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2011/04/27

「住民の苦しみは長い年月に及ぶ」、来日したチェルノブイリ被災者が語る

【4月26日 AFP】1986年に起きた旧ソ連のチェルノブイリ(Chernobyl)原子力発電所事故からちょうど25年になるのを機に来日したチェルノブイリ事故の被災者が、東京電力(TEPCO)福島第1原発事故の放射能汚染にさらされた人びとは、一生にわたって、がんや深刻な病という「いつ爆発するかわからない爆弾」におびえながら暮らすことになるだろうと語った。

史上最悪の原子力災害となったチェルノブイリ原発事故から26日でちょうど25年。一方、ことし3月11日の大地震と津波で冷却システムを喪失した福島第1原発では、いまもなお放射性物質の流出を食い止める取り組みが続けられている。

日本の反原発団体の招待で、チェルノブイリ原発事故25年のデモ行進に参加するために来日したチェルノブイリ事故の生存者、ロシア人のパーベル・ブドビチェンコ(Pavel Vdovichenko)さん(59)はAFPの取材に通訳を介して、「福島の事故はチェルノブイリの双子の兄弟のようなものだ。どちらも、人びとは長くつらい日々に苦しむことになる」と語った。「事故後、チェルノブイリの人びとはがんで苦しんだ。福島でも同じことが起きるかもしれない」

福島第1原発周辺に暮らす人びとは、これから何か月も、あるいは何年も、健康障害が起きないかどうかを気にして生活することになる。それは、「爆発のときを待つ爆弾」と一緒に暮らすようなものだとブドビチェンコさんは言う。

■「住民の苦しみは長い年月に及ぶ」

ブドビチェンコさんは事故発生時、チェルノブイリ原発から180キロの距離にあるブリャンスク(Bryansk)州で暮らしていた。チェルノブイリ事故の被害が最も深刻だった場所の1つだ。

いまも同州に暮らしているブドビチェンコさんは、事故が地元住民に及ぼした長期的な被害を直接、目の当たりにしてきた。

「住民は経済の崩壊に苦しんだ」と、ブドビチェンコさんは語る。「企業は倒産し、農業は崩壊し、雇用がなくなった。森の木の実や動物、川や湖の魚を食べるしかなかった。でも、全てが汚染されていた」

歴史の教師だったブドビチェンコさんは、事故の影響を最も受ける子どもたちを支援するため、支援団体「ラディミチ チェルノブイリの子どもたちのために(Radimichi for the Children of Chernobyl)」を設立して、活動を続けている。

被災地域から移住しなかったことについて「もちろん恐怖はある」と、ブドビチェンコさんは語る。「わたしは甲状腺に問題がある。でも私の故郷だからね。自分の健康についてはあまり考えないようにしている」

チェルノブイリ事故の後、原発周辺から避難した住民は移住先で、放射能が伝染すると思いこんだ人びとから差別されたという。「人びとは汚染区域から避難してきた住民に近づくのを嫌がった」と、ブドビチェンコさんは語る。ある避難学生は、他の学生たちと席を離して授業を受けるよう言われた。

■「第3の原発事故を起こしてはならない」

福島第1原発で災害の封じ込めが行われ、チェルノブイリ原発では新たなシェルターの建造が取り組まれている中、ブドビチェンコさんは、ただちに事故から教訓を得なければ新たな原発事故が起きると指摘する。「チェルノブイリの事故はもう終わったと言う人がいる。でもそれは間違っている。福島事故は、チェルノブイリ事故の対応に失敗したあとで起きた。この2つの事故を解決できなければ、第3の事故が起きる」

「チェルノブイリと福島の被災者たちは力を合わせなければならない。このような原子力災害が二度と起きないよう取り組まなければならない」と、ブドビチェンコさんは、語った。

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