カテゴリー「ニュース」の497件の記事

2008/04/17

13歳少年がNASAの計算の誤り訂正、小惑星が地球に衝突する確率で

【4月16日 AFP】地球に最接近する小惑星アポフィス(Apophis)が地球に衝突する確率について、ドイツ人の13歳の少年が米航空宇宙局(NASA)の計算の誤りを指摘し修正した。

15日の地元紙によると、NASAは以前この確率を「4万5000分の1」とはじき出していたが、ニコ(Nico Marquardt)君はアポフィスが人工衛星と衝突した場合の影響も含めて計算した結果、「450分の1」というはるかに高い確率を算出した。これについて欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)は、ニコ君の数字の方が正しいとの判定を下したのだ。

ニコ君は、2029年4月13日にアポフィスが接近する際、地球を周回する4万基の人工衛星のうちの1基または複数と衝突するリスクを考慮に入れた。人工衛星は秒速3.07キロ、高度3万5880キロの周回軌道に載っているが、アポフィスは高度3万2500キロ地点を通過するため、人工衛星と衝突する可能性がある。その場合、アポフィスの軌道がずれて2036年の再接近時に地球と衝突する確率が高くなるという。

NASAもニコ君も、アポフィスが地球に衝突する場合、直径320メートルで重量2000億トンの鉄とイリジウムの塊が大西洋に落下するという点では一致している。このときの衝撃波で巨大津波が発生、多くの沿岸部や海岸線が消滅し、分厚い塵が長期間地球を覆うと予想される。

ESAのお墨付きをもらったニコ君の計算は、地元で行われた科学コンテストの際に発表されたものだという。

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2008/04/12

かぐや、月から「満地球」を撮影・青く輝く姿鮮明

Manchikyu
宇宙航空研究開発機構とNHKは11日、月周回衛星「かぐや」が、欠けた部分のない満月のような状態の地球を撮影した、と発表した。全面が青く輝く「満地球」の姿を、約38万キロメートル離れた月からハイビジョン画像でとらえた。

昨年9月に打ち上げられたかぐやは、月の高度約100キロメートルを周回しながら観測を続けている。4月6日、月の裏側の南極付近を飛行しながら「満地球」を撮影した。北米大陸や太平洋などが映っている。

「満地球」の撮影機会は太陽、かぐや、月、地球が一直線に並ぶ年2回で、次は約半年後の9月になる。

宇宙機構のホームページで動画などを公開している。

(日経 4/11)

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2008/03/29

世界が知るべき10大ニュース(国連)

国連は27日、「世界がもっと知るべき10大ニュース」を発表した。国際社会が重要性に気づいていなかったり、メディアの関心が薄れたりした問題を取りあげた。

選ばれたのは、国の分裂や国境の変更、国内差別などで国籍を持たなかったり、剥奪(はくだつ)されたりした推定約1500万人もの人々の実態や、人殺しを強要されるだけでなく、性的虐待の対象にもなっているアフリカやアジアの「少女兵士」の問題など。国連の赤阪清隆広報局長は「見過ごされたニュースに光を当てる一助になれば」と話している。

◆「世界がもっと知るべき10大ニュース」

・ウガンダ北部での和平進展

・国籍のない人々の存在

・常態化する異常気象

・少女兵士の苦しみ

・岐路のアフガニスタン復興

・マラリア予防と治療の進歩

・国連人権理事会・特別報告者らの役割

・平和維持活動での警察の活躍

・平和を模索するスーダン南部

・鳥インフルエンザの脅威

(朝日 3/29)

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2007/11/25

クリスマスに「地球への贈り物」を WWFがカタログ発行

2007.11.25 - CNNMoney.com

ニューヨーク(CNNマネー・コム) 今年はクリスマスプレゼントを買う代わりに、自然保護などの事業に寄付してはいかが――。世界自然保護基金(WWF)がこのほど、「地球への贈り物」を提案する初の「ギフトカタログ」を発表した。世界各地の森林や希少動物を守るため、100件余りの寄付を募っている。

カタログには、高額の寄付がずらりと並ぶ。ケニアやタンザニアの少女たちへの教育援助は一口1000ドル(約11万円)、象牙の違法取引の内偵資金は10万ドル(約1100万円)。さらに、アマゾンの保護区の「里親」となり、維持管理に協力するプログラムは100万ドル(約1億1000万円)、コンゴ盆地の森林360万ヘクタールを伐採から守るプログラムは350万ドル(約3億8500万円)と、けた外れだ。このほか、地球温暖化の研究機関に科学者を送り込むための資金や、ホッキョクグマの生態の研究資金1年分といった選択肢もある。掲載されている寄付の総額は、約1800万ドル(約19億8000万円)に上る。

WWFのジョン・ドノヒュー上級副総裁は、「地球の未来を明るくするようなギフトを選んで、贈る喜びを味わってほしい」と話す。同氏によれば、「ギフト」の売れ行きは好調で、すでに30件以上は買い手がついている。老夫婦が孫のためにと、絶滅の危機にひんするボルネオ・ピグミーゾウにつける追跡調査用の首輪(一組1万ドル=約110万円)を購入したケースもあるという。

米国では「プレゼントの代わりに寄付」というアイデアが普及しつつあり、クリスマスシーズンには特に高い関心を集める。インターネット上で慈善事業への寄付を呼び掛ける民間サイト「ユニバーサルギビング」が、昨年11月から12月の間に扱った寄付の件数は、ほかの時期の40‐50倍に上ったという。

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2007/11/21

国土地理院が「地球地図」作製

世界の森林の状況を高精度で示した「地球地図」を、国土地理院(茨城県つくば市)などが初めて作製した。

世界全体を1キロ・メートル四方ごとに、どれだけ樹木で覆われているかを20段階で表現した。森林伐採など今後の変化を検証する基礎データになる。

米航空宇宙局(NASA)が無料で公開している人工衛星などの画像を解析した。データは2003年のもので、森林伐採が進むとされるインドネシアなどでは樹木の被覆率が落ちている場所が確認できる。

同院は森林状況を示す今回の地球地図のほか、「地球地図国際運営委員会」に参加する世界159か国の協力なども得て、来年6月までに河川や交通網などを示す地球地図も作製する。

(2007年11月21日 読売新聞)

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2007/11/15

地球の出、地球の入り

現在、初期機能確認中の月周回衛星「かぐや」が、搭載のハイビジョンカメラによる「地球の出(Earth-rise)」「地球の入り(Earth-set)」の撮影に世界で初めて成功しました。
38万km離れた宇宙から地球をハイビジョン撮影したのも、世界で初めてのことです。
(JAXA 11/13)

◆プレスリリース

◆ハイビジョンカメラによる映像

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2007/10/05

豪農業、今年も干ばつ深刻・小麦輸出量、前年度割れへ

オーストラリアの農業が2年連続の干ばつで深刻な打撃を受けている。小麦は在庫が底をつく恐れがあり、輸出量は2007年度(07年7月―08年6月)に前年度割れとなるのは確実だ。豪州産ワインも原料のブドウの減産で生産が低迷する見通し。飼料不足から穀物輸入に踏み切る可能性もあり、世界の穀物需給に影響を与えそうだ。

豪政府は先月、07年度の小麦収穫量が約1550万トン、輸出量は約1200万トンになると、当初見込みを下方修正した。その後も穀倉地帯で干ばつ被害が広がっており、市場では「収穫量が2年連続で1000万トンを割るのはほぼ確実」との見方が広がっている。輸出量も前年割れとなる恐れが強い。

(日経Ecolomy 10/5)

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2007/10/03

中国の石油輸入依存度予測、20年に64%に上昇・需要は1.5倍

中国政府系のシンクタンクである国務院発展研究センターは、中国の石油の輸入依存度が現在の50%弱から2020年には64.5%に上昇するとの予測をまとめた。自動車の急激な普及などで、中国の石油需要は急増しているが、国内の産油量は伸び悩んでおり、対外依存は一段と深まっていくのは確実だ。

予測によると、中国の石油の輸入依存度は06年に47.0%だったが、10年には51.3%に上昇。20年にはほぼ3分の2を輸入に頼ることになる。

(日経 10/3)

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2007/10/02

青く美しい地球

◇月周回衛星「かぐや」が地球撮影、11万キロかなたで成功

Mm20071001222642196m0
宇宙航空研究開発機構とNHKは1日、月を目指して飛行を続けている月周回衛星「かぐや」が、約11万キロ・メートルのかなたから撮影した地球のハイビジョン映像を公開した。これだけ遠い宇宙からハイビジョンで撮影されたのは初めて。

撮影は、先月29日午後9時46分から8分間行われた。地球は太陽の光を浴びて、月のように欠けて見え、画像の右下には、南米大陸の西海岸が映っている。

ハイビジョンカメラの目的は、月軌道へ到着後に、月の背後から地球が昇る「地球の出」を撮ることで、今回は事前調整。300度以上の温度差や宇宙放射線にも耐えられる特別仕様となっている。

(読売 10/1)

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2007/06/22

資源Wars 英BP ロシアに敗退

◇英BP:シベリアのガス田権益を売却 ロシア圧力で撤退

国際石油資本(メジャー)の英BPは、保有するロシア東シベリアのコビクタ・ガス田の権益約63%などをロシア政府系企業ガスプロムに売却することで合意したと発表した。売却代金は7億ドル(約870億円)~9億ドルとなる見通し。

ロシア政府は、生産量が目標に達していないことなどを理由に「開発免許をはく奪する」と圧力をかけ、ガスプロムの参画を狙っていた。エネルギー資源の国家管理、外資排除を強めるプーチン政権にBPが屈した形。

コビクタ・ガス田は確認埋蔵量約1兆9000億立方メートル。BPはパイプラインを建設し中国、韓国などにガスを供給する計画だった。

ロシアの資源開発をめぐっては、ロイヤル・ダッチ・シェルと日本商社が開発を進めてきた石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の経営権も今年4月、ガスプロムに譲渡された。

(ロンドン共同 6/22)

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2006/06/03

南極に巨大クレーター

南極の氷床下に直径約500キロに及ぶ巨大クレーターが横たわっていることを、米国とロシア、韓国の共同研究グループが突き止めたと発表した。

古生代と中生代の境目にあたる2億5000万年前に、海洋生物の90%以上が絶滅したとされているが、研究グループは「ここに落ちた隕石(いんせき)が原因ではないか」と推測している。

巨大クレーターを発見したのは、米オハイオ州立大のR・フォンフリーズ教授を中心とするグループ。上空からレーダーで測定した地形と、衛星による重力データを重ね合わせた結果、重力が周囲より強い区域が直径約300キロにわたって広がり、それを同約500キロの円形の尾根が囲んでいることが分かったという。

グループは「直径約50キロの隕石が落下し、衝撃で深部のマントル物質が上昇してきた跡」と判断している。

このクレーターは、メキシコのユカタン半島にあるクレーター(直径約300キロ)より大きく、隕石も、同半島に6500万年前に落ちて恐竜を絶滅させた隕石(直径約10キロ)より巨大で、研究グループは「ゴンドワナ大陸(太古の超大陸の一つ)の分裂にもつながった可能性がある」と指摘している。

2億5000万年前の生物絶滅を巡っては、その原因につながるとされる隕石落下の跡がオーストラリア北西沖でも一昨年に報告されているが、定説にはなっていない。

(読売 6/3)

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2006/03/20

太陽活動の次回ピーク、激しさ増す見通しと 米研究機関

ロサンゼルス(AP) 約11年の周期で変化する太陽の活動が、次回は2012年ごろピークを迎え、太陽表面の爆発(フレア)などが前回より激しくなるとの見通しを、米大気研究センター(NCAR)がこのほど発表した。フレアの影響で地上の電波が乱れ、重大な通信障害が起きる可能性もあるという。

太陽の活動は01年にピークを越え、その後下降期に入っていた。NCARのチームが地球物理学の専門誌に発表した予想によると、次の活動期は従来の説より約1年遅れ、07年末または08年初めに始まるとみられる。ピーク時のフレア発生は、これまで前回より少なくなると予想されていたが、NCARの試算では「30-50%増加する」という。

太陽活動についてはまだ解明されていないなぞが多く、周期や激しさを正確に予想することは困難とされる。チームでは、新たな観測データに基づいて計算モデルを作成。これを過去の活動周期に当てはめて検証したところ、的中率は98%に達したという。

一方、米航空宇宙局(NASA)の太陽天文学者、デービッド・ハサウエー氏は、次の活動期が今年末に始まると予想する。ただ、活動が前回より激しくなるとの見方では、NCARのチームと一致している。

フレアは、太陽活動が活発な時期に、太陽の黒点周辺などで発生する爆発。大量に放出されるX線や高エネルギー粒子が地球に到達すると、送電施設や衛星・無線通信に障害が起きるほか、各地でオーロラが観測されるなど、さまざまな影響が出る。

(CNN 3/20)

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2006/03/19

世界の現実と平和なニッポン

野党議員がガセネタメールで与党幹部を誹謗中傷しても、最後は首相が野党党首の肩をポンポンとたたいて終わる。何という平和な国であろうか、日本は。世界にはいまも圧制国家がたくさんある。政治的指導者や与党幹部を批判すれば殺されるという国も少なくない。

◆「騒げば首ねじり始末」ベラルーシ大統領が野党を威嚇

19日の大統領選挙を控え、ベラルーシ情勢は、「欧州最後の独裁者」と欧米から糾弾されるルカシェンコ大統領が、「騒ぎを起こせば子ガモのように首をねじり始末する」と、野党陣営を威嚇し、緊張が高まっている。

選挙は、ルカシェンコ大統領が圧勝で3選を宣言する見通し。だが、親欧米派のアレクサンドル・ミリンケビッチ、社民党議長のアレクサンドル・コズリン両野党候補は、19日夜の投票終了後に、首都ミンスクで「政権による不正選挙」を糾弾するデモに参加するよう市民に呼びかけている。

これに対し、大統領は17日、野党を「子ガモ」に例えて脅すなど、鎮圧の構えを見せ警告した。

また、鎮圧用部隊「特殊警察連隊」の指揮官、ユーリー・ポドベダ大佐は同日付の週刊誌との会見で、野党活動家らを「アスファルトに突っ伏させる」と言い放った。

野党陣営のデモに対する政権の警戒感は強く、「内務省部隊7500人や装甲車両50台がミンスクに集結している」などの未確認情報も流れている。

(読売 3/19)

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2006/03/17

豪州、中国にウランを輸出へ

中国政府はこのほどオーストラリア政府との間で、豪州政府が求めているウランの安全な使用に関する条件を遵守していくことを約束した。在豪州メルボルンの中国総領事館が明らかにした。中国政府は核不拡散条約加盟国で、中国はウランを軍事目的ではなく発電に使用するもの。これは両国の核安全協定の主要な内容でもある。豪州メディアは中国の温家宝総理が4月に豪州訪問する際、豪州が中国向けにウランを輸出する協定に調印するのではないかとも報じている。これによれば豪州は現在の年間輸出量の2倍にあたる年間1万トンのウランを中国に輸出するものとみられる。現在中国の発電は約8割が火力発電所によるもので、年間20億トンの石炭を消費している。中国は今後14年で原発による発電量を現在の6倍以上に増やしていく計画である。

【国際商報 2006年03月16日】

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2006/03/10

中国:初の国産空母の開発計画

中国系香港紙「文匯報」によると、中国人民解放軍総装備部科学技術委員会の汪致遠副主任(中将)は9日、中国初となる国産空母の開発計画を進めていることを明らかにした。空母を護衛する艦艇や艦載機の研究開発は既に完了間近といい、将来的には南海艦隊に配備される可能性を同紙は伝えている。

同紙の取材に汪副主任が答えたもので、「空母は大国の海洋権益を守るために非常に重要なものだ」と語った。汪副主任は「3年や5年で完了するものではない」と強調しているが、軍当局者が空母建造計画を認めるのは異例で、周辺国の警戒感が強まる可能性もありそうだ。

(毎日 3/10)

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2006/03/08

北朝鮮、沖縄など狙えるミサイル準備

在韓米軍のベル司令官は7日、米上院軍事委員会に書面証言を提出し、北朝鮮の軍事力について、「沖縄、グアム、おそらくアラスカの米軍施設に容易に到達する新たな弾道ミサイル配備を準備している」との見方を明らかにした。

司令官は、北朝鮮がこのほかにも、射程1300キロで、化学兵器などを搭載した状態で日本に到達可能なノドンミサイルを200発、朝鮮半島全体を射程におさめるスカッドミサイルを600発以上、それぞれ保有していると指摘。北朝鮮が核兵器開発に加えて、生物兵器開発を進めている可能性があるとも述べた。

北朝鮮の金正日総書記については、「麻薬取引や米ドル札偽造などの違法行為を奨励している」と非難した。

(読売 3/8)

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2006/03/01

北朝鮮 核の脅威は日本に向けられている

◆北朝鮮核保有:米国家情報長官「おそらく本当だ」

ネグロポンテ米国家情報長官は28日、上院軍事委員会に提出した書面で、北朝鮮の核問題について「北朝鮮が宣言した核兵器保有はおそらく本当だ」と分析し、「北朝鮮は核兵器を朝鮮半島に展開する米軍や韓国軍を抑止し、体制の安全保障を確実にすることができる最短の方法とみている」と指摘、核放棄に簡単には応じないとの見方を示した。

同長官は北朝鮮が通常兵器をアフリカやアジア、中東に、弾道ミサイルを中東諸国に売却していると述べ、北朝鮮が核兵器を「経済的な収入のテコ、体制の威厳の根源」とみなしていると指摘した。

また、長官は「北朝鮮は麻薬を生産し、米紙幣を偽造して海外に持ち出している」と批判。ニューヨークで3月7日に予定される米国による金融制裁措置をめぐる米朝協議を控え北朝鮮側をけん制した。

(毎日 3/1)

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2006/02/21

任天堂の山内溥氏、京大病院に新棟建設70億円寄付

京都大付属病院(京都市左京区)は21日、任天堂相談役の山内溥(ひろし)さん(78)が新病棟の建設費として、私財70億円を病院側に寄付したと発表した。

同病院によると、昨年6月、山内さんが目の治療で入院した際、老朽化が進む4つの病棟の建て替え構想を知り、「大学病院の使命にふさわしい病棟を建設してほしい」と寄付を申し出たという。

新病棟は地下1階地上8階建てで、延べ床面積約2万平方メートル。約300床で高度先進医療機器を完備する。来年2月ごろに着工し、08年に完成予定。

山内さんは家業を継いで1949年に社長に就任。83年に発売したゲーム機で同社を世界的なゲームメーカーに成長させた。高額納税者としても知られ、04年の所得税額は約4億8450万円で全国41位、近畿4位だった。山内さんは「新病棟が早く完成することを期待しております」とコメントしている。

(読売 2/21)

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2006/02/19

都市在住者の2割「将来は農村に住みたい」

内閣府が18日に発表した「都市と農山漁村の共生・対流に関する世論調査」によると、都市部に住んでいて「農村や山村、漁村に住みたい」との願望がある人は20.6%だった。すべての年代で男性が女性より多く、50代男性では38.2%。都会暮らしに疲れた定年間近の団塊世代の心境がうかがえそうだ。

この種の意識調査は初めてで、昨年11月から12月にかけて全国の成人3000人を対象に実施した。有効回収率は58.2%。

実際に移住するのに必要な条件を複数回答で聞いたところ、(1)医療機関の整備(43.8%)(2)安価な家屋・土地(43.3%)(3)居住地決定のための情報(41.3%)――の順。

平日は都市、週末は農山漁村という生活を希望する人は37.6%。こちらも50代が45.5%と最多だった。実現のために必要なのは「時間的余裕」が66.8%。「医療機関の整備」「安価な家屋・土地」が30%台だった。

(日経 2/19)

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2006/02/18

行政改革 進めなければ破綻あるのみ

歳出削減によるソフトランディングを推し進めることができなければ、財政再建団体に転落し、よりシビアな対応を迫られる。

財政が破綻の手前にあるのは地方だけではない。国もまた深刻な状況にある。わずかばかりの公務員削減でお茶を濁していれば、やがて危機は必ず来る。行政としてやるべきことを抜本的に見直し、切り捨てるべきものは切り捨てることをしなければ、やがて行政そのものが機能しなくなるときが来る。

それは20年も先、次の世代の話ではない。眼前に迫っている危機である。

◆北海道:2兆7600億円、5.8%減の緊縮予算 06年
 
北海道は17日、06年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は2兆7604億円で前年度比5.8%(1702億円)減の緊縮型予算となった。人件費を587億円、公共事業に充てる投資的経費を492億円減らして歳出を抑える一方、道税徴収強化などで財源をねん出した。だが、歳入不足は解消されず、行政改革推進債(財政健全化債)600億円を発行し収支均衡を図った。予算案は23日開会する第1回定例道議会に提案される。

道の歳入不足は07年度に1800億円に達すると試算され、財政再建団体転落の危機にある。06年度は人件費削減などで計1250億円の効果を出した。予算規模は94年度並みで、ピークの99年度(3兆4033億円)から19%減少した。

歳入は、道税が3年連続増の5306億円(前年度比2%増)を見込むが、景気回復の遅れで、国が都道府県のモデルとして示した「8.1%増」を大幅に下回った。地方交付税、道債、国庫支出金などの依存財源は歳入全体の62.6%(同0.2ポイント増)を占めた。借金に相当する道債は行革推進債を含む5418億円となり、全体の19.6%(同1.7ポイント減)となった。06年度末の道債残高は5兆5518億円で、道民1人当たり99万円になる。

歳出では、職員の給与一律10%削減や950人削減などで、人件費が項目別で最大の削減効果を出した。一般施策事業費は団体補助金の見直しや施設の管理運営の民間委託などにより、375億円減らした。

重点政策として「経済の再建」「未来を担うひとづくり」「安らぎと個性ある地域づくり」の3本柱を掲げ、計153事業119億円を計上した。

(毎日 2/18)

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鳥インフルエンザ:仏で初確認か 欧州、アフリカに拡大

アジアから発した鳥インフルエンザ感染が欧州やアフリカ大陸へと広がり始めている。欧州連合(EU)は緊急の専門家会合を開き、感染地域への鳥の輸送規制などを強化することで合意した。

フランス保健省は17日、仏中部ジョイユで死んでいた野生のアヒルが高病原性ウイルスH5N1型に感染した可能性が「非常に強い」と表明した。確認されれば欧州最大の食用鳥類大国での最初の感染例となる。現在、発見地点半径3キロ以内は立ち入り禁止とし、同10キロ以内は野鳥監視区域に指定した。

欧州第2の養鶏国オランダでもここ数日、中部で2羽の白鳥の死体が発見された。現在のところ、同型ウイルスは未確認だが、政府幹部は「感染した鳥が出るのは時間の問題」として、早急に養鶏の予防接種をしたい考え。同国は03年に別なタイプの鳥インフルエンザが流行し、約3000万羽を処分している。

欧州内ではギリシャ、イタリア、オーストリア、ドイツ、スロベニアで同型ウイルスに感染した鳥が発見されている。

また、エジプト内閣報道官も同日、カイロなど3カ所で家禽(かきん)からH5N1型が検出されたことを明らかにした。エジプトでの確認は初めて。アフリカではナイジェリアでも確認されている。

(毎日 2/18)

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2006/02/17

政府税調 「金持ち優遇」税制支持

税制がどうあるべきかということは、外国との比較の問題ではない。日本という国、社会をどうすべきかという観点に基づいて考えられるべきことである。政府税調の見解には大いに疑問を感じる。

◆最高税率引き上げ「困難」 政府税調会長

政府税制調査会の石弘光会長(中央大特任教授)は17日の総会後の記者会見で、所得などの格差是正と税制のあり方について「最高税率(の改正)で是正するのは難しい」と述べ、現在所得税・個人住民税合わせて50%の最高税率は、引き上げるべきではないとの見解を示した。

80年代半ばに88%だった最高税率はその後、大幅に引き下げられ、所得の再分配機能の低下が格差拡大を助長したとの指摘が根強い。これに対し石会長は「格差拡大にはいろいろな要因がある。50%は世界の中でもまだ高く、国際的な流れからも最高税率を高めるべきではない」と述べた。

最高税率と同様に「金持ち優遇」との批判がある株式の譲渡所得・配当所得の減税措置については「今の税率は10%と異例の低さだが、少なくとも(本来の)20%に戻すという議論は当然ある」とし、課税強化に前向きな姿勢を示した。

(朝日 2/17)

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富士山噴火 対策基本決まる

国の中央防災会議は17日、富士山が噴火した場合の広域防災対策基本方針を決めた。気象庁が臨時火山情報を発表した段階で入山自粛を求め、噴火の可能性が出てきた場合、要援護者をいち早く避難させる計画だ。避難の時期や範囲、国や地元自治体などの役割分担を事前に決め、被害軽減をめざす。

噴火前の避難については、04年につくったハザードマップ(災害予測図)を元に、(1)一般住民(2)お年寄りや障害者など要援護者(3)年間2000万人の観光客――に分けて避難開始の時期や範囲を決めた。

気象庁が注意喚起の臨時火山情報を出すと、市町村は、噴火口ができる可能性が高い「火口分布範囲」へ観光客らが入山しないよう呼びかける。

「噴火の可能性が高まった」とする臨時火山情報の発表で、国は専門家らでつくる火山噴火予知連絡会を開催。山麓(さんろく)の市町村は、火口分布範囲からの避難勧告(指示)を出す。要援護者には、溶岩流が24時間以内に到達する恐れのある地域からの避難を呼びかける。

生命にかかわる噴火の恐れがあることを警告する緊急火山情報が発表されると、溶岩流が3時間で到達する地域に避難勧告が出る。事前に指定された集合場所からバスなどで移動する。

地元自治体の取り組みはすでに始まっている。

静岡県は昨年6月の県防災会議で、「富士山の火山防災計画」を県地域防災計画に新たに加えることを決めた。県の計画に基づき、富士宮、富士、御殿場、裾野の各市と小山町の計5市町は3月末までにそれぞれ防災計画をまとめる予定だ。

山梨県では、8市町村でつくる協議会が04年11月、火山現象を一般向けに解説したガイドブックを全戸配布した。近く、避難所の場所などを記した「火山防災マップ」もつくる予定だ。

    ◇

〈キーワード:富士山噴火〉 歴史上最大とされる1707年の「宝永噴火」以来、噴火はない。00~01年、直下で低周波地震が多発したが、地殻変動などの異常は観測されなかった。国は「現在、活動が活発化する兆候は見られない。将来の噴火の時期や規模を予測することは非常に困難」との前提で対策を進める。宝永噴火並みの噴火があると、降灰は首都圏一円に及び、被害額は最悪で2兆5000億円と試算されている。

(朝日 2/17)

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大地震対策の推進地域に130市町村

国の中央防災会議の専門調査会は17日、千島海溝と日本海溝を震源に発生が予想される8つの大地震への「対策大綱」をまとめ、津波などへの対策を講じる必要がある「推進地域」を会長の小泉首相に答申した。

推進地域は北海道、青森、岩手、宮城、福島各県の1道4県計130市町村。昨年11月に公表された原案よりも23市町村増加した。30年以内の発生確率が99%とされる宮城県沖地震への対策強化のため、同県全市町村が推進地域となったのが特徴だ。

今後、同会議では、来年度をめどに、被害を最小限に食いとどめるための地震防災戦略を策定し、国や警察、消防、自衛隊などの関係各機関がどのように動くべきかを定めた活動要領をまとめる方針。

また、同会議では同日、富士山の噴火への対応を定めた「富士山火山広域防災対策基本方針」についても決定した。

(読売 2/17)

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内閣府:防災教育集めたワークショップ

東南海・南海地震や首都圏直下型地震などの発生が懸念される中、内閣府は18、19の両日、東京都内で全国50の小中学校などの防災教育を一堂に集めたワークショップを開く。取り組みのネットワーク化と学習内容の体系化を進め、すそ野を広げる初の試みだ。

防災教育は、95年1月の阪神大震災を教訓に、兵庫県や神戸市などが提唱。地震発生メカニズムなどを学ぶとともに、「命の尊さ」「ボランティア精神」なども学習する多彩な内容に発展した。文部科学省も98年度から学習指導要領で、総合学習の時間の活用や地域との連携を求めた。

その後、静岡、愛知、三重、和歌山、徳島、高知の各県教委などが取り組み校を指定するなどして啓発してきたが、地域的な偏りがあり学習内容も体系化されていないのが実情。このため、内閣府は2年前から開いている「防災教育チャレンジプラン」で、50団体が集まるワークショップを企画した。震災の教訓を伝え減災の文化を育てようと全国の小学生から大学生の取り組みを顕彰する「ぼうさい甲子園」(毎日新聞社、兵庫県など主催)の受賞校も参加する。

今年のぼうさい甲子園グランプリに輝いた兵庫県立淡路高校の森康成教諭は「防災教育の必要性は今後ますます高まる。全国の学校間交流を進めたい」。内閣府の上総周平参事官(地震火山担当)は「防災意識を高めるうえで、次代を担う子どもの取り組みに学ぶことは多い。自助・共助の輪を広げたい」と話す。

東京都港区芝5の建築会館で。無料。問い合わせは同実行委員会(03・3264・8848)。

(毎日 2/17)

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内部告発者の憂い 正義はないのか

◆「同時テロ、防げたかも」 米軍担当者が情報把握を証言

「01年9月11日の米同時多発テロ以前に、米国防総省は、事件を防げたかもしれない情報を把握していた」――米軍内で機密の情報分析作業に携わった予備役軍人らが15日、下院軍事委員会の公聴会で証言、実名で異例の内部告発をした。この情報は、連邦捜査局(FBI)などほかの政府機関と共有されず、葬られてしまったという。

国防総省は「確認できない」としているが、告発者側は、テロ後に責任を問おうとしたところ、口封じの圧力をかけられたとも非難した。同委副委員長のウェルドン議員(共和党)が告発側の言い分を認め、隠蔽(いんぺい)工作についても調査を継続する意向を示しており、問題はまだくすぶりそうだ。

軍事委の戦略・テロ等小委員会で証言したのは、陸軍元情報将校で、国防情報局(DIA)職員=休職中=のアンソニー・シェーファー予備役中佐ら3人。質疑応答の大半は機密保持上の理由から非公開だった。

シェーファー氏によると、米軍は99年秋から00年末まで、特殊作戦軍などが中心となり、機密情報と公開情報を統合したデータベースの解析作業によって国際テロ組織アルカイダの動向を追う機密作戦「エイブル・デンジャー(巧みな危機)」を実施していた。同氏はDIA内の担当班の責任者だった。

この作業で、00年1月に、同時多発テロ実行犯のリーダー格とされるモハメド・アタ容疑者について、93年の世界貿易センタービル爆破事件への関与が指摘されるイスラム過激派指導者オマル・アブドルラーマン師と関係ある人物として、名前と写真入りで登場する相関図が作成されていたという。契約企業から派遣されたアナリスト、ジェームズ・スミス氏は、自分が図を作ったと証言した。

だが、作戦が「上層部からの指示」で中止された後、こうした情報はすべて破棄されてしまったという。シェーファー氏は、「我々が把握していた情報が共有されていれば、テロを防げた可能性は高い」と断言した。

同氏は、同時テロ独立調査委員会に対してこの情報の存在を明かした直後から、経費を不正使用したなどと根拠のない疑いをかけられ、機密データにアクセスする権限を奪われた結果、現役継続断念に追い込まれたとも訴えた。

これに対し、国防総省側はケンボーン国防次官(情報担当)が証言に立ち、「調査したが、そのような図やデータがあったという証拠は確認できなかった」と述べ、内部告発者らの言い分はいっさい認めなかった。

(朝日 2/17)

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2006/02/16

鳥インフルエンザ死者、1億人超える恐れと 豪シンクタンク

シドニー(CNN) オーストラリアのシンクタンクが16日、高病原性鳥インフルエンザが世界各地で流行した場合、最悪で死者は1億4200万人に上ると発表した。経済損失は、4兆4000億ドル(約520兆円)に達すると見積もっている。

シドニーの「Lowy Institute For International Policy」は、鳥インフルエンザの流行程度を、過去に流行したインフルエンザと比較し、4段階に分類。

最も被害が少ない場合でも、香港風邪(1968─69年)と同程度で、死者140万人、経済損失は3300億ドルと推計している。

中程度の流行の場合は、アジア風邪(1957年)と被害が同程度になると予測。深刻な場合は、約10億人が感染して5000万人近くが死亡したスペイン風邪(1918─19年)に匹敵するという。

最悪の場合はスペイン風邪の被害を上回り、世界で1億人以上が死亡。各国の死者は、中国2800万人、インド2400万人、フィリピン410万人、日本210万人、米国200万人、欧州560万人に達するとしている。

