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2008年10月

2008/10/31

CDM事業専門指導 三井住友銀行「BSMB」社を新設

三井住友銀行は、ブラジル現地法人であるブラジル三井住友銀行(BSMB)の傘下として、クリーン開発メカニズム(CDM)事業にかかるコンサルティング専門会社『BSMBコンスルトリアLTDA』社を設立した。

CDM専業のコンサルティング会社の設立は邦銀初の試み。資本金は80万レアルで、社長には窪田敏朗BSMB社長が就任する。地球環境をテーマにした日伯の一層の関係強化を図る。

BSMBでは、排出権取引の紹介業務、融資、保証、為替など排出量取引関連の金融業務を手掛けてきた。

今回の新会社の設立で、CDM案件の発掘や事業化調査、プロジェクト設計書策定、国連など関係機関への申請手続きの受託といった一貫したCDM関連のサービスを進めることができるようになる。

ブラジル銀行やペルー、コロンビアの地場銀行といったBSMBの提携先などとともに、広範なネットワークと人脈を生かし中南米のCDM事業案件を発掘。

すでに10件程度の案件の打診が来ており近く正式契約する見通し。

京都議定書の第一約束期間内の2012年末までに40件程度の取り扱いを目指す。

(サンパウロ新聞 10/30)

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2008/10/30

ウォール街の悪しき輸出品「CDO」-みずほFGが見た悪夢

10月29日(ブルームバーグ):ウクライナ生まれの数学の天才、アレクサンダー・レケダ氏(34)は、カリヨン(仏銀クレディ・アグリコルの証券部門)の上司にお別れのメールを送ると、10人の同僚とともにすぐ近くのみずほフィナンシャルグループ(FG)の米部門へと移っていった。

2006年12月8日のことだ。1カ月前にニューヨーク証券取引所への上場を果たしたみずほにとって大勝利だった。しかし、この人材争奪が後に、みずほに悪夢を見させることになる。みずほの米州仕組み金融商品責任者となったレケダ氏とチームはみずほがよく理解できない商品、つまり、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン担保証券への投資に同社を引きずり込み、 6720億円の損失をもたらした。損失額はアジアの金融機関のなかで最大。その大半は債務担保証券(CDO)によるものだった。

みずほの広報担当者、塩野雅子氏が今年9月16日に述べたところによると、みずほはさらに、破たんした米証券リーマン・ブラザーズ・ホールディングス関連の債券や不良債権で最大200億円の損失が出る可能性がある。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは「リスク管理能力とリスク志向に関する疑問」を理由にみずほの格付け見通しを引き続き「ネガティブ(弱含み)」としている。

フォックスピット・ケルトン・アジアのアナリスト、デービッド・スレッドゴールド氏は「みずほは良い時期にサブプライムから1銭の利益も上げず、『ばば』だけをつかんだ」として、「06年末にサブプライムローンの証券化事業に参入したのは判断の誤り」と指摘した。

米国産金融工学

歴史ある日本の銀行が、果敢にも米国のサブプライム関連商品の市場に参入し、自ら作り出した有害資産によって痛い目に遭ったのは、悪い時期に手を広げ過ぎた典型的な例だ。米国で生み出された金融工学が地球の反対側まで悪影響を及ぼしたことを示す例でもある。

カリヨンはみずほが従業員をひそかに勧誘し移籍させたとして訴訟を起こした。レケダ氏はカリヨンのCDO事業を立ち上げた人物だった。訴訟関連資料によれば、同氏は06年にカリヨンで6案件をまとめた。セタス(鯨座)やオリオンという星座の名前を冠した2つを含め、6件はすべて、のちにデフォルト(債務不履行)に陥り、クレディ・アグリコルもサブプライム関連で65億ユーロ(約8100億円)の損失を出した。

カリヨンの代理人の弁護士が法廷で述べたところによれば、みずほは06 年10月18日にレケダ氏とカリヨンの同僚らに1100万ドル(約10億7000万円)の移籍金を提示しチームを引き抜いた。みずほは米市場への参入を同年初めに計画し始めていた。みずほは日本の3大メガバンクの先陣を切って米国で金融持ち株会社を設立する許可を獲得。あらゆるサービスを提供する投資銀行となることが可能になった。

必要あった

みずほの前田晃伸社長が今年5月15日の記者会見で語ったように、同社は余剰資本があり、米国の住宅ローン関連証券の市場を研究する必要があった。

みずほは米国のCDO市場では新参だったが、日本と欧州での同様の商品については経験があった。それでも、みずほは、米事業のために経験者が必要と考え、06年初めにカリヨンのチームとの接触を開始した。事情に詳しい関係者2人によると、レケダ氏が交渉に加わってから、移籍組の人数と移籍金の額は膨れ上がったという。

しかし交渉が成立してチームが移籍したころには、市況は暗転し始めていた。みずほは06年12月11日に、米国に拠点を設置し資産担保証券(ABS)組成に参入すると発表した。格付け会社フィッチ・レーティングスは同じ日に、サブプライムローン担保証券の格付け見通しを「ネガティブ」とした。

レケダ氏のチームは移籍後10週間以内に最初の案件の条件を決定した。それまでに、全米抵当貸付銀行協会(MBA)はサブプライムローンのデフォルト率が03年1-3月期以来の高水準の12.6%に達したと発表していた。

「ツチブタ」1号

レケダ氏のみずほでの1号案件は「アードバーク」と名付けられた。アードバークはブタのような鼻を持ちアリやシロアリを食べる動物「ツチブタ」を意味する語。「アードバーク・ABS・CDO」はひどい商品だった。総額15 億ドルの案件で、構成資産の31%はサブプライムローンが裏付け。23%は他のCDO、33%はオルトA(サブプライムと優良案件の中間)住宅ローンが裏付けだった。

この案件に詳しい関係者3人によると、レケダ氏がこれを迅速にまとめられたのは1つには、英銀ロイズTSBグループが途中で撤退した案件だったからだ。ムーディーズはアードバークの13億ドル相当の部分に最上級の短期格付けを付与し、みずほは87%に保証を付けた。発生し得る損失の大半はCDOの購入者ではなくみずほが負う仕組みだった。

みずほは次に、07年3月時点の価値で9億200万ドル規模の「ティグリスCDO2007-1」を手掛けた。フィッチによると、このCDOの裏付けはメリルリンチやリーマン・ブラザーズ・ホールディングス、シティグループなど米国勢が組成した別のCDOの中の投資適格で最低格付けの部分を裏付けとしていた。ティグリスに含まれる証券の80%以上が、フィッチの投資適格最低格付け「BBB-」を付与されていた。

レケダ氏は07年5月11日付の業界ニューズレター、アセットバックト・アラートで、半年以内に少なくともさらに9件のCDOを組成する計画を示していた。みずほの財務報告によれば、みずほ証券は07年4月1日時点で5500 億円超の住宅ローン担保証券や住宅ローンを裏付けとしたCDOを保有していた。

「デルフィヌス」

これらの商品の1つが、07年6月に売り出された「デルフィヌス(いるか座)2007-1」だ。星座の名前を冠しているが、少しも美しくない。フィッチの同年7月23日付のリポートによれば、含まれる証券の4分の3はサブプライムローンに基づいていた。さらに、約80%は米銀JPモルガン・チェースやシティ、ウェルズ・ファーゴなどが販売したクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が裏付け。みずほは同年7月に「堅調な需要」を理由にこのCDOの規模を16億ドルと当初計画の12億ドルから拡大させた。

最速の没落

これは、後にJPモルガンに買収されるベアー・スターンズがヘッジファンドを閉鎖する8日前のことだった。わずか3カ月ほど後の9月27日、フィッチはデルフィヌスを、格下げ検討対象のウォッチリストに加えた。フィッチのアナリスト、ケビン・ケンドラ氏は当時、格下げ検討までの時間は同氏が見てきたCDOのなかで最短だっただろうと指摘した。結局、CDOの価格は急落し買い手は見つからず、みずほは自ら損失を負担することになった。

みずほは保有するリスク資産について、07年11月まで明らかにしなかった。同月になって、サブプライム関連で同年4-9月(上期)に700億円の損失を出したと公表。通期の損失は1700億円に膨らむとの見通しも示した。

同年12月までには、みずほは米国のCDO事業をやめ、レケダ氏を含む少なくとも5人を解雇していた。同社の1年間にわたる米国製金融技術の実験は終わった。

08年1月にはみずほのCDOの裏付けローンで延滞が増え始め、アードバーク、ティグリス、デルフィーヌのすべてでデフォルトが出始めた。その後、ティグリスとアードバンクはすべてのトランシェが格下げされ、みずほは評価損計上を余儀なくされた。

みずほは証券部門に1500億円を注入、みずほ証券と新光証券の合併をいったん棚上げし、300人を削減。株価は今年3月末までの1年で半分になった。

できることはない

過去最大の2474人の株主が参加した今年6月26日の株主総会では、経営陣の責任を問う声が上がった。前田社長は、昨年10月以降、証券化商品の市場が崩壊し保有資産を売却することは不可能だったとして、市場が機能しなくなったときにできることはないと弁明した。

しかし、みずほの米事業に詳しい関係者1人は、サブプライム関連資産をもっと早く売却するとともに、CDSを使ってヘッジをしていれば、損失を半分程度に抑えることができたかもしれないと話す。みずほは利益が出た場合にその3分の2が失われることを嫌い、ヘッジをしなかったという。みずほ側はコメントを拒否している。

日本のほかの金融機関は最近になって、米事業買収や米社への出資を積極化させた。野村ホールディングスは9月にリーマンのアジアと欧州の事業の一部を買収。三菱UFJフィナンシャル・グループは米モルガン・スタンレーに 21%出資した。KBCファインナンシャル・プロダクツの日本株セールスディレクター、アミール・アンバーザデ氏(ロンドン在勤)は「みずほはチャンスを逃した」として、「海外で積極的に自社事業拡大による成長を目指したが、この野心が逆噴射した」と指摘した。

立役者は今

さて、レケダ氏はというと、カリヨンとみずほでの同僚らとともに、今では不良資産化したCDOを割安価格で販売する仕事をしている。

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2008/10/29

人類の環境負荷「地球の許容量を30%上回る」 WWFが報告書

人類が資源の消費などで地球に与えている環境負荷の大きさは、既に地球の許容量を約30%上回っており、是正しないとやがて破局を迎える―。

世界自然保護基金(WWF)は29日、こんな警告を盛り込んだ2008年版「生きている地球」報告書を発表した。

このままの状況が続くと、環境負荷は30年には許容量の2倍になり、人類活動を支えるために、地球が2個必要になる計算だという。

報告書は「地球環境を食いつぶす生活を続けると、人類は食料やエネルギー価格の高騰をはじめとする深刻な危機に直面するだろう」とし、森林破壊の防止や温室効果ガスの排出削減などの必要性を強調した。

WWFは人間が環境に与える負荷の大きさを、各国の二酸化炭素(CO2)排出量や、森林、漁業資源の消費量などを基に「環境フットプリント」という負荷指数として算出。これを、森林が吸収するCO2量や、農地や海の生産力から算出した「生態系の許容力」の指数と比較した。

〔共同 10/29〕

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2008/10/28

グリーンピース、「気候変動と金融危機」対策を発表

国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は27日、エネルギー・ミックスを向上させ気候変動を阻止するばかりか国際的な金融危機をも終わらせるとする世界的行動計画を発表した。

グリーンピースと欧州再生エネルギー評議会(European Renewable Energy Council、EREC)がドイツ・ベルリン(Berlin)で発表した研究「Energy (R)evolution: A Sustainable World Energy Outlook」によると、再生可能なエネルギーの生産と省エネに積極的に投資することで3600億ドル(約33兆円)規模の産業を創出し、世界の電力の半分を供給することができるという。

この研究の共同著者でグリーンピースのエネルギー専門家Sven Teske氏は、全世界で総額9兆ドル(約840兆円)を再生可能なエネルギーに投資することで大きな利益をもたらすシステムを生み出し、温室効果ガス排出量を削減できるという。

研究発表の会見で同氏は「金融危機は過ぎ去るだろうが、気候(変動)の危機は去らない」と述べた。

こういった投資により、将来的な燃料コストは18兆ドル(約1700兆円)以上削減することができ、温室効果ガス排出量は2015年までにピークを越え減少、1人当たりの平均CO2排出量についても現在の4トンから2050年までには約1トンまで削減できるという。

【10月28日 AFP】

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金融機関の評価損、世界で260兆円 英中央銀推計

英中央銀行のイングランド銀行(BOE)は28日に発表した金融安定化報告書のなかで、金融危機の拡大に伴って欧米の金融機関が08年10月時点で抱える評価損は2兆8千億ドル(約260兆円)に上るとの見通しを明らかにした。

