« 第3回ISO/SR(社会的責任)ポルトガル総会の結果 | トップページ | 針葉樹林火災 地球温暖化加速 »

2006/07/22

世界一受けたい授業 by 山本良一教授

山本教授とは2005年2月のセミナー後の懇親会で初めてお話し、その後も機会を見つけては講義を拝聴している。

今回のテレビ番組への出演は、内容は良いのだが、時間が短すぎてごく限られたことしか伝えられていなかったし、画像も少なかったので、できることなら2時間スペシャル番組にして取り上げて欲しいと思った。

とはいえ、1950年比で地球の平均気温が「+2℃」上昇すれば「人類にとって危機的な状況になる」という明確なメッセージは発せられたし、地球シミュレーターでの最新の予測では、「+1.5℃」(他の多くの生物が絶滅の危機に直面する限界点)を突破するのが「2016年」であり、「+2℃」(人間社会が壊滅的な状況になる限界点)を突破するのは「2028年」であると明示したことの意味は大きい。もし自分があと22年生きるとすれば、人類社会が破滅へと向かう姿を見続けることになる。2100年の予測値は「+5℃」である。いったいどれだけの人類が生き残っていることだろうか。

今、日本人は北朝鮮の貧しい社会的弱者の人たちを見て、食糧援助がなければ生きられない人たちがいるなんてかわいそうだなぁ、なんてことを考えているが、20年後の日本はあれ以上に悲惨な状況になっているかもしれない。食糧自給率が24%しかないということは日本が養える人口は3000万人しかいないということである。大量の餓死者が出ても何も不思議ではない。今、アメリカは牛肉の輸入を再開しろとうるさく言っているが、過去には穀物の不作時に輸出禁止令を出した経緯がある。生産に余力があってこその輸出なのであって、それがなくなれば輸出をストップするのはどこの国でも同じことである。ガソリンの値段が2倍、3倍に上がったところで死にはしないが、食糧の輸入ができなくなれば危機的な状況になるのは避けられない。

今日は日中、汐留の日本テレビで展示されている岡本太郎作の巨大壁画を見てきた。すぐ近くでは「エンタの神様」というバラエティ番組のライブ収録をやっていた。地球環境問題が人類存亡の危機であるなどとは考えもしないような能天気な人々が盛り上がっていて、日本人の危機意識のあまりのなさに脱力感さえ覚えた。

映画「AN INCONVENIENT TRUTH」の上映と「アメリカのゴア前副大統領と山本教授の対談」を合わせたような企画が実現しないだろうか。テレビ番組製作会社に期待したい。

山本教授は科学者であるから、あくまでも科学者としての立場からしか環境問題をとらえていないし、提示する解決策にもおのずと限界ができる。私は技術の進歩だけで人類の危機を回避できるとは思わない。政治と経済、特にマネーの流れを変えなければ、社会の向かう方向を変えることはできない。その意味で「環境と金融」をテーマにした自分の情報発信活動に改めて社会的な意義と必要性を感じた。

☆いい情報/記事と出会えた!と思われた方は、クリックをお願いします!
人気blogランキングへ
Blog_ranking_2

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆コラム:「環境と金融」HP開設5周年を迎えて

|

« 第3回ISO/SR(社会的責任)ポルトガル総会の結果 | トップページ | 針葉樹林火災 地球温暖化加速 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/84872/11060952

この記事へのトラックバック一覧です: 世界一受けたい授業 by 山本良一教授 :

« 第3回ISO/SR(社会的責任)ポルトガル総会の結果 | トップページ | 針葉樹林火災 地球温暖化加速 »