鳥インフルエンザ感染による死者はアジアを中心に増加しており、世界保健機関(WHO)によると13日現在で、91人。今月上旬には、欧州でも野生の鳥から、高病原性H5N1型ウイルスが検出されており、感染被害は世界各地に広がりつつあり、人間への感染が懸念されている。

(CNN 2/16)

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天下り 3900団体に2万人以上

中央省庁から公益法人や特殊法人など外郭団体の役職員として天下り・出向している国家公務員は、05年4月時点で、3987団体、2万2093人に上ることが、民主党の要請に基づく衆院の調査で分かった。これらの団体への補助金は年間約5兆5400億円(05年度)で、文部科学省の場合、省の定員を上回る天下り・出向者がいた。政府は02年から課長級以上の単年度の新規の天下りは公表しているが、外郭団体への天下りの全体像が判明したのは初めてで、公表制度の限界も示した形だ。

国家公務員法は、離職後2年間、退職前のポストと密接な関係にある営利企業に再就職することを原則禁止している。だが、特殊法人など外郭団体への天下りや、外郭団体から民間企業への天下りは規制の対象外で、外郭団体を経由した「迂回(うかい)」が可能となっている。今回の調査で明るみに出たのはこの外郭団体への天下りの実態だ。

民主党が国政調査の下調査とされる「予備的調査」を昨秋の特別国会で衆院に要請していた。調査対象は、元国家公務員が、(1)公益法人(2)独立行政法人(身分が国家公務員である法人は除く)(3)特殊法人・指定法人(4)国家公務員共済組合(5)国から補助金などの交付を受けている法人(6)これらの法人から出資を受けている法人――へ天下り・出向した総数と、それらの法人への国の補助金。

政府は課長級以上の幹部に限定して天下り先を公表しており、04年8月から05年8月では1206人分。だがそれも単年度に限っているため、退職者を除く累積で天下りの実態がどうなっているか全体像が分からなかった。

民主党によると、今回の調査では、現行法で天下り規制のない(1)から(4)に、天下り・出向者が特に多いことが判明したという。また、同党が調査結果を分析した資料によると、天下り・出向者のうち約4割の8884人が外郭団体の役員になっていることも分かった。

省庁別で最も天下り・出向役職員が多いのは国土交通省で、全体の4分の1強にあたる5762人。ついで厚生労働省の3561人。文科省の場合、天下り・出向した役職員は2260人で、職員定数の2208人を上回った。外郭団体に国から投入されている補助金も、文科省が2兆1588億円で突出している。大学の独立行政法人化で本体のスリム化などが進んだことが天下りを際立たせた。

民主党は規制対象に公益法人や特殊法人を含めるとともに、天下りの規制期間を退職後5年間に延長する「天下り規制法案」を今国会に提出しており、今回の調査結果をもとに、強く成立を求める考え。国会審議で規制や監視の論議が高まりそうだ。

これに関連し、安倍官房長官は15日の記者会見で、規制期間の延長には慎重な姿勢を見せたが、「天下り等については国民から疑いの目を向けられないようにしっかり対応していかなければいけない」と語った。

(朝日 2/16)

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首都直下型地震、都が被害想定

東京都防災会議(会長・石原慎太郎都知事)が、東京湾北部を震源とするマグニチュード(M)7・3の「首都直下地震」が起きた場合の死者を最悪で約4700人、建物被害を約44万棟と想定していることが15日わかった。被害想定の改訂は9年ぶり。高層ビルの増加を踏まえ、今回初めてエレベーターの閉じ込め件数を8000件と試算。都はこれらの想定を基に都市型災害への備えを改めて呼び掛ける。

政府の中央防災会議が昨年、首都直下地震の被害想定を見直したことを受け、都はより詳細な想定に着手。政府は、東京湾北部を震源にM7・3の直下地震が冬の午後6時に起きた場合、風速15メートルでは都内の死者を約7800人、風速3メートルで約4800人としていた。これに対し、都は「実現性がより高い条件」として風速を6メートルとし、同じ震源のM6・9の地震も想定に追加した。

(日経 2/16)

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三井住友銀、途上国の金融機関の資金調達を支援

三井住友銀行は発展途上国の金融機関の資金調達支援事業を始めた。現地金融機関が送金債権を証券化して投資家に売る枠組みを三井住友銀が整え、金融市場からの資金調達を手助けする。第1号としてブラジルの銀行向けにまとめた。今後も中南米を中心に順次展開していく。

送金債権は、輸出代金の決済などで金融機関に送られてくる金融資産。証券化の枠組みをつくるのは邦銀で初めてという。各国金融機関との関係を深め、情報交換や事業面での協力を促進する狙いもある。

(日経 2/15)

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2006/02/14

鳥インフルエンザ:「隔離体制整備を」

来日中の米戦略国際問題研究所(CSIS)上級研究員、デービッド・ヘイマン氏が13日、都内で鳥インフルエンザ対策について講演した。ヘイマン氏は「毒性の強い鳥インフルエンザ(H5N1型)が人から人へ感染するウイルスに変異した場合、ウイルスの特定からワクチンの開発まで6カ月はかかる。その間、いかに感染を食い止めるかがカギ」と指摘。政府、地方自治体などが連携した患者の隔離体制の整備が急務だと訴えた。ヘイマン氏は元米エネルギー長官の上級顧問で、昨年、CSISで伝染病の感染防止ガイドラインをまとめた。

(毎日 2/14)

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2006/02/13

エイズ予防に中国が本腰

中国政府は12日、エイズウイルス(HIV)感染拡大の防止を目指した「エイズ予防治療条例」を公布した。地方政府などのエイズ予防と治療の責任について規定。感染者に対して、権利を保障すると同時に感染防止も義務づけている。3月1日から施行する。

国営新華社通信によると、条例は、地方政府が農村部の患者と都市部の経済的に苦しい患者に対しては治療薬を無償で提供しなければならないと規定。医療機関が患者のエイズウイルス感染を理由に治療を拒否した場合には、刑事責任を問うとしている。ホテルやレストラン、浴場、理髪店などの公共施設・娯楽施設にはコンドームを備えるか販売所を設けるように義務づけ、違反した施設には最高で5000元(約7万3000円)の罰金が科される。

また、感染者本人の同意なしに職場などが感染の事実を広めることを禁止する一方で、感染者は他人への感染を防止する義務があるとし、エイズを故意に広げることを厳しく禁じている。

衛生省などによると、05年末の中国のHIV感染者は約65万人で、薬物常用や性交渉による感染が8割を超える。同省は感染拡大に警戒感を強めており、条例により拡大防止に本格的に取り組む姿勢を示したものとみられる。

(朝日 2/13)

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アスベスト飛散の恐れ、病院など計694施設に

アスベスト(石綿)を使用していた病院や保育所などの実態調査を行っている厚生労働省は、昨年11月末に続き、今年2月13日現在の結果を公表した。石綿の飛散の恐れがある場所は、前回586施設だったのが、累計で694施設になった。このうち、病室など一般の人が利用する場所が含まれていた施設は、前回より57施設増えて118施設になった。ただしすべての施設で除去などの措置が済んでいるか、予定が決まっている。

石綿の飛散の恐れがある施設は、病院396、社会福祉施設262、能力開発施設36だった。このうち一般の人が利用する場所で、新たに公表されたのは、病院32、社会福祉施設22、能力開発施設3の57施設だった。

調査は有害性の強い石綿の輸入・製造などの禁止措置がとられていなかった1996年以前に建てられた病院約8千、保育所などの社会福祉施設約9万2千、職業訓練校などの能力開発施設約3千施設が対象。今回の調査で約98%の施設の石綿使用状況が分かった。

同省では今年度補正予算に除去工事への助成など約350億円を計上。石綿が確認された施設については助成などを利用し、早急に対策を取るよう求めている。

 ◇

公表された施設は同省のホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)で公表されている。

(朝日 2/13)

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介護を受ける側は自制心を持て

介護を受ける側の人間は、お世話をしてもらうのだから、自制心をもって、礼儀を忘れることなく、感謝の気持ちを持って、介護者と接するのが当然のことである。それができないのならば、介護サービスを受ける資格はない。誰でも介護サービスの受益者になれると思うのは間違っているし、介護提供者側に悪質な者に対するサービス提供を拒否する権利は認められるべきである。

◆介護利用者から暴力56%、セクハラも42%・八戸大調査
 
ホームヘルパーや介護施設職員など介護現場で働く人を対象に八戸大学の篠崎良勝専任講師が実施したアンケートで、利用者や家族から、精神的な面も含め暴力を受けたとの回答が56%、セクハラ(性的嫌がらせ)を経験したとの回答が42%に上ったことが13日、分かった。

アンケートは昨年6月から9月にかけて、不当な言動などで介護従事者の人権や職域を侵害する「ケア・ハラスメント」(ケアハラ)の実態を探るため、10都道県の計500人を対象に実施。286人から回答を得た。

暴力のケアハラを受けたのは、自宅訪問するヘルパーの45%に対し、特別養護老人ホームなど介護施設の職員は78%に上った。全体では実際に殴られたのが35%、言葉によるものが18%だった。

篠崎氏は訪問介護より施設介護がかなり多いことについて「施設の方が利用者とかかわる機会や時間が長いのが要因。早急に労働環境の改善に向けた取り組みが必要」と指摘している。

〔共同 2/13〕

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2006/02/10

ロシアの武器輸出

モスクワ――ロシアの軍需関連組織首脳は9日、昨年中の同国の武器輸出額は約61億ドルに達し、1991年の旧ソ連崩壊後、最高水準を記録した、と述べた。新規の契約側は230億ドル分あるとも語った。AP通信が報じた。

2004年の数字は58億ドルだった。1980年代の旧ソ連時代の輸出額は年間で推定200億ドル相当とみられるが、同盟国への無償供与、バーター貿易などが含まれていた。

昨年の数字で、最大の輸入国は中国、インドで、両国で総額の約70%を占めた。インドネシア、マレーシア、ベトナムなど東南アジア諸国の調達額も増えている。米国製と比べ、廉価なことなどが利点となっている。中東では、シリアとの関係が目立っている。

(CNN 2/10)

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原発 信頼性にまた疑問

◆柏崎刈羽原発でもデータ改ざんの可能性 東芝製流量計

東京電力福島第一原発(福島県)6号機で給水流量計の試験データが東芝の担当者によって改ざんされた問題で、東電と東芝は10日、柏崎刈羽原発(新潟県)7号機でも流量計の試験データが不正に書き換えられた可能性が高い、と発表した。「ほかに不正はない」としていた東芝の説明が覆った。経済産業省原子力安全・保安院は同日、試験をした東芝京浜事業所(横浜市鶴見区)に立ち入り調査し、事実関係の報告を求めた。

東芝によると、京浜事業所のコンピューターに柏崎刈羽7号機の試験データとみられるファイルが見つかった。冷却水の水圧測定値が操作され、流量計2器で測定誤差が国の安全基準より厳しい東電の測定精度を満たせるようになっていたほか、別の1器でも不正の疑いが見つかった。

ファイルは94年7月に作成され、福島第一のデータ改ざんにかかわった社員2人のほか、別の社員1人の関与も浮上した。設計と試験の両方を担当していたため、不正が見逃されたらしい。3人は「覚えていない」などと話しているという。

流量計は原子炉の出力を把握し、運転を管理するのに必要となる重要機器。東芝は、本来のデータのままでも国の安全基準は満たしており安全上の問題はないとしているが、保安院は東芝が福島第一6号機の改ざん発覚時に「ほかに不正はない」としていた点を重くみた。法令に基づく立ち入り調査は主に電力会社が対象で、原発機器メーカーへの任意での立ち入り調査は異例。

東芝の並木正夫上席常務は「大変重大に受け止めている。原子力全体の信頼を傷つけてしまい申し訳ない」と謝罪した。

(朝日 2/10)

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2006/02/09

抗うつ薬「SSRI」、妊婦は注意 子に呼吸障害の恐れ

代表的な抗うつ薬として知られる「SSRI」というタイプの薬を妊婦が飲み続けると、新生児が呼吸障害を起こす危険が高まる恐れのあることが分かった。この薬は従来の抗うつ薬に比べて副作用が少ないとされ、パニック障害や強迫性障害といった心の病の治療に幅広く使われている。

米カリフォルニア大サンディエゴ校などの研究グループが9日付の医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに報告した。

米国とカナダで98~03年に生まれた子のうち、肺に血液がうまく流れず低酸素状態を招く「遷延性肺高血圧症」(PPHN)になった377人と、正常だった836人について、母親の抗うつ薬服用との関連を調べた。

妊娠20週以降にSSRIを飲み続けていて、子がPPHNになったのは14人。飲んでいない群と比べて発症の危険が6.1倍高かった。妊娠前半だけ飲んだ場合などは影響はみられなかった。

グループは「リスク自体はそれほど高くなく、飲み続けた方がいい場合もある。治療法を決める参考にしてほしい」としている。

SSRIは国内では「パロキセチン」(商品名パキシル)など3剤が使われている。パロキセチンについては、米食品医薬品局(FDA)が昨年12月、「妊娠初期に飲み続けると、出生児の心臓病などのリスクが高まる」と発表しており、これを受けて厚生労働省は1月、添付文書の改訂を指示した。

杏林大の田島治教授(臨床精神薬理学)は「妊娠中にSSRIをやめたり別の抗うつ薬に変えたりするのは、現実的には難しい。出産の場で注意すれば対処できることも多く、処方する医師は産科医や妊婦に、リスクがあることをきちんと伝えるべきだ」と指摘している。

(朝日 2/9)

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ADHD治療薬で51人死亡

米食品医薬品局(FDA)は8日、米国内で注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療のため、薬の投与を受けていた大人や子供51人が死亡していたことを明らかにした。ロイター通信が報じた。

死因には突然死や心血管障害などが含まれ、治療薬の副作用の恐れもあるとして、FDAの薬品安全に関する諮問委員会が9日にワシントン郊外で会合を開き、死亡との因果関係を検討するととともに、今後の追跡監視や規制などについても議論する。

FDAが公表した78ページにわたる報告書などによると、1999~03年の調査で、米国でADHDの治療に使用されている英シャイア・ファーマシューティカルズ社の「アデロール」の服用者に24人、日本では向精神薬としても使用されているスイス・ノバルティス社の「リタリン」と同タイプの薬の服用者に16人の死亡例があるという。

ただ、死亡者の中に高血圧症の人が含まれていたことなどから、FDA当局者は「それぞれの薬による死亡率は100万分の1以下」との見方を示している。

アデロールを巡っては、カナダでは昨年、服用者20人が死亡したとして、販売の一時停止措置が実施された。

          ◇

国内では、うつ病などの治療薬としてリタリンが認可されており、ADHDは保険の適用外になっている。ADHDでリタリンを使用した複数の患者について、副作用とみられる全身けいれんの事例が報告されており、2002年11月、使用上の注意の中にその事実が明記された。

(読売 2/9)

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2006/02/07

中国 所得の不平等拡大

◆国家発改委・都市住民の収入格差拡大に警鐘

中国の国家発展・改革委員会は5日、全国の都市住民の生活などに関する調査の結果を発表。「都市住民の収入の格差はすでにやや拡大しており、望ましくない状態だ」との評価を下し、所得格差の不平等さを調整するための措置を取る必要があると指摘した。

調査によれば、所得格差の不平等さを表すジニ係数は 0.4 前後となっており、すでに貧富格差拡大の「警戒線」上にあることがわかった。算出された係数は正規の収入のみを対象にしたもので、副業収入まで計算すれば、ジニ係数はさらに「不平等」に近づくとみられる。

調査に参加した中国人民大学社会学部の李教授は「現在の中国では所得分配のシステムに様々な問題がある」と指摘。国有企業の上級管理職などでは過度に速いペースで昇給が見られることを挙げ、「低所得者の収入を引き上げることで安定的な社会構造を作るべきだ」と述べている。

なお、中央党校が発行する「学習時報」は2005年9月、「中国のジニ係数はすでに 0.45 に達した」とする報告書を掲載した。ジニ係数は、0.5 を上回ると社会の歪みが許容範囲を超えるとされている。

(中国情報局)

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東南海地震の想定震源域、広範囲で地殻変動

防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は7日、東南海地震の想定震源域に沿った紀伊半島中部から愛知県にかけての広い範囲で、先月7~23日、ゆっくりした地殻変動と微小な地震が同時に起きていたと発表した。

 変動範囲は東海地震の震源域地下まで達していた。同研究所は「両地震の直接の前兆ではないが、今後の動きに注意が要る」と判断、国の地震調査委員会に報告する。

 このゆっくりした地殻変動は、「スロースリップ」と呼ばれ、地下の岩板(プレート)が滑るように動く現象。全国に設置している高感度地震観測網で検知した。先月7日に三重県と奈良県の県境の地下30キロ・メートルほどの地下深部が滑り始め、16日には伊勢湾を越えて愛知県の地下でも滑りを観測した。滑った量は各地点で0・5~1センチほど。

これと同時に、広い範囲で一日30~100回近く、マグニチュード(M)1未満の体に感じないほどの小さな地震も観測された。

東南海地震の震源域付近でのこうした地殻変動は、これまでもほぼ半年おきに観測されてきた。しかし、200キロ・メートルにわたる広い範囲で連続して起きたのは初めてという。東南海地震は、今後30年以内に約60%の確率で発生すると予想されるM8・1前後の大地震。

(読売 2/7)

◆地図

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-02-08/2006020814_02_0.html

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喫煙による死者、6.5秒に1人

喫煙に伴う健康被害削減をめざす「たばこ規制枠組み条約」の第1回締約国会議が6日開幕した。喫煙による死者を数える「死の時計」を除幕した世界保健機関(WHO)の李鍾郁事務局長は「喫煙による死者は条約交渉を始めた6年前の8秒に1人から、6.5秒に1人へと加速した」と述べ、被害拡大に歯止めをかける規制強化の必要性を訴えた。

禁煙促進やたばこの広告規制などを盛り込んだ条約は昨年2月27日、57カ国の批准で発効。批准国はその後112カ国に欧州連合(EU)を加え、世界人口の約4分の3まで広がった。17日まで開く会議では条約を執行する常設事務局設置や途上国支援など予算問題、条約の実施状況に関する監視・報告方法について協議する。

(日経 2/7)

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2006/02/06

北米は深刻な状況、A型インフルエンザ

◆インフルエンザウイルスの9割超がアダマンタン耐性に

タミフル、リレンザで同じ過ちを犯すな、米研究者が警鐘

長い間、A型インフルエンザウイルス感染に対する第1選択薬として世界各国で用いられてきたアダマンタン(アマンタジンとリマンタジン)の耐性ウイルスが急増している。北米では2004年から2005年末までのわずか2年弱の間に耐性株の割合が1.9%から90%超に急増した。米疾病対策センター(CDC)のRick A. Bright氏らの研究成果で、詳細は、雑誌掲載に先立ち、2006年2月2日、JAMA誌Webサイトに緊急掲載された。なお、CDCは本研究の結果をもとに、今年1月14日、インフルエンザの予防と治療にアダマンタンを使用しないよう勧告を発している(関連トピックス参照)。

アマンタジンは1966年から、リマンタジンは1993年から、米国でインフルエンザの予防と治療に用いられてきた。著者らは先に、耐性株の世界的な増加をLancet誌に報告している(関連トピックス参照)。1994-1995年の流行期には0.4%だった耐性株が、2003-2004年には12.3%に増加。米国では、2004年には1.9%だったが、2004年10月から2005年3月までの6カ月間に分離されたウイルスの14.5%が耐性を獲得していた。CDC未発表データによると、2004-2005流行期全体では、耐性ウイルスの頻度は11%だった。

アダマンタン耐性は、ウイルスのM2蛋白質の1アミノ酸(26、27、30,31、34位のいずれか)の置換により生じる。耐性獲得後も、病原性はほとんど変化しない。

今回の研究で著者らは、CDCのサーベイランスの一環として米国内26州で分離されたインフルエンザウイルスを分析し、M2遺伝子上にアダマンタン耐性を付与する変異が存在するかどうか調べた。

その結果、H3N2型ウイルス209株中193株(92.3%)に、M2遺伝子の31位のアミノ酸の置換(セリンからアスパラギン、S31N変異)が起きていた。H1N1型ウイルス8株のうち2株(25%)にも同じ変異が見られた。S31N変異を持つ193株のうち3株には、27位の置換(バリンからイソロイシン、V27I変異)も生じていた。CDCはこれらの変異が共存しても耐性は維持されることを先に確認済みだ。

これまで、アダマンタン耐性ウイルスは、老人ホームや介護施設などの長期入所者から分離されることが多かった。しかし、今回対象となったウイルスが分離された患者の平均年齢は23歳と若く、老人ホーム、介護施設などの入所者は14人しかいなかった。したがって、米国全土に広く流行しているウイルスが耐性を得ていると考えられた。現時点では、耐性ウイルス感染者がアダマンタン投与を受けていたかどうかは明らかではない。

著者らは、さらに、メキシコで分離されたH3N2型ウイルス10株、カナダで分離されたH3N2型ウイルス3株の耐性も調べた。それらは、すべてS31N変異を持っていた。カナダでは先頃、2005-2006流行期に入ってから調べた47株中43株(91%)がS31N変異を持っていたと報告している。

CDCの未発表データでは、アジアにおける耐性株の割合はさらに上昇しており、2004-2005流行期には中国で96%、香港72%、韓国36%、シンガポール42%になっていたという。

得られた結果から、アダマンタン耐性ウイルスの頻度は、非常に迅速に上昇することが明らかになった。このことは、耐性ウイルスの出現と感染拡大の監視を怠らず、その結果に基づいて適切な予防治療法を選択することの重要性を強く示唆している。

本論文の原題は「Adamantane Resistance Among Influenza A Viruses Isolated Early During the 2005-2006 Influenza Season in the United States」。現在、全文がこちらで閲覧できる(PDFファイル)。

同じ号に掲載された論説(Editorial)で、米Memorial Sloan-KetteringがんセンターのDavid M. Weinstock氏らは、世界的な耐性ウイルス急増の背景と対処法を概説し、ノイラミニダーゼ阻害剤については、同じ過ちを決して犯してはならないと警告している。著者らは、以下のように述べている。

アダマンタン耐性ウイルスの頻度が最初に上昇したのはアジアで、最大の原因はアダマンタンの濫用にあった。中国、ロシアなどでは、アダマンタンは処方箋なしに購入できる。また、中国や東南アジアの国では、トリインフルエンザH9型ウイルスに対処するため、家禽や家畜にアダマンタンを投与した疑いがある。H5型トリインフルエンザウイルスのアダマンタン耐性獲得頻度は、東南アジアでは1979-1983年には0%だったが、2000-2004年に31.1%まで増加した。一方、北米では、2004年まで0%を維持していたことが確認されている。これは、アダマンタン耐性ウイルスの選択がアジアの鳥類の中で起きた可能性を示唆する。

インフルエンザは、他の感染症とは異なり、地球規模での管理が必要だ。公衆衛生担当者の判断と医師たちによる治療方法の決定が、地球の裏側にすむ人々の発症率と死亡率に直接影響するといってよい。薬剤感受性検査を含む確実な監視と、その結果に基づく迅速な対応が不可欠だ。また、治療薬を不適切に使用すると耐性獲得を招く。ノイラミニダーゼ阻害剤も見境なく使用すれば、同じ結果に至る可能性がある。

医療従事者は、患者と地域社会を教育し、政府および非政府機関を通じた国際的な対応を実践し、抗ウイルス剤の市販薬(OTC)化の阻止を訴えるとともに、濫用も含む抗ウイルス剤の不適切な使用を引きおこす種々の要因を認識しなければならない。

アダマンタン耐性については、適切な対処により感受性を回復させられることが、過去に実証されている。対応は、国際的に迅速に行われねばならない。

(日経BP)

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2006/02/05

石炭火力のCO2回収実験

Jパワー(電源開発)は石炭火力の松島発電所(長崎県西海市)で7月、三菱重工業と共同で排出ガスから二酸化炭素(CO2)を分離・回収する実証実験を始める。石炭火力は国内の発電量の2割を占めるが、石油や天然ガスに比べて多いCO2排出量の削減が課題となっており、Jパワーと三菱重工は5カ月かけて回収技術のデータを収集する計画だ。

実験は、排煙脱硫装置から出る排ガスを冷やし、専用の液体にCO2を吸収させて日量10トンを回収する。

今回は実験のため、CO2は再度液体から分離して大気中に放出するが、将来は油田の中に埋めるなどの方法を検討している。

Jパワーは国内最大の石炭火力の設備を持ち、石炭火力が主力の中国でも発電事業に進出している。そのため「温暖化対策が最重要課題」として、回収技術の確立を急ぐ考えだ。

電力業界は石油危機後、価格の安い石炭火力を増やした。だが、熱量あたりのCO2排出量が石油より約2割、天然ガスより約8割多く、東京電力など各社も排出量を減らす高効率の発電技術の開発を目指している。

(朝日 2/5)

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2006/02/03

関東平野の地下に日本最大の断層

九州から関東山地まで約1000キロ続く日本最大の断層「中央構造線」が、関東平野の地下まで延びていることを確認したと2日、早稲田大学、産業技術総合研究所などのグループが発表した。関東平野は厚さ3000メートルにも及ぶ堆積(たいせき)物に覆われているため、長年の謎だった。地震が気になるが、関東では数十万年間動いた形跡がなく、活断層ではないとの見方が多い。

北側と南側で岩石の特徴が違う中央構造線の位置は、大分県から埼玉県東松山市周辺までは分かっているが、その東西の延長ははっきりしていなかった。

グループは、防災科学技術研究所が地殻変動観測目的で、さいたま市岩槻区で71年に掘って保存していた地下3510メートルまでの岩石を調べた。

その結果、2864メートルまでの堆積層のその下に中央構造線の北側に分布する岩石があった。岩石中には中央構造線の500メートル以内で特徴的な鉱物の変形も見つかり、「岩槻の掘削地点のすぐ南に中央構造線がある」と結論づけた。

中央構造線は、日本列島が現在の姿になる前の約6000万年前にできた。中部の一部、近畿、四国地方では地震を起こす可能性がある活断層と考えられている。グループは今後、関東平野の活断層と中央構造線の関係を調べていきたいとしている。

(朝日 2/3)

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日本人の人口、2040年に1億人

日本人の人口は、2040年にほぼ1億人になる見通しであることが、政策研究機関「エイジング総合研究センター」(東京)が3日、発表した「日本人人口の将来推計」で分かった。

推計では、「合計特殊出生率」(1人の女性が生涯に産む子どもの数)について、未婚・晩婚化の進行や子育てコストの上昇に着目し、過去の傾向が今後も続くとして試算。04年の1・29が20年には1・16まで低下するとの結果が出た。

出生率がその後は横ばいで推移すると仮定し、今後導入される少子化対策の効果は考慮せずに計算したところ、2040年に1億5万人とほぼ1億人に。2050年には8833万人と1955年の水準まで減る。

この間、減少する人口は3779万人で、東京、千葉、埼玉、神奈川、茨城、山梨の1都5県を合わせた人口に相当する。世界人口のランキングは、2000年時の9位が、50年には20位まで後退する。

(読売 2/3)

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2006/02/02

住民投票ではなく、国民投票を

国家の安全保障に関わることを、一部の自治体だけの投票で左右しようというのはおかしいのではないか。日本の国益としてどうすべきかを考えるべきである。

◆山口県岩国市、米艦載機移転で住民投票
 
山口県岩国市の井原勝介市長は2日、市役所で記者会見し、在日米軍再編の中間報告に盛り込まれた厚木基地(神奈川県)から岩国基地(山口県)への空母艦載機部隊の移転に関する住民投票を実施すると発表した。投票日は3月12日が有力とみられ、今回の米軍再編をめぐっては初の住民投票となる。

これに関連して安倍晋三官房長官は2日の記者会見で「安全保障問題が国の責任であることを承知の上での住民投票だと思う。政府として予定通り最終報告を取りまとめる方針に変わりない。地元自治体を含め国民の理解を得るべく引き続き努力したい」と述べた。

(日経 2/2)

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現実無視の左派 政権は程遠い

隣国・北朝鮮は「東京を火の海にする」と公言してはばからないというのに、非武装とはあまりにも現実離れした理想論ではないか。永世中立国であるスイスに徴兵制があるのを知っているのだろうか。隣国・韓国にも兵役はある。

日本が侵略されなかったのは憲法9条があるからではない。徴兵制を導入せずに自衛隊という公務員のみで60年も戦乱のない社会を維持してこられたのは、アメリカに軍事的に依存して来れたからであり、例え属国呼ばわりされたとしても、それによって自国の安全を確保してきたのだから、これまでの政権は評価されるべきである。

非武装宣言したところで、自国が武力攻撃されないことを保証することにはつながらない。人類が起源より争い・殺し合いを繰り返してきたこと、弱い者たちが蹂躙されてきたこと、現在の世界もなお何も変っていないことを顧みれば、自らを弱い立場におくことが安全保証にはつながらないばかりか、国家・社会を危険にさらすことになることは明白である。

「自らの身の安全は自分で守る」というのは生きていく上での必要不可欠な鉄則である。国家・社会についても同じことがいえる。

日本の社会にも左派勢力が育つことが望ましい。しかし、現実離れした理想論を言うだけでは「万年少数野党」からの脱皮は望めない。

◆社民党宣言の最終案「自衛隊は違憲状態」

社民党は2日午前の常任幹事会で、11―12日の党大会で採択する「社会民主党宣言」の最終案を決めた。最終案は「明らかに違憲状態にある自衛隊は縮小を図り、非武装の日本を目指す」と明記、平和憲法を堅持する姿勢を鮮明にした。旧社会党時代の1994年に「自衛隊は憲法の枠内」とした基本方針を見直すもので、2007年夏の参院選に向けて一段と独自色を強める狙い。

(日経 2/2)

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2006/01/31

職場の配偶者

◆職場に「配偶者」のいる会社員、増加中 米調査

ニューヨーク(CNN) 恋愛感情抜きに良好な関係を保てる異性が職場にいる会社員が米国で増えていることが、職業調査コンサルタント会社ボルトの調べで明らかになった。1月27日付ニューヨーク・ポスト紙が伝えた。

同社が昨年実施した調査の結果によると、「職場の配偶者」とも言える異性のパートナーがいる会社員は全体の32%を占め、その多くは複数いると回答した。こうした人々は、仕事への満足度が高まるばかりではなく、昇進・昇給のチャンスも増えるという。

ロマンチックではない「職場結婚」が増えている理由の1つは、深入りする必要なく異性とすぐ親しくなれるためとみられているが、関係がうまくいかない場合に別の人を選んでも全く差し支えない点は大きな魅力だ。

職場の異性のパートナーがもたらす精神的メリットは結婚後も多く、罪の意識を感じることなく本音で話し合える点で、私生活のパートナーを上回る可能性もある。ボルト社の関係者は、こうした人間関係について「社員間の支え合いとして優れたシステムであり、社員の生産性も高まる」とコメントしている。

(CNN 1/31)

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先天異常児:年に790万人

世界で毎年誕生する赤ちゃんの6%に当たる約790万人が先天異常を持っているとの推計を、米保健財団マーチ・オブ・ダイムズ(本部ニューヨーク)が初めてまとめ、30日発表した。

深刻な異常のために命を落とす5歳未満の子供は年間330万人を超え、その大半は発展途上国に集中していた。

財団は「先天異常の70%近くは、予防か、適切なケアによる障害の軽減が可能だ」とし、各国政府や国際社会に対策と支援を訴えた。(ワシントン共同)

(毎日 1/31)

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クスリの副作用情報 HPで公開

厚生労働省の独立行政法人・医薬品医療機器総合機構は31日、製薬企業が報告した医薬品のすべての副作用情報について、ホームページ(http://www.info.pmda.go.jp)で公開を始めた。

公開したのは、2004年4月分の副作用情報で、732医薬品の2477症例。患者の性別と年齢、病名、副作用の内容、原因として疑われる薬、併用した薬などを記している。このうち、患者が死亡し副作用が否定できない症例は63例で、最も多いのは肺がん治療薬ゲフィチニブ(商品名イレッサ)の12例だった。

全件公開のため、副作用との因果関係が否定された情報についても、注意書き付きで掲載した。04年5月以降の副作用報告も順次公表し、2007年度中に、報告から半年程度で公開できる体制を整える方針。

副作用報告はこれまで、未知の副作用や、使用上の注意書きが改訂されたケースに限って公開してきた。しかし、昨年度は約2万5000件の副作用報告に対し公開は1872件で、薬害問題を追及する市民団体などから、全件公開を求める声が高まっていた。

同機構は同じホームページで、患者向けに医薬品の使い方や副作用をわかりやすく解説したガイドの掲載も始めた。

(読売 1/31)

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防災力「甘い」自己採点

自己採点であるから、まだまだ「甘い」と言わざるを得ない。実際に大地震や水害が起こったときにどれだけの対応能力があるのだろうか。

行政や企業にももちろん責任はあるが、生活を守るためのリスク管理は一人一人の市民が負っている責任である。

◆「防災力」自己採点、最高は東京都・最低は沖縄県

総務省消防庁は31日、地震や風水害など災害時の連絡体制や備蓄の確保状況などを基準にした各都道府県の「防災力」(2005年4月1日現在)について、自己評価結果を点数化して公表した。

全国平均(100点満点)は58・5点で、03年11月に初めて行われた前回調査時(平均43・5点)に比べ、全都道府県で上昇した。消防庁は「04年に相次いだ豪雨や台風、新潟県中越地震の影響で、防災意識が高まったことが背景にあるのでは」と分析している。

調査は、「被害想定」「住民との情報共有」など9つの指標に基づいた約800項目の設問で実施。各都道府県の防災担当者が自己評価し、同庁が統一基準で点数化した。

最高点は、前回に続き東京で82・2点。次いで、埼玉(78・4点)、広島(70・4点)、福島(70・0点)の順。最低点は沖縄の39・3点。

住民との情報共有体制や情報通信システムのバックアップ対策、被災者向けの物資の備蓄などの項目で特に改善が進んだという。

(読売 1/31)

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ドイツの失業問題

◆1月の独失業者、再び500万人突破・失業率も12.1%に上昇
 
ドイツ連邦雇用庁が31日発表した2006年1月の失業者数は前月より40万8000人多い501万2000人で、500万人の大台を再び突破した。失業率も1ポイント上昇の12.1%。雇用庁は「冬休みが遅めだったことなど2つの特殊要因が作用した」と増加の理由を説明しているが、景気復調と裏腹に雇用情勢の厳しさを映した。

失業者数は1年前の05年1月(雇用制度改革を反映した改定値)に比べれば7万5000人少ないが、前月比の季節調整値では6万9000人増えた。今年2月から45歳以上の中高年に対する失業手当の給付期間が大幅に短縮されるため、対象世代の約3万人が1月中に失業者登録を済ませようとした影響が出たという。

失業者数は昨年1月に戦後初めて500万人を超し、2月には521万人まで増えた。メルケル大連立政権は失業者減らしを最優先の課題に挙げたが、発足2カ月強で再び大台突破の難局に直面した格好になる。ドイツの実体経済は企業部門を中心に回復傾向が表れているが、雇用問題解決が容易でないことを示した。

(日経 1/31)

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2006/01/30

病院の耐震化を急げ!