評価損は、BOEの08年4月時点での推計の約2倍。今年9月の米リーマン・ブラザーズ経営破綻(は・たん)以降の金融危機の深刻化で膨らんだ。社債や不動産関連証券などの相場が大きく下落し、時価会計ベースの評価損が急拡大した。

今年9月に国際通貨基金(IMF)が明らかにした世界の金融機関の1.3兆ドル(約120兆円)の損失推計をも大きく上回った。

IMFと異なり、BOEの推計は米国とユーロ圏、英国だけが対象だが、危機が深刻化した後の今月20日時点で推計したうえ、金融資産の対象範囲がIMFより広いため、損失額が多額だったという。

評価損の内訳は、米国で1兆5773億ドル(約149兆円)、ユーロ圏で7846億ユーロ(約92兆円)、英国で1226億ポンド(約18兆円)。

BOEは「世界の金融システムは、ここ数週間、第1次大戦以来最も不安定な状態に陥っている」と指摘。英政府が打ち出した公的資本注入などの救済策を評価する一方、「金融システムが抱えるリスク(危険)は明らかにまだ残っている」と警告している。

(朝日 10/28)

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2008/10/26

中小企業が排出権購入拡大 環境配慮アピールで

大企業に比べ地球温暖化対策の取り組みが遅れている中小企業の間で、二酸化炭素(CO2)排出権を購入する動きが目立ってきた。企業側も、仲介する金融機関も環境に配慮する企業姿勢をアピールする狙いがある。政府の「排出量取引制度」も始まり関心が高まりそうだ。

古紙リサイクルの信和商事(京都府八幡市)は8月、インドの風力発電プロジェクトによって削減される排出量のうち、3000トンのCO2排出権を三井住友銀行から購入した。古紙回収や工場運営で出る年間約1000トンのCO2と相殺し、環境負荷の軽減を目指す。

信和商事の中村貴敏取締役は「ここ数年の紙の価格高騰で競争が激しく、排出権購入で他社との違いを打ち出したかった」と話す。取引先の理解が進めば、代金支払いの一部にも権利を活用する計画だ。

地下水の飲料ビジネスを手掛けるウェルシィ(東京)も9月、約1200万円で3000トンの排出権を買った。来春には商品に排出権を付け、顧客が環境問題に貢献できるようにする考え。同社の渡辺愛彦専務は「金額的には大きな負担だが、価値がある投資だ」と意義を強調する。

両社に排出権を仲介した三井住友銀行は、昨年6月から販売を始めた。今年4―9月の販売件数は、大企業を中心に前年に比べ約3倍のペースで増加。昨年度は首都圏のみだった中小企業の購入も、4月以降、関西の数社にも拡大したという。

同行の中村浩之・金融商品営業部グループ長は「現時点では、中小はリサイクル関連企業が購入するケースが多い。今後は認知度も高まって、全国的に他業種にも広がるだろう」と指摘する。

住友信託銀行も今春、丸紅や全国の地方銀行と提携し、排出権の信託商品を発売。北海道や埼玉県、石川県、福岡県の中小企業4社が購入しており、地方の中小企業の取り組み拡大が期待されている。

〔共同 10/26〕

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世界の株式時価総額が半減 負の連鎖、3000兆円消失

世界全体の株式時価総額が急減している。前週末は31兆ドル(約3000兆円)となり、昨年10月末のピークに比べて半減した。1年間で約3000兆円が目減りした。世界景気が予想を上回るスピードで悪化するとの懸念からマネーの株式離れに拍車がかかっており、先進国から新興国まで株安が加速している。急激な株価の下落が消費や投資の減少を通じて実体経済を一段と冷え込ませる可能性が強まっている。

時価総額は各市場に上場する企業の株式数に株価を掛け合わせた金額の総計。国際取引所連盟(WFE)によると、世界の株式時価総額のピークは昨年10月の63兆500億ドル。金融危機の表面化でその後は減少が続き、8月末で49兆600億ドルと2割強減った。米モルガン・スタンレーの算出する世界株指数を使って推計すると、24日現在は31兆ドルに減ったもよう。

(日経 10/26)

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2008/10/25

アライグマにウイルス感染広がる ジステンパー半数に

野生化したアライグマの半数が、野生動物の大量死を招くジステンパーウイルスに感染していることが、山口大農学部の前田健准教授らの調査で分かった。日本脳炎ウイルスにも7割が感染していた。タヌキなど他の動物でも感染が確認され、ペットや家畜、人に影響がないか心配される。26日から岡山市で開かれる日本ウイルス学会で発表する。

前田さんらは07年6月から、関西地方で捕獲されたアライグマ104匹の血液を調べると、約半数の54匹でジステンパーウイルスに感染した痕跡が見つかった。タヌキ19匹のうち4匹が感染し、イノシシやシカも感染していた。

ジステンパーウイルスは、呼吸器を介して、主に犬猫の仲間に感染する。犬が発症すると、致死率は30~80%と高い。国内ではタヌキが死ぬ例が相次ぎ、世界的にも90年代以降、ライオンやアザラシなどの大量死が見つかり、野生動物への被害が深刻になっている。人には感染しない。

前田さんによると、アライグマは全国的に増えているほか、行動圏が広いため、タヌキなど他の野生動物に広げている可能性があるという。

さらに、蚊の出る季節に捕獲したアライグマ68匹のうち、約7割の47匹に日本脳炎ウイルスに感染した痕跡があった。イノシシも36匹中、約8割で見つかった。

日本脳炎ウイルスは、ブタや野生動物の体内で増え、蚊を媒介して人や他の動物に広がる。鳥取県では03年に馬が死んだ。人が感染しても発症しないことが多いが、脳炎になると危険が伴う。患者発生は92年以降、年間10人以下で死者は出ていない。

前田さんは「日本脳炎に感染したアライグマやイノシシが人里に出て、蚊を介して、予防接種をしていない子どもに感染する危険も否定できない。外来のアライグマは駆除の徹底が必要だ」と話している。

(朝日 12/25)

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2008/10/24

金融監督で「過ち犯した」 グリーンスパン前FRB議長が証言

「過ちを犯した」――。米連邦準備理事会(FRB)のグリーンスパン前議長は23日、下院監視・政府改革委員会で開いた公聴会で、金融危機の震源となった米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)について、金融監督上の不備があったことを認めた。

4時間にわたる公聴会で、民主党のワクスマン委員長は前議長を「金融市場の規制緩和について最有力の支持者だった」と指摘。証券化商品を活用したサブプライムローンの膨張について「規制を求めなかった点において間違えたのではないか」などと厳しく追及した。

前議長は証券化商品の大半は金融機関のリスク管理上、うまく機能したと説明したが「金融機関の自己利益の追求が、株主や株主資本を最大限守ることになると思いこんだ点で過ちを犯した」と答えた。

(日経 10/24)

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仏大統領:政府系ファンド設立へ 外資買収阻止で25兆円

フランスのサルコジ大統領は23日、金融危機で株価急落などに見舞われている国内企業に対する外資の買収を阻止するため、政府系ファンドを設立する方針を明らかにした。主要先進国としては異例の取り組みで「保護主義の台頭につながりかねない」(英系銀行)と懸念する声が出ている。

仏紙によると、ファンドは2000億ユーロ(約25兆円)の規模。フランスでは金融危機で苦境に立たされる企業が増え、時価総額も急落。サルコジ大統領は「失敗した企業の救済でなく、重要技術や知識を保有する企業の資本を安定させるためだ。中国やロシア、産油国も行っており、フランスがすべきでない理由はない」と、ファンド設立の正当性を強調した。

サルコジ大統領は欧州連合(EU)議長国として、欧州諸国に、政府系ファンドを連携して設立するよう呼びかけたが、ドイツなどから「保護主義を助長しかねない」と拒否されていた。

(毎日 10/24)

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2008/10/23

ゲイツ財団、世界の健康状態改善めざす104の研究に資金

米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)の創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏が設立した慈善財団ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)は22日、日本を含む世界22か国の研究者らなどによる104件の研究に各10万ドル(約970万円)の研究資金を寄付すると発表した。

これは、「世界の健康問題における革新的なアイデアを奨励する」ため5年間で総額1億ドル(約97億円)の研究資金を提供する、同財団のイニシアチブ「グランド・チャレンジズ・エクスプロレーションズ(Grand Challenges Explorations)」の第1回目にあたる。

ゲイツ財団はグランド・チャレンジズ・エクスプロレーションズについて、「既存の科学的枠組みに納まらないが、成功すれば飛躍的な発展に結びつく可能性のある」プロジェクトを対象に、「世界の健康状況の改善につながる大胆かつこれまで証明されていない方法の研究」に資金を提供するものだと説明している。

今回の寄付対象は約4000件の応募研究から選ばれた104件の研究で、研究母体は大学や非営利団体(NPO)、政府機関のほか、民間企業6社も含まれている。

寄付対象に選ばれた自治医科大学(Jichi Medical University)の松岡裕之(Hiroyuki Matsuoka)教授の研究は、「蚊を、ワクチンを運ぶ『空飛ぶ注射針』に変える」というもの。ゲイツ財団によると、松岡教授は、通常は疾病を媒介する蚊を「空飛ぶ注射針」に変え、その蚊が人間を刺すことでワクチンを運ぶことができると考えているという。

また、タイのマヒドン大学(Mahidol University)のパタマポルン・キッタヤポン(Pattamaporn Kittayapong)氏が取り組んでいる、デング熱の抑制能力を持つバクテリアを研究することでデング熱をコントロールするという新しいアプローチも選ばれた。

このほかにも、エイズ(HIV/AIDS)や結核などの感染症の予防法の研究やウイルスの薬物耐性を抑制する研究などにも資金が提供された。

【10月23日 AFP】

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喫煙の死者数刻む「死の時計」、じき4000万人目を表示

世界保健機関(World Health Organisation、WHO)と喫煙反対活動家らは20日、タバコの不法取引防止キャンペーンの一環として、喫煙による推定死者数を刻んだ「デス・クロック(死の時計)」をスイス・ジュネーブ(Geneva)に設置した。

時計は、「タバコの規制に関する世界保健機関枠組条約(WHO Framework Convention on Tobacco Control、FCTC)」の交渉が開始された1999年10月以後の、喫煙に関する死亡者推定数を示している。「4000万人」目が表示されるのはもう間もなくだ。

WHOは、今年度の喫煙による死者数を500万人以上と推定している。これは、結核、エイズ、マラリアによる死者数を合わせた数字よりも大きい。

WHOの「タバコのない世界構想(Tobacco Free Initiative)」の主導者の1人、ダクラス・ベッチャー(Douglas Bettcher)氏は、「タバコという『病』は最貧困層を直撃している」と指摘。一方で、一部の国においてタバコのパッケージに「吸い過ぎのために真っ黒になった肺」の写真を載せるなどの啓発が行われるようになったことを評価している。

【10月23日 AFP】

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北朝鮮の食糧危機深刻化、270万人が飢餓の恐れ

ソウル(AP) 国連世界食糧計画(WFP)は23日、北朝鮮で食糧危機が深刻化し、西部沿岸地帯では270万人の食糧が10月で底を尽く見通しだとする報告書を発表した。

北朝鮮は1990年代半ばにも自然災害と経済運営の破綻で食糧難に見舞われ、200万人が餓死したとも言われる。今年は2007年に起きた洪水の影響で、再び食糧危機が深刻化した。

WFPは8月に韓国に対し、北朝鮮への緊急食糧援助を要請したが、韓国統一省は23日、援助要請に応えるかどうかはまだ決めていないと説明した。

韓国政府は食糧援助を北朝鮮の核廃棄と結び付けるつもりはないが、援助するかどうかは世論を考慮して決めるとしている。

◆社会的不平等・貧富の格差

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金融危機:途上国には「三つ目の衝撃」…勝世銀副総裁

世界銀行の勝茂夫副総裁(欧州・中央アジア担当)は21日、ブリュッセルで毎日新聞と会見し、金融危機が途上国にとって食糧・燃料価格高騰に続く「三つ目の衝撃」になったと指摘、人道危機への拡大を食い止めるため、先進国が連帯して途上国支援を強化する必要性を訴えた。

副総裁は国際金融体制のあり方について、「今まではG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)中心でやっていけばいいという体制で、新興国・途上国は受け身だったが、それを変えざるを得ない」とG7拡大の必要性に触れた。その上で「市場放任主義のやり方は見直されるだろう。新たに機関を作るとすれば、グローバル・ガバナンス(国際的な統治)の権限を与えるのかどうかが大きな問題だ」と述べた。

