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2008/02/28

ニュージーランド南島サザン・アルプスの氷河

Tasman_hyouga

3枚の写真は、ニュージーランド南島を南西から北東に3,000m級の山々が連なるサザン・アルプス山脈のタスマン氷河湖を中心とした比較画像だ。

 サザン・アルプスでは過去30年間に氷河の約11%が消失し、大きく氷河が後退したが、タスマン氷河ではこの30年間で5kmも短くなり、現在では23kmほどに縮小したようだ。

 タスマン氷河の下流にはタスマン氷河湖があり、氷河が長い時間をかけて流れていくときに削り取られた岩石や土砂などが土手のように堆積した「モレーン」と呼ばれる堰を越えてクック山の東側を南へと流れるタスマン川となり、きれいな水色をした標高480mのプカキ湖に流れ込んでいる。

 左図は1994年に衛星「ふよう1号」で観測した画像、中央と右の図は2006年と2007年に「だいち」で観測した画像。タスマン氷河湖は1987年にできた若い湖だが、1995年と比べてもタスマン氷河湖は3倍ほどの大きさとなっている。融けて切り出された氷山が湖上に浮かんで見えている。

ニュージーランド南島では、湿度の高い海洋性の大気が西風、東風、南風となって、年間を通しサザン・アルプス山脈の両側に降水をもたらす。また夏冬の寒暖の差も小さいことから、標高1,000kmでも見える氷河をこれまで維持してきたが、近年の地球温暖化の影響は深刻のようだ。

氷河は地域住民の生活を支える重要な水資源であるとともに災害の要因でもある。氷河湖の決壊による洪水の予知や水力発電への水資源の状況把握などに衛星観測は重要になってきている。

JAXAでは洪水監視・予測、森林災害、土砂災害、さらには森林分布、生態系観測など衛星観測への応用について研究を始めている。

(日経Ecolomy 2/28)

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