CO2大量排出の富裕層に削減努力を、米大が提言
【7月7日 AFP】裕福な人ほど、多くの二酸化炭素(CO2)を排出している――。このジレンマに取り組んだ米プリンストン大学(Princeton University)プリンストン環境研究所(Princeton Environmental Institute)の研究チームによる研究結果が、6日発行の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)に掲載された。
研究チームが導き出した結論は、国別にCO2排出量の規制値を設定するのではなく、全世界共通で1人あたりの規制値を設定し、これを超えるCO2を排出した個人に、該当国がそれぞれ削減を促すというもの。
研究を主導したShoibal Chakravarty氏は「CO2排出量の大半は、国籍に関係なく、世界各地の富裕者が排出している。例えば、2008年の推計では、全世界のCO2排出量の半分を、わずか7億人が排出している」と述べ、航空機や自動車を使った移動、大邸宅を快適に保つための冷暖房に依存するライフスタイルが、大量のCO2を排出していると指摘する。
この不均衡を是正する方法として、研究チームは、各国ごとに国民所得の分布データを用いて、個人レベルでのCO2排出量分布を推計した後、世界共通の規制値や規制ルールを決定することを提案している。
研究チームは、既存の多くのCO2対策は、エネルギー使用量に基づき一括してCO2削減目標を算出しているため、富裕層がより多くのCO2を排出している実態を見えにくくしており、公平ではないと指摘。今回の提案を、『全員均等』という概念を越えて、世界各国に散らばって存在するCO2の大量排出者を特定するものと説明している。
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コメント
この最も重要なニュースの掲載、ありがとうございます!
やっと出てきました!と、ほっとしております。 このようなアプローチをずーと待っておりましたが、米国から出てくるところが、少々悔しくもあります。温室効果ガスの排出量削減に向けて、公平性を追求する時には、当然のアプローチと思っておりましたが、。興味深いことです。
米国も本質的な問題に取組むようになってきたと、評価したいと思いますが、次は、その人たちが実際の削減に真摯に取組むための方策をどうするか、、という難題。少し希望が見えてきたような気がしております。
私の提唱している「行動・多様ないのちを還す」ー個人が、頂いた様々ないのちを実際の行動で”還す”ことで、生命系収支をしてまいりましょう! ーは、同様な考え方に立っております。気候変動対策において、個人の行動と結びつけるアプローチが出てきましたので、この考え方も理解されやすくなってきていると感じております。
この詳細は、改めて、お伝えいたします。感謝をこめて、 黒坂三和子
投稿: 黒坂三和子 | 2009/07/19 09:42