一方で、金融危機の途上国への影響に懸念を表明。「(先進国が)不況対策のために、アフリカなどの途上国を忘れてしまうと、かえって世界の対立や緊張が高まる」として、先進国に政府開発援助(ODA)増額の公約順守を促した。

さらに、食糧・燃料価格高騰の影響により世界で約1億人が「貧困ライン」以下に置かれていることなどを挙げ、「今こそ連帯が必要になる。金融危機を人道危機にしないようにするのが我々の使命だ」と強調した。

副総裁は22日にブリュッセルで開かれたグルジア支援国会議で共同議長を務めた。

(毎日 10/23)

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2008/10/22

地球の温暖化は予想より速い速度で進行と、WWF報告

ロンドン(CNN) 地球の温暖化がこれまで予想されていたよりも、より速い速度で進行していると、世界自然保護基金(WWF)が21日、最新の研究結果を基にした報告書を発表した。2013─2040年には、夏の間の数カ月間、海氷が消滅する恐れがあると警告している。

地球温暖化については、昨年ノーベル平和賞を受賞した気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、危険な状況あると報告している。しかし、WWFは、IPCCが予測したよりも、より速い速度で事態が進行していると指摘している。

IPCCは今世紀末までに、世界の海水面が0.59メートル上昇すると推測していたが、WWFによれば上昇幅はこの倍以上になると見ており、沿岸部で暮らす数百万人が危機に陥ると警告。

また、気温上昇はすでに農作物にも影響を及ぼしており、ここ数カ月で小麦や大麦、トウモロコシの収穫量が減少したと見られている。また、欧州では北海やバルト海域の気温が観測史上、最も高くなったほか、地中海沿岸部では干ばつが増加した。

ティン博士は、「地球の気温は過去50年間、地球全体の平均から4倍以上の速度で、上昇してきた」と述べ、来年春に発表される詳しい南極の調査結果により、気候変動の影響がより子細に判明するだろうとしている。

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アジア開銀、太陽光発電で新興国支援 会社設立し民間に売却

アジア開発銀行(ADB)は太陽光発電を発展途上国で普及させるため、新しい支援の枠組みを設ける。ADBと途上国が事業会社を設立するとともに発電所の立地や発電した電力の売却先などを固め、そのうえで国際入札で事業会社を商社や電力会社など民間企業に売却し、建設や運営を委ねる。建設費や運営費の一部をADBなどが支援する。まずインドで5億ドル(約500億円)規模の低利融資を実施する。

2013年以降の地球温暖化対策の国際的枠組み(ポスト京都議定書)をめぐる議論では、インドや中国など新興国にいかに温暖化ガス削減の取り組みを促すかが焦点だ。ADBは世界銀行などとともに、温暖化対策につながる資金支援を通じ、途上国に対し温暖化防止に向け一定の役割を果たすよう促す。

(日経 10/22)

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気候変動問題への対応で世界が変わる 2030年の世界は?

気候変動への対応で世界がどのように変わるか、2030年の世界を描いた報告書「気候の将来(Climate Futures)」が、イギリスの民間団体フォーラム・フォー・ザ・フューチャーとヒューレット・パッカード研究所によって作成された。
 
調査では、専門家へのインタビューやワークショップ、文献調査などを通じて、気候変動への対応に影響を及ぼす7つの要因(気候変動の影響、市民の態度、産業界の対応、世界経済の特徴、天然資源の利用可能性、政治的な対応、技術開発・導入)を抽出。
 
これを踏まえて、気候変動に全く異なった方法で対応する、次のような5つのシナリオを導き出した。

(1)効率最優先:エネルギー効率化技術や新技術で低炭素経済を実現。中東や北アフリカの砂漠は緑の大地に。

(2)サービス変革:炭素価格を非常に高く設定し、モノ経済からサービス経済へ移行。オリンピックでは、選手は家にいながら、バーチャルで参加。

(3)進歩の再定義:世界経済は2008~2018年まで停滞し、環境負荷が少ない、家族や友人との時間を大切にするような、地域に根ざした新しいライフスタイルにシフト。

(4)環境戦争経済:ポスト京都議定書の合意に失敗し、対策が遅れる。その後、強硬な対策をとるが、効果は限定的で、南極大陸に環境難民が移住。

(5)保護主義の世界:グローバリゼーションが後退。気候変動への協調行動は不十分で、資源争奪戦争が勃発し、世界はブロック化される。
 
なお、いずれも2030年の世界を描いたものだが、将来を予測したものではなく、どれが最も現実的かは不明だという。
 
報告書の筆者らは、読者が将来の変化に備え、戦略を考えるためのツールとして各シナリオを活用することを期待している。

【Forum for the Future】

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2008/10/19

英の個人投資家 「大勢の間抜けが損をし、私は利益を得る」

このような人間を野放しにすることで巨額の税金が消えていく。 合法であればどのような金儲けも許される社会よりも、倫理を伴うお金が市民の生活を良くする社会になるべきである。

◇空売りで大成功の英の個人投資家、「危機に愛情を感じる」

Simon_cawkwell
株式が急落し銀行が破たんするなか小躍りして喜んでいる男性がいる。英ロンドン(London)で「空売りの王様(King of the short sellers)」の異名をとる個人投資家、サイモン・コークウェル(Simon Cawkwell)氏(61)は、今月仕掛けたある空売りでは、わずか30分ほどの間に25万ポンド(約4400万円)の売買益を得た。

満面の笑みを浮かべるコークウェル氏は、「危機に愛情を感じる。危機の場面では大勢が間抜けになる。値動きの早い市場で愚か者は間違いを重ね、私は利益を得る」と話す。

ロンドン中心部にほど近い高所得層の多いサウスケンジントン(South Kensington)に豪華な調度品をあつらえた住居兼オフィスを構えるコークウェル氏は、4台のコンピューター・ディスプレイが映し出す株価を見ながら自信を持って決断を下す。「今年は300万ポンド(約5億3000万円)稼ぐことになるだろう」とつぶやいた。

体格が大きく、「自分は99%の市場参加者より知的に優れていると想定してトレードを行っている。わたしは短時間に注意深く考えるが、愚か者はパニックに陥る」と話すコークウェル氏には、本人も認めるように謙虚な人物ではない。

空売りとは、買った株ではなく手数料を払って借りた株式を売り、値が下がったところで買い戻して利益を得る手法で、主にヘッジファンドなどの投資家が用いる。株式市場の乱高下の原因として、これまでしばしばやり玉に挙げられてきた。

英金融当局が金融株など約30銘柄について空売りの禁止措置を発表すると、コークウェル氏は他の銘柄に空売りを仕掛けた。

コークウェル氏は今後の先行きについて、「高失業率、貧困の拡大、そして企業倒産の増加が予想される。生活が破たんした市民の増加は深刻な社会的動揺を招く」と悲観的な見方をする。一方でコークウェル氏は、仮に最悪の事態となれば「私は大きな利益を得ることになる」と豪語した。

【10月19日 AFP】

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2008/10/18

仏銀行ケス・デパルニュ、820億円の損失 金融派生商品取引で

仏銀行ケス・デパルニュ(Caisse d'Epargne)は17日、前週行ったデリバティブ(金融派生商品)取引で、6億ユーロ(約820億円)の損失が発生したと発表した。

フランスで預金者の5割近くが口座を持つと言われるケス・デパルニュの多額損失は、信用収縮で傷ついた金融業界の信頼に新たな打撃を与えることとなった。

欧州連合(EU)カナダ首脳会議に出席するためカナダ東部のケベック・シティ(Quebec City)に滞在中のニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領は記者会談でこの問題に触れ、損失は「受け入れがたい」と述べ、ケス・デパルニュの経営陣には結果責任を負うことが求められるとの見解を示した。

大統領は、「事態すべてが愚かなほどの責任の欠如を示している」と指摘、「これまでにも、今回の金融危機では地位に関わらず各人が責任を負う必要があると述べてきた」と語った。

クリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)経済・財政・雇用相は銀行監督委員会に対して、ケス・デパルニュの監査を即刻開始し、同行が行った取引を調査するよう指示した。同相はまた、ケス・デパルニュが破たんする可能性はないと強調した。

【10月18日 AFP】

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北極圏で気温が5度上昇、温暖化へのドミノ現象が原因 米報告

米海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)は17日、氷床の溶解が進んだことなどで今秋の北極圏の気温が平年に比べ5度高い記録的な水準になったと報告書で発表した。

報告書をまとめた海洋学者ジェームズ・オーバーランド(James Overland)氏は、「さまざまな要因によって引き起こされるドミノ現象が、北極圏ではほかの地域に比べてより明らかに見られる」と述べた。

地球温暖化などで北極圏の氷床が溶解すると、より多くの海水が太陽光を受けて温められるために気温が上昇すると報告書は警告している。

【10月18日 AFP】

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EU、金融派生商品取引の監視強化 金融危機受け

欧州連合(EU)の欧州委員会は金融危機の深刻化をふまえ、企業の信用リスクを売買する金融派生商品(デリバティブ)取引への監視強化で調整に入った。米金融危機の引き金とされるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)などを対象に金融取引のリスク管理を強める。今年中に具体策を詰め、加盟国に提案する方針だ。

デリバティブ取引への規制はマクリービー欧州委員(サービス担当)が17日表明した。委員は「デリバティブ市場を組織的に監視する枠組みが必要だ。とくにCDS取引への対応を急がなければならない」と語り、取引の決済を確実にするための清算機関を設立する考えを示した。

(日経 10/18)

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2008/10/17

「1つの脳細胞で手足のまひ治る」米研究

米国の科学者らは15日、たった1つの脳細胞が、まひした筋肉の随意運動を回復するとの研究報告を発表した。

脊髄(せきずい)の損傷や脳梗塞(こうそく)によるまひの新たな治療実験で、サルが1つの脳細胞を利用して、薬物によって動かなくなった筋肉を数分で動かすことができたという。

人間の脳には1000億の神経細胞があるが、今回の研究は、それらの細胞が行うことのできる仕事には、思いもよらない幅広い柔軟性があると指摘している。

論文の主執筆者であるワシントン大学(University of Washington)のChet Moritz氏は、電話会談で「実験した神経細胞のうち大半が、(今回の研究のようにまひした筋肉を再び動かせるようにするといった)刺激をコントロールするのに利用することができた」と述べた。

Moritz氏は、サルができるのであれば、人間ならもっとうまくやることができるだろうと語った。

実験では、まず、通常の神経経路を人工的に遮断し、手首を動かすことができなくなったサルの脳の運動皮質内の神経細胞に電極を1本ずつ接続し、電気的活動を記録した。

これらの信号は、リアルタイムでコンピューターに送信され、電気刺激装置を経由して、手首の筋肉につながっている電極に送られた。

この結果、サルは、「脳内のそれぞれの神経細胞の役割を変えることで、10分ほどで急速に新たな脳神経の使い方を覚え」、手首を動かせるようになった。

現在使用されているコンピューターの大きさは携帯電話ほどだが、計算処理があまり必要ないため、将来的には無線通信を利用して、直接人体に埋め込むことのできるサイズにまで小さくなるという。

Moritz氏によると、臨床試験までには、少なくともあと数年以上、あるいはそれ以上の期間がかかるという。

【10月17日 AFP】

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米AIG:元副会長への退職金1000万ドル支払い停止へ-NY司法長官

10月16日(ブルームバーグ):ニューヨーク州のクオモ司法長官は16日、米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)がスティーブン・ベンシンガー元副会長と合意していた1000万ドル(約10億円)の退職金を支給しない方針であることを明らかにした。同社は退職する幹部への高額報酬で批判を受けていた。

クオモ長官によれば、同長官は新たに就任したエドワード・リディー最高経営責任者(CEO)と会談。同CEOはAIGの上級幹部への報酬すべてに関する会計情報の提供と、違法な出費の回収を支援することに合意した。その対象にはマーティン・サリバン元CEOと金融商品部門の元責任者、ジョセフ・カッサーノ氏への報酬も含まれている。

共同発表資料によれば、AIGはまた、経費を用いた豪華な旅行やイベントを直ちに中止することにも合意した。

クオモ長官は記者団との電話会議で、「もし不適切な報酬が支払われ、同社が資本不足に陥ったのであれば、われわれにはその資金を回収する合理的な根拠がある」と指摘した。

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2008/10/16

三井住友銀、ブラジルにクリーン開発事業のコンサル会社

三井住友銀行は16日、クリーン開発メカニズム(CDM)事業にかかわるコンサルティング会社をブラジルサンパウロ州に設立したと発表した。現地企業が温暖化ガス排出枠を創出するのを支援し、日本企業などへの移転につなげる。京都議定書の約束期間に入り、排出量取引の活発化が見込まれることから事業を強化する。

