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2007/04/06

2度上昇で生物3割絶滅危機、地球温暖化報告書を採択

国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第2作業部会は6日午前、地球温暖化が長期に及んだ場合の人類や生態系への影響をまとめた第4次評価報告書をブリュッセルで採択した。

気温が1990年比で約1度上がれば、水不足の被害人口が全世界で新たに数億人も増え、約2度上がると全生物種の20~30%が絶滅する危険が高まるとの内容。協議は徹夜で続き、2050年代に水不足の被害は10億人以上などとする原案は大幅に修正された。

採択が予定よりも半日以上もずれ込んだのは、温室効果ガスの排出量が最も多い米国、中国、サウジアラビアが報告書の文章や図表の表現を和らげるよう修正を求めたためだ。

ブリュッセルの欧州連合(EU)欧州委員会ビルを舞台にした徹夜の協議がようやく終わったのは6日午前10時(日本時間同日午後5時)過ぎ。IPCCのパチャウリ議長は閉幕後の記者会見で、「気候変動の影響を最も強く受けるのは貧しい人々だ。気候変動と貧困問題と関連づけて考える必要がある」と警告した。

◇進む温暖化…2050年の水不足被害、10億人以上増

国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第2作業部会は6日、地球温暖化が長期に及んだ場合の人類や生態系への影響をまとめた第4次評価報告書をブリュッセルで公表する。

2050年代には温暖化による水不足の被害人口が全世界で新たに10億人以上も増え、全生物種の20~30%が絶滅する危険が高まるとの内容が盛り込まれる見通し。京都議定書の約束期間(08~12年)以降の削減体制をめぐる国際交渉の行方に影響を与えそうだ。

作業部会では、温室効果ガスの排出が多い米国や中国が、原案の表現に多数の修正を求め、議論が紛糾。予定されていた5日中に会議は終わらず、6日未明まで議論が続き、報告書の採択はずれこんでいる。

最終草案は、対策を講じなければ、50年代には、温暖化の影響で飢餓に陥る人口が、最大で1000万人増加すると指摘。また、世界で安全な水を利用できないのは現在11億人だが、飲料水やかんがい用水の不足に困る人たちは年々増えている。報告書は、この被害人口が50年代にさらに10億人単位で増えるとした。

気温が1990年と比べて2~3度上昇すると、すべての地域で温暖化によるコストが増えるとした。さらに、人口が集中するバングラデシュなどアジアの大デルタ地帯や、太平洋の島国などで海面が上昇すると、高潮や洪水で大きな被害が出るほか、北極では温暖化で自然環境が特に大きく変化しかねないと分析している。

温暖化の人間社会全体への影響は「すでに出ている」と指摘。具体的には、氷河や雪の融解による洪水リスクの高まり、永久凍土地帯での地盤不安定化、山岳地帯での雪崩の危険上昇――などを挙げた。また、こうした危険を回避するための手段はあると指摘した。

生態系の危機にも言及。50年時点での気温上昇が1度にとどまった場合でも、森林火災の危険が高まり、一部の両生類の絶滅が懸念されるほか、2度上昇した場合には、地球上のサンゴ礁のほとんどが白化するとしている。

作業部会は2日から5日まで、100か国以上の政府代表が、科学者が中心となってまとめた草案の確定に向けてぎりぎりの調整を続けた。関係者によると、部会では一部の国の代表が、評価報告書の結論の科学的根拠に疑問を投げかける発言を行ったという。

(読売 4/6)

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