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2007/02/03

温暖化で日本の砂浜9割が消失、農漁業も影響

地球温暖化が加速しているとの国連の報告書が2日、発表されたのに合わせ、環境省は同日、これまでの国内での調査研究結果をまとめた資料集を公表した。

熱中症患者が増え、コメの収穫量は減少、砂浜の90%が消失――。温暖化がこのまま進んだ場合、日本でも国民の健康面をはじめ、農業など多方面で深刻な影響が生じることが改めて示された。

国立環境研究所などの予測によると、今世紀末、日本では最高気温30度以上の真夏日の日数(2006年は東京で38日)が2~3倍に増える。エルニーニョ現象がより顕著になり、6~8月には豪雨になる頻度が増し、異常気象がますます深刻化する。

その結果、コシヒカリの栽培では、苗をこれまでと同時期に植えた場合、気温の高まりで50年後に東北地方南部から南の多くの地域で、約10%収穫量が減る。生育も不十分となり、米粒が乳白色化して、品質が下がる。九州北部から中部の水田では、太陽熱で蒸発する水分量が増加、慢性的な水不足が予測される。

ミカンの生産適地は北上し、冷涼な気候向きのトマトの糖度が下がる。

健康へのリスクも高まる。1940年代に長崎、大阪などで流行したデング熱を媒介する蚊の一種ヒトスジシマカはすでに2005年、岩手、秋田県で確認されているが、その生息域が一層、北に広がる。最高気温が35度を超えると、熱中症患者の急増が予想される。

国連の報告書は、世界中で海面上昇が発生すると予測しているが、仮に日本沿岸で海面が1メートル上昇した場合、砂浜の面積の90%が消失し、渡り鳥の餌場となっている干潟もなくなる。東京、大阪湾などでは高潮対策に7兆8000億円が必要になるなど、巨額の投資が必要になる。

海水温が2度前後上昇しただけでも、サンマ、イワシ、サバなどの漁場が北上し、トラフグを養殖できる海域は縮小。大型クラゲによる被害がより拡大する恐れもある。

こうした予測について、環境省研究調査室は「これだけ広範な影響が予測されたことに驚いている。地球温暖化を防ぐ努力はもちろん大切だが、温暖化が進んだ社会に適応することも考えていかなくてはならない」と話している。

(読売 2/2)

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