CDMは、先進国が資金や技術面で途上国を支援して温暖化ガスを減らすと、その見返りとして自国の削減分として算入できる仕組み。三井住友銀はこれまでも、現地法人の「ブラジル三井住友銀行」を通じて排出量取引の媒介や決済を手掛けてきた。新たに設立したコンサル会社はブラジル三井住友銀の子会社になる。

(日経 10/16)

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UBSに最大6兆円弱の公的資金、スイス政府が発表

スイス政府は16日、スイス金融最大手のUBSに対し、最大5兆9000億円の公的資金を投入すると発表した。

1260億スイス・フラン(約5300億円)を資本注入するほか、中央銀行のスイス国民銀行が最大540億ドル(5兆4000億円)の資金支援を行い、UBSの不良資産を事実上買い取る。政府・中銀が一金融機関を救済する異例の対策となる。

UBSが資本増強のために、株式に転換できる有価証券を発行し、スイス政府が全額引き受ける。さらに、サブプライム関連商品(最大600億ドル分)を、新設する基金に移し、損失拡大を防ぐ。基金にはUBSも当初60億ドルを拠出するが、スイス中銀が基金の経営権を最終的に取得する内容。

UBSの総資産は6月末で2兆766億スイス・フラン(180兆円)で、スイスの国内総生産(GDP)の約4倍にのぼる。UBSが経営危機に陥れば、スイス経済が大きな打撃を受けるとして救済に踏み切った。

(読売 10/16)

UBS:資本注入を好感…「金額過少」の懸念も

スイス最大手金融UBSへの公的資金による資本注入が決まったことで、市場からは「欧州最大の懸案にようやく手が付けられた」(英系銀行)と安堵(あんど)の声が広がっている。ただUBSの資産はスイスの国家財政規模の4.5倍に及ぶ。世界中で展開しているビジネスも金融危機で大きな影響を受けており、「今回の公的資金の規模で救済できるのか」との声も出ている。

UBSは、英政府が8日発表した公的資金投入などの金融機関救済策を助言していた。UBSはこの助言と同時進行で、自身の救済策をスイス政府と協議。「周到に準備し、発表のタイミングを見計らっていた。早すぎれば、銀行が危ないと見られ逆効果になる」(関係者)ためだ。

ただ、金融機関の資産規模が国家財政を圧倒する構図は、金融非常事態宣言の発動に追い込まれたアイスランドと同じ。異なるのは、スイスの方が財政に余裕があることと、世界の富裕層を顧客にしているUBSへの信認が高いという点だ。

それでも、4兆円超の損失処理に伴う資本の食いつぶしと増資の繰り返しによるダメージは大きい。今年6月末までに預かり資産を中心に計438億スイスフラン(約3.9兆円)もの資金が流出。UBSはすでに、富裕層ビジネスなど三つに分社化しており、部門売却を視野に入れた解体的なリストラの準備をしているとみられる。UBSの破綻(はたん)は、スイス国家の危機にもつながりかねないだけに、官民一体になった危機管理が続きそうだ。

(毎日 10/16)

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ニコチンは乳がんを進行させる、ハーバード大研究

ニコチンは、乳がんの腫瘍(しゅよう)の成長を促進する可能性があるとするハーバード大学(Harvard University)の研究結果が、15日の米医学誌『キャンサーリサーチ(Cancer Research)』に発表された。

同大医学部ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター(Beth Israel Deaconess Medical Center)の研究チームは、初めて、タバコに含まれるニコチンが乳腺細胞に及ぼす影響を調査し、ニコチンが乳がんの進行を促進する可能性があることを指摘した。

チームは、乳房の上皮細胞とがん細胞の両方にニコチン受容体「nAChR」があることを突き止めた。この受容体は、ニコチンをとりこむと細胞の成長・移動を促進することが神経系では確認されているが、乳腺細胞などほかの細胞や組織でニコチン受容体がどのように機能するかはほとんど知られていない。

また、動物実験の結果から、ニコチンは正常の細胞の成長と相互作用して、乳腺細胞の腫瘍の成長を助けていると結論付けた。論文は「さらなる調査が必要」だとしている。

【10月16日 AFP】

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アフリカ、生命を脅かしつつある自然破壊

アフリカの自然は「汲めども尽きぬ」ように見えるが、動植物への負荷をかけ過ぎた場合、貧困の拡大、紛争の増加、欧州大陸などへの難民の増大を招くと、専門家は警告している。

ブルキナファソの漁業資源、エチオピアのコーヒー、ケニアの森林、コンゴの薬草――こうしたアフリカの資源は、人間の活動や気候変動に脅かされていると専門家らは口をそろえる。

南アフリカ・ケープタウン(Cape Town)では、今月初め、アフリカ大陸の動植物保護に関する会議が開催され、アフリカ15か国およびドイツから政治家、科学者、環境保護活動家ら300人以上が集まった。  

会議では、人口増加、土地の酷使、気候変動がアフリカの動植物を脅かし、最大15%の種が現在絶滅の危機に瀕していることが報告された。

だが、鉱業、農業、観光業に大きく依存しているアフリカでは、動植物を保護するよう人々の意識を変えることは並大抵のことではない。南アフリカの国立生物多様性研究所のジョン・ドナルドソン(John Donaldson)氏は、「動植物保護のカギは、政府や個人が長期的な保護計画の必要性を知ることにある」と語る。

■危機に瀕したニンバ山厳正自然保護区

ドイツ・ウルム大学(University of Ulm)のJakob Fahr氏は、長期保護計画が必要とされている例として、希少動植物の宝庫である西アフリカのニンバ山(Mount Nimba)厳正自然保護区を挙げた。

コートジボワール、リベリア、ギニアにまたがる同保護区は、ユネスコ(UNESCO)の「危機にさらされている世界遺産」(危機遺産)に登録されている。鉄鉱石などの卑金属の価格がうなぎ登りとなっていることから、鉄鉱石を豊富に含んだ同保護区に鉱山会社が出入りするようになると、コウモリやカエルの珍種を含む多くの動植物が絶滅してしまう可能性があるという。

また、ニンバ山はふもとの集落に飲料水を提供していることから、掘削のために森林が伐採された場合の甚大な影響も懸念されている。

昔から金鉱採掘が盛んなガーナなどの一部の国々では、動植物の減少による悪影響が既に地方レベルで認識されており、地元民が鉱山プロジェクトに反対の声を上げるようになってきているという。

【10月16日 AFP】

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2008/10/15

EUの温暖化対策、金融危機で逆風に直面

国際金融危機や欧州景気の減速で、欧州連合(EU)が進める温暖化対策への逆風が強まってきた。年間450億ユーロ(約6兆9000億円)のコスト負担に経済界が一段と反発を強め、ドイツやイタリア、中・東欧などが温暖化対策の緩和を訴え始めた。12月にポーランドで開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP14)をにらんで、EU各国と欧州委員会の攻防が激しくなりそうだ。

「金融危機や景気減速は当面の課題だが、気候変動の危機は長期間にわたる脅威だ」。ディマス欧州委員(環境担当)は温暖化対策の後退をけん制する。ポスト京都議定書の国際的な交渉でリードするEUだが、急速な経済情勢の悪化で足並みが乱れ始めた。

(日経 10/12)

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石けんでの手洗いで子どもの死亡半減、15日は「グローバル・ハンドウォッシング・デイ」

国連(UN)が定めた初の「グローバル・ハンドウォッシング・デイ(Global Hand-Washing Day)」を翌日に控えた14日、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は、手を洗うという簡単な行為で、アジア・アフリカを中心に毎日数千人の子どもの命が救われるとの見解を示した。

ユニセフによると、毎日推定5000人の子どもが下痢で命を落としている。アジアではインド、バングラデシュ、アフガニスタンの衛生状態が極めて悪く、西アフリカでは子どもの死因の第3位が下痢によるものだ。だが、食事の前やトイレの後に石けんで手を洗うことにより、下痢性疾患による子どもの死者数は半減できると考えられている。

石けんでの手洗いは、下痢、コレラ、肺炎による死を防ぐ、最も効果的で経済的な方法のひとつだと、ユニセフは強調する。

15日の「グローバル・ハンドウォッシング・デイ」は、石けんで手を洗うことの重要性を世界中に認識してもらおうと企画されたもので、アジア・アフリカの途上国を中心とした世界60か国の学校で、衛生習慣や石けんによる手洗いの啓発活動が行われる。

ユニセフの広報官は「適切な衛生習慣を広めるための戦いがこの日から始まる。主役は子どもたちだ」と話したが、子どもたちが学校で学んだ衛生習慣を家に帰って実行すれば、家族やコミュニティーの人々にも普及させることができると期待されている。

【10月15日 AFP】

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中国でヒ素入りの汚水、農業従事者ら皮膚病に

中国中部の湖北(Hubei)省で、不法操業していた金属精錬所からヒ素やカドミウムなどの有毒物質で汚染された水が排出され、農業従事者が皮膚病になったり、作物が腐ったりするなどの被害を引き起こしている。中国の英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が15日、報じた。

湖北省にある13か所の金属精錬所は、2006年に当局により閉鎖されていたが、今年になって不法に再開していたところを、今週になって再度閉鎖された。

チャイナ・デーリーによると、人口150万人の同省監利(Jianli)では、工場から流れ出た汚水が原因で、農業従事者が重度の発疹など皮膚病に苦しんでいるという。

これらの工場は、ヒ素やカドミウムなどが混じった汚水を不法に川に排出していたが、その水が綿畑などの耕作地で使用されていた。

農家の1人は「綿は腐らせておくしかない」と話している。「ひとたび畑に入ると、体中がかゆくなる。皮膚が腫れて腐ってくる」という。

ヒ素とカドミウムは共に、人体にがんなどの死に至る可能性もある症状を引き起こす。

【10月15日 AFP】

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BNPパリバの欧州的な「良き企業」の理念

「ウォール街最悪の1週間」が明けた10月13日の米株式相場は取引開始直後から一気に急騰モードに入り、ダウ工業株30種平均の終値は9387.61ドル(前週末比936.42ドル高、11.08%高)まで回復した。

「スイングマーケット」──。米メディアがそう呼ぶように市場は方向感を得られぬまま乱高下と大揺れを繰り返している。ただし、先週見られたような歯止めの効かないフリーフォール(自由落下)の恐怖からはひとまず脱したと言えよう。

週末を挟み、世界金融恐慌を回避するための世界的な協調体制が構築されたことが一定の評価を得た。米ワシントンで緊急開催されたG7(7カ国)財務相・中央銀行総裁会議は10日夕方、各国金融機関への公的資金注入方針などを盛り込んだ行動計画を発表。

11日にはG7に新興国を加えた20カ国(G20)の緊急財務相会議が同じくワシントンで開催され、協調の輪を広げた。さらに週末から週明けにかけて、英、独、仏などが公的資金投入計画を次々に明らかにした。

言うまでもなく、これで危機が去ったわけではない。実体経済への影響が目に見えてくるのはむしろこれからであり、公的資金投入で自己資本増強圧力が高まり、金融機関は再編の嵐に向かって自ら突き進んでいかなければならない。

サブプライム禍の震源地=仏BNPパリバの自信

「そろそろフランス語かドイツ語の勉強を始めなきゃ」──。

最近、金融業界で交わされている半分冗談、半分大真面目な会話である。今回の金融危機で傷みが最も激しい米英系金融機関は、いつリストラされるか分からない。会社そのものがなくなってしまう可能性もある。

次に籍を移す先は欧州大陸系か。社内公用語として英語は使えるだろうが上司はフランス人かドイツ人になるかもしれない。金融大再編の予感がそんな不安と迷いを日増しに膨らませているのだ。

金融再編は欧州でも既に本格化している。

10月6日、フランスの大手銀行BNPパリバは、経営難にあった金融大手フォルティスを、総額145億ユーロ(約1兆9900億円)で買収することを正式に発表した。フォルティスが持つベルギーの銀行、保険事業、ルクセンブルクの銀行事業とトルコの銀行事業を買い取る。今回の買収で、BNPパリバは預金量でユーロ圏最大の銀行になる。

BNPパリバのコーポレート&インベストメント・バンキング(CIB)部門アジア太平洋地域代表のディディエ・バルム氏は、欧州金融再編の中核となることへの意欲と自信を隠さない。