◆全国病院調査:耐震化済みは3分の1 

「費用調達が困難…」要補強の7割が未完
 
厚労省、新年度から補助事業

全国の病院のうち、震度6程度で崩れない耐震基準に従って病棟などすべての建物を建設した病院は3分の1しかなく、耐震診断を受けたことがある病院も1割強にとどまることが、厚生労働省の実態調査で分かった。厚労省は06年度から民間病院に耐震診断費用を補助する制度を創設するなど、災害時の医療拠点となる病院の耐震化促進に本格的に取り組む方針だ。

調査は新潟県中越地震(04年10月)で医療機関の被害が大きかったことを受け、実施。全国すべての病院9064施設(05年1月現在)を対象に、05年2~3月に調査票を郵送し、回答率は75・5%だった。

81年に改正された建築基準法では、震度6程度の揺れでも崩れない強度が求められている。しかし調査の結果、すべての建物が基準に従い建設された病院は36・4%(2494施設)だけ。一部の建物が基準に従って建てられた病院は36・3%(2482施設)、全くないのが17・7%(1209施設)で、残りは不明か無回答だった。

一方、耐震診断を受けた病院は全体の14・3%(976施設)。このうち64・8%(632施設)が耐震補強の必要があると診断されたが、実際に補強し、完了したのは26・3%(166施設)にとどまった。完了していない病院の約3割は「費用調達が困難」と理由を説明している。

同省は05年度補正予算で、災害拠点病院の耐震化整備事業に約11億円を計上。06年度当初予算では、耐震診断費用の3分の2を国と都道府県が負担する補助事業(約1億3000万円)など、医療施設の耐震化促進に計約19億円を確保した。

(毎日 1/30)

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耐震偽装に懲役刑

量刑の軽さが耐震偽装という犯罪行為を容易にした面は否めない。罰則の強化は当然である。

◆建築基準法を罰則強化

耐震強度偽装事件で、国土交通省は30日、耐震強度不足の建物を設計した建築士や建築主などに対し、現行では罰金刑しかない建築基準法の罰則に、懲役刑を新設するなど、大幅な罰則強化を盛り込んだ再発防止策の中間報告案をまとめ、社会資本整備審議会の基本制度部会(国交相の諮問機関)に提示した。

同部会は2月下旬までに同案を検討。この結論を待って、国交省は、同法や建築士法などの改正案を通常国会に提出する。

中間報告案では、建築基準法の罰則強化のほか、建築士法にも懲役刑を含めた罰則を新設する。

このほか、▽構造審査を計算データに基づき第三者機関が再審査する二重チェック制度の導入▽処分を受けた建築士の実名公表▽自治体により任意で実施されている中間検査の義務化・厳格化――などが盛り込まれている。

今回の事件で姉歯秀次・元1級建築士(48)の告発容疑である建築基準法の構造耐力違反は、現行法では50万円以下の罰金で、刑が軽いことに批判が集中している。資格取り消し処分を受けた姉歯元建築士や元請け建築士の名前も正式には発表されなかった。

(2006年1月30日 読売新聞)

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ホームレスの自立支援

ホームレスに対して、収容する施設を作り、就職支援するのは行政の責任である。

ホームレスには勤労の義務がある。ある程度の条件が整ったならば労働義務を果たさなければならない。どのような理由であれ、公共の場の占拠や暴力行為は許されない。

◆大阪市、2公園でホームレステントを強制撤去
 
大阪市は30日早朝、公園再整備を妨げているとして、行政代執行法に基づき、靱公園(西区)と大阪城公園(中央区)で暮らしているホームレス22人と、支援者分を含めた計28のテントの強制撤去を開始した。ホームレスや支援者数十人は激しく抵抗し、日ごろ静かな市民の憩いの場は、怒号が飛び交い大混乱となった。

もみ合いの中で、ホームレス側に負傷者が1人出て、病院に運ばれた。これに先立つ同日午前1時ごろ、靱公園の出入り口を閉鎖しようとした市職員が何者かにチェーンで頭を殴られ、けがをした。

市は5月に開催予定の世界バラ会議などに向けて、両公園の再整備を実施中で、昨年10月からテント撤去や自立支援センターや一時避難所などへの入居を求めた。ホームレスのうち半数は立ち退いたが、22人が残った。市は24日に最後通告となる「代執行令書」を渡し、30日の撤去を予告していた。

(日経 1/30)

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2006/01/29

脳脊髄液減少症:潜在患者10万人

◆国は動かないのか 鳥取でも被害者勝訴
 
交通事故で「脳脊髄(せきずい)液減少症」と診断された鳥取市内の男性(36)が、加害者の男性を相手取って治療費など約980万円の支払いを求めた訴訟で、鳥取地裁が今月11日、加害男性に治療費など約670万円の支払いを命じていたことが分かった。古賀輝郎裁判官は判決で「事故で発症した」と因果関係を明快に認定した。脳脊髄液減少症を巡り、被害者側勝訴が明らかになったのは2件目。潜在的な患者は国内だけで10万人以上ともいわれており、国の対策が待たれている。【山下貴史、渡辺暖】

判決によると、被害男性は02年9月、車の助手席に同乗中に加害者の車に追突され、さらに対向車に衝突された。被害男性は体調不良が続いたが、加害者側の損害保険会社は「けがは軽い首の痛み程度」と半年で治療費の支払いを打ち切ったうえ、加害者がさらなる治療費の支払い義務がないことを確認する裁判を起こした。このため被害男性が反訴していた。

訴訟では、脳脊髄液減少症の治療経験が豊富な医師が被害男性の症状に関する鑑定を行い、脳や腰部のMRI検査などから、脳脊髄液減少症と診断する鑑定書を提出した。判決は、この鑑定結果を「信頼性が高い」としたうえで「頭痛、けい部痛、腰部痛、めまい感、吐き気などに関する男性の訴えが虚偽だとうかがわせる証拠はない。事故の結果、脳脊髄液減少症が発生した」と結論付けた。

加害者側は、脳脊髄液減少症の概念を全面否定している著名な整形外科医が「3週間以内の治療で済む」とした意見書を提出したが、判決は「意見書はことさらに傷害の程度を軽く見ようとしている。到底信用することができない」と一蹴(いっしゅう)した。

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■解説

◇司法、因果関係認定の流れ

「交通事故で脳脊髄液減少症が発症した」と認めた鳥取地裁判決は、周囲の無理解から二重三重に苦しんでいる患者を勇気付けるとともに、因果関係を認める司法の流れが定着しつつあることを示している。国は、脳脊髄液減少症を巡る医学的な論争を、事故当事者や司法に負わせたままにしており、被害者保護の観点からも早急な取り組みが必要だ。

事故と発症の因果関係を認めた民事判決は、福岡地裁行橋支部判決(昨年2月)に続いて2例目。津地裁伊勢支部でも因果関係を認めた和解成立(同7月)があった。加害者の刑事処分でも、「被害はむち打ち症の軽傷」とした当初の医師の判断が覆ったケースが分かっている。

脳脊髄液減少症は、脳と脊髄の周囲を循環している髄液が漏れると、頭痛やめまいなどの症状を起こす。交通事故などの難治性むち打ち症の「真相」とされる。

むち打ち症の患者の中には、痛みや周囲の無理解に基づくトラブルに耐え切れず、自殺する人さえいる。脳脊髄液減少症の研究は数年前に始まったばかりで、治療に取り組む医療機関は全国に数十しかなく、患者が診察を予約することすらも困難な状況にある。さらに、事故との因果関係を巡る当事者間の争いが、司法の場に持ち込まれるケースが増加している。

国に脳脊髄液減少症の研究を求める意見書を採択した都道府県議会は、この約2年間で16都府県に達した。厚生労働省や国土交通省、法務省など関係する省庁は、患者が置かれた実態を調査し、早急に対策を講ずる時期にきている。

(毎日 1/29)

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2006/01/28

戦争は人間を壊してしまう

◆イラク・アフガン帰還の米兵、2万人がPTSD

米退役軍人省は27日、イラクとアフガニスタンの戦争から帰還した退役兵2万人近くが心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、カウンセリングなどを受けていると発表した。

これとは別に、うつ病や薬物・アルコール依存症などが確認された帰還兵も同程度の規模でいるという。

同省によると、帰還後に医療施設などで受診した退役兵12万人のうち、3分の1に相当する約4万人が何らかの対処が必要な「心の病気」と診断された。

PTSDは約1万9000人で、戦地で経験した殺傷・破壊行為の恐怖に繰り返し襲われる症状のほか、倦怠(けんたい)感や不眠などを訴えている。(時事)

(読売 1/28)

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ボリビア 範を示した新大統領

◆南米最貧国ボリビアの新大統領、給与を自ら57%減額
 
南米最貧国ボリビアで初の先住民出身大統領に就任したエボ・モラレス氏は26日、大統領給与を57%減の月額1万5000ボリビアノ(約22万円)に引き下げることを決めた。

これに伴い、大統領の給与を上回ることが法律で禁じられている副大統領や閣僚、政府幹部らの給与も引き下げられることになった。いずれも3月1日から実施される。

同国は1人当たりの年間の国民所得が10万円程度。貧困層の圧倒的支持で当選したモラレス大統領は、同日の記者会見で、「減給で捻出(ねんしゅつ)した資金を新たに雇用する教員と医師計1500人の賃金に充てる」とした上、今後国会議員に対しても同様の減給を求める考えを示した。

(読売 1/28)

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富める者の規範 ビル・ゲイツ氏

日本の富裕層も「お金さえあれば、何でも手に入る、自分だけは豊かになりたい」という拝金思想・自己中心主義を棄てて、日本の古き伝統である高潔さを取り戻してもらいたい。日本人よ、誇り高き民族であれ。卑俗な人間ばかりになってはいけない。

◆ビル・ゲイツ会長:結核撲滅に1000億円を寄付

米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長は27日、発展途上国を中心とした結核の撲滅運動のため、総額9億ドル(約1050億円)を寄付すると発表した。資金不足を訴える運動に、世界一の長者が巨額の支援を申し出た。

世界保健機関(WHO)など400を超える国や組織が展開するキャンペーンで、15年までに効果の高い治療法やワクチンを開発し、1400万人の命を救う計画を掲げている。だが、基金が目標額(560億ドル)の半分にも達していない。

ゲイツ会長は既に表明した3億ドルに加え、6億ドルの上積みを決め、「我々は行動する義務がある」との声明を出した。同会長は夫妻で運営する財団を通じ、04年末のスマトラ沖大地震・津波でも支援を即断するなど積極的に活動している。

(毎日 1/28)

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所得格差、米国で拡大

格差社会と言われて久しい米国で、富裕層と貧困層の格差がここ数年、さらに拡大していることが政策研究機関「予算と優先政策に関する研究センター」(本部ワシントン)の調べでわかった。州別にまとめた状況では、ニューヨーク州が最も所得格差が大きく、上位20%の1年の所得平均13万431ドルと下位20%の平均1万6076ドルの間には8.1倍の差があった。一番差の小さいワイオミング州で5.2倍だった。

80、90、00年代のそれぞれ初頭の数字を比較した。00年初頭の所得の下位20%の平均収入は1万6780ドルで、上位20%は12万2150ドル。格差は7.3倍と、80年代の6.4倍より拡大した。

20年を通し、38州で高所得層の収入の伸びが低所得層の伸びを上回った。低所得層の伸びが高所得層を上回ったのはアラスカ州だけ。20年で低所得層の収入は物価上昇を加味して2660ドル伸び、高所得層は1年あたり2148ドルの伸びだった。

格差拡大の背景として、低賃金の仕事が移民の増加と同時に拡大し、低所得層の賃金の伸びが抑え込まれたことなどを挙げている。中心研究者の1人、エリザベス・マクニコルさんは「90年代に一時格差が縮まる傾向があったが、01年の景気低迷をへて、回復後には再び拡大の傾向になった」と話している。

(朝日 1/28)

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2006/01/27

ロシアが月面基地計画

27日付ロシア紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」は、大量に月に存在し、核融合のエネルギー源として期待される「ヘリウム3」を確保するため、ロシアが、2015年までに月面に恒久的な基地を建設し、20年から採掘開始を計画していると伝えた。

宇宙開発企業「エネルギア」のニコライ・セバスチャノフ社長が発表した。

(読売 1/27)

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2006/01/26

地方交付税交付金を縮減せよ

[地方交付税]「総務相が自ら改革に乗り出した」

地方自治体の財政を支えてきた地方交付税交付金の在り方などに、改革のメスが入る。

竹中総務相が、有識者を集めた私的な懇談会をスタートさせた。今年6月までに具体策をまとめる方針だ。

地方交付税は、自治体の財源不足を国が丸ごと補う役割を果たしている。これが地方行政の緊張感を失わせる一因だ、と見る向きは多い。この際、問題点を総ざらいし、交付税制度全般を抜本的に見直すべきである。

国、地方を問わず、予算を編成する場合、「入るを量りて出(い)ずるを制す」が原則だ。だが、地方交付税算出の根拠となる地方財政計画の立て方は、これとは逆になっている。

毎年末、総務省が財務省と協議して、自治体全体の翌年度の歳出見込み額を積み上げる。一方、地方税収や国から受け取る補助金の額、地方債の発行額など、歳入見込み額も計算する。

歳出見込み額から歳入見込み額を差し引き、不足分を埋め合わせるのに必要な地方交付税額を算出する仕組みだ。

国の一般会計ベースでは、来年度の交付税は14・6兆円に及ぶ。社会保障費、国債費に次ぐ大口項目だ。深刻な国の財政事情から見て、交付税の適正化は重要なテーマである。

地方側は、教育や治安、社会保障など住民生活に直結する仕事の多くを担当しており、その財源を国が負担するのは当然だ、と主張する。

それも一理あるが、地方公務員の給与は割高なままで、不必要な事業を続けている自治体も少なくない。

こうした無駄をなくすには、自治体の財政規律を高めることが肝心だ。交付税制度が現状のままでは、自治体の意識は簡単には改まらないだろう。

私的懇談会では、財政的に行き詰まった自治体に対する「破綻(はたん)法制」を整備することも検討課題だ。管財人が強い権限をふるって立て直す、民間企業の破綻処理に近い手法が想定されている。

現在は、自治体が財政難に陥れば「財政再建団体」に指定され、歳出の削減など、総務省の指導を受ける。破綻法制の導入で一段と厳しい対応が待ち受けていることになれば、自治体の緊張感はこれまでより高まるに違いない。

総務省は、旧自治省時代から自治体を“甘やかす”傾向が強かった。昨秋の内閣改造で就任した竹中総務相は、この姿勢を修正しようとしているようだ。

自らの懇談会が、果たして大胆な改革案を打ち出せるのか、議論の流れを注目したい。

(読売 1/26)

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2006/01/25

メキシコの現実

メキシコは毎年約130万人が労働市場に組み込まれるが、内、36万7千人は地下経済に、3万9千人は失業者に、27万9千人は外国に流出する。短期における失業問題改善の見込みはなく、国内企業には雇用創出の可能性はなく、改善のためには柔軟な雇用契約が求められる。

(民間部門経済研究センター)

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《続》デイ・アフター・トゥモロー?

◆寒波被害が拡大、欧州の死者115人超 運河閉鎖

欧州全域を襲っている寒波は24日、緩む気配を見せず、各地で様々な被害が広がっている。寒さによる死者は、ロシアの少なくとも50人を筆頭に、バルト海沿岸各国や欧州内陸部などで、計115人を超えた。ドイツでは、ライン・マイン・ドナウ運河が凍結のため閉鎖。ルーマニアでは、最大のコンスタンツァ港を含む黒海沿岸の各港も、強風と低気温のため、閉鎖された。

各国当局などがまとめた寒さによる死者は、少なくともロシアで50人(うちモスクワで28人)、ラトビア20人、リトアニア14人、エストニア5人、モルドバ13人、ルーマニア6人、ドイツ4人、チェコ3人など。

トルコでは、大雪による影響で外務省関連の車とバスが衝突事故を起こし、外交官を含む少なくとも9人が死亡した。

寒さによる影響で、停電が各地で発生している。ブルガリアでは24日、電気需要が急増したためシステムが故障、35の市町村が停電に見舞われた。また、チェコのテメリン原子力発電所は23日、低気温のため数時間にわたって、運転を中止した。ギリシャ各地でも降雪が観測され、映画「コレリ大尉のマンドリン」のロケ地となったケファロニア島など、地中海の各島で停電が発生している。

寒さは、動物にも大きな影響を与えている。ドイツ・ドレスデンの動物園では、フンボルトペンギン21羽が足の凍傷を防ぐため、氷点下21℃の屋外から気温0℃前後の屋内に移された。

各気象当局によると、厳しい寒さは今週いっぱい続き、各地で氷点下25─30℃まで冷え込むと予想している。

(CNN 1/25)

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世界の失業者、半分は15―24歳の若年層

世界の失業者のほぼ半数は15―24歳の若者――。国際労働機関(ILO)が2006年版の世界雇用調査で若年層が直面する深刻な雇用情勢を明らかにした。若年層は労働力人口の4分の1を占めているが、上の世代の3倍以上も失業の可能性が高いと指摘している。

世界の労働力人口(15歳以上)に占める就業者の割合は05年で61.4%。この比率はここ10年間緩やかな下落傾向にあるが、若年層では低下が著しく、1995年の51.7%から05年には46.7%まで落ち込んだ。国境を越える労働者の移動が加速するなかで、賃金の安い外国人労働者が流入、熟練度の低い若年層は真っ先に雇用を奪われやすい。

05年には世界的な景気拡大が続いたにもかかわらず、世界の失業率は前年から横ばいの6.3%。05年末の失業者数は前年末よりも220万人多い1億9180万人に及んだ。

(日経 1/25)

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2006/01/24

液化ガス貯蔵タンクの耐震強度不足、計93基に

プラント機器メーカー「クライオワン」(大阪府堺市)製の液化ガス貯蔵タンクの脚部に耐震設計上の不備が見つかった問題で、経済産業省原子力安全・保安院は24日、同社が製造・販売した5162基のうち93基が基準を満たしていなかったと発表した。

保安院は20日、タンク33基が基準を満たしていないと公表。耐震基準ができた82年4月以降に建てられた全タンクを再点検するよう同社や審査を請け負った高圧ガス保安協会(東京都港区)に指示していた。

(朝日 1/24)

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南極観測隊、100万年前?の氷を採取

第47次南極観測隊の本山秀明副隊長らのチームは24日、南極内陸部にあるドームふじ基地で深さ約3029メートルまでの氷の柱を採取することに成功したと発表した。

2003年から掘削を開始。深さ3030メートルにあると推定される岩盤近くまで掘り進んだ。100万年前にできた氷である可能性が高く、世界で最も古い氷とみられ、南極観測船「しらせ」で4月に持ち帰る。

氷に閉じ込められた大気などを分析することで地球環境の変化を知ることができると期待される。これまでの最も古い氷は欧州の調査隊が04年12月に確認した約80万年前。

(日経 1/23)

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ボリビア大統領「資源国有化も」

南米ボリビアで22日、コカ栽培農民代表で社会主義運動党首のエボ・モラレス氏(46)が大統領に就任した。同国の人口の約6割を占める先住民が大統領になるのは初めて。議会での就任演説で「疎外され、さげすまれてきた我々の歴史を変える。不公正と不平等を終わらせる」と決意を述べた。

モラレス氏は「スーツは着ない」との公約通り、黒い上着にノーネクタイで式典に臨んだ。

大統領選では貧富の格差是正をめざす社会主義的な政策を掲げ、53.7%を得票。この日も「すべての天然資源はボリビア人民の手中にあるべきだ」と述べ、国有化の可能性を示した。農地の再配分も示唆した。

就任式は南米各国の首脳が多数出席し、19世紀の戦争の影響で外交関係のない隣国チリからも初めて大統領が出席した。ブラジルのルラ大統領は「ラテンアメリカは特別な瞬間にある。欧州や米国が主役の世紀は終わった。今度は我々だ」と述べた。

モラレス氏は経済のグローバル化に反対し、キューバのカストロ議長やベネズエラのチャベス大統領と交流がある。米国が進めてきたコカ栽培の撲滅をめざす政策に対しては「薬や茶となる、先住民の伝統作物だ」と反対してきた。同氏は演説で「コカはなくすわけにいかないが、麻薬はなくせる。協力していきたい」と述べ、麻薬の取り締まりでは米国と協力する姿勢を示した。

(朝日 1/23)

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2006/01/22

既得権にしがみつく「官」に切り込め

国民全体が痛みを分かち合わねばならないこれからの時代に、公務員・OBだけが手厚い既得権益を守られる正当な理由はない。

◆年金一元化:抜本改革前途多難 公務員側反発抑え込めるか
 
政府・与党は、会社員の厚生年金と公務員の共済年金の統合に向けた「被用者年金一元化に関する協議会」を先週発足させ、4月末に基本方針を閣議決定する方針を打ち出した。自民、公明、民主3党が「年金一元化を含む社会保障制度の抜本的改革」で合意したのは04年5月。それから1年半を経て、ようやく与党は公務員優遇の象徴とされる「職域加算」と「追加費用」の廃止を打ち出し、政府も与党と具体案を詰める段階まできたものの、「官」は依然抵抗の構えを崩していない。官民格差是正の成否は、官邸主導でどこまで公務員側の反発を抑え込めるかにかかる。

◇追加費用の縮小・廃止 代替財源どう確保

政府・与党は、年金一元化に関する協議会を16日に開いたが、初会合で早くも出席者間の温度差がにじみ出た。

川崎二郎厚労相が「省庁の枠を超え取り組む必要がある」と発言したのに対し、谷垣禎一財務相は「公務員に有為な人材を確保する策も必要だ」とけん制し、元総務相の片山虎之助・自民党参院幹事長も「独断は避けてもらいたい」と、総務省の立場を代弁した。

実際、現時点でメドがついているのは、追加費用の07年度からの段階的縮小にとどまる。

まず問題となるのは追加費用の縮小・廃止に伴う代替財源だ。自民党は既に年金を受けている公務員OBも含めた給付カットや、現役公務員からの「特別保険料」徴収、保険料軽減などのために貯蓄している共済年金積立金(約46兆円)の取り崩しを模索している。

だが、OBの給付減額は企業年金でも例は少ない。厚生年金基金はこれまで760基金が給付減額を決めたが、OBに手を付けたのは44基金だけ。「契約額を後で下げるのは財産権の侵害」との指摘があるためで、財務省関係者は「訴訟が頻発する」とけん制する。

特別保険料は、現役公務員が従来の保険料に上乗せして負担する形になるが、年金の原則に反し、見返りがないままOBのためだけに払うことになる。現役組の猛反発は必至だ。積立金も急激に取り崩せば、財政の不安定化が懸念される。

「最終的には厚生、共済年金の壁をなくし、一つの管理で整理した方がいい」。川崎氏は17日の会見で、統合の青写真についてこう踏み込んだ。

警察、公立校、市町村など69に分立する地方公務員共済も含めて全組織を束ねる考え方で、組織は分けたまま、厚生年金とお金を融通しあえる制度を想定している財務、総務省などの考えとは相いれない。ただ、これには自民党幹部からも「社会保険庁の焼け太りだ」との批判が出ている。

基本方針決定の4月末まで、あと実質3カ月。与党内では、公務員の現役、OB双方に泣いてもらう代わり、数十年かけて痛みを和らげる案が有力だ。ただ何も手をつけずとも、追加費用はいずれ不要になる。スピードの面で、「抜本改革」の名にふさわしい方針を打ち出せるかは、疑わしいのが現状だ。

◇官邸主導で反発阻止狙う

厚生、共済両年金の一元化は、少子高齢化による財政悪化に備えた規模拡充が必要として、80年代から度々議論され、政府もこれまで2度閣議決定している。だが、「官民格差」が障害となり、具体策は進んでいない。

今回も財務、総務両省などは、問題の追加費用や職域加算について「妥当」との見解をまとめていた。職域加算は残し、これを省いたベースで給付と負担を厚生年金とそろえる案で逃げ切りを図る戦略を描いていた。

こうした空気がガラリと変わったのが、昨年12月7日だった。

その前日、自民党の加藤紘一元幹事長らは追加費用全廃の提言をまとめた。加藤氏が政治的に影響力を失っていることもあり、官僚側は「空論に過ぎない」と極めて冷ややかに受け止めた。ところが翌日、小泉純一郎首相は自民党の中川秀直政調会長に「加藤案の方向で調整するように」と指示し、事態は一変した。

自民、公明両党は同じ日の与党年金制度改革協議会で、(1)保険料率を厚生年金に統一(2)職域加算は廃止(3)追加費用もできるだけ早く廃止--で合意した。居並ぶ官僚たちは「重く受け止めます」と頭を下げた。

「YKK」の盟友関係が途絶える中で、加藤氏と歩調を合わせる形となるのも構わずに首相が強硬姿勢を示すのは、9月に党総裁任期切れを迎えることと無縁ではない。

従来の一元化論は財政対策の側面が強かった。だが、今回は国会議員の国民年金保険料の未納問題などを通じ、国民の間にふつふつとわく「分かりやすさ」「公平性」を求める声を意識し、小泉・中川コンビがリードした。今後「ポスト小泉」レースが本格化する中、官邸主導で既得権にしがみつく「官」に切り込む姿勢を演出し、政権のレームダック化を防ぐ狙いがあるとみられる。

さらに与党内には、昨年来途切れたままの年金改革に関する与野党協議再開への呼び水にし、一方的な批判を封じようとの思惑もある。

<追加費用>

国家公務員の共済発足は59年。地方公務員は62年。それ以前、退職公務員は年金ではなく、税を財源とする恩給を受けていた。国家公務員の場合、問題は59年をまたいで働いたケースで、例えば39年入省、79年退職の人は保険料を後半の20年しか払っていないが、政府は前半の恩給期間も共済加入とみなし、未払い分を埋め合わせるために税投入している。それが「追加費用」だ。04年度で1兆7383億円(国家公務員共済4918億円、地方公務員共済1兆2465億円)に上り、共済年金給付総額の3分の1に達する。2060年度までの予算化が必要との財務省試算もある。

<職域加算>

在職20年以上で報酬比例部分を一律2割増しとするもので、公務員には争議権がないなどを理由に86年に制度化された。03年度の制度ごとの平均支給月額は、厚生年金17万1000円▽国家公務員共済22万5000円▽地方公務員共済23万3000円--で、格差は現役時の給与の違いもあるが、職域加算に負うところも大きい。共済年金を所管する財務、総務両省は、従業員100人以上の民間企業のうち72%に企業年金があることを理由に廃止に反対してきた。だが、企業年金は退職金の一部を運用するケースが多く、別途退職金のある公務員とは違う。

(毎日 1/22)

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「弱肉強食の日本」に向かうか、否か?

