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2008/05/31

温室ガス排出このままなら…白神ブナ林、今世紀末に消滅も

地球温暖化による将来の日本への影響について、国立環境研究所や茨城大など国内14機関が共同研究した結果が29日、発表された。

温室効果ガスの排出が現状のまま改善されなかった場合、今世紀末には世界遺産の白神山地(青森、秋田県)のブナ林が消滅する恐れがあるほか、高潮被害が増大するなど各地に深刻な影響が出ると警告している。

環境省の委託研究で、3年間にわたり研究者44人が参加。気温上昇の影響を計算する「関数」を開発し、森林、水資源、農業、沿岸域、健康の5分野にあてはめて地図に示すもので、世界的に珍しい研究という。

前提となる気温上昇予測には、東大気候システム研究センターや気象庁などの気候モデルを使用。日本の平均気温は、東大モデルでは2031~50年に現在より2・2度、81~2100年には4・3度上昇し、気象庁モデルでは、それぞれ2度と2・6度上昇する。

上昇幅が大きい東大モデルの場合、天然林であるブナ林は、現在に比べ、31~50年には56%減り、81~2100年には93%減少する。北海道や本州の山岳地帯にわずかに残る程度だ。世界最大規模のブナ原生林が広がる白神山地では、31~50年の段階で97・1%減、81年以降は消滅との結果が出た。ブナが気温の変化に対応して移動するスピードが、気温上昇のペースに追いつかないのが主な原因だ。

高潮被害の恐れのある地域(東京、大阪、伊勢湾と西日本全域)の人口は2000年の29万人から30年には52万人に、2100年には137万人に増える。30年には、「50年に1度」のレベルの豪雨が「30年に1度」に増え、洪水被害額は年1兆円増と予測している。

研究プロジェクトリーダーの三村信男・茨城大教授は「日本は北極圏や島しょ国ほどの影響はないとされてきたが、わずかな気温上昇でも大きな影響が出ることがわかった。長期的な適応策を検討する必要がある」と指摘している。

(読売 5/30)

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