「我々は、欧米の主要金融機関の中でトップグループにある。利益は減っているが、多くの競合他社と比べればかなり良い成績を残している(グラフ)。収益構成は60%がリテール部門、20%がアセットマネジメント&サービス部門、20%がCIB部門、とバランスが取れている。軸足を欧州に置きつつも、北米、アジア、新興国にも拠点網を拡大している。CIB部門を見ると、金融危機が顕在化した2007年第3四半期からの1年間で黒字を出しているのは、米ゴールドマン・サックスと当社の2社だけだ」

リスクに晒されている不良債権の大半は米金融保証会社(モノライン)関連で、過去1年で約26億ユーロ(約3600億円)と競合他社に比べてかなり少ない。

「3~4年前にサブプライム関連の投資に手を出さないという基本方針が経営陣によって下された。強力なリスクマネジメント部門を擁し、経営陣からも独立して活動していることも功を奏した。現場からは『ほかの投資銀行は皆やっているのに、うちはなぜ手を出せないんだ』という不平不満が出たが結果的に大きな違いとなった」

利益至上主義を貫いて自滅した米国の競合他社とは異なり、欧州的な「良き企業」の理念がBNPパリバの現在の優位性を作り上げた、とバルム氏は胸を張る。

確かに我々がこれから目にしていくのは、あらゆる金融機関がただ一様に沈み込んでいく姿ではない。一気に沈没し消滅していく者がいる一方で、なんとかして踏みとどまる者もいる。新たな流れに乗って浮上する者もいるだろう。市場が大きくスイングするたびに、世界金融地図が塗り替えられていくことになる。

金融サービスの原点回帰が生き残りの条件

一般の投資家や預金者の側からも、“勝ち馬”の選別が始まろうとしている。

「他行から当行に預金口座を移す顧客が、9月末頃から急に増え始めた。1つの支店だけで1日に3~4人は確実にやって来る。どちらかといえば富裕層が多い」

パリ8区と9区に12支店を擁するシャンゼリゼ・グループの個人顧客責任者フロレンス・レッシュ氏はそう話す。まるで地震や山火事の前に動物が大移動するように、銀行の顧客が移動を始めているというのだ。

顧客に選ばれるか、捨てられるか──。リテールを中核とする巨大銀行が次々に誕生する中、最終的にはそうした金融サービスの原点に立ち返ることが新金融秩序の基本哲学となり、金融機関の生死を分ける決定的要因になる。

BNPパリバと言えば、米国発のサブプライムローン(米国の信用力の低い個人向け住宅融資)問題を世界の金融市場に広げた震源地として知られている。2007年8月9日、サブプライム関連の証券化商品を組み込んだ傘下の3つのファンドの解約停止を発表したことが金融不安を世界に伝播させたと言われている。

この「パリバ・ショック説」について問うと、バルム氏は顔を上気させて否定した。

「我々が危機の引き金を引いた、というのは全くの間違い。あの日、FRB(米連邦準備理事会)とECB(欧州中央銀行)が市場に対して巨額の資金注入をすることを発表した。そのことが市場の不安心理に火をつけたのであって、BNPパリバが金融不安を生み出したわけではない。そもそも危機はもっと前からあった」

3つのファンドがサブプライム関連商品を組み込んでいたのは確かだが、3つのファンドを合計してもBNPパリバの運用資産全体の0.5%以下だった。問題は昨年8月8日の時点で、その資産の価値を測るための市場が成立していなかったということ。

価値をゼロと見なせば、投資家に損失を与えてしまう。そこで買い戻しを2~3週間延期し、“モデルベース”という手法で価値を評価した。投資家を待たせることになったが、投資家が失ったものはほとんどなかった。バルム氏はそう強調する。

「あれは投資家を保護するためのベストな判断だった」

これまでのウォール街だったら、歯が浮いてしまうような台詞……。これからのウォール街で、果たしてそんな言葉が聞かれるようになるのだろうか。

(日経BP 10/15)

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新型インフル:発生監視へインドネシアに医師派遣 外務省 

新型インフルエンザの発生が心配されるインドネシアで、患者発生を監視するサーベイランスシステムの支援事業に外務省が乗り出す。新型インフルエンザ対策で、日本が海外での患者対応にかかわるのは初めて。国立国際医療センター(東京都新宿区)の医師らを20日、現地に派遣する。国際貢献だけでなく、発生地域での実地経験を国内発生時の対応に生かす狙いもある。

インドネシア保健省からの要請を受け、国際協力機構が約3億8000万円の政府開発援助(ODA)を使い、同国中部の南スラウェシ州で3年間実施する。

世界保健機関によると、インドネシアでは05年7月、鳥インフルエンザの人への感染が初めて確認された。9月10日現在の死者は112人で、世界の死者の約半数を占める。

中でも南スラウェシ州は、鳥インフルエンザの集団発生が多発。人口が多いうえ、空港や貿易港を持つ交通の要衝のため、新型インフルエンザ発生・拡大のリスクが高い。

しかし、同国の監視体制は未成熟。鳥インフルエンザの最初の感染例も、原因ウイルスを特定できたのは約3カ月後。06年にサーベイランス指針が作られたが、担当者の教育や現場との連携が機能していないという。

事業計画では、日本から医師5人とスタッフ1人を派遣。同州内の20県と3市に調査チームを配置し、保健所と連携して患者発生を監視、情報を共有する体制を築く。事業終了後は国内全33州に拡大する。

チーフアドバイザーとして赴く国際医療センターの平山隆則医師(33)は「インドネシアでの早期発見は、日本の被害を減らすためにも欠かせない」と話す。

(毎日 10/15)

◆映画『感染列島』公式サイト

◆知識のワクチン 新型インフルエンザ予防マニュアル

◆新型インフルエンザを迎え撃つ「3種のワクチン」

◆新型インフルエンザ・クライシス(本)

◆市民のための新型インフルエンザ対策ガイドライン(小樽市保健所)

◆米国政府・パンデミックインフルエンザ・ホームページ

★H5N1-強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ★
H5n1_simulation

★新型インフルエンザXデーガイドブック(Web)
H5n1_guidebook

★新型インフルエンザ対策関連情報(厚生労働省)

★国立感染症研究所・感染症情報センター

★「新型インフルエンザ対策ガイドライン(フェーズ4以降)」(厚生労働省)

★新型インフルエンザに関するQ&A(厚生労働省)

★鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集

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2008/10/13

クリチーバ=日伯経済シンポ ブラジル三井住友銀行も参加

パラナ商議所30周年祝う=クリチーバ=日伯経済シンポに全伯から=環境ビジネスやデジタル=SC州にも新団体創設へ

パラナ日伯商工会議所(上野アントニオ会頭)が三十周年を迎えたことを記念して十九日午後、同州都クリチーバ市の兵庫姫路会館で「第十七回日伯経済シンポジウム」が開催された。島内憲駐伯大使をはじめ、全伯の日系商議所代表ら約二百人が集まり、環境ビジネス、デジタルTVの最新事情や、JICA、JETROなどの支援業務などに熱心に耳を傾けた。上野会頭が今年いっぱいで公職引退を公言していることから、惜しむ声があちこちから聞かれた。
 
開会式では市長代理として原ルイ総務局長があいさつし、同商議所が中心となって皇室との関係、経済交流を推進してきた歴史を顕彰し、上野会頭の業績を称えた。
 
副知事代理のイデイヴァウテル・ゴメス・デ・カルバーリョ氏も「日系社会との関係において常に扉は開いている」と歓迎した。
 
シンポ開幕講演で、皇太子殿下のご来伯の意義を「百周年のハイライト」と振り返った島内大使は、「日伯関係が新しい段階に入った」と分析し、エタノールへの投資、デジタルTVの日伯方式採用の次は、高速鉄道網の新幹線方式採用の働きかけが優先課題であり、「クリチーバにも伸びる計画がある」と語ると大きな拍手が沸いた。
 
続いてJETROサンパウロの原宏次長が伯国製品を日本に輸出するための支援業務を紹介。
 
ブラジル三井住友銀行の内田肇地球環境部長は、全伯各地での十数件の小・中規模のクリーン開発メカニズム・プロジェクトから創出される排出権をまとめ、日本の購入者に紹介する新ビジネスモデルを練り上げてきた経緯を説明し、「多国籍企業の中にはブラジルから利益を持ち出すだけの発想のビジネスもあるが、我々はそれに荷担しない」と語ると、席をたって熱烈に拍手する伯人ビジネスマンもいた。
 
同銀行のこの取り組みは、英フィナンシャルタイムズなどが実施し、持続可能な社会への銀行の取り組みを評価する〇七年度サステナブル・バンキング賞の優秀賞(runner‐up)に選ばれている。
 
同州エタノール砂糖生産者協会(Alcopar)のアニジオ・テルメラ会長は、アマゾンを破壊せずとも生産を倍増する余力があると説明をした。
 
聖市の商議所を代表して日伯経済交流について講演した同三井住友銀行の窪田敏朗社長は、「日本から進出を希望する企業三十社からの相談を受けている」と明かし、関心が高まっている現状を説明。大油田発見、米国への輸出依存度減少などの伯国経済安定要因を分析し、「資源や食料など日本にとって不安な部分に応えてくれる数少ない国」と評価し、相互補完関係を強調した。
 
デジタルTV関係ではプリモテック21社の古瀬耕介営業部長が、日伯方式の優位性と創出される事業機会を具体的に説明した。
 
JICAサンパウロの千坂平通支所長は、十月のJBICとの合併および事業内容などを説明。
 
最後に上野会頭は、訪日経済視察団に関して「計五百二十五人の企業家を三十五回にわたって日本に連れて行った」と熱く語り、「日伯関係振興が私の生きがいだ」とし、その想いの源泉は「皇室への崇拝と日本への憧れだ」と締めくくった。八十六歳を迎えたので公職は退き、聖市の子息リカルド氏らと生活し、「自伝を執筆する」という。
 
当日はリオ、聖市、ポルト・アレグレ、マナウス、ベレンの日系商議所からも参加者が集まった。三人がきたマナウス商議所のアシベ・ユキオ副会頭は「三十周年を祝福したい。興味深い講演内容ばかりだった」との感想をのべた。これを機に、サンタカタリーナ州にも日系商議所を立ち上げる話も出てきた。
 
三十周年記念の一環として、今シンポジウムで講演した一行は翌日、同州フォス・ド・イグアス市に場所を移し、地元企業家らを集めて日伯経済懇談会を行い、親交を深めた。

(サンパウロ・ニッケイ新聞 9/23)

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温暖化で「山の上」に追われる動植物、研究論文

温暖化が進行すると、熱帯の動植物種がより標高の高い場所へ移動を余儀なくされ、低地にある熱帯雨林は不毛の地となるという予測を、今週発行の米科学誌「サイエンス(Science)」が掲載した。

■大半の生息圏の標高差はわずか600メートル

熱帯における地球温暖化の影響に関して研究したのは、米コネチカット大学(University of Connecticut)の生態学者ロバート・コルウェル(Robert Colwell)氏らのチーム。

同チームは、南米コスタリカのある火山で、森林に覆われた山ろくから頂上方向へ向かい、2000種の植物、昆虫を採取した。

9日に発表された論文要約によると、これらの生物の種の半数が、標高差600メートル程度の狭い範囲で生息しており、標高があがると生息環境がまったく変わることが明らかになった。

また熱帯の山腹にある森林は人間によって「著しく分割」されてしまっているため、多くの種にとっては連続的な移動で生息域を変えていくことも、まったくできない状況となっている。

すると、地球上で最も温暖な生息域である熱帯低地雨林では、動植物が「出て行く」一方で置き換わる生物がいないという状態が生まれかねない。また、標高の高い場所へ移動できない動植物は、温度上昇に適応できなければ、絶滅の危機に直面する。

要約ではリスクの評価にはさらに調査が必要としているが、熱帯雨林とその山間部に住む種に対し、温暖化の影響は甚大だと警告している。

■90年前よりも高い場所に「引っ越した」小動物たちの調査も

「サイエンス」誌の同号別の記事では、米カリフォルニア(California)州のヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)で、リスやネズミといったげっ歯類などの小型哺乳(ほにゅう)類が同様に温暖化に反応し、約90年前よりも標高の高い場所へ移動しているか、生息域を狭めているという結果が報告された。

この調査を率いたカリフォルニア大学バークレー校(University of California at Berkeley)統合生物学教授の動物学者クレイグ・モリッツ(Craig Moritz)氏は「当初は気候変動の影響を研究する予定ではなかったが、ヨセミテの標高の高い場所に生息地を移した生物種が非常に多く驚いた。その原因を考えたときに思い当たったのが気候変動だ」と語った。

論文では、これまでのところヨセミテの生物多様性は維持されているが、1世紀足らずでの急速な気候変動は問題となりうると指摘している。

小動物のうち移動したのは半数の種で、残りの半数の種は以前と同じ生息域にとどまっている。これは野生生物の暮らしと相互作用が変化したことを意味するという。こうした変化が急速に起こると「(生態系の)中心的な要素となっている種が急激にいなくなってしまうと、全体の崩壊が始まるおそれがある」とメンバーの1人、ジェームズ・パットン(James Patton)氏は懸念する。

この研究の比較対照となったのは、カリフォルニア州シエラネバダ(Sierra Nevada)山脈で、やはり同大のチームが実施した1918年の調査。当時は金鉱ブームと過剰な放牧で山頂の積雪地帯の範囲が狭まりつつあった。

【10月13日 AFP】

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金融資本主義が瓦解する「終わりの始まり」

今まさに瓦解する市場原理主義(日経SAFETY NETのコラム 10/13)森永卓郎氏

◇今まさに瓦解する市場原理主義

◇米国の証券会社と格付け会社がグルになってやってきたこと

◇詐欺に満ちあふれていた米国の金融システム

◇米国がかつての英国の轍を踏んでいる

◇モルガン・スタンレーに出資した三菱UFJが見るものは?

