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2009/07/12

代替エネルギー利用で「緑の革命」 中国南西部の農村

中国雲南省麗江(CNN) 森林で集めた薪を主なエネルギー源としてきた中国の農村部で、バイオガスや太陽熱などの代替エネルギーを利用するシステムが普及の兆しを見せている。国連環境計画(UNEP)によるプログラムの一環として、家庭用システムを設置するためのローン制度「グリーン・ビレッジ・クレジット」が実施され、成果を挙げているためだ。環境保護と農村の生活改善を同時に解決できる道として期待されている。

中国南西部・雲南省。その北西部に位置する湖、拉市海(ラーシーハイ)に近い村で農業を営むチャン・チェングイさん(53)は03年、村内で初めて、家畜などの排せつ物からバイオガスを発生させる装置を導入した。同時に、太陽熱温水器やエネルギー効率の良いコンロ、雨水タンクも購入。これだけの投資を可能にしたのは、環境保護を掲げる米非政府組織(NGO)「ザ・ネイチャー・コンサーバンシー」からのローンだった。

約50万世帯が暮らすこの地域では、調理や暖房の燃料としてもっぱら薪が使われてきた。女性や子どもが長時間かけて薪を集め、屋内で火をたく。その重労働と、煙による呼吸器などの病気が、貧しい住民の生活を圧迫する。また森林破壊や温室効果ガスの排出など、環境への影響も懸念されてきた。

ザ・ネイチャー・コンサーバンシーは、UNEPの「農村のためのエネルギー関連事業開発イニシアチブ(REED)」に協力する形で、雲南省の住民らに代替エネルギーのシステム導入に向けたローンを提供している。

平均年収数万円という住民らにとって、バイオガス発生装置(1万5000―3万円)や太陽熱温水器(4万円)は高価な買い物だ。ローン制度を利用すれば、最大約15万円の貸付とともに、技術支援を受けることもできる。

チャンさん一家は、一連の装置を導入したことによって「100日分の労働時間」が節約できるようになったという。バイオガスによる発電で家庭内の電力をまかない、残りかすは肥料として活用。温室での果物、野菜栽培に専念することで、収入は以前の3倍に増えた。「おかげで子どもたちも大学で教育を受け、希望する職業に就けた」と、チャンさんは目を細める。

チャンさんの成功例が呼び水となって、村の農家は次々にローンを利用し始めた。この地域ではすでに、820世帯がバイオガス発生装置を、600世帯が太陽熱温水器を購入。プロジェクトの対象は省内の420村に及んでいる。使われる薪の量を4分の1まで減らすのが、プロジェクトの最終的な目標だという。

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