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2008/08/24

子離れできない「ヘリ親」に危機感 米専門家ら

頭上を旋回するヘリコプターのようにわが子を常に見守り、少しでもトラブルがあればすぐに駆けつける。子どもが成長してもそんな態勢を変えず、介入を続ける親を、米国では「ヘリコプター・ペアレンツ」と呼ぶ。近年特に増える傾向にあることから、専門家らが危機感を募らせている。

わが子が「不公平」な扱いを受けたと、学校へ怒鳴り込む。教師の配置に目を光らせ、不満があれば「うちの子を別のクラスへ」と要求する。親が子どもを守ろうとするのはごく自然な行動だが、明らかに「行き過ぎ」のケースが目立つと、専門家は指摘する。

ジョージア州の臨床心理学者、ナンシー・ワイスマン氏は、「子どもが宿題を忘れたり、昼食代を忘れたりするたびに届けに行くのは、ヘリコプター・ペアレンツの典型例。子どもはそうやって救助してもらうのが当然だと思うようになってしまう」と話す。「自分のことは自分で責任を取れる子どもに育てるために、この習慣を断ち切るべきだ」と、ワイスマン氏は強調する。

コネチカット州の高校で30年間カウンセラーを務め、最近退職したばかりのリッチ・バーバラ氏は、「父母が学校に強い関心を持ってくれるのは歓迎すべきこと。前向きの提案が、カリキュラムなどの改革につながった経験もある」と振り返る。一方で「生徒本人が進学を希望していないのに親が試験の申し込み書を取りに来たり、本人に代わって大学出願書類を記入、提出したりするケースがあった。親の判断で何もかも進めてしまっては、子どもの決断力が育たない」と、危機感を示す。「自分でさまざまな結果を想定し、選択肢を見極めたうえで問題を解決すれば、それが自信につながるはずなのに」

セントルイス大医学部の小児科医、ケン・ホーラー准教授も同意見だ。「子ども自身が判断を下せるよう、手助けするのが親の役目」と強調する。ホーラー氏によれば、子どもは中学生くらいになると、親よりも友人の声に共感し、親の介入を恥ずかしがる場面も多くなるのが普通。「いつまでも親の助けを求めてくるようなら、親は自らの態度を反省してみる必要がある」と、同氏は警告する。さらに「子どもの話だけを聞いて、学校などに怒鳴り込むのは考えもの。まずは教師側の話にも耳を傾け、交渉する姿勢を見せることで、問題解決の手本を示してあげるべきだ。解決方法について親子でよく話し合うことも大切」と語る。一方で、「子どもはただ聞いてほしかっただけ、ということもあり得る。その場合は、何も行動を起こさないのがベストだろう」と話している。

(CNN 8/24)

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