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世銀、金融危機による貧困国への影響を懸念 支援呼びかけ

世界銀行と国際通貨基金(IMF)は12日の合同開発委員会で、金融危機が貧困国や途上国に深刻な影響を与える恐れがあるとの認識を示し、先進諸国に支援継続を呼びかけた。

ゼーリック総裁はストロスカーンIMF専務理事との共同記者会見で、途上国がすでに、エネルギーや食糧の価格高騰に苦しんでいる現状を指摘。世界的な信用収縮や景気減速が長引けば「最貧層が最も深刻な、それも永続的な打撃を受ける」との懸念を示した。そのうえで、「支援の流れを止めてはならないというのが、全委員の一致した見解だった」と強調。さらに「今回の危機に対応するだけでなく、再発を防ぐために新たな枠組みや基準、監視態勢を整備する必要がある」と訴えた。

ストロスカーン専務理事は、ユーロ圏15カ国が公的資本注入を含む金融危機対策で合意したことを歓迎すると同時に、米国に金融機関救済策の早急な実施を求めた。

(CNN 10/13)

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日本、150億円規模の拠出 途上国の農業・防災支援へ

世界銀行と国際通貨基金(IMF)の合同開発委員会が12日開かれ、日本政府は、食料価格の高騰や相次ぐ災害による被害にあえぐアフリカなど途上国で、農業生産性向上や防災への取り組みを進めるため、世銀が持つ信託基金に今後5年間で1億5千万ドル(約150億円)規模の資金拠出を行うことを表明した。

農業生産性の向上策では、主にアフリカを念頭に、高温少雨に耐えられるイネの品種開発、肥料の活用拡大、高度な農業技術を教える農業指導員の育成といった取り組みを資金面から支援。世銀や国際協力機構(JICA)と協力して普及に努める。

また、近年の気候変動の影響で、過去10年間に起きた大規模災害の件数が70年代の約3倍に増えていることに注目。「最も貧困で脆弱(ぜいじゃく)な層の生活の保護」をめざし、まずは防災設備の整備や、ハザードマップ作製による防災意識の向上などを促す。

(朝日 10/13)

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2008/10/11

ドイツ連邦内閣 国家海洋戦略を承認

ドイツ連邦内閣は、10月1日、海洋の保護と持続可能な利用を目指す国家海洋戦略を承認した。
 
この戦略は、国の政策目標を定めるとともに、様々な利害や要素を組み込んだ、総合的でバランスのとれたコンセプトを初めて提示。また、目標達成のための道筋を示し、具体的な対策をスケジュールとともに提示している。
 
海洋生態系は、世界中で、また、北海、バルト海においても、近年、多大な努力にも関わらず、危機的な状況にある。最大の問題は、過剰な漁業、有害物質や富栄養化による海洋汚染、船舶交通の増加である。特に、過剰漁業については、この傾向が今後継続するのであれば、今世紀半ばまでに、商業漁業が不可能となり、何十億もの人々にタンパク質不足が発生するといわれている。
 
国家海洋戦略は、今後のドイツ海洋政策の基礎となる。

【ドイツ連邦環境省】

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2008/10/09

ブラジル商工会議所の環境セミナーでブラジル三井住友銀行・内田氏が講演

「排出権取引」を知ろう=商議所で環境セミナー=〃差別化〃が成功の秘訣

ブラジル日本商工会議所環境委員会(前田一郎委員長)は、3日午後4時から同会議所で「地球温暖化ガス削減の現状と今後の見通し」について講演会を行った。
 
講師はブラジル三井住友銀行地球環境部の内田肇部長が担当した。西林万寿夫在聖総領事、加藤秀雄領事はじめ、約30人が熱心に耳を傾けた。
 
内田部長は、先ず自分の経歴について紹介し、「これからのビジネスのネタにしてほしい」と話を始めた。
 
京都議定書とは、京都で開催された気候変動枠組第3回締約国会議(1997年)において、温室効果ガスの排出削減に関する数値目標と基本ルールを盛り込んだ法的文書。
 
同議定書において、温室効果ガスの一種である二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)の六種の数値削減が先進国に定められている。
 
目標達成のために、柔軟処置として、市場原理を活用する京都メカニズムが導入された。それが途上国間のCDM(クリーン開発メカニズム)、先進国間のJI(共同実施)、政府間のET(国際排出権取引)の3種類。
 
これは先進国が途上国から排出権を買い上げる方法。今回の講演では国連でも認められ、一般的に使用されている排出権取引のCDM=CERについて講演した。
 
内田部長は、排出権の売買は電子取引が行えるために、「銀行でも行えるのではないか」との考えから始めたと説明。
 
CDMの仕組みは、例えば途上国の石灰火力発電所からクリーンな風力発電に変え、発電方法を変えたことにより削減量が発生したものをカーボンクレジットと呼んでいる。このカーボンクレジットを先進国が途上国から、買い上げることを排出権取引としている。
 
現在国連における承認済みのCDMプロジェクトは、1146件、排出削減予測量は約2億2057万トンCO2/年(UNFCCC資料より、2008年8月19日現在)となっており、国別では、インド(31%)、中国(22%)、ブラジル(12%)が上位を占めている。
 
一方、投資国別のプロジェクト件数では、イギリス(34%)、スイス(22%)、オランダ(11%)、日本(10%)の順番になっている。イギリス、スイスが多い理由は、「多くの投資家が排出権を買い、イギリスやスイスの銀行に置いておくことが多いから」と説明した。
 
欧州を中心とした市場では、2008年8月18日現在(ECX公開資料)、一トンあたりCO2が24ユーロで取引されている。
 
今後の見通しとして、世界中で供給不足になっていることが指摘され、「様々な排出権取引市場が創設されており、相互リンクが実施・検討されている」と講演を締めくくった。最後に、各国におけるCDMの特徴を示したグラフを提示した。
 
参加者から熱心な質問が出され、「排出権取引で成功の秘訣は」との質問に対して、「他のところと違いを出すために〃差別化〃をしていかなければならない」と強調した。
 
西林総領事は講評で「日本でも、ブラジルでもアピールしてほしい。今日は環境問題について勉強になった」とコメントした。田中信商議所会頭は「今までにない講演で、知識として非常に収穫になった」と喜び、「新しい概念の下に、哲学を持って実行されたことに感銘を受けた」と講評した。

(サンパウロ日系新聞 9/9)

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世界の貧困をなくすために立ち上がろう

日経エコロミーのコラム 山崎美緒の自転車で行こう!(10/8)

環境問題と世界の貧困は密接に関係している。地球環境問題で大きな影響を受けるのは貧困層だ。

10月17~19日、世界中でSTAND UPというキャンペーンが行なわれる。

貧困解消を目指した「ミレニアム開発目標(MDGs)」の達成を各国政府に求めるため、世界同時に行動を起こすことを呼びかけるキャンペーンだ。MDGsとは189の国連全加盟国(2000年当時)が2015年までに達成することを誓約した8つの目標。「貧困と飢えをなくす」、「環境の持続可能性を確保する」などがある。(詳しくは国連広報センターホームページ http://www.unic.or.jp/mdg/index.html参照)

このキャンペーンが全世界、全人類に呼びかける行動は実に具体的でシンプルだ。

「立ち上がる(STAND UP)」こと。

1.貧困をなくすための国連「ミレニアム開発目標(MDGs)」を読む

2.ひざを曲げる

3.立ち上がる

立ち上がる、もしくはそれに準じた動作で意思を表すことで途上国および先進国双方の政府に行動を促す。まさに「世界一シンプルな国際協力」(2008SUTA実行委員会広告より)といえる。昨年は127カ国で4300万人以上の人が立ち上がり、ギネス記録を塗りかえた。

今年は10月17日(金)から19日(日)までの3日間(グリニッジ標準時)に立ち上がる。

参加方法も簡単だ。2人以上で立ち上がる、1人が立ち上がったことの証人になれればいい。友達や家族、学校や職場、グループで立ち上がる。

立ち上がった後はリーダー(代表者)が立ち上がった人数を数えてオフィシャルサイトに報告をする。せっかくなので写真も撮って一緒に(オフィシャルサイト、携帯から)。

また世界各地で様々な「立ち上がる」イベントが開催される、これに参加するという方法もある。

今年の日本でのSTAND UPのメインイベントは『アフリカンゴミ拾い』だ。

10月18日(土)国連大学前に集合、STAND UP!の声を上げた後、渋谷まで歩いてゴミを拾う。日本人はもちろん、アフリカ各国の人たちも一緒だ。通りすがりの人もぜひゴミを拾って一緒にSTAND UP!

『アフリカンゴミ拾い』提唱者は我が日本アフリカユースネットワーク(JAYN)副代表コートジボアール人のワッタラ・アマドゥ氏。「いつもアフリカは日本に助けてもらってばかり、自分も何かしたい!」との思いで2006年からゴミ拾いをはじめた。

ゴミ拾いは今すぐに自分たちができること。世界の貧困や格差の問題も、一人一人がまず自分の足もとから行動することで変わっていく。

また、「日本がアフリカを支援」という一方的な関係ではなく、アフリカの人々と一緒によりよい社会を築いていく。貧困問題も、環境問題も世界の人々とともに行動することで変わっていく。

★山崎美緒さんからイベント情報のお知らせ☆

●第1部:トークライブ~世界の貧困をなくすためにできること~《要申込、限定80名》

10月18日(土)14:00~15:00 場所:国連大学レセプションルーム

●第2部:STAND UP TAKE ACTION~アフリカンごみひろい編~《飛び入り大歓迎!》

10月18日(土)15:00~16:30 場所:国連大学前

STAND UP写真撮影後、アフリカンと一緒に渋谷までゴミ拾いウォーク(レジ袋、軍手持参)

◆社会的不平等・貧富の格差

◆生き方・人道・規範・倫理

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気温2度上昇で南極のペンギン半数以上が死滅、WWF報告書

世界自然保護基金(World Wildlife Fund、WWF)は8日、地球の平均気温が2度以上上昇すると、南極の主なペンギンの50-75%が死滅する可能性があるとの報告書を発表した。

スペインのバルセロナ(Barcelona)で開催中の世界自然保護会議(World Conservation Congress)で発表された報告書は、気温が2度上昇すると、皇帝ペンギンの生息数の50%、アデリーペンギンの生息数の75%が危険にさらされるとしている。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、温室効果ガスの削減に向けて多大な努力がなされたとしても、世界の平均気温は21世紀末までに2度以上上昇すると予想している。

報告書は、海氷の減少が、ペンギンの主食であるオキアミの減少を招くことも指摘している。

【10月9日 AFP】

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2008/10/08

ブラジル三井住友銀行がパラナ州から叙勲

Sao_paulo_shimbun_20080915
伯三井住友銀行にパラナ州から栄誉 環境ビジネス発展に貢献 オールデン・ド・ピネイロ章を贈られる

窪田敏郎ブラジル三井住友銀行社長と内田肇同銀行地球環境部部長は九日、パラナ州・州政府庁で同州発展に貢献した人物に贈られる『オルデン・ド・ピネイロ』を受章、授与式に参加した。

