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2008/06/08

「サヘルの気候変動対策に支援を」、国連事務総長特別顧問が熱弁

【6月8日 AFP】西アフリカのサヘル地域(サハラ砂漠南縁)は「気候変動との戦いにおける人類の前線」であり、先進国はこの地域に寄与する道義的責任がある。ヤン・エグランド(Jan Egeland)国連(UN)事務総長特別顧問(紛争・気候変動担当)は4日、AFPとの電話インタビューでこのように語った。

エグランド氏は現在、サヘルが抱える気候変動問題などへの国際的関心を高める目的で、1週間の予定で西アフリカのブルキナファソ、マリ、ニジェールを歴訪中だ。

そして3日目の訪問先であるマリでAFPとの電話インタビューに応じ、「気候変動の原因を作った工業国は、原因を一切作っていないサヘル地域の国々を助ける道義的責任がある」と語った。

サヘルの気候変動対策への資金提供者がなかなか見つからないことは「究極の皮肉だ」とも語り、さらに、欧州ではスキーができなくなるとの懸念からCO2(二酸化炭素)削減が叫ばれているとした上で、「気候変動は学校の試験問題ではない」と嘆いた。

「気候変動は、ここではニジェール川の水位が下がりつつあること、かつてあった大きな湖が完全に干上がってしまったことを意味している」

同氏は、トンブクトゥ(Timbuktu)近郊のファギビン湖(Faguibine)を訪れ、トゥアレグ(Tuareg)人の長老にも話を聞きにいったという。

「気温40度の中で砂丘に立った時の気持ちは忘れられない。かつてここには大きな湖があったのだ、と。トゥアレグの長老は『わたしは死んだ湖の孤児。湖では魚が釣れたし緑もあった』と言っていた」

■「アフリカ各国間の協力も不可欠」

気候変動により、資源獲得のための紛争が勃発しやすくなると指摘する向きもあるが、エグランド氏は「紛争が増えるのか、それとも各国がもっと協力するようになるのかはまだわからない」とやや楽観的だ。

同氏は楽観材料として、ナイジェリア、ニジェール、マリの3か国がニジェール川の共同管理の枠組み作りに向けて作業している例を挙げた。

しかし一方で、食料価格の高騰がこの地域における新たな不安定要因になっているという現実がある。

エグランド氏は、同地域における小型武器の拡散、麻薬の密売や人身売買の横行といった問題とあいまって、暴力や紛争が増加する可能性があると指摘。そういった兆候はマリ北部の訪問でつぶさに感じられたという。「遊牧民たちは怒っていた。自分たちはのけ者にされているとも感じている」

そして、「われわれは彼らが生き続けられるよう、互いに協力し合えるように、手助けする必要がある」と締めくくった。

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