ポスト小泉の最右翼だけに、ぜひ「有言実行」をしてもらいたいものである。

◆「階級社会つくらぬ」安倍長官、小泉改革路線の懸念否定

安倍官房長官は21日午前、山口県宇部市で講演し、「勝ち組、負け組がはっきりする殺伐とした弱肉強食の日本をつくっていくのか。決してそんな道を歩みたいとは思っていない。勝ち組、負け組を決して固定化させてはならないし、階級社会をつくっていくことになってもいけない」と述べた。小泉首相が掲げる「改革路線」に対し、格差の拡大を懸念する声が与党内に広がっており、これを打ち消す狙いがあるとみられる。

安倍氏は「谷底に落ちるようなことのないセーフティーネットをちゃんとつくっていく。みんなが助け合っていくというのが日本の伝統だ。これはしっかり守っていく。私たちは改革のための改革を行っているわけではない」と述べた。

(朝日 1/22)

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アスベスト被害の死者、年間10万人…ILO推計

国際労働機関(ILO)は19日、仕事でアスベスト(石綿)を吸い込んだことが原因で、肺ガンや中皮腫(ちゅうひしゅ)を発病し死亡する人は世界全体で年間10万人に達するとの推計を公表した。

推計は、各国の公式統計をもとにILOが算出した。

日本については、2010年までに、最大1万5600人が死亡するとの環境省の試算を示している。

報告書が、日本とともに、深刻な被害に言及したのが、フランスだ。仏上院は昨年、アスベスト対策の不備によりガンによる死者が増加したと、政府を批判する報告書を発表。その中で、1995年までの30年間に3万5千人が死亡し、今後25年でさらに6万~10万人が死亡するとの推計を示している。

ILOはまた、今後は陸上の建築物だけでなく、老朽化した大型船の解体作業でアスベスト被害が拡大すると指摘。さらに、バングラデシュ、中国、インドなどの国に対する、国際的な技術支援などが必要――との考えを示した。

(読売 1/22)

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地震列島 どこも危険という現実

◆死者想定最悪2700人、北海道・東北沖で大地震なら
 
北海道から東北沖の太平洋を震源とする8種類の大規模地震を対象にした政府の中央防災会議による被害想定の結果(速報値)が21日、明らかになった。最悪は明治三陸地震と同様の地震が起きたケースで、北海道から福島県の沿岸を最大で22メートル超の津波が襲い岩手県を中心に9400棟の建物が全壊、死者は2700人に上る。

経済被害は4つの地震で想定、最大は宮城県沖の地震で1兆3000億円に上った。中央防災会議の「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震の専門調査会」で最終確認し、25日に発表する予定だ。

(日経 1/22)

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バーレーンで発電と造水・事業

住友商事は欧州2社と組み、中東のバーレーンで発電・造水(海水の淡水化)事業に乗り出す。国営の大型設備を買収、造水プラントを増設する。総事業費は約13億ドル(1500億円)。住商連合は国全体の電力消費の2割、水道の65%をまかなう。原油高で潤う中東産油国では、人口増にも対応するため都市インフラの整備が急務になっている。こうした需要を狙った日本企業の積極投資は今後も続きそうだ。

住商、英電力大手インターナショナルパワー、ベルギーの電力会社スエズ・トラクトベルの3社が事業会社を設立。バーレーン北東部ヒッド地区にある発電能力が100万キロワット、海水淡水化能力が日量13万5000トンの発電・造水所を買収する。これに続き、2007年11月完成を目指して、日量27万トンの造水プラントを新設する。

(日経 1/22)

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2006/01/21

弱肉強食でない社会を

「構造改革の先にある社会は弱肉強食ではない社会を示していく必要がある」。谷垣禎一財務相は20日の財政演説の結びで、構造改革後の社会の姿に触れながらポスト小泉への意欲をにじませた。

演説では今年最大の政策課題の一つである歳出・歳入一体改革についても「単なる財政の収支合わせにとどまらず、将来の国のあり方につながる課題だ」と指摘。改革加速を訴えつつも、その先の社会像では「本来日本人が持っている家族や地域社会のきずなの中で支え合っていく社会」との持論を展開した。

(日経 1/21)

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2006/01/20

内閣府の詭弁に騙されるな

◆格差は拡大している 公明代表が内閣府見解を批判

公明党の神崎代表は20日夜、内閣府が社会の格差拡大論を否定する見解を公表したことについて「私が全国を回って現場の声を聞いた実感、それから民間のデータなどを見ると、明らかに格差は拡大している」と批判した。さらに、「現場の状況をしっかり把握しないと、政府は有効な政策を打てない。政府は現場の状況を把握して対策をとっていただきたい」と強調した。高松市で開かれた同党香川県本部の会合で語った。与党のトップが政府の見解に否定的な意見を述べたことで、この問題が今国会の焦点になるのは必至だ。

(朝日 1/20)

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喫煙は治療が必要な”病気”

2005年12月、日本呼吸器学会、日本循環器学会、日本口腔外科学会など9つの学会の共同による、日本で初めての本格的な「禁煙ガイドライン」が発表されました。先進国の中で、日本は禁煙治療に対する取り組みが遅れていましたが、医学界もようやく重い腰を上げたというわけです。

このガイドラインには、医師や歯科医師が喫煙者に対して行う禁煙指導の方法や、非喫煙者が将来喫煙することを防ぐための“防煙”などについて書かれています。

禁煙ガイドラインの基本精神は、喫煙を“喫煙病”という病気ととらえ、喫煙者を「患者」とし、日常の診療で診察・治療することにあります。そのため、専門の異なる9つの学会が協力しました。

喫煙は煙が直接触れる口や喉、肺のがんだけでなく、脳梗塞や虚血性心疾患などの発症リスクを高めます。女性の場合、流産や早産、さらに心身に異常を持つ子どもを出産するリスクも高まるとみられています。

特に若年層の喫煙は、健康障害が強く発現するとされています。わが国では喫煙開始の低年齢化が指摘されており、中学1年生男子の22%、女子の16%に喫煙経験があるといわれています。

ガイドラインでは、医師や歯科医師が、日常診療の時間を使い「簡単な禁煙アドバイス」を行うための方針を示しています。わが国では、医療機関での検査や治療のほか、地域や職場における定期健診の機会などを含めると、喫煙者の大部分は1年に1回以上、医師または歯科医師の診察を受ける機会があると考えられます。

ガイドラインでは、この診察の時間を使い、喫煙者に禁煙を勧めることで、禁煙に成功したり、禁煙に無関心な人に、興味を持ってもらえるチャンスだとしています。こうして、喫煙率を下げるのが狙いです。

医師が患者に対し禁煙を簡単に指導するために、禁煙ガイドラインでは世界各国で実施されている「5Aアプローチ」という指導手順を紹介しています。診察のたびに「喫煙状況の把握」(Ask)、「タバコ検査と禁煙の勧め」(Advise)、「禁煙の意思確認」(Assess)、禁煙の意思がある患者に対しては「禁煙実行の支援」(Assist)、禁煙をする気のない人に対しては、次回の来院時に、再度禁煙を勧める「動機の強化」、そして、禁煙のフォローアップ(Arrange)を行うというものです。

また、一般の人の模範になるように、医師や歯科医師に対しても禁煙運動を進めていく方針です。日本の医師の喫煙率は国民全体に比べると低いのですが、欧米各国に比べ、圧倒的に高いのが実情だからです。2004年に日本医師会が調べた結果では、男性医師の21.5%、女性で5.4%が喫煙者でした。

(日経BP)

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米国産の輸入牛肉、危険部位混入の疑い

中川農水相は20日、記者会見し、輸入された米国産牛肉の一部に、除去が定められている危険部位が混入していた疑いがあると発表した。

米国産牛肉は牛海綿状脳症(BSE)が確認されて以降、輸入が停止され、昨年12月に再開が決まったばかり。中川農水相は、混入が確認された場合、問題の牛肉を処理した米国の施設からの輸入を停止する考えを表明した。

中川農水相によると、成田空港の検疫所で牛肉に脊柱(せきちゅう)が入っていたといい、「事実とすれば、極めて遺憾。きちっと調査をして、米国政府に厳重な申し入れをしたい」と話した。脊柱は脳などとともにBSEの原因物質が蓄積しやすい部位で、日本向け牛肉からは除去が義務づけられている。

(日経 1/20)

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2006/01/19

増税よりも支出削減を

「増税したい」財務省の思惑と「医療給付日を大幅に拡大したい」厚労省の思惑が透けて見える。

少子高齢化が進み、人口構成が劇的に変わっていく中で、社会システムの崩壊を回避し、持続可能なものにするには「大幅な支出の削減」しかない。ゆで蛙を待つものは「死」である。

◆新規国債、07年度以降に30兆円超え拡大 財務省試算

http://www.asahi.com/business/update/0119/137.html

◆医療給付費、48兆円に抑制見通し 25年度厚労省試算

http://www.asahi.com/life/update/0119/002.html

(朝日 1/19)

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2006/01/18

人生の終わりを選択する自由

◆米最高裁、オレゴン州の「尊厳死法」を支持
 
米連邦最高裁は17日、医師による末期患者の自殺ほう助を認めたオレゴン州の「尊厳死(安楽死)法」について、支持する判決を下した。同法を無効にしようとしたブッシュ政権に対し、連邦政府に介入の権限はないとして訴えを退けた。

マクレラン大統領報道官は同日の記者会見で「失望している」と判決を批判。司法省が判決内容を精査していると説明した。

この裁判は2001年、アシュクロフト司法長官(当時)が「医師が自殺ほう助のために薬を処方するのは正当な目的ではなく、薬物管理法に違反する」との通達を出し、尊厳死を事実上禁止しようとしたのが発端。最高裁は6対3で、連邦法である薬物管理法によってオレゴン州の尊厳死法を規制することはできないと判断した。

オレゴン州は尊厳死を合法としている全米唯一の州。2人以上の医師から正常な判断力があり、余命が6カ月未満であるとの診断を受けた患者に限って適用される。ロイター通信などによると、州法が施行された1997年以来、200人以上が同法に基づいて尊厳死を選択している。

(日経 1/18)

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2006/01/17

デイ・アフター・トゥモロー?

◆寒波:モスクワで氷点下27度、10年ぶり 死傷者も
 
寒波に見舞われているロシアで、16日夜から17日朝にかけて首都モスクワでは最低気温が氷点下27度を記録。ロシア気象庁は「10年ぶりの寒波」としている。インタファクス通信などによると、寒さのため2人が死亡、14人が病院に運ばれた。モスクワ市の救急センターによると、同市だけで昨年10月末以降、寒さにより107人が死亡した。

厳しい寒さは当面続き、17日夜には氷点下30度まで下がる見通しという。モスクワの路上では、寒さのために動かなくなる車が続出した。

モスクワでは電力消費量の急増で停電が起きる恐れがあるため、電力会社は17日、市内の工場に対し電力の使用を数時間控えるよう要請。動物園では、屋外で飼育している動物を暖房の効いた室内へ移した。

ほかの地方も1月に入って記録的寒波に襲われており、シベリア・ヤクーツクでは17日、氷点下56度に。ロシア各地で臨時休校などの措置が取られた。(共同)

(毎日 1/17)

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[ロシア]「“危ない国”のエネルギー戦略」

サッカーで言えば、エネルギー大国ロシアのオウンゴールというところか。天然ガスをめぐるウクライナとの交渉で、ロシアが“失態”を演じた。

ロシアが、ウクライナへ供給する天然ガスを5倍近く値上げする、と通告したのが発端だった。値上げに応じないウクライナに対し、ロシアは年初、ガス供給を全面停止した。

この措置で、他の欧州諸国へ供給されるガスまでが、一時的とは言え減少することになった。各国から批判や懸念の声が相次いだのも、当然だった。

ウクライナでは、ユシチェンコ政権が親欧米路線を追求している。3月のウクライナ国会選挙での野党てこ入れも狙ったロシアの措置は、現政権に対する「弱者いじめ」と受け取られた。

事態は結局、供給停止からわずか数日後、両者の歩み寄りで決着したが、ロシアの失点は大きかった。ウクライナへ譲歩を余儀なくされたことだけではない。ガス供給先として大事な顧客である欧州諸国の警戒感まで呼び起こしてしまったのは、大きな誤算だったろう。

欧州連合(EU)諸国が消費するガスの約25%はロシア産だ。域内最大の経済大国ドイツに至っては、約35%をロシアからのガスに依存している。

建設中のバルト海経由の新パイプラインは、ロシアのガスを、直接、西欧諸国へ運搬することを可能にする。ロシアとドイツの結びつきは、一層強まるものと見られていた。

しかし、ドイツ国内では早くも、エネルギーの対露依存過多を問題視する声が高まっている。前政権が決めた「原発の段階的全面廃止」政策の見直し論議にも拍車がかかりそうだ。

ロシアは今年、サンクトペテルブルクで開く主要国(G8)首脳会議で初の議長国を務める。会議では、「エネルギー安全保障」を中心テーマに、安定したエネルギー供給国としての立場を強調する構えだった。

しかし、今回のドタバタ劇で、安定供給国の看板には大きな傷が付いた。ライス米国務長官が、「国際経済の一員となりたいのなら国際ルールを守るべき」とくぎを刺したのも当然だ。エネルギーという国際経済にとっての基幹要素を、外交手段として弄(もてあそ)んではなるまい。

今回の出来事は、エネルギー供給を脅かすのがテロや戦乱だけではないことを示した。石油やガスなどのエネルギー資源を海外に依存する日本にとっても、他人事ではない。「有事」に対する備えは十分か。原発推進を含む幅広い態勢見直しの機会にしたい。

(読売 1/17)

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大震災で知った人の優しさ

突然、ゴゴゴゴゴという音が聞こえ、下から激しく突き上げられた。冷蔵庫が左から右に飛んだ。父がドアをけり、母に抱かれて外に飛び出した瞬間、後ろで家が崩れた。

「donna」に続き放送している「ラジかる!!」のレギュラー、熊井幸平君(15)が体験した阪神大震災である。神戸市長田区に住んでいた熊井君は、当時4歳だった。

「火事で空が真っ赤でした。逃げきれず亡くなった方のご遺体がたくさんあって……」

避難所にたどり着いたものの、ショックで声を失ってしまう。「まだ字も書けないから、気持ちが伝えられず苦しかった」と振り返る。声の出ない状態は数か月続いた。

食料も水も足りない。つらい思い出ばかりだろうと思いきや、意外にも「人の優しさを知ることができた」と話す。「近所の人が、幼い僕を心配して食べ物を分けてくれた。人間は助け合うものだと知ったことを、絶対に忘れないし、多くの人に伝えていきたい」

だから、学校や仕事先で、すすんで震災の体験を語る。新潟中越地震の際には、昼ご飯を抜いて500円玉を寄付し、乾パンと毛布を送った。豪雪に苦しむ人のニュースには胸が痛むし、耐震強度偽装問題には怒りを感じる。「助け合い、大切にしあう世界」をつくることが、生かされた自分の役目だと思っている。

未曽有の大震災からきょうで11年。多くのものが失われ、多くの涙が流された。そんな中、熊井君のような新芽が育っていることを、伝えたい。

(読売 1/17)

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弁護士の仕事って何だ?

弁護士の助言は30回に及び、証言拒否は31回にもなった。弁護士の仕事とは何だ。責任逃れを助け、被害者の救済を妨害することか。小嶋社長も担当弁護士も恥を知れ。

◆小嶋ヒューザー社長、「証言控えたい」を繰り返す・証人喚問
 
ヒューザー(東京・千代田)の小嶋進社長は17日午後、衆院国土交通委員会の証人喚問で、2005年10月27日にイーホームズの藤田東吾社長らと偽装問題を協議した内容や、問題を認識した経緯などに関する質問に対し、「刑事訴追の恐れがあるので、証言を控えさせて頂きたい」との答弁を連発した。林幹雄国土交通委員長が「証人が証言を拒絶できるのは、刑事訴追を受ける場合。どの点がそのことにあたるのか、明確にしてください」と注意する場面があった。

〔NQN 1/17〕

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防災研がRC造6階建てビルを倒壊寸前まで揺らす

防災科学技術研究所は1月13日、兵庫県三木市にある三次元震動破壊施設「E-ディフェンス」を使って、1970年代の基準で設計したRC造6階建てを震度6強で揺らす耐震実験を行った。

試験体は長さ12m×幅17m×高さ16mのRC造ビルで、重量は約950t(基礎梁含む)。E-ディフェンスが対応可能な最大規模だ。弾性固有周期は長辺方向が0.25秒、短辺方向が0.24秒。95年の兵庫県南部地震で観測された地震波を使って、震度6強を再現した。

実験の結果、1階の柱が壊れて鉄筋がむき出しになり、耐震壁に亀裂が入った。今後、余震を想定した震動実験を18日に実施し、応急補強の有効性を検証する。

◆実大6層鉄筋コンクリート造建物の震動台実験 ライブ映像配信のお知らせ

http://www.bosai.go.jp/jpn/shisetsu.htm

(日経BP)

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2006/01/16

ダイオキシンひと飲みスーパー細菌

体長の10分の1にも及ぶ「大きな口」をあけて物質をのみ込む特殊な細菌の遺伝子を、ダイオキシンを分解する能力がある別の細菌に組み込んでその力を倍増させることに、京都大大学院農学研究科の村田幸作教授(応用微生物学)らのグループが成功した。16日発行の米科学誌ネイチャーバイオテクノロジー(電子版)に掲載された。

ほとんどの細菌は、体外にある高分子の物質を酵素で低分子に分解してから取り込む。ところが村田さんらは、体の表面に大口(体腔(たいこう))をあけて高分子物質を丸ごとのみ込んで分解する土壌細菌を発見した。

スフィンゴモナスという細菌の仲間。この細菌から、大口の装置を担う主な五つの遺伝子を取り出し、別のダイオキシン分解細菌に組み込むと、大口からダイオキシン類を取り込み、従来型の半分の時間で分解・除去する「スーパー細菌」になったという。

グループは、ほかの細菌にも応用できるとみており、重金属などの有害物質を浄化したり、有用物質を効率よく作ったりするさまざまな「スーパー細菌」の開発につなげたいという。

(朝日 1/16)

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チリ:初の女性大統領

◆子供3人のシングルマザー

15日夜、サンチャゴのアラメダ通りの会場で勝利宣言し、息子たちと共に支持者の歓声に応えるミチェル・バチェレ次期大統領(中央)=藤原章生写す 【サンティアゴ藤原章生】南米チリで任期満了に伴う大統領選の決選投票が15日行われ、中道左派与党連合のミチェル・バチェレ前国防相(54)=社会党=が、中道右派の野党同盟、セバスティアン・ピニェラ国民改進党前党首(56)を退け、当選を決めた。バチェレ氏はチリ初の女性大統領として3月11日に就任する。任期は4年。父をピノチェト軍政による拷問で失い、若いころから医師として反軍政、社会開発に努めてきた清廉なイメージが勝利をもたらした。

チリ中央選管の発表(開票率99.7%)によると、バチェレ氏は約53.5%を得票し、ピニェラ候補は46.5%。バチェレ氏は15日夜、集まった支援者、報道陣を前に「5年前、誰がチリに女性大統領が生まれると本気で信じたでしょう。チリを、すべての子供が十分な教育を受け、伸びるような国にしたい」と勝利宣言した。

今回は人権侵害などピノチェト政権時代をめぐる左右陣営の論争が争点とならない選挙だった。両候補とも貧困層を中心に全体の3割と言われる浮動票をつかむため、社会開発に力点を置いた。

ハーバード大出の金融企業家のピニェラ氏が、貧困層への生活支援で「ばらまき」とも言えるポピュリスト的な政策を公約としたのに対し、バチェレ氏はラゴス政権の継承を約束し病院、学校などインフラ整備を公約の中心に据えた。

左右が逆転したような政策にもかかわらず、バチェレ氏が勝ったのは「子供3人のシングルマザー」「73年軍事クーデターの犠牲者の娘」「過疎地域の公衆衛生への奉仕者」という経歴がもたらす清廉なイメージが大きかった。

サンティアゴでバチェレ氏に投票した無職、カティ・ロンバルディさん(61)は「やはり女性の方が子供の将来や貧者のことを本気で考えてくれると思った」と話した。また、会計士のロベルト・メシアスさん(44)も「ラゴス政権は中道左派だが経済基盤を築くためマクロ経済伸長に主眼を置いた。バチェレ政権はこれを引き継ぎ、格差を減らすための社会開発に力を入れる時代を築くと思う」と語った。

南米では左派の勢いが強まっており、「エネルギーの9割を周辺国など外国に依存するチリとしては、中道左派のバチェレ氏の方が周辺国との関係を処理しやすい」(イスラエル・チリ自治大教授)との見方も強い。

(毎日 1/16)

◆チリに初の女性大統領

南米チリの大統領選は15日、決選投票が行われ、即日開票の結果、中道左派・与党連合の女性候補、ミッチェル・バチェレ前国防相(54)が、中道右派・国民改進党のセバスティアン・ピニェラ前党首(56)を破り、当選した。

バチェレ候補は同国初の女性大統領となる。就任は3月11日。

チリ内務省の発表によると、開票率99・7%段階で、バチェレ候補の得票率は53・5%。ピニェラ候補は46・5%で、敗北を宣言した。

バチェレ候補は、反軍政の象徴的存在。ピノチェト政権時代に父親が拷問で死亡、本人も社会党員として活動、拷問を受け、東ドイツ(当時)に亡命した。

今回の選挙では、自由貿易協定(FTA)の推進で、「南米の優等生」と評される安定した経済成長を実現した与党連合に対する高い支持を背景に、雇用拡大や教育・医療の充実、治安安定などを訴え、中下流階層を中心とする幅広い支持を獲得した。

(読売 1/16)

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アフリカ初の女性大統領、リベリアで就任式

西アフリカ・リベリアの首都モンロビアで16日、14年におよんだ内戦後初の大統領選で当選した国連開発計画(UNDP)元アフリカ局長のエレン・サーリーフ氏(67)の就任式が行われた。

アフリカ初の女性大統領誕生に、米国からはローラ・ブッシュ大統領夫人とライス国務長官が祝福に駆けつけた。また、南アフリカのムベキ大統領らも出席した。

リベリアは2003年に内戦が終結したものの、現在も公共の電気、水道設備がなく、失業率は80%以上。新大統領は多くの課題を抱えての船出となった。

(読売 1/16)

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2006/01/15

原発 信頼性向上につながるか?

◆原発評価に第三者の目 16日からまず福島第一原発

東京電力の福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)で16日、日本原子力技術協会による新たな評価が始まる。同協会は、トラブルが相次いだ原発の安全体制確立を目指し、電力業界などが昨年4月に設立。書類審査が中心の国の検査と違い、第三者機関として、米国の専門家も含む15人の評価員が原発の運営や管理手法を立ち入り調査し、指導する。電力業界は、地元自治体の信頼回復につなげたい考えで、結果が注目される。

評価は、組織・管理、運転、保守、技術支援、放射線防護、運転経験の6項目で27日まで実施。原発内の運営状況を見たり、従業員に聞き取りをしたりして、東電に改善事項を提案する計画だ。

協会は、評価の経験が豊富な米国の原子力発電運転協会(INPO)の制度を手本に評価員を育成。INPOに要請し、2人の派遣も受ける。

これまで原発の監視は国の検査が中心だったが、電力業界と協会は、外部の専門家による評価を全原発で6年ごとに実施し、国の検査とならぶ安全管理体制の柱にしたい考えだ。

青森県六ケ所村の使用済み核燃料の再処理工場は、2月に試験操業を始める計画。取り出したプルトニウムは、10年度をめどに始めるプルトニウムを軽水炉で燃やす「プルサーマル計画」で使う方針だが、東電の原発トラブル隠しや関西電力の美浜原発事故などで地元自治体が強く反発し、プルサーマル実施が決まった原発はまだない。

福島第一原発が選ばれたのは、評価を地元自治体との信頼関係の改善につなげたい業界の思惑があるとみられる。評価員は電力会社出身者で、評価が甘くなる懸念もあるが、日本原子力技術協会の松下清彦理事は「厳しく指摘し、結果はすべて公表する」という。

(朝日 1/15)

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ナスカ地上絵:衛星データで分布図作成

宇宙航空研究開発機構(JAXA)がH2Aロケットで19日に打ち上げ予定の陸域観測技術衛星「だいち」のデータを利用し、ペルー・ナスカの地上絵の詳細な分布図を作成する計画を山形大の坂井正人助教授(文化人類学)らが進めている。「世界の七不思議」と言われる地上絵が描かれた目的を解明するためで、分布図を基に、世界遺産に登録された地上絵の保存計画も提案する方針だ。

地上絵はペルー南海岸のナスカ台地(東西約20キロ、南北約10キロ)とその周辺にある。紀元前200年~紀元700年ごろに作られた。全長100メートルのハチドリや90メートルのサルなど巨大な動物や幾何学模様を描いている。

絵の制作目的には「豊穣(ほうじょう)の儀式」や「天文図を写した」など諸説ある。

坂井助教授によると、ナスカ以降のアンデス社会は文字を持たず、建物や王の墓の配置などで王朝史を記録した。ナスカの地上絵も、何かを「記録」するために台地上の特定の場所を中心に配置された可能性がある。

こうした分析には地上絵の詳細な分布図が欠かせない。ペルー空軍が1940年代と70年代に撮影した航空写真が主な資料だったが、不鮮明な写真が多く、地上絵の全体像は判明していなかった。

「だいち」は地上にある2.5メートルの長さのものを見分ける。同大の計画は「だいち」を活用する公募研究の一環で、10月にもデータ提供が始まる。同大は米国の商業衛星のデータも利用しているが、「だいち」は商業衛星が撮影していない範囲も観測するため、効率よく分布図が作成できる。

坂井助教授は「分布図を分析すれば、古文書を解読するように地上絵の謎に迫れる。無計画な耕作などで破壊が進む地上絵の保全にも役立てたい」と話す。

(毎日 1/15)

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結婚のバリエーション

男女比率が100:100ではなく、また、(主に)男性の扶養能力に大きな個人差があることを考えれば、一夫多妻制も合理的な面を持っていると思う。逆に、中国のように男の方が大量に余っている国では一妻多夫制も必要ではないかと思う。

◆ロシアで一夫多妻制論議沸騰

チェチェン共和国の親ロシア派実力者、カドイロフ第1副首相が「男性が極端に少ないチェチェンでは一夫多妻制が必要だ」と発言し、これをめぐってロシアを巻き込んだ論議が起きている。

ロシアのラジオに13日出演したカドイロフ氏は、チェチェンで繰り広げられている独立派との武力紛争の結果、女性の方が約10%ほど男性より多くなった、と指摘。チェチェンの人々の多くが信仰するイスラム教に従って「生き残った男性は4人まで妻を持ってよい」との考えを示した。

同氏の父親で独立派武装勢力に暗殺されたカドイロフ前共和国大統領は、元イスラム指導者でもある。

これに、極右として知られるロシアの自由民主党指導者ジリノフスキー連邦下院副議長がまず賛成。「ロシア全体で認めるべきだ。一夫一妻制しか認めない家族法の改正を進める。私も第2、第3の妻をめとる」と語った。ロシアの公的なイスラム指導者タジュドジン師も「深刻な人口減の問題の解決に資する」と賛意を示した。

しかし、ロシア正教会のモスクワ総主教管区は「他宗教の慣習を尊重するが、ロシアで一夫多妻制は支持できない」と表明。ロシアでは飲み過ぎなどによる男性の平均寿命の短さも深刻なだけに、女性のスリスカ下院第1副議長は「平等と男性保護の必要から、一妻多夫制も認めるべきだ」とジリノフスキー氏らに反論している。

(朝日 1/15)

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有事・災害時、自衛隊機を「治療室に」

阪神大震災のような大規模な災害や日本有事、テロなどの際、被災地の病院が機能しなくなる場合を想定し、防衛庁は06年度、航空自衛隊の輸送機内で集中治療室(ICU)並みの高度医療を施しながら、重篤な傷病患者を遠隔地の病院まで迅速に運ぶ「機動衛生隊」を新設する。16機のC130輸送機が配備されている空自小牧基地(愛知県小牧市)に常駐。防衛庁長官の「直轄部隊」として主に緊急活動にあたる。

航空輸送機での機動的な医療活動を専門に組織が創設されるのは、自衛隊の発足以来初めて。広域的に緊急搬送できれば、助かった命もあるとされた95年の阪神大震災の教訓から、空自が研究を重ねていた。国際緊急援助などでの海外派遣も、活動の視野に入れている。

初年度は、1佐クラスの隊長をトップに外科系の医官、看護師、救急救命士ら4人の自衛官で患者の搬送・医療の実務を担当する「機動衛生班」1個班と、訓練・装備の管理などで衛生班を支える自衛官10人の「総括班」で組織が編成される見込みだ。発足後は国内外での必要度や有効性をにらみつつ、増員や装備増強を検討する方針。

隊員らは出動時、C130に乗り組み、救急車やヘリコプターで傷病患者が運ばれてくる空港・基地へ、まず飛ぶ。患者の収容後は機内で容体を監視・安定させながら、受け入れ先病院の最寄り空港・基地まで緊急空輸にあたる。

C130には、航空機器と医療機器の間で起きる電磁波干渉への対策や防音などを施したコンテナ型の「機動衛生ユニット」(幅約2メートル、奥行き約4メートル、高さ約2メートル)を搭載。機内は「空飛ぶICU」となる。

ユニット1基は最大で重症患者3人を収容。可動式ベッドのほか、呼吸・循環・中枢神経の各機能や体温などをモニターできる患者監視装置、超音波診断装置、血液分析装置といった集中治療用の高度医療機器を備え、1機の貨物室には2基まで積み込める。

06年度政府予算案では、医療器材費や小牧基地に設けるユニット保管倉庫などの経費計約3千万円が計上された。

災害医療の訓練や部隊の運用研究を進め、実際に出動するのは07年度以降になる見込み。空自側は「空自入間基地(埼玉県狭山市)の隊員を中心に、具体的な人選に入った」と話している。

(朝日 1/15)

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2006/01/14

貧困解消、優先課題に

4月9日に実施されるペルー大統領選挙の有力候補の1人で左派のオジャンタ・ウマラ元陸軍中佐(42)は12日、日本経済新聞記者に「ペルー経済は着実に成長しているが、歴代政権は貧困拡大という現実を直視しなかった」と述べ、政権をとった場合、貧困問題を優先課題にする考えを示した。

ウマラ氏は貧困解消と雇用創出を公約に掲げ、急速に支持を拡大。現時点の支持率は22%と、首位のキリスト教人民党のフロレス党首に迫る。

ウマラ氏は原油や天然ガス、港湾部門に対する国家の関与を強化する意向も明らかにした。「『国有化』はしないが、エネルギーはペルーの財産であり、国家が経営に参画し、その利益は国民に還元すべきだ」と語った。税制面で優遇されている外資系鉱山会社などへ過去にさかのぼって課税する方針だ。

こうした施策には、ベネズエラのチャベス大統領やボリビアのモラレス次期大統領ら南米の反米左派指導者の影響が色濃く反映されている。

(日経 1/14)

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2006/01/13

脱原発:プルトニウム計画でパブコメ要請

グリーンピース・ジャパンなど脱原発を唱える25の市民グループは13日、電力各社が公表したプルトニウム利用計画について、国がその是非を判断する前に、パブリックコメント募集など、広く国民から意見を募るよう国の原子力委員会に要請した。

日本原燃(青森県六ケ所村)の再処理工場で使用済み核燃料から抽出されるプルトニウムについて、各電力は12年以降に通常の原発16~18基でプルサーマル(余剰プルトニウムを通常の軽水炉で燃やすこと)を行うとしている。しかし、地元の了解が得られたサイトは一つもなく、市民グループ側は「余剰プルトニウムをためないとの国際公約に反する」「国は計画の現実性を踏まえて『妥当性なし』の判断を下すべきだ」と主張している。

原子力委では10日に実施した各電力からのヒアリングを基に、プルトニウム平和利用の透明性が保たれるか否かを判断する。

(毎日 1/13)

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厚労相は母子家庭に理解を

◆アメとムチ発言:母子家庭に無理解、と川崎厚労相に抗議文
 
川崎二郎厚生労働相が昨年12月7日の「第14回社会保障の在り方に関する懇談会」で、母子家庭などに支給される児童扶養手当と、その給付削減にからみ「アメとムチ」と発言したことに対し、3市民団体が13日、「母子家庭を理解していない」と厚労省を訪れ、抗議文を手渡した。議事要旨は首相官邸のホームページに現在も掲載されており、削除も要求している。

要旨によると、川崎厚労相は懇談会で「(受給者が)5年たっても仕事をする意思がない場合は既に法律で平成20(08)年度からは給付を半額まで下げられることも決まっている」「アメとムチがセットされた中での児童扶養手当をできるだけ地方と協力し合いながらやってまいりたい」と発言した。

抗議したNPO「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の明石千衣子理事は「日本の母子家庭の就業率は先進国一高く、努力しているのだが、低賃金なのが実情だ。大臣は社会保障を恩恵として与えるアメと考えているのか」と怒っている。

(毎日 1/13)

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中国の発展は世界の寿命を縮める

中国の経済発展と発展途上国から先進国への移行は着実に進みつつある。中国の人々が経済発展の恩恵にあずかることをとめる権利は誰にもないが、世界全体の持続可能性を加速度的に低下させることは間違いない。

◆中国での自動車販売、日本抜き世界2位に・2005年
 
中国汽車工業協会によると2005年の中国の自動車販売が04年比約13%増の592万台となったもようで、日本を抜き米国に次ぐ世界第2位に浮上した。日米の市場が成熟する一方、中国は小型車を中心に市場が拡大している。潜在的な市場規模は依然として大きく、今後も増加が続く見通しだ。生産でも3位のドイツに迫る勢いで、中国が世界の自動車の主戦場になってきた。

中国汽車工業協会の統計では中国で現地生産される自動車の販売は05年に前年比13.5%増の575万8200台。輸入車は16万台前後になったもようで、合計すると592万台程度になる。日本、韓国、中国メーカーが現地生産する小型車が成長のけん引役になっている。

(日経 1/13)

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日本はダルフール治安部隊支援を

日本の資金力から言えば月間1700万ドルくらいは十分拠出できる。何万、何十万という人々の生命が脅かされている。かの地では必死になって生きようとしている人々が無残にも殺されているのだ。働きもしないで飯を食らう日本の甘ったれたニートや引きこもりの支援のためにお金を使うくらいなら、ダルフールの何の罪もない人々の命を救った方がよほどましだ。

◆アフリカ連合のダルフール部隊、国連に移管検討も

ロイター通信によると、スーダン西部ダルフール地方での停戦監視のためにアフリカ連合(AU)が送った6000人の部隊が資金不足に陥っている。AU平和安全保障理事会の報告書は「支援国に頼っていた毎月1700万ドルの部隊の活動資金について3月以降のめどが立っていない」と指摘し、「適切な時期に部隊の管轄を国連に移すことも検討すべきだ」としている。

23、24日にスーダンの首都ハルツームで開くAU首脳会議で問題を話し合う見通し。AUは2004年8月にダルフールに初めて停戦監視部隊を派遣、順次人員を増やしてきた。紛争解決に向けた協議は難航している。

(日経 1/13)

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みずほコーポ銀、新卒採用総合職の2割以上を女性に

みずほコーポレート銀行は女性社員の登用を促進する。新卒採用の総合職に占める女性の割合を毎年2割以上に保ち、管理職への登用も増やす。行内に保育所を設置したり、キャリア形成の相談に乗る先輩女性社員を置くなど入社後の支援体制も充実させる。

昨年末、女性登用専門チームを設置。責任者に英HSBCやオランダINGなど海外の大手金融機関で人事担当を務めたコリニョン由美子氏(45)を迎えた。

(日経 1/13)

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2006/01/12

民主、耐震偽装の情報収集ホームページを開設

民主党は12日、耐震強度偽装事件に関する情報提供を呼びかけるインターネットのホームページ(HP)を開設した。名称は「耐震強度偽装問題徹底究明サイト」(http://idpj.net/xoops/index.php)。ブログ(日記風簡易型HP)による所属議員の活動報告も発信する。野田佳彦国会対策委員長は記者会見で「疑惑解明の成功事例にしたい」と語った。

(日経 1/12)

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地方公務員もスリム化を進めよ

民間はもっともっと大幅に人員を削減している。行政のサービスの質を維持しながらスリム化を進めることはできるはずだ。

◆職員削減計画、15道府県が国の目標上回る・本社調査
 
全国の都道府県は財政状況の改善を目指して職員を大幅に削減する。政府は自治体に対して2010年度までの5年間で総定員の4.6%以上の純減を目指す計画の策定を求めているが、日本経済新聞社の調査では15道府県がこれ以上の純減目標を作成する考えを表明した。「団塊の世代」の職員の定年退職増に加え、早期退職の積み増しや採用抑制などの動きが広がりそうだ。

日本経済新聞社が都道府県を対象に先月中に実施した調査では、秋田、新潟、和歌山、兵庫、岡山、広島、愛媛、高知、大分、沖縄の10県が5年間で4.6%を「大幅に上回る純減を達成する」と回答した。

(日経 1/12)

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日本的経営正しかった

◆経団連会長・講演で見解
 
「民間企業が日本的経営の根幹である『人間尊重』と『長期的視野に立った経営』の理念を堅持し、雇用維持に配慮しながらグローバル化に適切に対応した成果だ」。日本経団連の奥田碩会長は12日午前、都内で開いた経団連主催の労使フォーラムで講演し、日本経済が長期低迷を抜け出した理由として日本的経営を貫いたことが大きかったとする見解を示した。

奥田氏は自身が旧日経連の会長に就任した1999年当時の経済情勢にふれ「雇用慣行を米国型に変革しなければ2005年の失業は(実際の2倍以上の)約640万人になると言われた」と指摘。米国のように社員を解雇すれば、社会が崩壊しかねないと考え、多くの経営者が同調してくれたと回顧した。日本的経営について「改めて自信を深めるべきではないか」と語った。

2006年の春季労使交渉をめぐっては「労使で誠実、率直かつ真摯(しんし)な話し合いを重ね、誤りのない解決が図られることを期待する」と述べるにとどめた。

(日経 1/12)

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2006/01/11

「金メダル」より「子ども」

◆アルペン女子のコストナー妊娠、五輪目前に引退表明

ローマ──トリノ冬季五輪開幕まであと1カ月に迫った10日、女子アルペンスキーのイゾルデ・コストナー(イタリア=30)は、自身のウェブサイトで妊娠と現役引退を表明した。

コストナーはトリノ五輪に出場しない意向を明言し、「わたしにとって次の大きな挑戦は、金メダルを狙うことより母親になること」と述べた。

コストナーは1994年のリルハンメル冬季五輪で銅メダル2個を獲得。2002年ソルトレークシティー冬季五輪の女子滑降では銀メダルを獲得し、地元イタリアで開かれるトリノ五輪でも活躍が期待されていた。

コストナーは、これまで自身を信頼し支持してくれた人々に申し訳ないとしたうえで、妊娠を境に関心事が全く変わってしまったと述べ、出産を待ち望む気持ちを明らかにした。

(CNN 1/11)

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通勤電車を停められるか?

