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2007/06/11

地球温暖化による解氷で数億人に影響と 国連が警告

地球温暖化がこのまま進行すれば、世界各地の氷や雪が解けることにより、数億人の生活に深刻な影響が出るとの報告書を、国連環境計画(UNEP)がこのほど発表した。

報告書の作成には、各国から70人以上の専門家が参加した。UNEPのシュタイナー事務局長は「地球上の雪や氷に覆われた地域が気候変動によってどう変化するか。その行方は世界中の政府や企業、家庭にとって懸念材料となるはずだ」と指摘。極地や高山だけでなく、「ベルリンからブラジリアまで、そして北京からボストンまで」、あらゆる都市に影響が及ぶとの見通しを示した。

報告書によると、ヒマラヤ山脈などアジアの高山の氷河が後退することにより、中国からインドにかけての広い範囲で川の流れが変化し、世界人口の4割にあたる約26億人が影響を受ける。

また、雪解け水などで海面が1メートル上昇すれば1億4500万人が洪水の被害を受け、損害額は9500億ドル近くに上ることが予想されるという。海面は2000年までの100年間で約20センチ上昇し、国連の研究によれば、2100年までにはさらに18-59センチ上がると予測されている。

報告書は、グリーンランドと南極大陸の氷の状態に大きな懸念を示している。すべての氷が解けた場合、グリーンランドだけで海面が7センチ、南極大陸では60センチも上昇する計算になるといわれている。グリーンランド西部では、冬でも海が凍結しなくなり、住民が犬ぞりの代わりに船を使うようになってきているという。

各地で降雪量の減少も目立っている。北半球では1960年代以降、10年に1・3%の割合で減っているという。平均気温が1℃上がるごとに、アルプスの降雪ラインは150メートル上昇するといわれ、すでにスキー場など観光業界に打撃が及んでいる。

さらに、寒冷地の永久凍土が解けると、中に蓄積されたメタンが放出され、温暖化がさらに加速するとの懸念もある。報告書によれば、シベリアで放出されるメタンは、当初予想の5倍にも上っている可能性があるという。

シュタイナー事務局長はこうした数字を踏まえ、「世界は気候変動について話し合うだけでなく、行動しなければならない」と、強く訴えた。

(CNN 6/11)

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