同授与式には、佐藤宗一在クリチバ日本国総領事も出席、はじめにロベルト・レキオン州知事が「同行の五十年に亘るブラジル社会経済への貢献に感謝し、近年の地球温暖化防止に対する地球環境ビジネスの立ち上げと推進に高い関心を持っている」と述べ、「特にパラナ州のCDM(クリーン開発メカニズム)プロジェクトから創出された排出権を日本企業へ紹介、日伯間にとって初めての大規模排出権取引を成功させ、同州の持続可能な発展に貢献した」と賞賛した。

続いて佐藤総領事は「日系移民百周年の記念の年において、日本の銀行がブラジルで取り組んだ新しいビジネスモデルが評価され、今般同州政府から叙勲されたのは大変喜ばしいこと。引き続き地域に根ざした持続可能な発展に貢献する環境ビジネスの展開を期待する」と祝辞を述べた。

叙勲をうけて窪田社長は「同州は日系人が多く、こうした環境ビジネスを通じて、一層の日伯強化が図れたのは、同州、同行にとって有意義なこと」と抱負を語った。

授与式後は、公邸内でオルランド副知事らを交えて懇親会が開かれ、レキオン州知事が「次は日本酒を飲もう」と話すなど、親日的な会話が交わされた。

同行は、〇五年より京都議定書を背景にした排出権を、日本の需要者へ紹介するビジネスを開始。〇七年には英国フィナンシャル・タイムス紙とIFC(国際金融公社)が共催する「サステナビリティ・バンキング・アワード」のカーボン・ファイナンス部門で優秀賞を邦銀で初めて受賞した。最近ではブラジルをはじめ中南米諸国の排出権プロジェクトをサポートし、日本企業への紹介を行っている。また、CRS(企業の社会的責任)推進の観点から、今年八月には同行を通じてブラジルの排出権を購入した日本のプロサッカークラブ清水エスパルスのU―14チームを南大河州スポーツクラブ・インテルナシオナルへ招き、子供たちとの間でのエコとサッカー交流を実現。スポーツと地球環境を融合させ、新世代への地球環境意識の涵養、ブラジル排出権の差別化、途上国の持続可能な発展を図る活動を行っている。

(サンパウロ新聞 9/13)

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経営破綻のリーマン、幹部に20億円の退職金支給計画

ワシントン(AP) 経営破綻した米証券大手リーマン・ブラザーズが、経営幹部のために多額の退職金を用意していたことが、6日に開かれた議会公聴会で分かった。

下院監視・政府改革委員会の公聴会にはリーマンのリチャード・ファルド最高経営責任者(CEO)が出席。冒頭で「わたしの決断とわたしの行動に関する責任はすべてわたしにある」と証言した。

さらに、同社の報酬制度に基づき2000年から207年にかけて推計約3億5000万ドル(約360億円)の報酬を受け取ったことも明らかにしたが、これは適切だったと主張。「報酬委員会が膨大な時間をかけて、幹部と従業員が株主と同等の利益を受け取れるよう取り計らっていた」と述べた。

公聴会ではリーマンの内部文書も暴露され、同社が9月11日、解雇された取締役2人に一時金1820万ドル(約19億円)、自主退職した別の1人に500万ドル(約5億円)の支給を承認する予定だったことが明るみに出た。

そのわずか4日後にリーマンは破産法11条の適用を申請。これが金融危機の引き金となり、米政府は金融安定化策を通過させた。

金融危機の連鎖の中で、米政府は証券大手ベアー・スターンズ、連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)、連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)、保険大手のアメリカン・インターナショナル・などの救済に乗り出した。ファルド氏は、なぜリーマンだけが救済されなかったのかという疑問は一生頭から離れないだろうとも証言している。

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赤道付近にペンギン大量漂着

サンパウロ(AP) チリやアルゼンチン南部の寒冷地に生息するマゼランペンギンが、なぜか大量にブラジルの赤道に近い海岸に流れ着き、約370羽が空軍輸送機に乗せられて南部の海岸に戻された。動物保護団体の国際動物福祉基金(IFAW)が6日に発表した。

ブラジル北東部の海岸にはここ数カ月でペンギン約1000羽が流れ着き、うち約20%が死んだ。生き残ったペンギンはサルバドールの動物保護センターに収容されたが、弱っていて元の生息地に戻せないものも多いという。

比較的元気な約370羽が今回、空軍C130輸送機でブラジル南部に運ばれ、4日に海岸に放たれた。見物人の歓声に見守られ、ペンギンたちは急ぎ足で海に戻って行ったという。

南米のマゼランペンギンはアルゼンチンとチリの南部に生息し、3月から9月にかけてブラジル南西部に移動する。なぜ赤道付近まで来てしまったのかは不明だが、暖流に乗って運ばれてきた可能性があるという。

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2008/10/07

地球温暖化ガス削減の現状 サンパウロでブラジル三井住友銀行の内田氏が講演

サンパウロ商工会議所環境委員会は三日午後四時から、同商議所会議室で環境セミナーを開いた。  

同セミナーは、内田肇同会副委員長(ブラジル三井住友銀行地球環境部部長)を講師に招き、テーマは「地球温暖化ガス削減の現状と今後の見通し」で、約二時間行われた。 

内田講師は、同銀行で三年前に排出権取引のプロジェクトを立ち上げ、日伯両国の橋渡し役として多くの取引を成功させている。先月末は日本のプロサッカークラブ清水エスパルスが伯国の小規模水力発電所から千八百トンの排出権を購入した事をきっかけに、清水エスパルスのU―14を来伯させるなど、排出権を通して環境問題などに興味や理解を持たせる活動も行っている。

冒頭で「京都の名がついてるからには、日本人として京都議定書の数値目標を達成しなければいけない」と熱弁。京都議定書と京都メカニズムの説明で始まったセミナーは、クリーン開発メカニズム(CDM)の仕組み、CDMプロジェクトの実績、排出権市場の規模、需要と供給のバランス、価格などを紹介。「現在の排出権価格は、EU―ETS(欧州排出権取引市場)で二十四ユーロ/一トン―CO2で推移し、この価格は三年前の約三倍まで上がっている」と実情を語った。 

また、取引先回りでファベーラを通って交渉に行った事や、バガス発電のサトウキビ畑で児童労働があり、その写真がスキャンダルになった話など、排出権取引のシビアさを自身の体験したエピソードも披露。「銀行マンで命を張って仕事をする決断の時もある。使命感の遂行には銀行マンと言えども気持ちには変わりない」と強調し講演を締めくくり質疑応答に移った。

質問の中には「もうけはでているのか」とのストレートな質問に「この事業を始めたとき、周りから批判もあり、儲からないとも言われた。うまくいけば、そうじゃないこともある。苦しかったからこそ思いつく事もある。この事業で自社の株価が上がったと記事に出ていた。地球の反対側で時価総額を少しでも上げられることに喜びを感じている」と同事業の魅力を語った。また、排出権を売る場合について、「形のないものを売るとき、他の物と差をつけるためにストーリー性をつけることが大事」とアドバイス。参加者は食い入るように聞き入っていた。

最後に総括を行った西林万寿夫総領事は「これまで環境問題を整理する時間がなかったので、今回のセミナーですっきりした。こういう活動を現地でもより多くの人に知ってもらいたい」と話していた。田中信商議所会頭は、「銀行業務の新しい概念を、自身の哲学を持って、強い実行力で行っている事に感銘している」と感想を述べた。

(サンパウロ新聞 9/13)

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森林減少・劣化による温室効果ガスの排出、削減に向けて新プログラムがスタート

気候変動対策の新しいイニシアティブ、国連「森林減少・劣化からの温室効果ガス排出削減(REDD)」プログラムが、国連の潘基文事務総長とノルウェーのストルテンベルク首相によって発表された。このプログラムは、温室効果ガスの排出を削減しつつ、森林の経済的、環境的、社会的な恵みを享受できるような持続可能な管理を促進するもの。2012年後の新しい気候変動協定にREDDを組み込もうという国際的な動きの一環として、途上国を支援していく。
 
3つの国連機関(FAO、UNDP、UNEP)が、世界銀行の森林カーボン・パートナーシップ・ファシリティや地球環境ファシリティの熱帯林アカウント等と協力して、このプログラムを運営する。すでに、ボリビア、コンゴ、インドネシア、パナマ、パプア・ニューギニア、パラグアイ、タンザニア、ベトナム、ザンビアの9カ国が援助への関心を表明している。
 途上国は、必要な開発に十分な資金を受け取ることができ、ある推計では、インドネシアで、森林破壊率が年間100万ヘクタールに削減されると年間10億ドルの補償金を受け取ることができるという。
 
参加予定国は、2009年6月までに、国別準備計画を策定する予定。

【UNEP】

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ほ乳類の半分の種で個体数が減少、レッドリスト08年版

世界のほ乳類の半分の種で個体数が減少している上、三分の一以上の種は絶滅の危機にも瀕している。スペインのバルセロナ(Barcelona)で開催中の世界自然保護会議(World Conservation Congress)で6日発表された、絶滅危ぐ種を示す「レッドリスト(Red List)」の今年度版で、このような調査結果が明らかになった。

国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature、IUCN)が毎年発表する同リストは生物保護の指標とされ、動植物4万4000種以上をカバーしているが今回、データが確認されているほ乳類5487種のうち実に四分の一に明白な絶滅の危機が迫っていることが示された。

しかし、存在は知られているもののデータがない836種のほ乳類については危機レベルを分類できないことから、実際の状況はさらに深刻だろうと科学者らは懸念している。

ほ乳類についての調査の主執筆者であるIUCNの研究員ジャン・シッパー(Jan Schipper)氏は、米科学誌『サイエンス(Science)』に「実際には危機にあるほ乳類は36%程度に上るだろう」と語った。報告書によれば最も絶滅の危険高いほ乳類は霊長類と、クジラやイルカ、ネズミイルカなどの海洋ほ乳類だという。
 
専門家たちの多くは最新のレッドリストについて、地球が65万年前の恐竜の絶滅以後としては最大規模の絶滅の波に直面している証拠だと評した。過去5億年の間に大量絶滅が起こった時期はわずか5回とされている。

生物種の絶滅を加速させる要素は数多くあるが、どれも直接的にせよ間接的にせよ人間の活動に起因しているという。特に、人間による捕獲と公害汚染による生物たちの生息環境の損失は著しく大きな脅威となっている。また、気候変動の脅威も大きくなりつつある。

【10月6日 AFP】

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2008/10/05

AERAが「カーボンオフセット付き定期購読」を開始

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AERA(2008.10.6)掲載記事。ブラジルのバイオマス発電所を訪問。

現地での取材協力はブラジル三井住友銀行・地球環境部部長の内田肇氏。

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三井住友銀、環境配慮企業に金利優遇 富士通と連携、新基準

三井住友銀行は富士通と連携し、企業に環境配慮を促す新しいタイプの融資を始めた。富士通が開発した環境管理の基準を満たす企業に対し、三井住友が貸出金利を最大年0.25%優遇して融資する。メガバンクとメーカーが環境関連融資の普及で手を組むのは珍しい。

新型融資の基準に使うのは、企業の環境管理の国際規格である「ISO14001」を参考に富士通が独自開発したシステム。環境に配慮した経営の方針や目標、点検など9項目から成り、企業が報告書を作る。富士通は報告書を点検したうえで、企業を訪れて実地調査することもある。すでに取引先など700―800社が採用している。

(日経 10/4)

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米国:投入公的資金、総額143兆円に

最大7000億ドル(約75兆円)の公的資金を投じる米金融安定化法が成立し、米当局が金融危機対応のために投入を決めた公的資金の総額は約1兆3640億ドル(約143兆円)に達した。巨額の財政負担につながり、ドルの信認を揺るがす恐れも出ている。

危機が深刻化した9月、米政府は政府系住宅金融機関2社に対し、計2000億ドルの公的資金投入枠を設定した。米保険最大手AIGにも米連邦準備制度理事会(FRB)が最大850億ドルの特別融資を決定。3月には経営危機に陥った米証券大手ベア・スターンズにFRBが290億ドルを特別融資した。

また、住宅ローンの借り手保護のため、米政府は7月に住宅ローンの借り換え保証枠3000億ドルを設定。9月には米国の代表的な貯蓄商品MMF(マネー・マーケット・ファンド)を元本保証するため、FRBが500億ドルを投じて、基金設置を決めた。

(毎日 10/4)

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新型インフル発生でも…「外出する」が過半数 感染研など調査

新型インフルエンザが発生し、できるだけ外出を控えるよう国が勧告を出しても、国民の半数以上が「外出する」と考えていることが、国立感染症研究所と早稲田大学の研究チームが実施した意識調査で明らかになった。食料の備蓄についても6割強が「していない」と回答、対策の遅れが浮き彫りになった。