◆新型インフルエンザ:通勤電車停止で患者3割減 80万人都市で想定--東大・感染研
 
新型インフルエンザが出現した場合、満員電車での通勤が感染の広がりを速くし、患者数も増やすとのシミュレーション結果を11日、東京大生産技術研究所と国立感染症研究所の研究者が共同で発表した。通勤電車の運行を停止すれば、感染者数が3割程度減るとの結果も出ており、発生時の対策をどうすべきかの参考になりそうだ。

新型インフルエンザの広がりについては、多くのシミュレーションがあるが、通勤の影響を調べたのは初めてという。

合原一幸・東大教授らは、国勢調査結果に合わせ、満員電車で通勤する会社員や、学校へ通う子供などが住む、人口約80万人の都市を想定。新型インフルエンザは、通勤電車内と職場、学校、家庭などで他人にうつると仮定し、感染が広がる日数や患者数などを試算した。

その結果、通勤電車の影響を考えなければ、最初の患者が出てから1日あたりの患者数が最大となるまでには約50日かかり、延べ患者数は四十数万人になると推計された。

ところが、通勤電車内で感染者が一駅進む間に他人にうつす確率を「10万分の5」と見積もると、感染は加速して、1日あたりの患者数は十数日でピークに達し、延べ患者数は五十数万人に増えた。

患者数が人口の1%に達した時に満員電車の運行を禁じると、ピークまでの日数は変わらないが患者数は三十数万人まで減るとの結果も出た。

感染拡大の期間が長いほど余裕を持って対策がとれるため、期間の推定は重要だとされる。

合原教授は「電車の運行停止は実現できないかもしれないが、今回はそうした政策判断のための基礎資料を示した。時差通勤や、電車内の換気の改善などでも一定の効果は出ると思う」と話している。

新型インフルエンザに関し厚生労働省は、最悪の場合、国民の25%が感染し、1300万人から2500万人が医療機関で受診すると予測している。

(毎日 1/11)

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着実に進歩するロボット技術

◆「世界最小」のロボットハンドを開発

ロボット開発のテムザック(北九州市)など九州の企業連合が小型ロボットハンドを開発し、福岡市内で9日、あめをすくって袋に入れる技を披露した。

3本の指にそれぞれ関節役のモーターが3個ずつつき、手のひらの位置にある制御部分から指先まで20センチほど。開発に参加した安川電機は「世界最小級」と胸を張る。

家事ロボットや電気製品の組み立てに使えると夢は膨らむ。ただ製作費は片手だけで「高級乗用車1台分」。低価格化を実現し、商機をつかみ取ることもできるか。

(朝日 1/11)

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のど元過ぎればリスク忘れる

◆リスク評価企業、ピーク時より10ポイント減少
 
監査法人トーマツは11日、欠陥品の発生や粉飾決算など経営上のリスク管理に関する企業のアンケート結果を発表した。

自社にかかわるリスクを把握する「リスク評価」に取り組んでいる企業の割合は、回答企業(428社)の42%に当たる180社にとどまり、ピークだった2004年の前回調査より10ポイント低下した。

トーマツは「一過性のブームに乗ってリスク管理体制を作った企業が多く、担当部門の人員が手薄になっているとみられる」としている。今回の調査は、05年2~7月に、主に東京と大阪の証券取引所に上場する企業を対象に行った。

(読売 1/11)

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食の安全・安心ブランド調査

日経BP社バイオセンターは12月12日、食関連の企業名や製品名など200ブランドを対象に、消費者が安全だと認識し、安心して購入(喫食)している「食の安全・安心ブランド」を評価した調査結果をまとめ、報告書「食の安全・安心ブランド調査2006」を発行しました。

この調査は、BSE(牛海綿状脳症)や鳥インフルエンザ、そして相次ぐ食品偽装事件など、食の安全・安心問題に揺れる食関連業界の安全確保の取り組みが、消費者にどのように伝わっているか、そして消費者がそれぞれをどう評価しているかを調べたものです。

具体的には、消費者が安心感を形成する心理的過程をたどり、その中で食の安心イメージを構築する「原材料にこだわりがある」「トラブル時の対応が優れている」といった17項目で重み付けするなど、各種統計手法を用いながら算出した偏差値を総合得点とし、順位付けしました。

総合1位は「サントリー」となりました。「サントリー」は、昨年の調査に比べて上位ブランドが総じて得点を伸ばす中、得点を3.7ポント増と大幅に伸ばし、前回の2位からトップに躍り出ました。

前回調査でトップの「キユーピー」は、今回さらに得点を伸ばしたものの、3位にとどまりました。食ブランド全体を見ると、上位ブランドは得点を伸ばし、下位ブランドは得点を下げていることから、消費者の食への信頼性を回復しつつあるブランドと、回復が遅れているブランドとの二極化が進んでいることが分かりました。

総合得点の算出に用いた17項目を因子分析した結果の5つの因子によるチャート図で比較すると、個々のブランドの特徴が浮き彫りになってきます。1位の「サントリー」は、昨年に続いて「企業努力」因子が突出しているのが特徴です。「企業努力」因子のスコア自体は前回より下げていますが、「企業努力」因子の総合得点への寄与率が高まったことが1位への躍進につながりました。
 
消費者が抱く食に対する信頼性に、企業価値が前回よりも深く影響するようになったことが読み取れます。その「企業努力」因子を構成する要素のうち、「環境への配慮をしている」の寄与率が前回より大幅に増えてきることから、前回よりも消費者の環境への意識が高まっていることもうかがえました。

現在、日本の食のリスクの問題解決方法の一つとして、立場の異なる関係者が一堂に会して議論を重ね、相互に理解し合う「リスクコミュニケーション」という手法に注目が集まっています。しかし現実には、消費者の一部の代表が意見交換会で主張するのにとどまり、サイレントマジョリティたる真の生活者の意向はつかみにくい状況です。 そんな中でこの調査結果は、リスクコミュニケーションの取り組みを目指す食関連企業の指標となり、直接役立てていただけるものです。

(日経BP)

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2006/01/09

人的交流 長期的視点で進めよ

親日家を地道に増やしていくことが日中関係の雪解けにつながる。日本は友好国であるための努力をし続けなければならない。

◆日中、年2000人以上の高校生を相互招待

日中両政府は、毎年、両国の高校生計2000人以上を相互に招待することで基本合意した。

小泉首相の靖国神社参拝で悪化している日中関係を中長期的に改善し、未来志向の関係に再構築するための環境整備が目的だ。

両政府外務省は昨年12月下旬、北京で事務レベルの協議を行い、日本側は今年2月にも100億円規模の「日中21世紀基金」(仮称)を創設し、9月に中国の高校生の受け入れを始めることを正式に伝えた。これに対し中国側は、年間約1000人の日本の高校生を中国に招く事業を近く開始する方針を明らかにした。

日本側による中国高校生の招待は、〈1〉10日程度の短期が年間1100人程度〈2〉2、3か月間の中期が年間100人程度〈3〉1年間の長期が年間50人前後――とする方向で調整している。このうち、短期は日中友好会館、中期と長期が日中21世紀基金の事業となる。

中国側については、日本と同じ基金方式にするか、毎年の予算で事業を行うかなど、計画の詳細はまだ決まっていないという。

また、日本側は、人的交流を促進するため、ビジネスや学術、芸術の交流などで来日する中国人への「数次査証(ビザ)」の発給要件を緩和することを検討している。数次査証は、3年間の期間中に何度でも来日が可能だ。

中国人に対する数次査証は現在、日本の商工会の加盟企業や国営企業の社員、大学の講師以上の学者、著名な芸術家などに限られている。小規模企業の社員らが来日する際は1回ごとに日本の受け入れ先が身元保証書を提出するなど、煩雑な手続きが必要となる。

(読売 1/9)

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防犯コストは必要不可欠

何はともあれ、赤ちゃんが無事に戻ってよかった。

今回の病院のみならず、全国の産科のある病院は防犯体制を早急に見直し、整備しなければならない。防犯にかかる体力・時間・コストは必要不可欠なものである。手抜かりがないようにしてもらいたい。

◆スペルマン病院、問われる防犯体制…マニュアル不備
 
光ヶ丘スペルマン病院は、当直時の出入りを夜間通用口だけに制限していたが、通用口には警備員が常駐しておらず防犯カメラもなかった。

産婦人科では夜間の出産も少なくなく、医療機関の防犯体制のあり方が問われることになった。

2001年、鳥取県米子市の病院で新生児が連れ去られる事件があり、全国的に医療機関の防犯体制見直しが進んだが、スペルマン病院は安全管理マニュアルも作っていなかった。

同病院は、3年前の不審者侵入を機に、当直時の急患の出入り口を、外来棟と産婦人・小児科棟を結ぶ通路にある夜間通用口にしていた。しかし、正面玄関近くに常駐する警備員からは見えない場所にあり、警備員の巡回も午後10時に1回行われるだけだった。

今回、犯人はこの通用口から侵入したとみられている。志村院長は「(通用口は)夜間の出入りも多く、患者への配慮から施錠しないことが多かった。反省し、改善すべきだ」と不備を認めている。

事件を受けて、病院は夜間、通用口を閉鎖し、正面玄関のみを開放。出入りする患者らには記名を求めるよう改めた。さらに、当直警備員を2人に増員し、7日からは産婦人・小児科棟に女性警備員を24時間態勢で配置した。

(読売 1/9)

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資源確保は国家の安全保障

◆EU、天然ガスの代替輸送路建設支援・ロシア依存見直し
 
欧州連合(EU)はロシアへの天然ガス依存を見直すため、代替パイプラインの建設を支援する方針を決めた。アドリア海と中欧を結ぶ代替輸送路を整え、中東や北アフリカからのガス調達を促す。ロシアとウクライナのガス交渉紛糾をきっかけに欧州はエネルギー戦略の再構築を迫られており、EUレベルで建設計画を後押しする。

欧州委員会によると、代替パイプラインはハンガリーのエネルギー大手MOLが建設を計画。地中海沿岸からタンカーで液化天然ガス(LNG)を運び、イタリアとバルカン半島に挟まれたアドリア海北部からパイプラインでオーストリアやハンガリーなどにガスを供給する。

◆ロシア、モルドバ向けガス供給停止継続・反ロ姿勢に圧力
 
ロシアが旧ソ連圏の親欧米国モルドバに対する天然ガス供給の停止を続けている。ウクライナとのガス輸出交渉では妥協したものの、小国モルドバには昨年までの2倍の値上げを突きつけ、圧力を緩めていない。モルドバは領土内に駐留するロシア軍に撤退を要求し、ウクライナなどと結束してロシアに対抗する姿勢を示している。

ロシアは2日からモルドバへのガス供給を止めた。昨年までの1000立方メートル当たり80ドルから160ドルへの値上げ要求に対し、モルドバは段階的な引き上げを主張している。ウクライナが自国分のガスを供給してモルドバを支援している。

(日経 1/9)


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金融庁、銀行などを「格付け」

金融庁は今月から、検査の結果に応じて銀行を格付けする「評定制度」を導入する。「顧客保護」「リスク管理」などの項目について4段階で格付けし、点数の良い銀行は次の検査までの周期を長くする仕組み。第1陣として大手銀では三菱UFJフィナンシャル・グループなどを格付けする見通しだ。格付けが適切かどうか検証するため「評定審査官」のポストを新設する。

評定制度は、銀行自身による経営改善に向けた努力を促すのが狙い。顧客保護、リスク管理のほか「法令順守」「自己資本の管理」など9つの項目について、ABCDの4段階で評価する。これまで検査結果の通知は文章で問題点を指摘するだけだったため、金融庁は評価の客観性が高まると説明している。

(日経 1/9)

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2006/01/08

イラク支援 日本流国際貢献

一部の政治家や特権階級が私腹を肥やす手伝いをするのではなく、現地の人々の役に立つものを作るために資本と技術を投下する、それこそが「日本流の国際貢献」であるべきだ。そういった地道な国際社会への貢献を積み重ねていけば、世界の国々から認められ、尊敬される国になれるはずである。

◆イラクでかんがい支援、円借款を再開へ

政府は7日、陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワでのかんがい事業を支援するため、1985年以来中断している同国への円借款供与を再開する方針を固めた。

今春の事業着手を目指している。

政府は、今年5月を軸に、サマワから陸上自衛隊を撤収することを検討している。陸自に代わる地元住民の雇用の受け皿を提供することで、撤収作業を円滑に進める狙いがある。

イラクの農業は相次ぐ戦乱のため、耕地不足と水不足が深刻化しており、民生安定のためには農業基盤整備が急務となっている。事業規模などについては今後、イラク側と詰めるが、かんがい用の排水ポンプや重機の供与、かんがい設備の維持管理要員の育成などを想定している。

イラク向け円借款については、2005年9月から12月にかけ、国際協力銀行(JBIC)の担当者がイラクの隣国ヨルダンを拠点に対象事業の事前調査を行った。結果を踏まえ、今年度中にはイラク側と具体的な支援事業について合意文書を取り交わす見通しだ。

現在、サマワで活動している陸自部隊は、宿営地の警備や通訳、ゴミ処理などで現地住民を1日で最大1300人雇用している。政府はサマワでの雇用創出のため、かんがい事業のほかに、無償資金協力を活用した大型発電所の建設事業を、近く始める。陸自撤収後も、これらの事業を通じて現在の雇用水準を維持していく方針だ。

(読売 1/8)

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2006/01/07

原発 安全対策不十分

「原発は安全だ」と公式見解を繰り返していながら、あちこちで問題点がぽろぽろと出て来る。

原発の建設を推進するというのなら、安全対策を万全にすべきであるし、もし万全であると断言できるのであればお台場あたりにでも建てればいい。そうすれば周辺住民の圧力がいいかげんなことを許さないだろう。住民による監視という動きも出るかもしれない。

◆排気筒に9カ所のひび割れ/泊原発1号機

北海道電力は6日、定期検査中の泊原発1号機(泊村、出力57万9000キロワット)で原子炉建屋内の非常用排気筒と主排気筒に最長約14センチのひび割れが計9カ所見つかったと発表した。放射能漏れなど環境への影響はないという。

北電はひび割れが見つかった部分を切り出して原因を調べている。

両排気筒は高さ約58メートル、厚さ約2ミリのステンレス製。非常用排気筒は事故発生時に原子炉格納容器から漏れた空気をフィルターを通して排出、主排気筒は通常運転時に格納容器換気系統などの空気を排出する。

ひび割れは非常用排気筒で3カ所、主排気筒で6カ所見つかり、主排気筒の1カ所以外はすべて貫通していた。

(四国 1/7)

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スペイン、公共の場の禁煙を実施

マドリード──1人当たりのたばこ消費量がギリシャに次いで欧州第2位のスペインで1月1日、禁煙法が施行され、職場や病院、学校、交通機関内など、全国の公共場所が禁煙となった。政府は、禁煙法の導入によって約3割の喫煙率を、今後2年間で5%削減したい考え。

敷地面積が100平方メートルを超えるレストランやバルなどの飲食店では、今後8カ月以内に、換気装置を備えた喫煙室の設置が義務付けられる。一方、100平方メートル以下の小規模店では、禁煙化は店舗の判断に委ねられるが、喫煙可能か禁煙かを明確に表示する必要がある。

空港や劇場では、喫煙場所の設置が義務付けられる。

また、たばこ広告も規制するほか、購入可能年齢を16歳から18歳に引き上げる。

禁煙法が成立した直後に政府が実施した調査では、回答者の77%が禁煙法を支持した一方で、69%が実効性に疑問を持っていた。

スペイン政府によると、同国内の死因のトップはたばことなっている。毎年、たばこに関連する疾病で約5万人が死亡し、受動喫煙による死者も700人に達しているという。

欧州ではすでに、アイルランドやスウェーデン、ノルウェーなどで禁煙化が進んでいる。しかし、スペインが導入した禁煙法は、喫煙率などを考慮し、他国よりも緩やかな規制となっている。

(CNN 1/7)

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2006/01/06

派遣社員の不安、5割超が「安心な老後もてない」

「派遣」でも仕事にやりがいを感じている半面、収入の低さから生活設計が描けず、「結婚できない」「子どもを育てられない」と不安を抱いている人も多い――。派遣社員を対象にした労働組合のアンケートで、派遣社員たちのそんな姿が浮き彫りになった。

派遣社員の労組を04年に立ち上げた連合傘下のUIゼンセン同盟(組合員86万4000人)が昨年3月、加盟企業で働く派遣社員らに実態調査を実施。男女計約600人の回答を分析した。

平均年齢は男性35.5歳、女性32.7歳。男女とも8割近くが正社員として働いた経験があったが、うち男性の3割が倒産・解雇で、女性の2割が結婚・出産を理由に正社員をやめていた。

平均時給は男性1285円、女性1247円。ほとんどが1日8時間、週5日勤務だったが、年収ベース(年1900時間、残業除く)で計算すると、男性は244万円、女性は237万円にとどまる。

このため将来に対する不安(複数回答)ではほとんどが経済問題をあげ、「経済的に安心な老後がもてない」が男女とも5割を超えてトップ。「生活費をまかなえない」(男性45.4%、女性39.5%)が続いた。

年齢別では、34歳以下の男性の41.5%が「今の状態では結婚できない」とし、20代の女性の20.7%が「子どもを産み育てることができない」と答えた。

一方で、今の仕事に「やりがいを感じる」人は男性81.5%、女性72.2%にのぼった。「派遣という働き方に期待すること」は、「自分への評価」(32.0%)、「能力発揮」(30.4%)が高かった。

UIゼンセンは「収入は男女とも生計をまかなえる水準ではなく、将来に夢が持てなくなっている。仕事が正当に評価されるよう、待遇改善をはかっていかなければならない」としている。

(朝日 1/6)

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研修医をつぶさない運用を

◆研修医、7人に1人は週90時間以上労働…筑波大調査

研修医の労働環境は2004年に始まった新制度で改善されたとされるが、依然、7人に1人は週90時間以上の激務を強いられていることが、筑波大付属病院の前野哲博・助教授らの調査でわかった。

90時間を超えると急激に強いストレス症状が出ることも判明、研修医に限らず、勤労者の労働環境のあり方を考えるうえでも貴重なデータとなりそうだ。

調査は03~04年、全国46か所の大学病院、医療機関で働く研修医910人を対象に行われた。労働時間、睡眠時間、自由時間や感じるストレス度などを記入してもらう方式で、研修開始前から開始9か月後まで追跡できた445人の回答を分析した。

9か月後の時点で、回答者の平均労働時間は74時間だったが、15%は90時間以上だった。これは、休日なしで1日平均約13時間働いている計算になる。

「うつ症状」「疲弊感」などのストレス反応を測る数値も、90時間以上の人は急激に高まり、それ未満の人たちに比べ40%も悪化した。特徴的なのは、90時間未満は時間が増えてもストレス度に変化がないのに、それを超えると労働時間の増加に比例して度合いが高まったこと。

労働時間が増えると、最初は自由時間を削って対処するが、90時間以上になると睡眠時間を削ることになる。その結果、患者にやさしく接することができなくなり、医療ミスを起こしやすくなることもわかった。

一方で、仕事における「自由裁量の度合いが高い」「達成感がある」「同僚、上司の支援がある」という人は、90時間以上働いていてもストレス悪化を示す数値が低かった。

前野助教授は「過酷な労働条件はストレスが高まり、医療の質の低下を招く。研修医の労働時間を80時間に制限している米国のように上限を定めることも必要。研修医の達成感、裁量度を高める指導体制の充実も急務だ」と分析している。

(読売 1/6)

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2006/01/05

新・国家エネルギー戦略

◆石油依存40%以下に、2030年目標…新エネ戦略

日本の新しいエネルギー政策の指針として経済産業省がまとめた「新・国家エネルギー戦略」の全容が5日、明らかになった。

中国の需要急増などで激化する国際的な資源確保競争をにらみ、「エネルギー安全保障」の強化を前面に打ち出したのが特徴だ。1次エネルギーに占める石油の割合を示す石油依存度を、現在の50%から40%以下に引き下げるなど、2030年の数値目標も盛り込んだ。

国が分野別の数値目標を示した包括的なエネルギー戦略を作るのは初めて。実現すれば、太陽光など新エネルギーの利用がより身近になるなど、国民生活にも影響を与えそうだ。

経産省は2月にも新・国家エネルギー戦略の骨子を公表し、総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)で検討、修正したうえ、6月に正式にとりまとめる方針だ。これを踏まえて秋以降、エネルギー基本計画を改定し、実現を図る。

新戦略は〈1〉省エネ〈2〉石油依存度の低減〈3〉資源確保〈4〉原子力推進〈5〉国際協力〈6〉エネルギー企業の育成――の六つの課題で2030年の数値などの目標を掲げた。

省エネでは、家電製品などの省エネ基準の見直しや省エネ技術の開発などにより、すでに世界最高水準にある国内総生産(GDP)当たりのエネルギー消費を現在より30%改善する。実現すれば、第1次石油危機当時の1973年と比べて2倍以上もエネルギー効率が良くなる。

石油依存度の引き下げでは、太陽光や風力などを使った新エネルギー産業の確立を目指す。ほぼ100%を石油に依存する自動車などの運輸部門では、燃料電池のほか、天然ガス、植物由来のエタノールなどの燃料を導入し、約20%を「脱石油」エネルギーで賄う。

日本の石油開発企業による自主権益を増やし、石油輸入量の40%を日本企業の権益下から調達することや、電力需要に占める原子力の割合を現在の約30%から「30~40%以上」の水準に高めることも盛り込んだ。

アジア各国の経済成長や石油輸出国機構(OPEC)の原油生産余力の低下で、原油価格は高止まりが続き、世界的なエネルギー資源の争奪戦が激しさを増している。新戦略は、国際テロなどで石油調達が困難になる事態があっても国内のエネルギー利用に支障が出ないよう、石油以外のエネルギーの実用化を急ぎ、省エネの一層の推進が必要だと強調している。

(読売 1/5)

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2006/01/04

資源で覇権狙うロシア

資源で再び超大国に プーチン戦略

真冬の欧州に衝撃を与えたロシアによるウクライナへの天然ガス供給停止は、豊富な資源エネルギーをテコに、国際舞台で影響力拡大を図ろうとするプーチン政権の国家戦略を浮き彫りにした。悲願ともいえる主要国首脳会議(G8)議長国になったロシアに欧米の懸念は強まりそうだ。

「ロシアは、エネルギー分野で指導国になるべきだ」

プーチン大統領は年末の安全保障会議で言い切った。「軍事超大国」だった旧ソ連は崩壊。「エネルギー超大国」として復活を図ることが大統領の戦略だ。ロシアは実際、天然ガス生産量では世界一位、原油生産量でも世界二位と最大のエネルギー供給国を自負する。

ロシア離れが進むウクライナやバルト諸国を回避する「北欧ガスパイプライン」も十二月に着工。欧州全土にロシアからパイプラインが敷設される計画が進行している。

七月に議長国としてサンクトペテルブルクで開催するG8サミットの主要テーマに「エネルギー安全保障」を選んだのも、ロシアの存在感を国際社会に誇示しようとの狙いがある。

エネルギーを外交手段に使う国家戦略は、国内での石油企業ユコス解体や、非政府組織(NGO)統制などの中央集権強化策と表裏一体だ。

先月二十七日、ロシアの市場経済に重要な役割を果たしてきたイラリオーノフ大統領補佐官(経済担当)は、プーチン政権による国家統制強化や自由経済放棄を理由に辞任。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」は、「今年のサミットでこそ(ロシアの)NGO統制法案を議題とすべきだ」とくぎを刺している。

(東京 1/4)

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医師不足 へき地の解消策

◆大病院の医師のへき地派遣、知事に命令権 偏在緩和狙う

地方で医師不足が深刻化している問題で、厚生労働省は、公立と公的病院に対し知事がへき地や離島などにある医療機関への支援を命じる権限を与えることを決めた。比較的人員に余裕のある県立、国保、日赤などの大病院に勤務する医師を、医師確保が難しい地域や救急体制が不十分な病院に派遣しやすくするのが狙い。今月下旬からの通常国会に医療法改正案を提出し、07年度からの実施を目指す。

医師不足は離島・へき地の診療所だけでなく、中核都市の病院にまで拡大し、深刻化している。都道府県側は、国が進める医師確保対策は不十分とし、衛生部長会が昨年12月、厚労省に「抜本的な対策」を強く求める要望書を提出する事態となっている。同省も今回の支援策を含め、さらに有効な対策がないか検討している。

この制度はまず、医療法に、自治体立などの公立病院や国保、日赤、済生会などの公的病院の「責務」として、へき地・離島での診療や救急医療などの支援を明記する。そのうえで、知事には、都道府県内の公立・公的医療機関の開設者や管理者に、地域医療を支援する事業の実施命令を出せるようにする。ただ、従わなくても罰則規定はない。

例えば、へき地の診療所や病院に勤務する医師が退職したり、病気で倒れたりした場合、知事の命令で、公立病院が医師を派遣し、代わって勤務することや一時的な代診、巡回診療なども想定している。中核都市の病院でも、救急科の医師が確保できず、対応できない状態が続いている場合、専門技術を持つ医師が派遣される。

厚労省は、この制度を通じて、公立や公的な病院が一般医療だけでなく、地域が必要とする政策的な医療を担う役割をより一層明確にする狙いがある。それによって、都道府県内でも県庁所在地など都市部に医師が集中し、それ以外の地域に医師が不足する「偏在」を少しでも緩和させたい考えだ。

ただ、知事に命令権限が与えられても、派遣を求められる病院にとっては、減収になったり、他の医師の勤務が厳しくなったりすることなどから、反発も予想される。また、都道府県立病院の医師がへき地勤務を嫌がり、退職して開業するケースもでている。

厚労省は今後、支援事業の実効性を高めるため、病院に対する補助金の増減などを通じた誘導策を検討している。

医師不足対策をめぐっては、これまで都道府県が医師の配置を是正しようとしても、運営主体が違ったり、大学の医局が人事権を持っていたりしているため、人事異動を「お願い」するのが現状で、病院間の支援は進んでいなかった。

    ◇

《医師不足》

医師が都市部に集中する地域偏在と、小児科や産科など特定の診療科で若い医師のなり手がいない診療科偏在がある。医師数の格差は、都道府県間だけでなく、自治体内でも県庁所在地などとそれ以外の地域との間で深刻になっている。厚生労働省の04年調査では、人口10万人当たりの医療機関で働く医師数は、全国平均で201.0人。例えば、新潟県の場合、県全体では166.9人だが、新潟市は302.8人と全国平均を上回っている。

(朝日 1/4)

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ビフィズス菌、インフルエンザ予防に効く?

