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2007/06/23

CO2の新しい単位「poco(ポコ)」

◇「ポコ」でCO2可視化、削減運動も面白く

来年の洞爺湖サミットをめざし、日本のCO2削減もいよいよ本格的にエンジンがかかってきました。さてこの「CO2削減」をコミュニケーションの観点からを見てみるといくつか足かせがあります。まずひとつはCO2が「見えない」こと。CO2は常温では空気ですから、もともと見えません。さらに温暖化は、CO2そのものがいけないのではなく、その「濃度」の問題なので、さらに見えない。見えない上に「重さがない」「さわれない」「手に持てない」から「実感がない」。だからCO2削減のコミュニケーションは難しく、その第一歩は、いかに実感を付け加えるか、が勝負になってきます。

温暖化といえば、大きく膨らんだ風船や崩れ落ちる氷山、シロクマ、ペンギン、水につかる南の島などがよく取り上げられる題材ですが、どれも、なんとかCO2を可視化しよう、という表現の試みです。ひとの行動を喚起するには、効果のあるコミュニケーションでひとの心を動かさないといけないのですが、ひとの心を動かすのは実感、「リアリティ」です。どんなに正しいことを言っていても、リアリティがないと、ひとは動いてくれません。

温暖化のリアリティといえば『不都合な真実』という映画が有名ですが、地球温暖化の真実をエンターテイメント映画のようにテンポよく見せ、異様な写真やグラフやアニメーションで「温暖化問題の危機を可視化」しています。氷河や南極、大台風カトリーヌの被害や洪水、雪のないキリマンジャロと雪のあるキリマンジャロの比較は、まさに可視化。見た人の記憶に強く残り、地球温暖化のシンボルとなり、動機となり、行動を連鎖、増殖させています。

CO2の削減行動にリアリティを持たせるため作られた単位に、「poco(ポコ)」というものがあります。1pocoはCO2を100グラム削減したことを表す単位です。もともとCO2はキログラムやトンや立方メートルで計られることが多いのですが、そもそも重さのない空気を重さで表したり、輪郭のない空気を大きさで表したり、ということが人間の認識にひびきにくい。そこで削減行動をCO2換算するとどのくらいなんだろう、ということがわかる単位としてpoco(ポコ)ができました。ドライアイスを水に入れると、ポコポコッとでてくる白いけむりがCO2なので、その音をとって「poco(ポコ)」。またスペイン語でポコアポコは「少しずつ」という意味。少しずつCO2を減らそう、というメッセージも入っています。

たとえばスーパーのレジ袋は、1枚作る時に30グラム、燃やすときに31グラムのCO2を排出するので、合わせて61グラム。マイバッグを持ち歩き、スーパーのレジ袋を1枚もらわなかったとすると、それは61グラムのCO2を削減したことになり、ポコで数えると、0.6ポコ。たとえば全国地球温暖化防止活動推進センターのホームページでは、冷房の温度を1度高く設定すると年間約31キロのCO2削減になる、とありますが、年間31キロのCO2削減というのは、310ポコ。これを365日で割ると、1日は0.9ポコ。風呂の残り湯を洗濯に使いまわすと1日0.5ポコ。ポットやジャーの保温を止めると0.9ポコ。ひと1人が1キロ移動するとき、車だと1.8ポコ、電車だと0.2ポコ、バスだと0.5ポコ(日本民営鉄道協会の「鉄道でエコキャンペーン」より)。私の自宅からオフィスまでは15.5km、CO2排出量は電車だと片道2.5ポコ、タクシーだと28ポコ(NAVITIME)。自転車だと0ポコです。

(日経Ecolomy 6/22)

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