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2008/05/24

こども病院近くに親向け宿泊施設 娘亡くした男性ら建設

重い病気の子どもが多く入院する神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)そばに、患者の家族のための宿泊施設が25日、オープンする。建設費用の約8500万円は、重病で娘を亡くした川崎市の男性らが約4年かけて集めた寄付金だ。同じ境遇の親たちが出会い、悩みを打ち明け合える貴重な場所としての役割もある。

医療センターから約300メートル離れた県有地にできた「リラのいえ」。計8部屋で料金は1人1泊1500円。運営するNPO法人「スマイル・オブ・キッズ」(横浜市)に県が土地を無償で貸した。新規外来患者は年間約7500人。そのうち300人以上が県外からやってくる。

同法人代表理事の田川尚登さん(50)は98年、6歳の次女はるかさんを脳腫瘍(しゅよう)で亡くした。入院は半年に及んだ。娘の余命を告げられた時、「なぜうちの子が」と絶望した。しかし、今では「娘の死を通じ、充実した時間が過ごせた」と受け止めている。

02年秋、難病の子どもの支援をする民間団体を紹介するテレビ番組を見た。「自分にも何かできないか」と妻や友人らに相談すると、患者家族を支援するNPOを設立する話が盛り上がった。

そんな時、同センターで「家族の滞在施設がない」と聞いた。娘が入院していた当時といえば――。毎日、仕事の後、川崎の職場から病院に駆けつける。面会終了時間にあちこちの病室から親と離れたがらない子どもの泣き声が聞こえた。ロビーや駐車場の車には泊まり込む親の姿があった。田川さんは建設のための活動を始める決意をした。

一方、病院近くで患者家族のための宿泊施設を個人で運営する夫婦がいた。病院の元職員佐伯トシコさん(64)と夫の隆夫さん(68)。遠くから通う親に宿泊費や交通費など大きな経済的負担がかかることを知り、98年に自宅を改築した際、宿泊用の部屋を3室造り、格安で提供するボランティアを始めた。

泊まる親たちは毎晩のように悩みを打ち明けて励まし合う。多くの宿泊者から「みんなといろんな話ができたのが救いだった」との声が寄せられた。04年、田川さんと出会い、施設の開設準備委員会を設立した。

子を亡くした経験を持つ親ら十数人もボランティアに加わり、チャリティーコンサートや賛助会員の募集を続けた。06年10月には県内の医療関係者から匿名で5千万円余りの寄付の申し出もあった。田川さんは「この施設の運営が、娘から与えられた宿題なんです」。

今後の維持運営費も寄付金でまかなう予定。問い合わせは事務局(045・824・6014)へ。

(読売 5/24)

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