
発表によると、身柄を移送されたのは「コンゴ愛国者同盟」のトマス・ルバンガ容疑者。02年7月以降、同国での紛争に関して15歳未満の子供たちを徴兵し、戦闘に駆り出したとして戦争犯罪の疑いが持たれている。同裁判所は2月上旬、逮捕状を発行し、3月14日、同国に逮捕と引き渡しを求めていた。
同裁判所では04年以降、コンゴ当局から付託を受けた虐殺事件などについて検察部門が捜査を進めている。ほかにもウガンダやスーダンのダルフールに関する事件の捜査が行われており、05年7月にはウガンダの武装勢力指導者ら5人に初の逮捕状が出されたが、逮捕にはいたっていない。
同裁判所は恒久的に戦争犯罪などを裁く初の常設裁判所として02年7月に発足したが、設立条約上、当事国の要請なしに裁判を開始することは難しく、米国やロシア、中国などの大国が批准していないことなどからも、その効力の限界が指摘されている。
(毎日 3/20)
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