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2009/11/20

貝殻が作れない! 北極海で炭酸イオン減少、生物がすみにくい海に

地球温暖化で海氷の融解が進んでいる北極海で、海水中の炭酸イオンの量が減少、プランクトンや貝の殻の主成分である炭酸カルシウムの形成を妨げる恐れのある水準までになっているとの調査結果を、海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)などのグループがまとめ20日、米科学誌サイエンスに発表した。

真水に近い海氷の融解水が大量に流入し、海水が薄まっているのが原因という。

近年、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の上昇によって海水に溶け込むCO2量が増加。それにより海水の酸性化が進行している。炭酸イオンは酸性化した海を中和するのに消費されるため、酸性化が進むほど炭酸イオンは減少する。こうした現象が海の生物に与える悪影響が指摘されている。

同機構の西野茂人技術研究主任は「酸性化と海氷融解水の流入というダブルパンチを受け、北極海では予想以上の速さで炭酸イオン不足が進んでいる」と指摘。「貝やプランクトンが減ればそれをエサにする魚なども被害を受けるので、生態系全体への悪影響が心配される」としている。

グループは2008年夏、アラスカ沖の北極海の南北約1500キロ、東西約1000キロにわたる海域で表層水を調査。炭酸イオンや融解水の量を観測し、1997年のデータと比較した。

すると、炭酸イオンが全域で大きく減っていると同時に、融解水の量が多い海域ほど炭酸イオンの減少が著しいことが判明。一部では殻の炭酸カルシウムが海水に溶け出してもおかしくないほど炭酸イオンが減り、北極海は世界中で炭酸イオン不足が最も深刻な海域であることも分かった。

〔共同 11/20〕

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