ビフィズス菌を多めに取る高齢者は、免疫機能が高まり、インフルエンザウイルスに感染しにくいという研究結果を、森永乳業栄養科学研究所(神奈川県座間市)がまとめた。今年3月に開かれる日本農芸化学会大会で発表する。

茨城県内の介護老人保健施設に入所している高齢者27人(平均年齢86歳)に2004年11月から毎日、ビフィズス菌の一種「BB536」を1000億個含む粉末(2グラム)を飲んでもらった。インフルエンザ流行のピークが過ぎる昨年3月末まで飲み続けたグループ(13人)には、飲む前に比べて、白血球の殺菌機能が高まる傾向が見られ、インフルエンザ発症者がいなかった。一方、1か月半で飲むのをやめたグループでは、14人中5人が発症した。

光岡知足(ともたり)・東大名誉教授(微生物生態学)は「免疫力の下がった高齢者にとって、インフルエンザにかかりにくくなる効果が期待できる。ただ即効性はないので、流行の1か月以上前から飲み続けることが望ましい」と話している。

(読売 1/4)

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インドネシア、ジャワ島中部で地滑り・200人生き埋めに

インドネシアのジャワ島中部のチジュルク村で4日午前、豪雨により大規模な地滑りが発生し、100軒以上の家屋が土砂の下敷きとなった。地元警察によると、200人前後が生き埋めになっているという。3日には東ジャワ州でも70人以上が土砂崩れで死亡、各地で豪雨による被害が相次いでいる。

大規模な地滑りは首都ジャカルタから東方に370キロ離れた中部ジャワ州バンジャルヌガラ近郊のチジュルク村で発生。山間部にあった百軒以上の家屋が土砂の下敷きとなった。一部の住民は自力で脱出したが、これまでに約20の遺体が収容され、なおその10倍近くの人が生き埋めになっているという。

ジャワ島各地では1日からの集中豪雨で地滑りや洪水が相次いでいる。地滑りで多くの犠牲者が出ている背景には「違法伐採で多くの山が丸裸になっているため」(国家警察幹部)との指摘もあり、人災との見方も広まっている。

(日経 1/4)

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2006/01/03

生き延びる人々

◆トンガの漁民2人、無人島で2カ月生き延びる
 
ラジオ・ニュージーランドによると、約2カ月前から行方不明となっていた南太平洋のトンガの漁民2人が小さな無人島で生存していることが分かり、1日までに家族の住むハアパイ諸島の島に戻った。

1人の漁民の家族は既に本人の葬儀を済ませていたが、もう1人の漁民の妻は生存を信じて祈り続けていたという。

2人は無人島でヤシの実や、キャッサバ(サツマイモに似た植物)を食べ生き延びていた。近くを漁船が通ったため、火をおこして助けを求めたという。昨年12月30日に自宅のある島に戻り、健康診断を受けた後、今月1日に帰宅した。

(日経 1/3)

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北海道は住みよいところ

◆生活インフラ:北海道民は金融、携帯、鉄道など満足度高く
 
北海道民は金融機関、携帯電話、鉄道など身近な生活インフラに満足していることがNTTレゾナント(東京都千代田区)と三菱総合研究所(同)の調査で明らかになった。景気回復が本州に比べると遅れている状況でも、道民は暮らしやすさに満足していることがデータで浮き彫りとなった。

調査は05年10月にインターネットを通じて、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州の8地方別に行われ、各生活インフラの満足度などを聞いた。有効回答数は3万1034人。

このうち、銀行、郵便局などの金融機関の満足度は52.7%と北海道がトップ。項目別では(複数回答)は「ATM(現金自動受払機)の時間、場所」が44.9%と最も高く、「立地場所」43.4%などが続いた。10項目中、8項目で北海道の満足度が一番高かった。

鉄道の満足度も47.6%と関東の48.8%に次ぎ2番目。最低の四国に比べると倍以上となった。9項目中、「所要時間」58.5%、「運行ダイヤ」46.7%--など4項目でトップだった。

このほか、携帯電話と電力の満足度も全国1位。インフラ整備は首都圏方が進んでいるのに、満足度は北海道が上回っている傾向について、三菱総研は「推測だが、関東の方が要求水準が高いのではないか」と分析している。

(毎日 1/3)

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2006/01/02

他国に生命線を握られるということ

真冬に消費量の20%の天然ガスの供給をストップされる。それだけでもウクライナ経済はパニックである。

日本の原油や天然ガスの対外依存度を考えれば、生命線を常に他国に握られているに等しい。輸出国のみならず、シーレーンを封鎖されれば日本経済は壊滅的な打撃を受ける。日本が最も頼みにしているアメリカですら有事の際に日本に石油を融通するとは言っていない。日本国民の60~70%は死滅する可能性がある。外交・ODA・輸入政策も経済原理によるのではなく、安全保障の見地から進めなければならない。

今回のことでウクライナ経済が混乱しても、多くの国民が死ぬほどの状況ではない。しかし、日本経済は同様のことが起これば、壊滅的な打撃を受け、数千万の国民が死に直面するような事態も決して起こらないとはいえない。他国の動向次第では国家の存亡に関わるアキレス腱を持った脆い国であるということを忘れてはならない。

◆ロシア、ウクライナへの天然ガス供給を停止
 
ロシアとウクライナの天然ガス供給をめぐる紛争で、ロシア政府系天然ガス独占企業ガスプロムは1日、ウクライナ国内向けの天然ガス供給を停止したと発表した。

インタファクス通信によると、ガス輸入を担当するウクライナ国営企業ナフトガスもこれを確認、同国を通じた欧州向けガス供給に影響が出る可能性があるとの見方を示した。天然ガス消費量の約20%をロシアからの輸入に頼り、うち約80%をウクライナ経由で受け取っている欧州連合(EU)では真冬のガス供給確保に対する懸念が広がっている。

消費量の約30%をロシアから輸入しているウクライナも深刻な経済的打撃を受けるとみられ、2004年末の「オレンジ革命」による親欧米のユーシェンコ政権誕生以来ぎくしゃくしていた両国関係の一層の悪化は必至の情勢となった。

ガスプロムの報道官は欧州向けのガスは供給し続けているとし、欧州側がガスを契約通り受け取れるかどうかはウクライナの対応にかかっていると述べた。

(日経 1/2)

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2006/01/01

人口減少加速 「2050年1億人」の修正も

政府は近く、新たな将来人口の推計作業を始める。日本に住む外国人を含めた総人口が見通しより2年早い05年に減少に転じ、出生率も見通しを大幅に下回り続けていることから、現在約1億2776万人の総人口が「2050年に約1億人にまで減る」という現在の推計に比べ、より急激な人口減少の見通しが出るのは確実だ。

国立社会保障・人口問題研究所の推計作業は国勢調査に伴って行う慣例で、今回は昨年10月の調査を受けた5年ぶりの作業になる。推計は、社会保障など各種政策の制度設計をはじめ、「人口減少社会」の将来像を描く上で最も基礎的な資料になる。

人口問題研究所が02年1月に公表した前回の推計では、日本人女性1人が産む子どもの平均数を示す合計特殊出生率が07年に1.30台で底を打ち、長期的には1.39で安定するという前提を置いた。

しかし、04年の実績は1.29。さらに、大淵寛・中央大教授(経済人口学)は、05年の出生数が前年比4万4000人減と大きく落ち込んだことから、母親世代の縮小を考慮しても「今年6月に発表される05年の数値は1.26を割ってもおかしくない」とする。

人口問題研究所は今後、国勢調査の集計で判明する未婚率や、昨年6月に実施した出生動向基本調査が示す夫婦の子どもの持ち方の変化を織り込みながら作業を進める。正式な推計は来年1月に発表される見通し。

(朝日 1/1)

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人口減少時代へ国家的対応を(2)

市場原理主義への歯止めも必要だ(後半)

【経済にも倫理が必要だ】

買い占めに際しては、株主利益至上論を掲げる。だが、会社は株主利益のためだけに存在するのではない。

日本の経済界にも多大な影響を及ぼした経営学者のピーター・ドラッカーは、すでに1946年、こう述べている。

「株主とは、企業とかかわりを有する多くのステークホルダー(利害関係者)の一つにすぎない。企業が永続的な存在であって、株主のほうが一時的な存在である」

会社は単なる法人ではなく、従業員、経営者、顧客等々によって成立している公共的共同体の性格を持つ、という意味である。

ドラッカーのはるか以前、経済学者ジョン・M・ケインズの師だったアルフレッド・マーシャルも、20世紀初頭に「経済騎士道」の精神を説いていた。

最近では、かつてヘッジファンドの総帥として名を馳(は)せたジョージ・ソロス氏も市場秩序、投機ファンド規制の必要性を指摘している。

もともと市場原理主義者の跳梁(ちょうりょう)は、80年代前半の米国で始まった。

その弊害を見ながら、日本では対応が遅れた。法整備が動きだしたばかりで、企業の防衛策についての法解釈も確定しない部分が多い。

これ以上、市場原理主義者につけこまれないよう、本格的、包括的な資本市場法制の整備を急ぐ必要がある。経済風土が荒廃しては、国際競争にも支障が出かねない。

【EU的共同体は幻想だ】

東アジアでは、東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心に、「共同体」への動きが活発化している。

日本を始め東アジア各国は、すでに貿易、投資、金融など様々な分野で多重的、多層的なネットで結ばれている。

そのネットをさらに発展させ、東アジア経済協力機構のような「共同体」へと深化・拡大させることは、日本経済にとってもプラスが多い。ただ、「共同体」という言葉で欧州連合(EU)のような統合をイメージするのは、幻想である。

EUは、自由、民主主義、人権の尊重という共通の価値観によって結ばれている。しかし、東アジアで最も目ざましい経済発展を遂げつつある中国は、言論、思想・信条の自由を許さない政治体制の国家だ。

自由と民主主義を国家原理とする日本と、EU的な「共同体」を組むことは無理だろう。

その台頭する中国に、関与と抑制という両面から、いかに対処していくかということは、日本にとって中長期的に、最も戦略的判断を要する課題である。

日中経済関係の相互依存性が深まっている今日、中国経済が大揺れすれば、日本経済にも大きな影響がおよぶ。そのような事態にならないよう、環境、エネルギー問題などを含む幅広い協力関係を進めることは日本自身の国益でもある。

他方、政治・軍事面では、中国に国際ルールを守らせるよう、絶えず抑制していかなくてはならない。しかし、それは日本単独で出来る話ではない。日米同盟の重要性はここにもある。

対米・対中等距離論は、日本の国家戦略としては成り立たない。日米両国は、自由と民主主義、人権の尊重という価値観を共有している。中国との協力関係いかんにかかわらず、将来にわたって堅持すべき国家としての基本価値である。

今年9月には政権交代があると想定されている。

小泉政権は、政権発足以来、「官から民へ」を旗印に道路公団や郵政公社の民営化を進めてきた。確かに、大きな変革である。特に、郵政民営化には、膨大な政治的エネルギーを費やした。反面、その他の重大課題への取り組みエネルギーは弱くなった。

【超党派で国家像確立を】

いまからでも遅すぎるということはない。人口減少・高齢化時代の国家の将来像を確立するための議論を早急に始めなければならない。

もちろん、世界の中の日本としての国家像も確立しなくてはならない。

外交面では、日米関係を良好に保ったことは功績とみてよい。だが、靖国参拝により、結果として、対中、対韓関係は冷え込んだ。中・韓にはそれなりの外交的思惑があるにしても、放置しておくわけにはいくまい。

国際協力活動のあり方についての戦略的態勢も整える必要がある。

日本が国際協力をするに際して、足かせになっているのが、集団的自衛権の「行使」問題である。いつまでも国際的責任から逃げていてはならない。憲法改正を待たず、政府解釈の変更によって対応すべきである。

これらは、与野党を超えた国家的課題だ。最大野党の民主党も、内外にわたる国家戦略確立に向けて、大連立も辞さないくらいの責任感をもって取り組んでもらいたい。

(読売 1/1)

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人口減少時代へ国家的対応を(1)

◆市場原理主義への歯止めも必要だ(前半)

【民族の歴史的節目】

民族としての歴史的節目といえるだろう。日本は、明治以降経験したことのない人口減少時代を迎えた。

人口減少は加速度的に進む。ここ一、二年の減少は数万人程度だろう。だが、今年生まれる子供が成人式を迎えるころまでを平均すれば、毎年、三十余万人規模で減少するようなペースになると推計されている。

この人口減少には、人口構成の急速な高齢化が伴う。15歳から64歳までの、いわゆる生産年齢人口の減少速度はもっと速い。向こう10年間で推計すれば年平均74万人減となる。

急速な人口減少・高齢化は、経済・社会にさまざまな構造的変化をもたらす。中長期的には、経済成長の鈍化・停滞を招く懸念も大きくなる。

懸念要素の第一は、経済活動の根幹である労働力人口の減少だ。生産年齢人口の減少が、そのまま就業者・就業希望者を合計した労働力人口の減少となるわけではないが、減少傾向は避けがたい。

日本の労働力構成比では、女性の労働力率、つまり就業している女性の比率は、先進諸国に比べて著しく低い。また、日本は女性の就業率上昇とともに合計特殊出生率が急落するという特異なパターンになっている。女性が就業しやすい社会的環境を整えていけば、労働力人口の減少を、より緩やかなものにすることができるだろう。

高齢者の就業比率も、まだまだ高める余地がある。平均寿命の延びは、体力年齢の延びでもある。65歳以上の高齢者でも意欲・体力のある人は就業を続けられるようにしていけば、これも、労働力人口急減への緩和要件となる。

【危機直面の財政、福祉】

だが、これらの施策を組み合わせて進めても限界がある。中長期的な労働力不足トレンドを変えるのは難しい。

人口減少・高齢化は、経済活動の別の必須要件である企業、政府の資金調達を難しくしかねないとの懸念もある。

いわゆる団塊の世代の多くが、07年から09年にかけて、定年退職する。退職者は、貯蓄を取り崩しながら生活するので、今後、家計貯蓄率は急低下する。

すでに、91年に15%前後だった家計貯蓄率は、03年には8%前後まで下がっている。05年の「経済財政白書」は、2010年には3%程度にまで下がると予測している。

そうなれば、企業による設備投資のための資金調達源が、日本全体として縮小してしまう。

さらに、政府が財政資金調達のため発行する国債の消化も、国内資金だけでは難しくなることもあり得る。

現在でも、財政は危機的状況にある。06年3月末の国・地方合わせた債務残高は775兆円に上る。06年度政府予算案では新規国債発行を30兆円以内に抑え込んだとはいっても、借金がさらに増えることには変わりはない。

現行の社会保障制度は、「ピラミッド型」の人口構成を前提として設計された。人口構成はすでに「提灯(ちょうちん)型」へと変化し、今後、「すり鉢型」へと変わっていく。現行制度のままだと、いずれ制度そのものが破綻(はたん)する。社会保障システムを国家戦略的視野で、全体的に組み直ししなくてはならないのは明らかだ。

にもかかわらず、これまでの社会保障改革は、年金、医療、介護、生活保護などを、個別に小手先の数字いじりをするだけで、一体改革を先送りしてきた。

社会保障を支えるための財政構造も、やはり国家戦略的な視野から、歳入・歳出を一体として早急に立て直さなくてはならない。

小泉首相周辺は、公務員人件費の削減など行政改革・小さな政府の推進による歳出削減が先だとしている。確かに、無駄な支出の節減は必要だ。

しかし、行政改革で捻出(ねんしゅつ)できる金額は、財政全体、膨大な国債残高全体に比べれば、たかが知れている。歳入構造の基本的改革に関する議論を先送りする大義にはならない。

歳入構造の改革については、高齢者をも含む全世代が広く薄く負担する消費税問題を避けていては、なんの解決にもならない。

【国民説得が政治の役割】

国民の中に抵抗感があるとしても、たとえば、福祉目的税化するとか、あるいは欧州諸国では15~25%の消費税(付加価値税)が普通のことなのだと、国民を丁寧に説得し先導するのが政治の役割ではないか。

さらに、当然のことながら、人口減少社会で中長期的な財政・税収基盤を安定したものにするには、経済全般の効率化、労働生産性の向上を進めていかなくてはならない。

ところが、昨今の経済界は、市場原理主義的な投機ファンド、あるいは内外の投機ファンドをバックにしたIT(情報技術)企業などによる株買い占め騒動に揺れている。

投機ファンドの行動原理は、要するに、安値で買い占めた会社株を高く売り抜ける、というだけのことである。

市場のルールが明示的に禁じていないことならいかなる手法を採ることも辞さないことから、“ハゲタカファンド”などとも言われる。

短期的な利益を狙って会社資産を食い荒らし、長期的な企業利益を損なう。ひいては、日本経済の長期的な基盤全体を荒廃させる。経済の効率化、生産性の向上にはなんの貢献もしない。

(読売 1/1)

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2005/12/31

難民 助けるか、圧殺するか

日本も対岸の火事とばかりに傍観していられる問題ではない。朝鮮半島や台湾で有事が発生した場合は大量-数百万人単位-の難民が発生する可能性があるし、「太陽の黙示録」のように首都圏~東海・東南海・南海で大地震が連続して起これば、数千万人が被災者となり、大量の日本人が難民となる可能性もある。

人道的には難民は保護すべきである。しかし、社会の不安定化を防ぐためには難民は排除する方がよい。現在の日本の考えは後者に近い。自らの取り分を分け与えて弱者・困窮者を救うのか、自分たちの権利保護を優先して難民を圧殺するのか、人間として厳しい選択である。

◆エジプト:スーダン難民排除、死者23人に
 
エジプトの首都カイロ中心部で30日、公園に仮設キャンプを設置したスーダン難民らをエジプト警察当局が強制排除、多数が死亡した事件で、ロイター通信は難民らの死者は23人、負傷者が50人に上ったと伝えた。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、経済的な理由で欧米などへの移住を求めている難民も多く、すべての要求には応じられないとの立場で、エジプト当局に事態の平和的な解決を求めていたという。

中東通信によると、スーダン政府当局者は、エジプト当局には仮設キャンプを排除する権利があったと述べた。

(カイロ共同 12/31)

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耐震偽装 罰則の強化が必要

詐欺罪でも軽すぎる。多くの人々に致命的といえるほどの経済的な損害を与えたことを考えれば、姉歯・木村・ヒューザー・総合経営研の幹部以上は極刑にしてもいいくらいだ。事件発覚後、関係者を野放しにして証拠隠滅の時間を十分に与えた当局の対応、現行の法律も甚だ不十分としか言いようがない。稲城市のように被害者に対する公的支援を行わないという決定をした自治体もあるが、国や自治体は最大限の支援をすべきであるし、国(立法)は同様の経済的加害行為を行った場合は(自覚の有無に関わらず)、訴追され、加害の程度によっては極刑に処されるように法律を改正すべきである。同様の社会不安を繰り返してはならない。

◆姉歯・木村・ヒューザーの刑事責任追及へ 詐欺罪も検討

耐震強度偽装事件で警視庁と千葉、神奈川県警の合同捜査本部は、建築基準法違反容疑で告発された姉歯秀次元建築士(48)に加え、木村建設(熊本県八代市、破産手続き開始)とヒューザー(東京都千代田区)についても刑事責任を問う方針を固めた。事件の背景にはコスト削減を求める施工業者と建築主の強い意向があったとみられる。姉歯元建築士以外はいずれも偽装への関与を否定しているが、捜査本部は総合経営研究所(千代田区)を含め、他の関係者についても年明けから事情聴取を本格化させ、詐欺罪の適用も検討しながら調べを進める。

姉歯元建築士は構造計算書を偽造し、耐震強度が低いマンションとホテルの計4棟を建てさせたとして告発された。姉歯元建築士自身も98年ごろから多数の偽装を重ねたと認めている。国土交通省のまとめでは、偽装が確認された建物は30日までに89棟に上る。

木村建設はそのうち半数を超える建物の施工を元請けや下請けとして担当したほか、国交省が告発の対象とした京王プレッソイン茅場町などでは元請け設計者になっていた。元請け設計者には安全な建物を建てる責任があり、仮に偽装に直接は関与していなくても、危険な建物を建てさせた建築基準法違反に問うことができると捜査本部は見ている。

姉歯元建築士は偽装に手を染めた動機に関し、木村建設の篠塚明・元東京支店長から「鉄筋を減らすように圧力を受けた」と警視庁の事情聴取に供述している。篠塚元支店長は鉄筋の減量を求めたと国会の証人喚問で自ら認めたが、偽造行為は知らなかったと主張している。

一方で姉歯元建築士は木村建設がかかわっていない建物でも、多数の偽装を重ねていた。偽装に対する篠塚元支店長の関与の有無とともに、姉歯元建築士が木村建設とは別の建物でなぜ偽装したのかについても捜査本部は調べを進める。

ヒューザーは10月、耐震強度不足の恐れがある建物が同社の完成済みマンションの中にあると知らされた後も、千葉県船橋市のマンションなどについて売買契約を交わしたことが明らかになっている。宅地建物取引業法は重要な事実を故意に告げないで契約することを禁じており、同法に違反する疑いがある。

同社はマンションの建築主として建築基準法の適用対象にもなる。しかし、建築主の刑事責任を問うには元請け設計者とは違い、偽装が建築主の故意であることを立証する必要がある。

さらに総合経営研究所は木村建設などに低コスト工法を勧めたほか、開業指導したホテルに鉄筋の減量を指示したと指摘されており、家宅捜索で押収した多数の資料の分析を進めている。

耐震強度が不足した建物を建てさせたとする建築基準法違反の罰則は50万円以下の罰金。重要事項を故意に購入者に告げなかった宅建業法違反の罰則は1年以下の懲役か50万円以下の罰金で、ともに行為者個人に加えて法人も罰する両罰規定がある。捜査本部が適用を検討しているのは住民を被害者とする詐欺罪で、罰則は10年以下の懲役となる。

(朝日 12/31)

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2005/12/30

難民たちの悲劇

◆カイロで治安部隊が難民排除、スーダン人10人死亡

カイロ中心部で30日早朝、治安部隊が公園を占拠していた3000人以上のスーダン人難民を排除しようとして衝突し、内務省の発表によると、難民10人が死亡した。

ナイル川西岸にある国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の近くにある公園で、スーダンの南、西部で紛争が続くダルフールからの難民、避難民が9月ごろからテントを張って寝泊まりし、第三国への出国を要求していた。

現場近くの住民によると、内務省が公園からの退去を求めた。難民は応じず、午前5時ごろから、4000人の治安部隊が出動し、放水やこん棒で追い出そうとした。逃げまどう難民が将棋倒しになるなどして、乳幼児や老人が死傷したという。

(朝日 12/30)

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科学界10大ニュース

◆トップは「進化研究」 米誌選定

米科学誌サイエンスは、科学界の今年の画期的成果「10大ブレークスルー」を最新号で発表し、トップに「進化研究」を選んだ。日本の探査機「はやぶさ」などが活躍した「惑星探査」や、日本との綱引きの末に仏カダラッシュとなった国際熱核融合実験炉(ITER)の建設地決定も、10項目の中に含まれている。

進化研究は、国際チームによるチンパンジーのゲノム(全遺伝情報)解読や、ヒト遺伝子の個性を探る大規模共同研究の成果などから、進展著しい分野としてトップになった。同誌は、米国で広がるインテリジェント・デザイン(ID)など進化論否定の動きも意識し、「進化の基本的事実を教えるのに抵抗する勢力が台頭した今年、進化の法則を示すいくつもの劇的な発見がなされたのは皮肉なこと」とした。

(朝日 12/30)

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事業継続計画(BCP)

◆災害時の事業継続計画、大企業の策定は1割未満

災害による業務の中断に備えて事業継続計画(BCP)を策定している企業は、大企業でも1割未満にとどまることが日本政策投資銀行の調査でわかった。現金の積み増しや保険加入など財務面の準備も7割がしていないか不十分で、企業の防災対策の遅れが表れている。

調査は11月に、資本金10億円以上で金融保険業などを除く3592社を対象に行い、1623社から回答があった。

政投銀によると、44%の企業には避難や安否確認などの基本的な防災計画があったが、重要業務の中断を防ぎ早期復旧のためのBCPがあるのは7.9%。策定を進めている企業は15%あるものの、半分以上の企業が導入しているといわれる米国との差は大きい。

BCPは内閣府が8月にガイドラインをまとめるなど、政府も導入を促進。2割以上が策定済みとする民間シンクタンクの調査もあるが、今回の政投銀の大規模調査ではより低い結果となった。

インフラを担う電力・ガスが4割策定しているのに対し、卸売り・小売りが3%と業種による開きもある。地域別では地震対策に取り組む東海が12%と高く、北陸が4%と低かった。

生産に必要な原材料の備蓄や輸送手段の確保などにはコストもかかるため、計画策定に消極的な企業も多く、「中小企業は導入がさらに遅れている」(政投銀政策企画部)という。

(朝日 12/30)

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防災格付け融資

◆企業対象の「防災格付け融資」来年度創設へ
 
政府は29日、地震や風水害に備える優れた新規防災対策を実施する民間企業に対し、対策費の半額までを優遇金利で貸し出す「防災格付け融資」制度を2006年度に創設することを決めた。

融資対象としては、〈1〉事業所の免震構造や不燃化のための改修工事〈2〉情報システムのバックアップ体制構築〈3〉事業所内にある設備の転倒防止策――などを想定している。実際の融資は、日本政策投資銀行が担当する。

政府は新制度創設にあたり、「顧客や周辺住民、従業員らの生命の安全確保策の整備」「延焼や爆発被害など周辺地域への2次災害防止策の整備」など12の評価項目の一覧表を作成した。

そのうえで、新制度による融資が可能かどうかは、同銀行が評価項目に基づいて審査し、「格付け」をするとしている。審査で基準を満たした場合、格付けのレベルに応じて2段階の優遇金利を設定する。

(読売 12/30)

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2005/12/28

地形・地盤データ、全国統一マップに

地震の被害予測に欠かせない地形・地盤データを、防災科学技術研究所川崎ラボラトリーの若松加寿江さんらが1キロ四方ごとに分類し、「日本の地形・地盤デジタルマップ(http://www.utp.or.jp/shelf/200511/060748.html)」(東京大学出版会刊行、税込み9450円)としてまとめた。旧河道の軟弱地盤は地震の揺れを増幅するなど、地形・地盤データの重要性が認識されているが、全国を統一した基準でまとめたのは初めて。

地震の建物被害などは地形や地盤のデータから予測した各地の震度をもとに推定される。これまでの調査は都道府県別に行われており、例えば、「埋め立て地」と「干拓地」をまとめている県と分けている県があるなど、分類がばらばらだ。

全国統一基準の分類が必要と考えた若松さんらが、これまでに発表された論文、地質図、地形分類図などを7年がかりで見直した。完成したマップには、山地、火山性丘陵、扇状地といった地形分類、地層ができた年代、斜面の傾斜、地質年代などの情報がのっている。地震や洪水の被害予測などの基礎資料として役立ちそうだ。

(朝日 12/28)

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アウトブレイクに備えよ

◆危険病原体研究のP4施設、早期稼働へ条件整備
 
危険な病原体を安全に扱える「BSL4」(別名P4)施設の稼働に向けた条件整備に、政府が来年度から取り組むことになった。

稼働が凍結されている既存施設にこだわらず、新施設の建設も視野に入れて立地条件を3年以内に明確化、早期稼働を目指す。実現までの代替手段として、BSL4施設をもつ海外機関との連携も強化する方針。新型インフルエンザの流行や生物テロへの警戒が国際的に高まる中、遅れていた日本の感染症対策がようやく前進する。

この方針は、総合科学技術会議(議長・小泉首相)が27日、決定した。稼働に向けた調査・研究費として3億円を投入する。

BSL4施設は、病原体が外部に漏れないよう、厳重に封じ込める能力を持つ実験施設。国立感染症研究所(東京都武蔵村山市)にあるが、周辺住民などの反対を受けて建設から20年以上、稼働が凍結されている。

このため、エボラ出血熱などBSL4が必要な病原体は国内で扱えず、診断薬やワクチンの開発は不可能。患者が発生した場合、診断のための血液分析さえできない。

同会議の対策は3年計画で、BSL4施設の稼働に向けた条件整備が柱。まず稼働凍結が国民の安全確保にどのような悪影響をもたらしているかを改めて分析し、政府としてBSL4施設の必要性を確認したうえで、施設の立地に必要な条件を明確化する。

既存施設がこの条件に合わない場合、新たな施設の建設も検討する。その構造として、密封容器内を手袋で操作する旧式施設でなく、大型動物の実験も可能な「宇宙服型」を想定。海外の先進施設の設計などについて調査する。

一方、国内施設が稼働するまでの代替手段として、フランスやオーストラリアの研究機関との連携を強化。危険な感染症が日本で発生してしまった場合、患者の血液などの分析を依頼する体制も整える。これらの海外機関には、研究者も派遣し、稼働に向けた人材育成を進める。

(読売 12/28)

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ベビーホテル

◆8割が国の基準満たさず・厚労省調査
 
夜間などに乳幼児を預かるベビーホテルの8割が、「非常災害に対する措置」や「健康の管理及び安全の確保」などの項目で国の定めた指導基準を満たしていないことが28日、厚生労働省の2004年度の認可外保育施設状況調査でわかった。働く親を支えるベビーホテルの不適切な運営実態が浮かび上がった。

調査によると、都道府県、政令指定都市、中核市が04年度に立ち入り調査したベビーホテル1528カ所のうち、指導基準に適合していなかったのは1225カ所(全体の80.1%)で、適合していたのは303カ所(19.8%)だった。

(日経 12/28)

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危機管理で国際規格・ISO

国際標準化機構(ISO)は、企業や自治体などの危機管理体制が整っているかどうかを認証する新しい国際規格をつくる。各国政府が中心となって年明けから検討を開始。2008年夏までに導入する。災害や事故への備えを促し、社会的な損失を最小限に食い止める。今年は東京証券取引所のシステム障害やJR西日本の鉄道事故など大きなトラブルや事故が相次いだ。国際規格で企業などは一段と危機対応の強化を迫られる。

ISOは日米欧の主要国政府と連絡を取り、08年夏までに新規格をつくる方針を決定。まず各国が年明けから検討を始める。ISOは来年4月に委員会を立ち上げ、各国がつくった規格案を持ち寄り調整を始める。1年程度かけて具体案を決める。日本は経済産業省を中心に案をつくる。

(日経 12/28)

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出産理由の配転禁止

◆男女雇用均等法改正の最終案
 
厚生労働省は27日、男女雇用機会均等法を改正する最終案をまとめた。妊娠・出産を理由にした本人の意に反する配置転換や、正社員からパート社員への契約変更を強要するなど不利益な処遇を禁止するのが柱。2006年の通常国会に改正案を提出、早期実施を目指す。

現行法で禁止されている不利益な処遇は、解雇に限られていた。妊娠中と産後1年間の解雇は、企業が妊娠を理由にしていないことを証明しない限り、無効とする規定も設ける。

また、表向きは中立だが、実際には男女どちらかに不利益となる「間接差別」の禁止も盛り込んだ。例えば、ほとんど転勤がないのに「全国への転勤が困難」などの理由で、女性の総合職を採用しないことができなくなる。

ただ、間接差別の禁止について、最終案では限定列挙にとどまった。労働者側からは幅広く認めるよう求める声も根強い。

(日経 12/27)

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2005/12/26

インド洋大津波から1年

インドネシアやタイなどで大勢の死者と行方不明者を出したインド洋大津波から、26日で1年を迎えた。

最大の被災地インドネシア・アチェ州の州都バンダアチェでは追悼式典が開催され、津波発生時刻の現地時間午前8時16分、ユドヨノ大統領が鳴らしたサイレンを合図に約1000人の出席者らが1分間の黙とうを捧げた。

犠牲者追悼の動きは、前日の25日から始まった。アチェ州の集団墓地には、大勢の遺族らが訪れた。ユドヨノ大統領はニアス島でクリスマスの儀式に参加した後、スマトラ島メダンで津波被災者の孤児らに面会し、被災地復興に努める意向を表明した。

タイのプーケット島などリゾート地では、仏式の簡素な慰霊祭が営まれ、欧州からの観光客の遺族らが花輪を手向けた。灯篭流しやカトリックのミサも行われた。

スリランカ各地では半旗が掲げられ、キリスト教会やイスラム教のモスク、仏教寺院が追悼の鐘を鳴らした。インド南部ナガパティナムの慰霊祭には300人余りが出席し、ヒンズー教・キリスト教・イスラム教の各宗教で祈りが捧げられた後、白装束の子どもたちを先頭に集団墓地への行進が行われた。

AP通信は被災地の各国政府や支援団体の発表を基に、死者・行方不明者の人数を少なくとも21万6000人と見積もっているが、国連は22万3000人以上としている。多くの遺体が海に流されているうえ、被災地の人口が不明のケースもあることから、実際の犠牲者数は把握不可能との見方もある。

国連によると、津波被災国に対する復興支援は130億米ドル(約1兆5000億円)で、このうち75%が既に確保されている。ただ、支援団体オックスファム・インターナショナルは、被災者180万人の80%が現在もテントや仮設住宅などでの生活を余儀なくされているとしており、復興支援の遅れに批判が集まっている。

(CNN 12/26)

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渡哲也さん 名誉ある寄付

◆小児がん:渡哲也さんがクイズ番組で獲得750万円寄付

俳優の渡哲也さんが収録に参加したクイズ番組で獲得した賞金750万円全額を、「小児がん征圧募金」に寄付すると26日、表明した。渡さんは小児がん征圧キャンペーン「生きる」イベントを続けて10年になる。収録後、「最初から賞金はすべて小児がんの子どもたちのお年玉にと決めていた。微々たるものだが役立ててほしい」と話した。

渡さんが出演したのは、人気クイズ番組「クイズ$ミリオネア」で、収録は東京都港区台場のフジテレビ本社で行われた。みのもんたさんの司会で4択クイズに正解するたびに獲得賞金が増え、最高額1000万円を目指す。渡さんは順調に正解を続け最後の1000万円のクイズに挑戦した。しかし、解答に悩んだ末、「間違ったら(賞金は)100万円になる。これをやめれば750万円獲得できる。小児がんで苦しむ子どもたちのために、使わせていただきたい」とドロップアウトを宣言し、観客の大きな拍手を浴びた。番組は来年1月2日午後7時からフジテレビ系で放送される。

(毎日 12/26)

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出産・育児後女性の再就職や起業、政府が支援策

政府は26日、出産・育児を終えた女性が再就職や起業をしやすくするための支援策「女性の再チャレンジ支援プラン」を決定した。

能力を再向上させるために専修学校に特別講座を開設することや、地域が主体となった保育サービスへの支援などが盛り込まれた。関連経費として2006年度予算案に22億7000万円を計上している。施策のほとんどが06年度から実施される。

支援プランは、安倍官房長官と猪口少子化相ら関係閣僚による「女性の再チャレンジ支援対策検討会議」がまとめた。求職活動はしていないものの、就職を希望している25歳から54歳の女性約264万人について、「多くは子育て中、または子育て後」と指摘。政府として子育てしながら仕事ができる環境作りを進めるため、子育て支援と仕事・家庭の両立支援が必要だとしている。

具体策としては、子育てでいったん仕事を辞めた女性が、再就職するための能力を再向上させるための講座を専修学校に開設する「社会人新キャリアアップ推進事業」を打ち出した。講座では、企業側が求める人材像をもとに講義を行う。

