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2010/07/29

温暖化による農業生産低下で移民が増える、米研究

【7月28日 AFP】地球温暖化によって、2080年までに米国へ向かうメキシコ移民の数が現在よりも数百万人増えるという予測が26日、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された。農業生産の低下が主な理由になるという。

「気候変動によって農業生産が落ち込み、この理由だけで、メキシコ人の成人140~670万人(現在の同国の15~65歳人口の2~10%)が米国へ移住する」と報告したのは、プリンストン大(Princeton University)ウッドローウイルソン公共国際大学院(Woodrow Wilson School of Public and International Affairs)のマイケル・オッペンハイマー(Michael Oppenheimer)氏率いる研究チーム。

研究チームは温暖化と農業生産の複数のシナリオについて移民の変化を予測した。これによると2080年までに気温が1~3度上昇し、それまでに農業技術が地球温暖化に対応できず、大気中の二酸化炭素濃度が上がっても植物の成長が促進されないという最悪のシナリオの場合、メキシコの穀物生産量は現在より39~48%も減るという。

その場合、移民する人はメキシコ人口の7.8~9.6%まで移民は増えるという。現在の15~65歳人口700万人を元に考えれば、移住するメキシコ国民の数は550~670万人に増える計算になる。

今回は、他国への移住者が多く州ごとの移住データがそろっているうえ、国内全域でさまざまな気候変動の影響がすでに現れているという理由でメキシコにしぼって研究したが、この結果はアフリカや南アジア、南米、オーストラリアなど多くの国・地域にもあてはまるという。そうした地域では温暖化とともに作物の生産量が減り、移住が大きな問題になると研究チームは警告している。

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