国立感染研の菅原民枝研究員らが全国から無作為抽出した2615世帯を対象に2007年4月、アンケート調査し、1727世帯、5381人が回答した。日本感染症学会の学術誌最新号に結果を公表した。

(日経 10/4)

◆映画『感染列島』公式サイト

◆知識のワクチン 新型インフルエンザ予防マニュアル

◆新型インフルエンザを迎え撃つ「3種のワクチン」

◆新型インフルエンザ・クライシス(本)

◆市民のための新型インフルエンザ対策ガイドライン(小樽市保健所)

◆米国政府・パンデミックインフルエンザ・ホームページ

★H5N1-強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ★
H5n1_simulation

★新型インフルエンザXデーガイドブック(Web)
H5n1_guidebook

★新型インフルエンザ対策関連情報(厚生労働省)

★国立感染症研究所・感染症情報センター

★「新型インフルエンザ対策ガイドライン(フェーズ4以降)」(厚生労働省)

★新型インフルエンザに関するQ&A(厚生労働省)

★鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集

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2008/10/03

エネルギーと金融が出会うところ

国際協力銀行(JBIC)環境ビジネス支援室長・本郷尚氏のコラム

温室効果ガスの大部分は二酸化炭素で、また石油など化石燃料などのエネルギーを使うことで発生する。だからエネルギー消費量を減らすか、あるいは同じエネルギー消費なら水力や風力、太陽光などの自然エネルギーに切り替えることが温暖化対策の基本だ。

パリに本部を置く国際エネルギー機関(IEA、International Energy Agency)は、1974年に第1次オイルショックを受けて、エネルギー市場の分析やエネルギー問題対策を考えるために設けられた国際機関だ。先進国30か国が参加するOECDの専門機関のひとつである。エネルギー市場と気候変動問題は表裏一体であり、IEAが気候変動問題に取り組むのは不思議ではない。毎年発表するエネルギー需給レポートで、今年は気候変動問題を取り上げる。需給や技術の分析だけではエネルギー制約問題も気候変動問題も進まない。事業を後押しする仕組みとして排出量取引に注目している。

パリのIEA本部で国際排出量取引協会、米国電力中央研究所と協力して排出量取引の国際円卓会議を開催した。今回で8回目だと言う。エネルギーと金融の専門家が100人以上集まって各国の制度や将来の枠組み、先端技術などを議論した。なかなか聞くことの出来ない掘り下げた情報や新しいアイデアなど様々な説明も興味深いが、参加者とのやりとりが楽しみだ。

専門家ならではの鋭い突っ込みや皮肉交じりの切り返しが問題の所在を明らかにする。国連の担当者が排出権創出事業の承認の遅れ解消のため組織の拡充が必要と説明すれば、排出権取引市場の有力なプレイヤーが「人を増やせば審査が細かくなるだけ」と皮肉る。かつての政府の交渉官も論戦に参加し、熱い議論が続く。共同議長の一人はハイレベルの参加者に限定するからこそ、先端分野で充実した内容が期待できると自慢する。排出量取引の世界はどんどん広がっているが、ここに来ている人は顔馴染みが多い。やはり鍵を握るプレイヤーは限られているのだろう。

排出権の国際会議やビジネスセミナーは多いが、ここで特徴的だったなのはパリで行われた会議にもかかわらず米国が目立つことだ。11月の大統領選挙後に導入されるであろう排出量取引制度に関心が高い。OECDは先進国の集まりであり、米国と英国を中心とする欧州が話し合うには適当な場所ということだろう。

エネルギーの専門家が多いだけに、どうしても二酸化炭素を地下に閉じ込めるCCSという技術が気になる。技術的な問題だけでなく、巨額の資金の手当てが課題だ。排出権の利用に期待が集まる。一方「2050年半減」の目標達成にはCCSは不可欠であり、市場規模と価格に大きな影響を与える。排出権市場関係者はCCSの進展の情報収集に熱が入る。

原子力発電を利用しておらず石炭火力が中心のオーストラリアは二酸化炭素排出量が大幅に増加しており、京都議定書を守るのは容易ではない。天然ガス資源は豊富だが、これは輸出用だ。それなら、と石炭火力発電所で二酸化炭素を取り出し、地下の石炭層に閉じ込めようと言う。成功すれば大量の排出権を生み出す可能性が出てくる。また天然ガスを輸出する時に取り出す二酸化炭素にも応用することが出来れば、厄介者だった二酸化炭素は宝の山となる。京都議定書の削減目標達成のために排出権を輸入するどころか、排出権の輸出大国になりうるのだ。

同じくCCSへの取り組みが進むカナダは状況が違うようだ。膨大な埋蔵量のオイルサンドはエネルギー制約問題の切り札として期待されている。しかし、開発すれば大量の二酸化炭素を放出する。このため二酸化炭素の地下への貯留は義務化する。温室効果ガス排出量はすでに目標を大幅に超過しており、排出権を売る余裕はないという。

欧州の電力会社や鉄、アルミなどエネルギー多消費産業の企業は、会場のあちこちで、カタールだ、北海だ、オーストラリアだと世界各地のポテンシャルや実現時期について情報交換を交わす。

興味深い話題ばかりだが、注目したいのは金融市場の観点からの指摘だった。世界最大の排出権取引所ECXを立ち上げたオランダ人ハーン氏は最近社長から退いた。「取引所は順調に稼動している。もっとエキサイテイングなことをしたい」と筆者に語る。「排出量取引はもはや環境法ではさばけない。金融法の世界だ」と主張し、2006年5月の欧州排出権市場の暴落を例にとりあげ、行政当局の情報が市場に漏れるなど金融市場の常識では考えられないと指摘する。金融市場としてのルール作りが必要だ。

省エネや自然エネルギー利用、さらには二酸化炭素への地下への閉じ込めなどのコスト負担を強いられるエネルギー関連産業から市場への注文は、排出権価格の乱高下だ。価格が安定しなければすれば長期的な視点にたった効率的な投資が出来ないという。3日間の会議中に原油が1週間前に比べて30ドルも上昇する異常な事態が発生したこともあり、価格変動の問題は熱い。排出権中央銀行を創設し、排出権市場に介入してはどうか、価格高騰時に放出する排出権を備蓄する仕組みは出来ないか、など驚くような構想もある。

会議の共同議長を努めるヘンリー・ダーベント国際排出量協会会長の前職は英国環境省の気候変動担当の局長だ。しかし、かつては投資銀行で働いていた経験がある。金融市場としての話題を見事にさばくのも納得だ。

国際的な排出権取引市場は拡大してきており、日本でも目標を達成に必要な排出権を調達する排出権流通市場の整備が進む。しかし、市場が乱高下し、企業経営に大きな影響を与えるのではないかと心配されている。エネルギー市場と金融市場の経験を生かし、安定した、透明性、予測可能性の高い市場を作るため、国際的枠組み作りに民間の専門家達の考え方を取り入れていくのも大切だろう。

(日経エコロミー 10/2)

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北極海の海氷 観測史上2番目の小ささに

今年(2008年)も、北極海の海氷域が融解最小時期を迎えた。

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昨年9月に観測された最小面積記録(425.5万km2)には及ばかったが、それでも過去2番目に小さい面積(9月9日の470.8万km2)にまで今年も縮小した。

図1は、2008年9月23日にAMSR-Eが観測した海氷分布の様子。図2は2002年以降一日毎に観測された海氷面積の季節変化の様子を、年毎に色別の線で示している。昨年(橙色の線)は、7月上旬から過去に例を見ない急激な減少傾向を示し、観測史上の最小面積記録を大幅に更新した。

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一方、今年(赤線)は、8月上旬までは2005、2006年と同様の面積で推移したが、例年だと減少のペースが鈍ってくる8月中旬を過ぎても、今年はペースが落ちなかった。その結果、2008年9月9日には、昨年記録された最小面積記録まであと日本列島約1つ分まで迫る小ささにまで縮小した。これは、一つ前の最小記録である2005年9月の海氷分布と比べても、日本列島1.6個分も小さい面積に相当する。

今年の面積は、9月9日に最小を記録して以後、2週間近くも横ばいの状態を続けてきたが、秋分を過ぎ、海氷縁辺部の結氷が始まったこともあり、面積は増加に転じる見込みだ。

(日経エコロミー 10/2)

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グリーン経済が数千万件のグリーン雇用を生み出す

気候変動対策で今後数十年の間に数百万件の雇用が創出されるとする報告書「グリーン雇用:持続可能な低炭素社会における優れた仕事を目指して」が発表された。この報告書は、UNEP、国際労働機関(ILO)等の委託により、ワールドウォッチ研究所が、コーネル大学世界労働研究所の協力を得て作成したもの。
 
報告書によると、気候変動対策の結果、雇用や投資のパターンに変化が生じ、様々な分野で「グリーン雇用」が生まれてきているが、先進国・途上国共に数百万人規模の雇用につながると見込まれる。一方、地球温暖化によって、農業や観光業で生計をたてる人々にはマイナスの影響が生じると指摘。気候変動を食い止める対策と併せて、影響への適応策も早急に必要だとした。
 
また、新しい仕事の多くがいわゆる3K(危険、汚い、きつい)となる可能性があり、特に、途上国でのリサイクル、農業などの分野が懸念されると指摘した。この他の主な指摘は以下のとおり。

●環境関連製品・サービスの世界市場は、現在は1兆3700億ドル規模だが、2020年までに約2倍の2兆7400億ドルになると見込まれる。当該市場の半分はエネルギー効率化関連で、残りは持続可能な交通、水供給、公衆衛生、廃棄物処理となっている。

●環境・経済・雇用面で最も影響力のある部門はエネルギー供給で、特に、再生可能エネルギー、建築、運輸、農林業などが重要。

●再生可能エネルギー分野だけで、近年、230万人分の雇用が生まれているが、2030年までに少なくとも2000万人分の雇用が追加される(内訳は、風力発電で210万人、ソーラー発電で630万人等)

●リサイクル・廃棄物処理分野での雇用は、現在、中国で1000万人、ブラジルで50万人と推計され、コモディティ価格が高騰する中、多くの国でこの分野の急速な成長が見込まれる。
 
報告書では、持続可能な歩みに向けた勧告として、グリーン雇用の可能性を評価し、政策や投資の進捗状況をモニタリングすることや、現在の技術的な障害に取り組むことなどが挙げられている。

【UNEP】

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2008/10/01

たばこの箱に「被害受けた内臓」の写真、喫煙へ警告 英国

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ロンドン(CNN) 英国で10月1日から、たばこの箱に「喫煙で被害を受けた内臓の写真」が掲載され始めた。手術中の内臓がはっきり見える写真で、赤字で「心疾患の原因となる」と記載されている。

パッケージにたばこの害の記載を義務付けるする方針は、英国政府が昨年、決定していた。内臓への被害を直接的に見せることで、禁煙を促し、医療費の削減に結びつける狙いがある。

掲載される写真は、心臓の開胸手術のほか、男性の首に出来た赤く腫れた腫瘍や、たばこの影響で茶黄色に変色した肺などがある。また、半分が灰になって湾曲したたばこと「勃起不全の原因になります」との警告が併記されたものもある。

保健相によると、これまでに「たばこは殺します」と、シンプルな警告を記載しただけでおも、過去5年間で9万人が、禁煙を目指す人のためのホットラインに連絡してきたと成果を強調。被害を直接的に見せる写真を掲載することで、さらに禁煙を目指す人が増えるとしている。

英国では昨年7月から、公共の場が禁煙となり、昨年1年間で35万人が禁煙したと見られている。また、喫煙可能年齢を16歳から18歳に引き上げるなど、国をあげての禁煙活動を進め、年間8万7000人に達する、たばこ関連の疾患による死者の削減を目指す。

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ブラジル政府がアマゾン破壊? 環境省と農地改革院が対立

ブラジル環境省は29日、アマゾンの違法伐採に関し、規模が大きい上位100カ所の開発者の実名を公表した。1位から6位までが同国農地改革院(INCRA)で、環境省は26億5000万レアル(約1400億円)の罰金を科す方針。農地改革院はこれに反発、政府内の対立に発展している。

環境省は衛星観測データをもとに過去4年分の違法伐採状況を調査。100カ所の合計面積は52万ヘクタールで、農地改革院が手がける案件の面積は全体の44%を占めた。同院には耕作地を持たない農家などに土地を分配する役割がある。

農地改革院は「調査は開発時期や場所で事実誤認がある」と反論。違法伐採がある場合は森林回復作業に取り組んでいるとし「(貧困対策である)農地改革が破壊者呼ばわりされるのは悲しむべきこと」(ハックバルト総裁)としている。

(日経 9/30)

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