また、育児をしながら新規事業の開始を希望する女性向け施策として、全国の商工会や商工会議所と連携した「創業塾」開催を推進する。

一方、女性の育児支援として、各地域の商店街などが進めている保育サービスへの財政的支援などを明記した。また、地方自治体や民間企業と連携し、女性の再就職についての求職情報などを提供する「マザーズハローワーク」を全国12か所に新設する。

(読売 12/26)

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公務員を例外扱いするな

民間では人員も人件費も3割、4割減らすということをやってきている。「生身」なのは民間も同じだ。公務員だけ例外でいいなどという論理は通らない。消費税を上げる前に公務員の人件費を大幅に減らせ。

◆連合会長「公務員も生身」・前原民主代表に苦言
 
連合の高木剛会長は26日の記者会見で、民主党の前原誠司代表が国家公務員人件費総額を3年間で2割以上削減する考えを示したことについて「公務員も生身で働いている。乱暴に人を減らしたり、人件費を減らしたりできるのか。どういう根拠があるのか、よく聞いてみたい」と述べた。古賀伸明事務局長も「数字だけを目的とした議論はやはりおかしい。民主党には労働基本権を軸に据えて政策を作るべきだと訴えていきたい」と語った。

(日経 12/26)

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2005/12/25

マンション建設 横行する名義貸し

マンション購入者は裏づけ調査も含めてよほど慎重に情報収集しなければならないということ。

◆ヒューザー分譲物件、施工の名義貸し目立つ

耐震強度不足が相次いで発覚しているマンション販売会社、ヒューザー(東京・千代田)が建築主の分譲マンションで、木村建設(熊本県八代市、破産手続き中)が実際は施工しながら、確認申請では別の建設会社を施工者としているケースが少なくとも8件あることが24日、分かった。国土交通省は、新興のヒューザーと地方業者の木村建設が、信用力を補うために名義の貸し借りを繰り返していたとみている。

国交省の資料によると、ヒューザーが建築主で、姉歯秀次・元1級建築士が構造計算した分譲マンション「グランドステージ下総中山」(千葉県市川市)は、太平工業(東京・中央)が施工者になっている。だが、同社は「実質的には木村建設が施工した」と話す。

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国民の選択 歳出削減か増税か

◆予算政府案:国債発行残高削減の見通し立たず
 
24日閣議決定された06年度一般会計予算の政府案は、新規国債発行額で「30兆円枠」を復活させ、小泉純一郎首相は、社会保障や公共投資といった政策関連経費の一般歳出を2年連続で減額する公約を果たした。だが、政策に充てる経費を借金で賄う状況は変わらず、06年度末で542兆円に達する国債発行残高を減らす見通しは立たないままだ。今後も借金を積み上げ、将来世代へのつけを増やし続けるのか。財政再建のため、痛みを我慢し歳出削減と増税を受け入れるのか。近い将来、国民は重大な選択を迫られることになる。【吉田慎一】

小泉首相は、「聖域無き構造改革」の総仕上げとなる06年度予算で「30兆円枠」を実現させた。それでもなお、借金である国債発行で一般会計の歳出を賄う割合(国債依存率)は37.6%。81年度から98年度までの当初予算で国債依存度を30%未満に抑えていたことを考えれば、依然として高水準だ。積み上がった借金返済の重荷は、子や孫の世代にのしかかる。

そもそも「30兆円枠」を達成できたのも、景気回復による税収の自然増の影響が大きい。国だけでなく地方も税収が増え、国から地方への仕送りに当たる地方交付税の削減に貢献したからだ。だが、税収増に貢献した企業の収益改善は05年度がピークとみられ、税収が今のペースで増え続けると想定するのは現実的でない。

来年秋の自民党総裁選まで1年を切り第4コーナーを回った小泉政権は、公務員総人件費や特別会計、政府系金融機関などを対象に大なたを振るう方針を決め、「小さな政府」実現のための改革が再加速しつつある。

だが、歳出削減だけで、危機水域に入った財政を再建することなどできるのか。07年から一斉に定年退職時期を迎える団塊の世代が年金受給者になる2010年代半ば以降、社会保障費は急増する。何もしなければ、現在約88兆円の社会保障給付金は20年後には約150兆円にも膨れ上がる。増税抜きで借金累増の国の財政体質を改めようとすれば、社会保障費の大幅削減で国民に痛みを強いる以外ない。

それなのに小泉首相は、06年度予算の財務省原案が内示された翌日の21日、07年に消費税率引き上げなどの増税法案を提出するのは無理だとの認識を早々と示した。不人気な増税路線は先送りし、ただ「一層の歳出削減が先」と息巻いている。

政府は来年6月に「歳出・歳入一体改革」の選択肢と工程表を示すが、増税論議を先送りして財政の現実から国民の目をそらすのでなく、歳出削減と増税をどのくらいの割合で、いつ実施するか、国民に選択肢を提示する必要がある。

(毎日 12/24)

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さらなる医療費抑制策を

◆医療費:「包括払い」の病院拡大へ 厚労省
 
厚生労働省は来年度、医療機関への医療費の支払いについて、あらかじめ設定した一定額しか払わない「包括払い」(DPC)の対象病院を現在の82病院から拡大する方針を決めた。試行的に実施している62病院すべてを対象に加えるほか、調査に協力している228病院の多くにも広げる考え。また、現在「1日当たり」の金額設定を、将来的には「1入院当たり」に変更するよう検討を進めている。

DPCは、例えば注射を打てば打つほど病院の利益になる現在の出来高払い制を改め、何本注射をしても一定額しか支払わないようにする制度。入院中の注射のほか、検査、投薬などを対象としている。医療費膨張に歯止めをかけるのが狙いで02年度に導入され、現在は大学病院などで実施されている。

同省はDPC対象病院を今年7~10月に退院した52万人について、平均入院日数を調査。02年同期に比べ2.81日減の17.56日に短縮されるなど、毎年着実に入院日数が短くなっているという。

ただ、同じ病気で6週間以内に再入院した人の割合は毎年増加している。02年は2.54%だったのに対し、05年は4.26%に増えた。こうした点を日本医師会は「診療内容がよくなったとは言えない」と批判している。

(毎日 12/23)

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病棟保育士-入院中の心の支えに

入院して病気と闘っている子どもたちの世話をしたり、遊び相手となる病棟保育士。医療保育士とも呼ばれ、病気の苦しみや不安などを緩和する役目も担っている。国が配置にかかる費用を認めてから3年になるが認知度はまだ低い。だが、「精神面で支えるために不可欠」と考える病院も増え、認定資格とする動きも出てきた。

「せんせー、できた!」。東京都足立区の博慈会記念総合病院の小児病棟。おもちゃや絵本がそろう保育室で、病棟保育士の河野拓二さん(32)を囲み子どもたちが紙で写真立て作りに熱中していた。

小学1年の遠嶋克昇(かつのり)君(6)は、11月半ばから入院し、1カ月が過ぎた。母親の薫さん(36)は病室で寝泊まりしているが、日中は仕事で不在となり、「1人だとゲームばかりしてしまう。河野先生がいると、楽しいだけでなく、励みになるようです。個室から出られないときも、訪ねてきてくれるのが楽しみで、痛みが激しいときも『先生が来るまで我慢する』と頑張ってくれました」と言う。

幼稚園教諭だった河野さんは保育士の資格も持っていたことから、5年前、この病院初の本格的な病棟保育士として働き始めた。小児病棟に入院するのは乳児から中学生までおり、赤ちゃんの授乳やおむつ交換から小学生の勉強の手伝いと、仕事の幅は広い。河野さんは「限られた期間で、本人の状態や家族の悩みを見極めなければならず、難しい仕事。でも、元気に退院する姿を見るのはうれしい」と話す。

小児科医の田島剛副院長は「入院は病気の苦しみや治療のつらさに加え、親子分離という恐怖の体験になりかねない。病気の苦しみや不安を緩和するケアが必要」と説明し、日本医療保育学会の帆足英一理事長も「入院中でも子どもに遊びは欠かせない」と言う。

保育器の中の未熟児も機械音とチューブに囲まれただけの生活を続けていると、抱かれることに慣れず、退院後、母親が抱いても泣いてしまうことがあるという。帆足さんは「保育器の中の未熟児を保育士が体をさすったり、声かけをすると、緊張がほぐれ、退院後の育児もスムーズに行えるようになる」と病棟保育士の役割を強調する。

◇全国ではまだ300病院

93年に帆足さんらが、全国4039カ所の病院を調査したところ、病棟保育士がいる病院は120カ所だったが、昨年12月の調査では約300カ所に増えていた。02年、保育士の配置について、子ども1人につき、十分とは言えないが、1日80点(800円)の診療報酬が認められたことが背景にあるようだ。

現在、病棟保育士に求められるのは保育士の資格。学会では医療現場で働く上で必要な資質もあるとして、07年に認定研修を始めることにしている。

(毎日 12/24)

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改革も「継続は力なり」

ポスト小泉の下での自民党が改革を続行できないならば下野すべきであるし、民主党はそれまでに政権担当能力を高める努力を着々と進めなければならない。どちらの政党であれ、改革を進めなければ日本の社会は崩壊過程を回避できない。

◆「小さな政府」論戦へ 政府予算案と行革方針を両輪に

「これだけきつい予算が早くまとまって、よかった。昔からみると様変わりですね」。小泉首相は24日、新規国債発行を30兆円未満に抑えた06年度政府予算案の閣議決定に満足そうな表情を見せた。政府は公務員人件費削減などが柱の「行政改革の重要方針」も閣議で決定。この重要方針を踏まえ、来年の通常国会には「行政改革推進法案」を提出する。首相は、国会論戦でも予算案と行革法案を両輪として「小さな政府」を目指す姿勢を打ち出す考えだ。

首相は来年9月に自民党総裁としての任期切れを迎える。「小泉首相にとって最後」(安倍官房長官)となる通常国会に政府がそろって提出する予算案と行革推進法案は、「ポスト小泉」を意識した内容となる。

安倍長官は行革推進法案について、24日の記者会見で「今後も政府・与党として改革は続けていくという意思を込めた法律」と意義を強調。「自民党総裁選の一つの争点は、この(重要方針の)改革をどう進めていくかだ」とも指摘した。

行革の重要方針には、国家公務員純減は5年間で5%以上、08年度に政府系金融機関は一つにまとめて貸出残高の対国内総生産比を半減するなど中長期的な目標が並ぶ。行政改革推進法案は、こうした数年にわたる計画を法制化するもので「ポスト小泉を縛る」(政府高官)狙いがある。

政府・与党で合意した方針を閣議決定し、さらに国会で法制化する――。細心の積み重ねには「政府・与党で合意せずに強引に進めた郵政民営化法案の反省もある」(政府高官)という。

小泉首相も24日、記者団に「(改革の)方向性をしっかりとした軌道に乗せようという方針だ」と語った。軌道上を進める役割は、ポスト小泉が担うことになる。

実際、推進法案は重要方針の踏襲で、実現のための関連法案数十本は多くがポスト小泉内閣に持ち越される。特別会計整理合理化法案など主要法案も含まれる。

車輪が逆回転する懸念も消えていない。

重要方針の当初案には「業務の大胆な整理」をうたう対象に「北海道開発関係」と明示し、具体策も「直轄事業の縮減・分権化」と踏み込んでいた。これに自民党の道選出議員らが反発。土壇場で具体策は削除された。党内にはなお、対象から「北海道開発関係」を削るよう求める声がある。

重要方針がカバーしていない年金一元化や医療費の伸び率管理などの議論も、今後の課題だ。

「小さな政府」も、財政の健全化を図ることが目的だが、政府が掲げる「2010年代初頭に国・地方の基礎的収支を黒字化」という目標までの道のりは、さらに遠い。最近の堅調な景気に支えられた税収の伸びなどで06年度予算案の基礎的財政収支(プライマリーバランス)は4.7兆円も改善したが、赤字はなお11.2兆円もある。

民主党の前原代表は「(政府の)予算案はまだまだ無駄が多い。徹底的に追及したい」と批判しており、来年の通常国会には党としての予算案を提出する方針だ。

(朝日 12/25)

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人間が売買されるという現実

人の弱みに付け込むことが「人間の特性」であるならば、それは強みではなく、やがて自らを滅ぼすことにつながるのではあるまいか。種としての劣化はやがて滅びへとつながるように思えてならない。拝金主義がますます先鋭化している日本の社会もまた同じである。

◆インド洋大津波1年、人身売買が横行する被災地も
 
インドネシア・スマトラ島沖地震と大津波から1年。16万人以上が死亡・行方不明となった被災地、ナングロアチェ・ダルサラム州では、地元経済の立て直しが進まず、自力で生活の糧を確保できない女性や子供らを狙った人身売買が目立ち始めている。

州都バンダアチェから東28キロにある大アチェ県の漁村、クルン・ラヤ。海岸に近い高床式の学校校舎で、22人の女性が一心に中国製の足こぎミシンを走らせる。

女性らは皆、1年前の津波で壊滅的な打撃を受けた近隣の村の出身。当時、一家を支えていた夫や親を波にさらわれ、生計を立てられなくなった者ばかりだ。

彼女らは、今月初旬から毎日ここに通い、裁縫と縫い取りの特訓を受けている。1か月の課程を終えれば、バンダアチェの洋品店向けに婦人服などを作って卸し、生活費を得る。

生徒の一人、スルディアナさん(16)は、「母と妹が津波で死んだ。父は震災のショックで精神不安定になり、仕事が出来ない。残された家族を養うため、早く手に職を付けたい」と涙をこぼした。

この「裁縫教室」を主宰する国際移住機構(IOM、本部ジュネーブ)によると、プログラムの最大の狙いは「人身売買の防止」だ。

同州では最近、夫や親を失った女性が「良い仕事がある」との誘い文句で自称「人材紹介業者」に連れ去られ、まともな契約も結ばぬまま売春婦や家政婦、農園労働者として酷使されるケースが増え始めている。

IOMでは、震災後の1年間で7件の人身売買の事例を確認し、被害にあった女性9人、男性1人を同州の内外で保護した。また、地元民間団体の「児童保護研究センター」の調べでは、隣国マレーシアで、同州出身の未成年の被災者らが業者に年齢を偽った身分証明書を持たされ、レストランで働かされていたことが判明した。

世界銀行によると、州内の完全失業率は27%で、向こう6~18か月の間に60万人が1日1ドル以下で暮らす貧困層に転落する恐れが高い。こうした中、夫を失ったのにこれまで就労経験のない家庭の主婦や、肉親を亡くした孤児などの社会的弱者は、「人買い業者」にとって格好の標的となっている。

IOMのポール・ディロン広報官は、「この州は元々産業基盤が弱い上、復興も決して順調ではない。このままでは人身売買の脅威が一層広がるのは避けられない」と警告している。

◆出稼ぎミャンマー人犠牲者、進まぬ身元確認◆

タイ南部で被災した出稼ぎミャンマー人の犠牲者数はいまだに分かっておらず、身元確認も進んでいない。

「ここに家があったんです」。津波で村が壊滅したパンガー県ナムケン村。ミャンマー人のマ・ニさん(39)が、野ざらしの平らなコンクリートを指さして言った。

水産加工場に勤める夫は助かった。だが、津波は娘(10)、4歳と8か月の息子を奪っていった。被災後、いったん母国へ戻り、「子供を捜すため」にタイに戻ったのは3か月前。国際移住機構(IOM)の助力で、我が子を行方不明者として登録できたのはつい先日だ。

タイ内務省の統計では、パンガーなど4県で、津波前に出稼ぎ労働者として登録していたミャンマー人は約12万人。低賃金で漁業や建設業などに携わっていた人と家族だ。未登録のまま働いていた者も同程度いたとされる。

IOMはミャンマー人犠牲者について、パンガー県だけでも800~3000人になると見積もる。だが、正式に身元が判明したのは、まだ72人に過ぎない。

身元判明難航の理由は、ミャンマー人生存者の多くが津波後、自発的に、あるいは当局に送還され、母国に戻るなど出国したためだ。「ミャンマー政府は被災者に何もしない」(関係者)ため、個人が“自力”でタイ政府に捜索を訴えるしかないのが実情という。

タイでの捜索も、被災者の多くが、指紋などを登録したIDカードを紛失したことなどから難航。さらに、タイでは立場の弱いミャンマー人が、強制送還などのトラブルを警戒して当局と接触せず、DNA検査しない傾向にあることも身元確認を困難にしている。

タイ国内の身元不明遺体はまだ805体残る。これらの多くは、ミャンマー人ではないかと見られている。

(読売 12/24)

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2005/12/24

改革者であり続けることが必要

政権政党への脱皮のためには旧社会党系を切り捨ててでも改革者であり続けなければならない。未来を託すことのできるリーダーに成長していくことが期待される。

◆民主・前原代表、公務員人件費「2割削減は出発点」
 
民主党の前原誠司代表は24日、京都市の講演などで、国家公務員人件費を「3年間で2割削減する」とした先の衆院選マニフェスト(政権公約)について「2割削減の考え方をスタート(ライン)に、さらにどれだけ減らせるかという議論をしていかねばならない」と述べ、党としてより踏み込んだ削減案を策定したい考えを示した。

民主党は20日にまとめた公務員制度改革の中間報告案に定員、人件費削減の数値目標を盛り込めなかったが、前原氏は講演で「公務員出身の議員が『(2割削減の政権公約は)白紙に戻すべきだ』と声を上げているが、私が代表である限り絶対認めない」と強調。「3年で2割(削減)は一里塚だ」とした。〔共同〕

(日経 12/24)

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時間をかけてもリスクの顕在化を

◆マンションの構造計算書、追いつかぬ再確認
 
耐震強度偽装事件が発覚して1カ月余り。「うちのマンションは大丈夫か」との懸念が入居者に膨らみ、分譲業者は構造計算書の再確認という課題に直面している。業務を受託する設計会社や民間検査機関は“特需”にも表情を曇らせる。建築確認が民間に開放された1999年以降だけで推計120万戸の分譲マンションが供給され、安心・安全の確認には膨大な作業が必要だからだ。

東京・世田谷の新築マンションに入居して半年の家族に今月中旬、売り主の不動産会社から一通の手紙が届いた。文面は「当物件は建築確認をイーホームズが担当しており、念のため第三者機関による再確認に着手いたしました」。世帯主の男性(36)は「人ごとだった耐震偽装が突然リアルになった」と話す。

(日経 12/24)

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2005/12/22

人口減少社会に突入

05年に生まれる赤ちゃんの数が亡くなった人の数を下回り、日本の人口が自然減に転じる見通しであることが、厚生労働省が22日に公表した人口動態統計の年間推計でわかった。1899(明治32)年に今の形で統計を取り始めてから初めてで1万人減るという。少子化を背景に秒読み段階に入っていた人口の自然減の開始は、今春のインフルエンザ流行の影響で政府予想(中位推計)より1年早まった。

人口動態統計では、海外への移住や外国人の日本への定住など社会的な変動は含まれていない。総務省が近く、10月の国勢調査に基づく総人口の速報値を公表する。

国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の見通しでは、現在1億2800万人弱の総人口は07年から減り始め、2050年に1億人になるとされ、日本社会は雇用や社会保障などあらゆる面で調整を迫られる。

推計値によると、05年生まれの赤ちゃんは前年比4万4000人減の106万7000人で過去最低を更新。人口1000人あたりの出生率も8.5と前年の8.8から落ち込んだ。

少子化が始まった70年代後半に生まれた世代が出産が多い年齢層である20歳代後半になり、母親人口の縮小が、少子化に拍車をかける構図だ。生まれる赤ちゃんの数は2014年には100万人を切ると予想される。

一方、05年の死亡数は前年比4万8000人増の107万7000人と1947年に次いで多く、3年連続で100万人超え。

社人研による02年1月の中位推計では、外国人を含む日本の人口は05年は約2万人の自然増になる見通しで、自然減に転じるのは06年(2万3000人減)の予定だった。1年早まったのは、今春のインフルエンザ流行という一時的な要因で約2万人が死亡した影響と厚労省では見ている。

だが、高齢化の進展で死亡者数は、団塊世代が90歳代に入る2040年には170万人に達する見通し。一方、出生率の落ち込みに歯止めがかかる兆候はなく、人口減少の終わりは見えない。

今回の推計は、市区町村への出生や死亡などの届け出に関する10月分までの集計をもとにしている。過去にも実績値と1万人以上の誤差があった年があるため、厚労省は「来年6月の実績集計時点で自然増になる可能性はある」としている。

       ◇

〈阿藤誠・早稲田大学人間科学学術院特任教授(人口学)の話〉

人口減の影響について、子どもを扶養する負担が軽くなってほかの消費に回ると楽観する人もいるが、せいぜい30年後のことしか考えていない。長期的に社会を継続していくためには、少子化の傾向に歯止めをかけるしかない。晩婚・晩産の傾向が進む中で、キャリアを積んだ女性が30代でも子どもを産みやすいように、保育所の整備などの環境づくりや、仕事と家庭のバランスを重視する社会的な合意をつくり上げる必要がある。

(朝日 12/22)

日本:人口減少社会に突入 決め手欠き、不安は増大 
 
厚生労働省が22日公表した人口動態統計(推計値)で、日本が今年から「人口減少社会」に転じたことが明らかになった。その最大の要因は歯止めのかからない少子化。政府の打つ手は空回り気味で、効果は表われていない。一方で日本は「超高齢社会」を迎えつつあり、数少ない子供に負担が重くのしかかる。このままでは社会保障制度の不安定化が若い世代の不安、不信を増幅し、少子化に拍車をかける悪循環から抜け出せなくなる恐れもある。

90年に発表された89年の合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子供の平均数に相当)は1.57。迷信から出産にブレーキがかかった66年の丙午(ひのえうま)の1.58を下回ったことから、「1.57ショック」と呼ばれ、これを機に政府は少子化対策に重い腰を上げた。しかし、育児休業制度創設や保育所拡充などを次々に打ち出したものの、同出生率は下降し続けている。02年度には長時間労働の是正など「働き方の見直し」に乗り出し、04年度には大企業に少子化対策の行動計画を義務づけたが、いずれも効果は未知数だ。

対策のなかでも日本が重視してきたのは、子育て世代の経済負担軽減を目指した児童手当。政府が02年度に実施した出生動向基本調査によると、結婚5年未満の夫婦が「理想とする子ども数」は2・31人だが、「予定する子ども数」は1.99人。理想と現実のギャップは「子育てや教育にお金が掛かるから」が理由の8割を占める。

政府は72年の児童手当創設以来、過去5回、内容を拡充してきた。来年4月には支給対象を小学校6年まで広げる。国、地方、事業主が負担する給付費は計約9000億円に上る。しかし、支給額は第1子、第2子は月額5000円、第3子以降は同1万円。「広く薄く」の感は否めず、与党内にも「ばらまき」批判が絶えない。事実、日本の同出生率は72年の2.14から低下傾向が続いており、厚労省幹部ですら「少子化に効くかは分からない。だれも検証したことがない」と語る。

◇欧米の対策、導入に壁

海外に目を転じると、欧州の児童手当は格段に手厚い。フランスは20歳未満を対象に、第1子はゼロだが、第2子は月額約1万6000円、第3子以降は約2万円を支給する。乳幼児向けの上乗せもある。問題の合計特殊出生率は90年代に1.7に低下したが上昇に転じ、00年以降は1.9程度で推移している。スウェーデンは、第1、2子は約1万4000円だが、第4子は約2万6000円だ。01年に1.57だった同出生率も04年には1.75となった。

両国は児童手当とともに、子育てをした人への年金加算や、育児休業制度取得促進など総合的な取り組みで少子化に挑んでいる。ただ、日本がただちに導入できるかとなると、課題が多い。

欧州が手厚い支援をできるのは、国民が決して軽くない負担をしているからだ。仏の消費税率は19.6%、スウェーデンは25%。日本の引き上げ論議はこれからで、財政再建問題を抱え、年金も医療もパンク寸前のなかでどれだけ少子化に充てられるかは不透明だ。欧州各国は企業も社会保障関係の負担が重いが、それを逃れようにも、欧州からは出て行きにくいという事情もある。その点アジア大陸に近い日本の場合、負担を嫌う企業が海外に移転し、産業の空洞化を招きかねない。

一方、米国は2.04と高い同出生率を誇るが、移民が多いことや、公的制度が乏しい代わりに低賃金労働者による低価格の保育サービスが供給されているという側面が指摘されている。

政府は06年度予算案で、少子化関連の政策費を3.6%増やした。それでも、03年度予算でみると、84兆円余の社会保障給付費のうち高齢者関係が59兆円で全体の70.4%を占める。少子化対策費は3兆円強、3.8%に過ぎない。10%弱の英、仏などに比べ、高齢者に偏ったままだ。

ライフスタイルの変化などに伴う晩婚・非婚化傾向に歯止めはかからず、出産に期待をつないだ団塊ジュニア世代(71~74年生まれ)は30代半ばにさしかかる。厚労省は「即効薬はない」(幹部)と焦りを深める。

◇人口推計、常に下回り

日本の社会保障制度は、国立社会保障・人口問題研究所が02年に公表した3パターンの人口推計のうち、標準的とされる「中位推計」を基に設計している。合計特殊出生率が07年に最低の1.306で底を打った後、緩やかに回復し1.39を維持できるとの予測だ。出生数は、03年117万人▽04年115万4000人▽05年113万7000人--だった。

ところが実績(05年は今回推計)は、03年112万4000人▽04年111万1000人▽05年106万7000人。むしろ、最も悲観的に見積もった「低位推計」(03年112万1000人▽04年109万1000人▽05年105万8000人)に限りなく近い。

昨年の年金改革で、厚生年金は保険料を年収の18.3%(2017年度)で抑え、給付水準(現役世代の手取りに対する給付額の割合)も23年度以降、50.2%を維持できるとした。しかし現在の人口動向のままでは、負担増や給付減が避けられない。仮に今後低位推計で推移すれば、31年度以降の給付水準は46.4%に低下する。医療制度も、現役世代の減少は保険料負担の急増につながり、制度の維持を困難にしかねない。

出生数の減少はまた、労働力人口や消費者の数の減少につながり、大きな技術進歩などがない限り、日本経済はやがて縮小に向かうと指摘されている。外国人労働者の受け入れなども大きな問題となりそうだ。

◇働き方を変えるべきだ

▽永瀬伸子・お茶の水女子大助教授(労働経済学) 政府の少子化対策は予算が少なく、自治体任せ企業任せで、本格的に子供を持ちやすい社会にするための政策が打ち出せていない。介護保険の創設で予算はさらに高齢者にシフトした。子供に対してはそういう変化がほとんどなく、少子化対策の言葉だけが踊っている。子供予算を思い切って増やすとともに働き方を変える必要がある。労働時間に柔軟性を持たせ、出産後に仕事に戻れるしくみを作るべきだ。

(毎日 12/22)

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プチ「デイ・アフター・トゥモロー」

◆「まるで陸の孤島」 風雪と闇が生活襲う 新潟

強い風雪のなか、22日朝からの新潟県内の停電は、同日夜になっても続いた。駅構内はごった返し、商店は食品や乾電池、灯油などを買い求める人であふれた。必需品はすぐに売り切れ、病院などでは手探りの作業が続いた。停電は最大時は65万戸、県内の3分の1に及んだ。完全な復旧の見通しはなお立っていない。

横殴りの風雪が舞う新潟市中心部。道路の信号機は、あちこちで消えている。授業を切り上げ下校する小中学生が、手信号で誘導する警察官にうながされ、駆け足で横断歩道を横切っていた。

夜になっても一部で停電が続く新潟市南部の荻川地区。信号機も消え、交差点では車が徐行し、譲り合いながら運転していた。

午後7時。同地区の風間文子さん(49)宅では石油ストーブ3台を引っ張り出し、家族7人で暖を取っていた。「普段は電気の温風器しか使わないけど、取っておいてよかった」

それでも寒くて何枚も着込んだ。夫が勤め先の工務店から自家発電機を確保したおかげで、周囲が真っ暗な中で唯一、明かりがともっていた。

同地区でも通りを一本挟むと、電気がついていた。佐藤栄子さん(75)宅は午後6時前に復旧した。それまでは居間に敷布団を敷き詰め、毛布を2枚かぶって寒さをしのいだ。電気式でないヒーターが一つあり、学校や仕事が休みで戻ってきた家族みんなで囲んだ。

「こんなこと初めて。オール電化にすると、こんな不便があるのね」。佐藤さんは石油ストーブを捨てたことを後悔していた。

新潟市長戸呂の女性(70)は息子(32)とともに、夕方、市が用意した地区の公民館の避難所に来た。ろうそくの光のもとで市職員がつくってくれたカップめんをすすり、石油ストーブにあたった。

午後8時すぎに一帯の停電は復旧したが、もう帰る気力がなかった。「こんなことは初めて。明日の朝は家で普通にご飯を食べたい」と疲れ切った表情で話した。

「新幹線は当面復旧しません。県内の在来線はすべてストップです」

正午すぎ、足止めされた通勤客らでごった返したJR新潟駅構内。駅内や周辺の飲食店も停電で休業し、行き場を失った客が構内にあふれた。

池袋行きの高速バスは夕方まで満席。東京都の商社員(55)は「陸の孤島ですね。どうしよう」と途方に暮れた。

商店には、生活必需品を求める市民が列をなした。

中心部のガソリンスタンド。ガソリンは給油できず、灯油だけ売っていた。横野功一店長(35)は「この寒さ。灯油だけは売らなければ」。店員が手動でポンプを動かし、給油する。ハンドルを10回回し、1リットル。18リットルのプラスチックのタンクを満杯にするのに10分かかった。

県立がんセンター新潟病院(新潟市)は、非常用電源に切り替え、予定されていた33件のうち、緊急を要する20件の手術をした。

午後4時ごろ、約8時間の停電が復旧した女性(28)は1歳の長女と2人で、新潟市内の自宅で過ごした。「その間はテレビも見られず、市役所など外からの連絡も何もなかった。いかに生活を電気に頼っているか、情報が来ないかがよく分かった」と疲れ切って話した。

(朝日 12/22)

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32時間勤務の「戦場」

月8回の当直

夜間救急の診察を終えて病院を後にする親子連れ(神奈川県内で) 「冬の混雑は恐ろしいほど。夕方から翌朝まで、100人以上の患者を私一人で診る。食事やトイレの時間もなかった」。東京都内の小児科の女性医師(32)は、公立病院での当直勤務についてそう話す。

オムツかぶれや発熱で親に抱えられた子、救急車で運ばれる子。いくら診察しても、カルテの山は減らない。「2時間も待たされた」と怒る親もいる。

月8回の当直。午後5時から翌朝9時まで一睡もせずに診療し、そのまま夕方まで病棟で勤務する。前日朝からの32時間連続勤務。疲れきって帰宅しても、緊張を引きずり眠れない。仕事がない日は月1回ほどだった。

苦しむ子供を助けたい。親の力になりたい。今春、大学院での研究に戻った現在も、小児科医を志した思いは変わらないが、あの「戦場」に戻る自信はない。

周りでも、多くの小児科医が戦線を離れていった。激務に燃え尽きて辞めた後輩、脳出血で倒れた医師。「医師も人間。使命感だけでは、働き続けることは出来ない」

小児科医と産婦人科医の数が少ない地域ほど、新生児や乳幼児の死亡率が高い――。今春、旭川医大助教授だった今井博久・国立保健医療科学院疫学部長が、北海道の1992年から10年間のデータを分析した結果、そんな“負の相関関係”が明らかになった。

21地域に分かれる北海道の医療圏で、日高医療圏は新生児と乳児の死亡率が最も高く、最低の北海道中央部の北空知(きたそらち)医療圏と比べ、それぞれ約5倍と3倍に上った。一方、人口あたりの小児科医と産婦人科医の数は、北空知のそれぞれ54%、47%と半分に過ぎない。

「小児科医や産科医が少ないと、出産時や乳児の急病時に十分な処置ができないためではないか」と今井部長は分析する。

医師の数ばかりでなく、救急のシステムにも課題がある。

川崎市で一昨年8月、3歳だった男児が、自宅でこんにゃくゼリーをのどに詰まらせ、意識を失った。

すぐに救急車が到着し、母親(35)は「助かった」と思った。しかし、「それからが地獄」だった。

6病院急患拒否
 
心肺停止状態の男児に、救急隊員たちは懸命に心臓マッサージをしながら、2分以内で行ける地域の基幹病院、市立川崎病院に受け入れを要請した。だが断られ、他の5病院にも次々に搬送を拒否された。

