温暖化ガス削減新目標、国際社会からカナダ批判の声
カナダ政府が4月下旬に公表した温暖化ガスの新削減目標に対し、国際社会から批判が強まっている。同国が批准した「京都議定書」の削減目標達成を事実上、断念したと受け取られているため。日本などほかの批准国の行動にも影響を与えそうだ。
新目標では2020年までに二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出量を06年に比べて20%削減する。カナダは議定書で12年までに1990年比で6%削減を約束した。同国の排出量は06年時点で90年比30%増えており、20年に新目標を達成しても排出量は議定書の12年の目標排出量を上回る。
「カナダ国民を惑わせる政策だ」。地球温暖化の危機を訴える映画「不都合な真実」上映のためトロントを訪れたゴア前米副大統領はこう指摘し、野党や環境団体を勢いづかせた。国連気候変動枠組み条約のイヴォ・デ・ブア事務局長も「(議定書の)約束履行は困難」と断じた。
(日経 5/2)
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