ブラジルの治安(2)
日本の暴力団の構成員数は8万人だが、さすがに警察署の襲撃まではやらない。日本の方がだいぶましということか。
◆ブラジルの暴動、死者60人に 受刑者立てこもりは拡大
ブラジル・サンパウロでの麻薬密売組織による警察署への一斉襲撃と刑務所での暴動は、14日夜(日本時間15日午前)も続き、地元メディアによると、50以上の刑務所で受刑者が立てこもっている。死者は60人に達した。治安当局はこれまでに82人を逮捕し、検問などを強化しているが、同日に市内約10カ所で路線バスに火が放たれるなど混乱は広がっている。
有力紙「フォーリャ・デ・サンパウロ」は14日午後までの警察署などへの襲撃を115件、死者は52人と報道。死者の内訳は警察官と刑務官計35人、市民3人、武装集団メンバー14人とした。
また、刑務所や拘置所での暴動はサンパウロ州内の78カ所に広がり、刑務官ら計約270人が人質になった。他州の刑務所でも「連帯」を掲げる受刑者が暴動を起こしているという。
治安当局が、収監していた麻薬密売組織「第1首都コマンド」のメンバーを、より警備が厳重な刑務所に移したことが襲撃の発端とされる。同組織は今回の襲撃を「ビンラディン作戦」と名付けていたという。
同国の大都市では、武装した麻薬密売組織が、たびたび警察と銃撃戦を繰り広げるが、これほど大規模な蜂起はまれだ。
ブラジルの刑務所では、麻薬密売組織の幹部が刑務官を買収したり脅したりして携帯電話などを入手し、外部のメンバーへ指示できるようになることも多いとされる。
治安当局は12日、収監していた同組織のメンバー765人をまずサンパウロ市から620キロ離れた刑務所に移送し、幹部8人を尋問のために組織犯罪調査局に連行した。この直後から襲撃が始まった。
サンパウロやリオデジャネイロなどブラジルの大都市の多くでは、周辺部にスラム街が広がっており、麻薬密売組織などの温床となっている。リオでは今年3月、麻薬密売組織が軍の基地から武器を強奪し、奪還を目指す軍との間で約1週間にわたり銃撃戦が続いた。
(朝日 5/15)
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