救急車は男児を乗せたまま、自宅前から動かない。「何で? 息子はどうなるんですか!」。母親は涙ながらに隊員に詰め寄った。

最初の連絡から12分後、再度の要請で川崎病院が受け入れを承諾、ようやく救急車は走り出した。だが、男児はその夜、亡くなった。

このトラブルが起きたのは平日の午前9時過ぎで、川崎病院には計5人の小児科医がいた。当初の受け入れ拒否の理由は「熱性けいれんの患者がおり、蘇生(そせい)に必要な酸素を送る設備が足りない」だった。

だが、小児科とは別に救急外来にも酸素の設備はあった。両親は昨年11月、病院側を提訴した。

病院の小児科の閉鎖が相次ぐなど、小児救急医療が窮地に陥っている。子供の命をどう守るのか。救急体制立て直しの道を探る。

(読売 12/22)

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2005/12/21

[耐震偽装捜査]「安全無視のコスト削減を問え」

耐震強度の偽装発覚から1か月余、ついに警察当局が強制捜査に着手、100か所以上に及ぶ関係先を一斉捜索した。

この地震国で、なぜ倒壊しかねない欠陥マンションやホテルが何棟も建設され、公然と販売されたのか。工事現場の手抜きと異なり、建築の基本部分である構造設計が偽造されるという、前代未聞の事件である。

今後の不正を絶つためにも、あらゆる疑惑を解明し、業界の体質にまで踏み込んだ徹底捜査が必要だ。

構造計算書を偽造した姉歯秀次・元1級建築士は国会の証人喚問で、「私一人で出来るものではない」と述べた。施工主である木村建設の篠塚明・元東京支店長から、鉄筋量を減らすよう何度も圧力を受けたことを明らかにしている。

一方、木村建設や、ホテルの開業を指導した総合経営研究所、マンションの建築主で売り主でもあるヒューザーは「偽造は知らなかった」と主張している。

国土交通省が告発したのは姉歯元建築士だけだが、警察当局は、これら関係業者をすべて捜索対象とした。幅広く資料を押収し、組織的関与の有無を追及する必要があるとの判断からだ。

姉歯元建築士による偽造は、最近まで数年間にわたって行われ、判明分だけで80棟近くに上っている。大規模かつ大胆な犯行であり、一建築士の個人的動機で片づけられるような問題ではない。

篠塚元支店長は「どの案件にも価格競争はついて回る」と証言した。総合経営研究所は、元請けの設計会社に鉄筋量を減らすよう指示していた。ヒューザーの小島進社長は国会の参考人質疑で「経済設計が悪いことなら不経済設計をしろということか」と反論した。

いずれの業者も、極端ともいえるコストダウン商法を進めていた実態が浮かび上がってきた。その中で、少しでもマンション購入者やホテル利用者の安全を考えたことはあったのか。

偽造を見逃した建築確認検査機関への責任転嫁も目立つ。検査機関も追及する必要はあるが、事業者として、コスト削減に伴う耐震強度の低下を度外視していたとすれば、あまりに無責任だ。

警察の捜索容疑は50万円以下の罰金にしか問えない建築基準法違反だが、被害者の損害や社会に与えた不安の大きさと比べ、とても見合う罪ではない。

警察当局は、詐欺罪など、あらゆる法令の適用を視野に捜査を進める、としている。ほかの建築士や施工主には、同様の問題がないのか。今後の展開を国民も注視している。国民の不安を解消する捜査としなければならない。

(読売 12/21)

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企業の防災マネジメント

相次ぐ災害、企業に求められる企業防災力

http://www.nikkei.co.jp/ps/bousai/

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ムダ使いで消えた社会保険料

◆グリーンピア全施設の売却先決定、売却額は建設費の2.5%
 
厚生労働省所管の特殊法人である年金資金運用基金は20日、保養施設のグリーンピア三木(兵庫県三木市)を9億1855万円で売却することで兵庫県と合意した。これによりグリーンピア13施設すべての売却先が決まった。全施設の売却価格は48億2000万円で建設費用(1953億円)の2.5%にとどまった。

グリーンピアは年金保険料で整備した保養施設。2001年12月決定の特殊法人等整理合理化計画を受け、05年度までに全施設を廃止することが決まっていた。

売却先は市や県など地方自治体や民間企業。売却価格は民間企業の場合は入札で決定。その他の売却先については、従業員の雇用確保や売却後の利用方法など一定の条件を設けた上で、不動産鑑定士が算出した時価の半額で売却した。

(日経 12/20)

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2005/12/20

動き出した患者本位の医療

本田麻由美記者
 
同期入社の仲間で、忘年会を開いた。91年入社組の記者約60人のうち、出席したのは15~16人。みんなで集まるのは久しぶりだったので、2002年6月に乳がんの手術を受けてから、初めて顔を合わせる人もいた。

その中に、会社を辞めて弁護士になったA君、評論家として歩み出したB君らがいた。彼らは以前、このコラムを読んで手紙をくれたことがある。それぞれに挫折や病気の体験がつづられており、温かい励ましと懐かしさに胸が熱くなった。そんな二人に久しぶりに会い、最近の活躍ぶりを聞いて、私もこの一年を振り返ってみた。

やはり今年は、思いがけない乳がん告知・手術から丸3年が過ぎたという、一つの節目となる年だった。がんは一般に手術後5年で「治った」とされるが、進行が緩やかな乳がんは10年が指標だ。それでも再発の半分は3年以内に見つかるから、「3年クリア」で再発の可能性が半減したとも言える。

私の場合は、まだ治療が続いており、先月受けた検査でリンパ節に腫れが見つかるなど、相変わらずの綱渡り状態だ。だが3年たったことで、ビクビク心配ばかりしていた以前に比べて精神的にも落ち着き、来年に向けて生活や仕事に目標を持つこともできるようになってきた。

がん医療政策の面でも、今年は節目の年と言える。5月には厚生労働省に「がん対策推進本部」が発足。8月に「がん対策推進アクションプラン」を策定し、要望が多かった「がん情報センター」の設置を予算要求に盛り込んだ。これまで患者不在で決められていた研究中心のがん対策から、患者が求める医療体制の充実に向けて、大きな山が動き出した。

その起爆剤となったのは、患者の声だ。今年初めに11のがん患者団体が連携し、地域格差の解消や専門医の養成などを訴えて行政や医療界と意見交換。5月には、政治家や行政の担当者、医療者も含め約2000人が参加して、「がん患者大集会」が開かれた。新たな患者ネットワークも胎動を始めている。政界も敏感に反応し、がん対策委員会などを設置する政党も出てきた。医療界でも、二つの学会が創設した抗がん剤治療の専門医制度を、国民に分かりやすく一本化しようと調整が進んでいる。

それぞれの動きは始まったばかりで、患者本位の体制が実現するかどうかは、今後の取り組みにかかっている。将来、「あの時が転換点となって日本のがん医療は向上した」と振り返ることができるように、改革の芽を大事に育てていきたい。

(読売 12/19)

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2005/12/19

耐震強度調査 ごまかしはやめよ

実際の地震の場合にどのような力が働くかをそのままシミュレーションする以外に適当な方法はない。縦や横だけの力で計算するような小手先のごまかしはするべきではない。

◆耐震強度、「どの調査信じれば?」 結果の食い違い多発

自治体や民間検査機関が姉歯秀次元建築士(48)が構造計算書を偽造した建物の耐震強度を調べ直したところ、結果が大きく食い違うケースが生じている。調査手法が一律でないためだ。関係者の間では調査の信頼性をめぐり戸惑いの声も上がっている。

奈良県大和郡山市のビジネスホテル「サンホテル大和郡山」。奈良県は16日、耐震強度を調べ直したところ、基準の47%しかなかったことを明らかにした。震度5強の地震で倒壊の恐れがあるという。

このホテルについては、建築確認をした民間検査機関・日本ERI(東京都港区)が強度を再調査した際は基準の94%という結果が出た。建築主の総研ビー・エイチ企画(東京都千代田区)が設計者に依頼した再計算結果は63%だった。

3通りの計算結果が出た理由について奈良県建築課の担当者は「日本ERIや建築主とは、建物にかかる地震の力の解析方法に違いがあった」と説明する。

地震の時は建物にねじれるような力が働く。県の再計算では、この力を立体的に解析する手法を採ったが、日本ERIは縦、横方向だけで解析していたという。

下の階ほど大きくなる地震時の荷重の計算で、各階ごとの配分方法でも県と違いがあった。県は「日本ERIのやり方も違法ではないが、やや一般的ではない手法だったようだ」とする。

北九州市のホテル「アルクイン黒崎」でも食い違いがあった。建築確認をした日本ERIは11月30日、「構造計算書の偽造があった」と市に報告する一方、「建物自体の強度は基準を満たしている」と発表した。

しかしホテルの運営会社が構造計算の再計算をしたところ、耐震強度は87%だったという。市の実地調査の結果、耐震補強工事で対応できる見通し。営業再開を目指すホテル関係者は「振り回された」と話している。

日本ERIは奈良のホテルについて「県側の計算手法とは違うようだが、当社の計算が甘いとか正しくないということはない」と話している。

(朝日 12/19)

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人生の最後を支える緩和ケア

◆緩和ケア病棟の7割「人不足」 質の向上阻む 本社調査

緩和ケア病棟(ホスピス)の施設数の推移

末期がん患者などの痛みを和らげる「緩和ケア病棟(ホスピス)」を持つ病院のうち、十分なケアのために現在の配置基準では「少なすぎる」と感じている施設が7割以上あることが、17日まとめた朝日新聞の調査で分かった。質の高いケアの中心となる専門看護師や認定看護師がいる病棟も約4割にとどまる。国は医療制度改革で高齢者に負担増を求める一方、がん対策の充実を課題に掲げたが、柱の一つとなる緩和ケアの質向上が急務になっている現状が明らかになった。

厚生労働省は5月にがん対策本部を設置。日本人の死因トップのがん対策の強化に乗り出した。末期がん患者の痛みを和らげ、QOL(生活の質)を上げる緩和ケアの必要性も高まっている。

調査は、厚労省の基準に沿い都道府県から承認を受け、日本ホスピス緩和ケア協会に加盟する151病院(10月1日現在)が対象。質問を送り、100病院から回答を得た。

緩和ケア病棟の人手不足感がはっきり表れたのが、看護師の配置基準に対する病院側の不満だ。診療報酬の基準は、患者1.5人に対して看護師1人以上。一方、病床数と看護師数について回答があった99病院の平均は、1.2病床。看護師の配置が一番手厚い施設が1人当たり0.4病床で、逆に一番手薄な施設が1人当たり1.9病床だったが、空き病床を考えると、基準を満たしていると見られる。

だが、この配置基準を「妥当」と答えたのは24病院だけ。74病院は「少なすぎる」と訴えた。(2病院は無回答)

「夜勤体制が十分に組めず、ケアの質が落ちている。人を増やすと採算が合わないジレンマがある」(北海道・函館おしま病院)、「1.5対1の配置基準では質の高いケアは望めない。ベッドサイドで患者の話を聴く時間がない」(那覇市・オリブ山病院)など、人手不足がケアの質に及ぼす影響を指摘する声は多い。

緩和ケアの質の目安となる専門的知識を持つ看護師が、いない病院も多い。がん全般に高度な知識がある「がん看護専門看護師」を置いているのは5病院。末期がんの患者へ十分なケアができる「ホスピスケア認定看護師」は36病院、「がん性疼痛(とうつう)看護認定看護師」は12病院。57病院はどの看護師もいなかった。

医師の専門は、内科が33人で一番多く、次が外科の29人。他にも精神科、放射線科、麻酔科など専門は約20分野にわたっており、施設によって重点を置くケアの内容にばらつきがあるとみられる。専門医や認定医の制度がなく教育システムも整っていないため、独学で学ぶ医師が多いことが背景にある。

疼痛の治療に詳しい岩手県立磐井病院の佐藤智・緩和医療科長は「緩和ケアの専門家はなかなか育たない。痛みを取る技術のない医師が緩和ケア病棟を担当している所もある」という。

国は今回の医療制度改革で、在宅医療の推進も打ち出した。調査で在宅を希望する患者への対応を聞いたところ、「対応できる」とした病院が79病院あった。

ただ、往診や訪問看護をしているところもあれば、医師の紹介にとどまるところもあり、内容は千差万別。疼痛コントロールができる開業医との連携や人材育成に向けた講習会などを行っている病院は33病院だった。

厚労省は診療報酬などについて「緩和ケア病棟の実態や医療保険を取り巻く財政状況を踏まえ、適切に設定されたものと考えている」(保険局)としている。

   ◇

〈キーワード・緩和ケア病棟(ホスピス)〉 末期がんと後天性免疫不全症候群(エイズ)の患者が、痛みや症状のコントロールなどを受ける入院施設。90年に制度化。看護師配置基準のほか患者1人8平方メートル以上の病室床面積や患者家族の控室、台所設置などの施設基準がある。診療報酬は人件費、薬剤費、手術費などすべてを含んだ定額制。日本ホスピス緩和ケア協会によると、05年12月1日現在、施設基準を満たす施設は全国で153。04年度に全国の緩和ケア病棟に入院した人は1万8205人で、がん死亡者(04年約32万人)の6%ほどにあたる。

(朝日 12/18)

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インド 責任ある大国に

国力の増大に伴って大国意識が出るのは当たり前かもしれないが、インドには何億人もの貧困層=社会的弱者が存在する。経済力や軍事力でのプレゼンスにこだわるよりも、自国の弱い立場にある人々の暮らしを向上させることの方が責任ある大国のなすべきことである。

◆インド南部で洪水被災者が支援物資に殺到、45人死亡

インド南部タミルナドゥ州チェンナイで18日、洪水被災者の支援センターに集まった市民が折り重なって倒れ、AFP通信によると、少なくとも45人が死亡、50人以上が負傷した。多くは女性という。

支援センターが設置された学校の前には支援物資を求めて約4千人が集まっていたが、強い雨が降り出したため、大勢が門に押し寄せ、前方にいた人々が倒れたという。

チェンナイでは、10月下旬に降った大雨により市内各地で洪水が発生し、多くの市民が家や家財道具を失った。11月にも市内の別の支援センターで同じ事故が発生し、6人が死亡した。

(読売 12/18)

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志ある人を目指そう

ジェイコム株で20億円稼いだデイ・トレーダーがいるそうだが、それをうらやむだけでは人間としての品格があまりにも貧しい。拝金主義の下賎な守銭奴になるよりも、志を高く持った品格のある生き方を目指して欲しいものだ。

◆「今年の人」にゲイツ夫妻とボノさん…タイム誌
 
米誌タイムは18日、年末恒例の「パーソンズ・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に米マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長夫妻とロック・グループU2のボーカリスト、ボノさんの3人を選んだと発表した。

ゲイツ氏はメリンダ夫人とともにビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団を設立し、途上国の子供たちの予防接種普及活動を行っている。

ボノさんは今年7月の主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)に合わせ、アフリカの貧困撲滅を訴えて世界各地でチャリティー・コンサート「ライブ8」を開いた。

(読売 12/18)

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2005/12/17

対岸の火事? 西ナイル熱

◆西ナイルウイルス感染者、米のハリケーン被災地で増加

ジョージア州アトランタ──米疾病対策センター(CDC)は15日、今年に入って米国内で確認された西ナイルウイルスの被害状況を発表した。今年1月1日から12月1日までの感染者は、前年の同期と比べ16%増加し、特にルイジアナやミシシッピ州など大型ハリケーンの被災地では、前年同期比24%増だった。

CDCによると、12月1日までの感染者は全米で2744人で、このうち1365人が脳炎や髄膜炎、高熱で入院し、死者は98人だった。前年の感染者は2359人。過去最多だったのは、2003年の感染者9862人、死者264人。

一方で、ハリケーン被災地となったルイジアナ、ミシシッピ、アラバマ、テキサスなどメキシコ湾岸の各州では、感染者は増加したものの、脳炎や髄膜炎などの重症者は全米の27%増と比べ、17%増にとどまった。重症者の増加が低かったことについて、CDCはハリケーン被災後の衛生管理や、多くの人々が避難生活をおくっていることが、要因ではないかと推測している。

西ナイルウイルスは、1937年にアフリカ中央部ウガンダで発見され、アフリカやアジアで広くみられる。高熱や脳炎を発症し、幼児や老人、免疫システムが弱っている人は特に注意が必要で、脳炎から死に至る場合もある。蚊が媒介して鳥類やほ乳類に感染する。

米国では1999年に、ニューヨークで初めて確認されて以来、全米に被害が拡大している。感染者の多くには症状が出ないが、約20%にインフルエンザ様の症状が見られ、重症になるのは1%以下。

(CNN 12/16)

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2005/12/16

特権階級の腐敗は世界共通

政治家や特権階級が多くの富を得るのは世界共通である。人間のサガと言うべきだろう。

◆タクシン・タイ首相一族、金満ぶり突出
 
タイ経済誌最新号によると、タイ証券市場での時価評価額ランキングで、タクシン首相の長女ピントンタさん(23)の持ち株合計が2年連続でトップだった。

まだ大学生だが、首相が設立した通信大手シン社の株式約15%などを保有し、総額は約192億バーツ(約590億円)。評価額は昨年から約10億バーツ増えている。

長女以外でも、長男のパントンテー氏は4位、二女のペートンターンさんが45位、首相の妹インラックさんが62位と続く。さらに首相の義兄はシン社の最高経営責任者(CEO)で、ピントンタさんに次ぐ2位。この結果、首相親族の合計は332億バーツと、首相一族の突出した金満ぶりが明らかになった。

調査に参加したチュラロンコン大のパスック・ポンパイチット教授は、「政権とコネがある企業は、税金逃れや許認可料の低減、独占の継続などで有利な扱いを受け、株価も高騰している」と、政権と一族経営企業との癒着を批判している。

(読売 12/16)

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大丈夫か? 原発で爆発

◆ロシアの原発施設で爆発事故・放射能漏れなしと声明
 
ロシア・レニングラード州にある原子力発電所の敷地内にある溶解施設で15日、小規模な爆発事故が起きた。非常事態省によると、低レベルの放射性金属廃棄物を溶解する施設で、原発から離れた場所に位置し、原発は通常通りに稼働しているという。一部で「原発で爆発事故」とも伝えられたことで1986年のチェルノブイリ原発事故を連想させる混乱が起きた。

非常事態省によると、爆発により溶けた金属が流れ出し、3人が負傷した。作業員が安全基準を守らなかったことが原因という。州政府は16日、声明を発表し、外部への放射能の心配は全くないと強調した。

(日経 12/16)

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2005/12/15

年間5000万人の子供が出生届なく ユニセフ

国連児童基金(ユニセフ)は14日、ロンドンで「しめだされ、目に見えず」と題した2006年版「世界子供白書」を発表し、世界で毎年生まれる子供の約3割にあたる約5000万人が、出生届のないまま、社会的に「見えない存在」となっていると指摘した。白書は、こうした子供達が性的虐待や人身売買で犠牲になっていると警告している。

世界子供白書は、中国をのぞく発展途上国で生まれる子供の半数以上が、出生児に登録されず、その後も教育や医療など基本的な社会福祉を受けられずにいると指摘。

こうした出生登録がない子供や、両親をエイズや災害で失った孤児、早くして結婚させられた子供、少年兵となった子供などが、社会的に存在を認められていない「見えない」状態になりがちで、児童労働や人身売買、性的虐待の犠牲者になりやすいとしている。

白書によると、性風俗産業に送り込まれる子供は年間180万人、奴隷として売られる子供は年間570万人、また年間120万人が人身売買の対象となっているという。

(CNN 12/15)

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「所得」より「寄付額」の番付を

◆「ほっとした」「暴挙だ」 長者番付廃止に反応様々

「日本一のお金持ちは」「芸能人の1番は」――。毎年5月にお茶の間の話題を集めてきた「長者番付」が来年からなくなる見通しになった。15日の与党税制改正大綱で、所得税の公示制度の廃止が盛り込まれたためだ。「さらし者にならずに済む」と番付の常連が安心すれば、「とんでもない暴挙」という見方もあり、受け止め方は様々だ。

所得税の公示は、1000万円を超える所得税額を申告した人の住所と氏名、納税額が税務署に張り出される制度。1950(昭和25)年に始まった。第三者による脱税の監視や高額納税者の顕彰が目的だ。しかし、空き巣や「振り込め詐欺」などの犯罪を誘発する危険性や、個人情報保護の流れの中でプライバシー侵害を指摘する声も出ていた。

週9本のレギュラー番組を抱え、俳優・タレント部門で2年連続1位になった司会者みのもんたさん(61)は「なくなってほっとした」と廃止を歓迎する。番付に載ると、投資や不動産の売り込みの電話や寄付の依頼が殺到し、ダイレクトメールでポストがあふれる。友人と飲みに行っても、「お前はいいよな」と言われ、楽しく飲めなかった。

「一年の汗の成果がおもちゃにされていると感じていた。納税額は自分が分かればいいこと」

IT関連会社「インボイス」の木村育生社長(47)は安全面で不安を感じてきた。番付に載った後には乗る車も変えた。「誘拐の心配もあり、犯罪に気をつけるよう家族に話した。個人の住所まで出すのはおかしい」

これに対し、「とんでもない暴挙だ」と憤るのは経済アナリストの森永卓郎さん(48)。巨万の富を得ながら番付に載らない人もおり、社会的チェックのためにも必要な制度だと考えている。「番付に載るほど稼いでいる人は一種の公人。閣僚の資産公開と同じでプライバシーは制限されるべきだ」と訴える。

廃止を惜しむ声もある。元美容外科院長で、医療関連サービス会社役員の山川雅之さん(41)は「新たなビジネスパートナーが見つかり、新しい事業を展開するときに有利にもなった。自分にとって励みにもなっていた」と残念がる。

作家部門で7年連続1位の西村京太郎さん(75)は「あってもなくても同じかな」とあまり気にかけない。「載ったら少しまけてくれるならいいけど、納める額は同じだから」と笑った。

ある国税庁職員は「脱税の告発もなくはないが、苦情の意見の方が多い。個人的には、悪質な滞納者は公表すべきだと思うが、長者番付の廃止はやむを得ないと思う」と話している。

(朝日 12/15)

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耐震偽装の全体像が垣間見えた

[姉歯証人喚問]

真相解明への端緒となり得る内容だったと言えるだろう。

衆院国土交通委員会で、耐震強度の偽装問題について初の証人喚問が行われ、姉歯秀次・元1級建築士らが証言した。

問題の張本人である姉歯元建築士が構造計算書を偽造したマンションやホテルは70棟以上に及ぶ。多くを施工した木村建設、マンションの建築主で売り主でもあるヒューザー、ホテル建設を主導した総合経営研究所など、関係者は多い。

姉歯元建築士は、国交委の二度の参考人質疑に欠席するなど、先月末以降、発言を拒んできたが、この日の証言からは、疑惑の全体像や背景も垣間見えた。

関係者はこれまで、姉歯元建築士や民間の建築確認機関の責任だ、と口をそろえてきた。しかし、偽装工作で巨利を得たのは姉歯元建築士ではなかろう。

虚偽の陳述は偽証罪に問われるなど、証人喚問での証言は重い。出席した各証人の証言内容も参考に、今後は警察当局による全容の徹底解明が必要だ。

姉歯元建築士の証言によると、木村建設の篠塚明・元東京支店長から鉄筋の量を減らすよう指示され、1998年ごろから偽造を始めた。

鉄筋をこれ以上減らすのは無理だと何度も説明したが、「予算上合わない」と拒絶された。元支店長には違法性の認識が「十分あったと思う」とも述べた。

続いて証言した篠塚元支店長は「法令順守の範囲内でのこと」とこれまでの主張を繰り返した。だが、双方の証言からみて、木村建設側の再三にわたる改ざん圧力が、偽造が繰り返される要因となったことは間違いないようだ。

姉歯元建築士によると、偽造に追い込まれた背景には、マンションにもホテルにも、極端に低い建設単価やコスト的に無理な計画があった、という。

建築主の当初計画からして安全性を無視したものだったのか。偽造は、そのしわ寄せの結果なのか。国土交通省や警察当局による、この点の解明も重要だ。

国交委はヒューザーの小島進社長には出頭を求めなかった。参考人質疑で証言してはいるが、それで責任の追及が終わったわけではない。

マンション住民らは、経済的、精神的に大きな被害を被っている。ヒューザーとの補償交渉も進んでいない。年の瀬を控えて、住宅ローンを抱えたまま、転居しようにもできないでいる。

木村建設の木村盛好社長は、私財をなげうってでも被害者に補償する、と答えたが、忠実に実行されるか見守る必要がある。ヒューザーも、売り主としての補償責任を早急に果たすべきだ。

(読売 12/15)

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効果的な被災地支援の難しさ

◆スマトラ沖地震の無償資金協力、支払い32億円
 
外務省は15日、インドネシア・スマトラ島沖地震を受けた日本の無償資金協力に関する中間報告を発表した。それによると、2国間協力で提供した246億円のうち、実際に使われた額は32億円にとどまっていることがわかった。

日本は、インドネシアに146億円、スリランカに80億円、モルディブに20億円を供与している。使途は、相手国との協議会で全額が決まっており、医療機器の整備、水道の復旧、孤児院の再建などの復興事業123億円分については契約も終わっている。

しかし、実際に物資の調達や事業が終了して支払われた額は、12日現在でインドネシア9億円、スリランカ21億円、モルディブ2億円だった。

外務省無償資金協力課では「行政機関の機能が崩壊して相手国の意志決定が遅れたり、前例のない大災害のため復興計画策定が困難だったりした面はあったが、特に遅れているとは認識していない」としている。

(読売 12/15)

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悪質な経済犯罪者に死刑を

国家や他人に多大な損害を与えた場合、例えそれが経済的なものに限られていたとしても死刑は妥当である。

近頃マスコミをにぎわしている耐震偽造建物の関係者などはまさにその対象とすべきである。当事者たちの証言など問題ではない。多くの人々に多大な損失を与えたという状況証拠だけで十分だ。

◆中国、汚職と横領で国有証券会社の元幹部に死刑判決

中国の北京市第1中級人民法院(2審制の1審)が汚職と横領で約1億元(約14億5000万円)の公金を流用したとして国有証券会社の元幹部に対し死刑判決を言い渡したことが、15日分かった。同法院は極刑の理由について、金額が大きいうえ使途の大部分を明らかにせず、国家に重大な損失をもたらした点などを挙げた。

中国では証券会社による顧客資金の流用などが相次ぎ、株式市場低迷の一因にもなっている。今回の判決は証券会社に対する一罰百戒の効果を狙ったとの見方もある。

死刑・全財産没収の判決を受けたのは中国長城信託北京証券交易営業部(当時)の元総経理、楊彦明被告(57)。中国の刑法では、10万元(約145万円)以上の汚職事件の場合、死刑に処したうえ、全財産を没収できると規定している。

(日経 12/15)

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金融資産1453兆円の使い道

家計の金融資産が多いことは日本の社会にとって悪いことではない。問題はごく少数の富裕層が多くの金融資産を占有しているということであり、日本の危機的な財政状況を鑑みれば、一定額(例えば1億円)以上の資産の保有を禁止し、超過分は国が没収するくらいの「財政革命」をやってもいいのではないか。国家の使命は少数の富裕層の贅沢をする権利を守ることではなく、多数の低所得者層や社会的弱者を救済することであるべきだ。

◆家計の金融資産、過去最高の1453兆円・9月末
 
日銀が15日発表した7―9月期の資金循環統計(速報)によると、9月末の家計の金融資産残高は前年同月末に比べ3.3%増の1453兆7006億円となり、2四半期連続で過去最高を更新した。

国債・財投債が40.4%増の24兆9942億円、投資信託が28.4%増の44兆6652億円と、いずれも過去最高を更新。投資信託の内訳では、対外証券投資の比率が41.1%と前年同月末の35.2%から上昇した。「米国やオーストラリアなどの公社債投資が目立つ」(調査統計局)という。株式・出資金は141兆8262億円と25.2%増。実際の取引額は減少したが、株価上昇を受けて評価額が増加した。

一方、現金・預金は773兆6084億円で、前年同月末に比べて0.6%減少した。譲渡性預金が増えたが、定期性預金と外貨預金が減少した。外貨預金は6.0%減の5兆3328億円だった。

企業部門では、負債残高(簿価・額面ベース)は前年同月末比0.4%減の815兆9629億円。ただ減少率は6月末(1.4%)より縮小。日銀調査統計局は「借り入れの返済圧力は小さくなっている」とみている。

〔NQN 12/15〕

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2005/12/14

教師の「心の病」過去最多

◆「心の病」で休職の公立校教員、過去最多に・昨年度
 
精神性疾患で昨年度に休職した全国の公立小中高校などの教員は3559人で、1979年の集計開始以来最多となったことが14日、文部科学省のまとめで分かった。生徒指導などでストレスを抱え「心の病」にかかる教員が増え続けており、同省は「教員の事務負担軽減や、互いに相談しやすい職場づくりなどの対策を進める必要がある」としている。

精神性疾患による休職者は前年度比365人増。病気休職者の総数は同291人増の6308人で、精神性疾患による休職者が全病気休職者に占める割合は56.4%と同3.3ポイント上昇した。

東京都教職員互助会が運営する三楽病院(東京・千代田)によると、同病院の精神神経科を受診した教員数も昨年は初めて400人を超えた。同科の中島一憲部長は教育委員会への報告文書などが増えて教員が多忙になっていることや、保護者の要求の中に一方的なものも増えていることなどが背景にあると指摘。教員のストレスについて「もはや学校だけでは対処できない。保護者の理解や教員の事務量を減らすなどの行政上の対応が不可欠」と話す。

(日経 12/14)

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たばこ増税 もっと大規模に!

1本1円なんてセコいことをいってないで、1本30円くらい課税すればいいではないか。そうすればニコチン中毒患者たちも本気で喫煙に取り組むようになる。税収の増える分は児童手当の増額に充てるべし。ガン患者だって減るのだから、社会保障支出も抑えられる。たばこ増税はおおいにやるべし。

◆たばこ増税、1本1円案が浮上・与党が調整
 
与党は14日、来年度税制改正でたばこ税を引き上げる方向で調整に入った。1本あたり約7.8円の税額を1円上げる案が浮上。来年度予算案で国債発行を30兆円に近づける小泉純一郎首相の方針を踏まえ、税収増が必要と判断した。15日にまとめる与党税制改正大綱に盛り込み、2006年度からの実施を目指す。

自民党税制調査会(柳沢伯夫会長)は14日午前の正副会長・顧問会議で対応を協議。出席した谷垣禎一財務相は「財政再建のためにたばこ税収の増加が必要だ」と要請。会合後、柳沢会長は記者団に「現実の動きとしては認めざるをえない」と語った。

(日経 12/14)

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2005/12/13

津波 沿岸部・低地のリスク

◆インド洋大津波:大型船、内陸へ3キロ漂流 日本も危険性
 
昨年12月のスマトラ沖大地震で大津波に襲われたインドネシア・アチェ州で、3000トン級の船が港から約3キロ離れた浸水の深さが3メートル程度の住宅地まで漂流したことが、東北大大学院災害制御研究センターの今村文彦教授らの調査で分かった。3メートルの浸水は日本でも想定されるが、大型船漂流の影響はあまり検討されてこなかった。今村教授は「早急な対策が必要だ」と警告している。

漂流したのは、海上で火力発電をする台船(2600トン、幅12メートル、長さ36メートル)で、係留されていた同州バンダアチェ市の港から流された。今村教授らの調査で、港周辺の津波の高さは約10メートル、住宅地周辺の浸水の深さは約2.8メートルと推定された。船体には住宅の柱や床の部材が残され、乗用車が下敷きになっていた。また、同市内では巨大な漂流物がぶつかった衝撃で建物が破壊されたとみられるケースも多数見つかった。

中央防災会議の専門調査会(座長、溝上恵・東京大名誉教授)によると、日本海溝や千島海溝付近で巨大地震が発生した場合、「津波の高さ3メートル以上、浸水の深さ2メートル以上」と想定される市町村は北海道・東北で計65ある。また東海地震の場合は、静岡県などでも同様の浸水の危険性があるという。

約30メートルの津波が襲った昭和三陸地震(1933年)など、過去に大津波被害があった当時は大型船は少なく、巨大漂流物の危険性はあまり検討されてこなかった。現在は、同規模の船などが沿岸に多数係留されており、今村教授は「浸水の深さが2.8メートル程度の地域まで巨大船が流されるとは、これまで想定されていなかった。国内でも同様の危険がある」と話す。

国内外の地震や防災対策関係者らが参加し、14日から東京都内で開く「2004年インド洋巨大地震・津波国際会議」(東京大地震研究所など主催)で発表し、漂流物被害軽減策を協議する。

(毎日 12/13)

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守銭奴の世界に美学はない

◆誤発注後に他証券が利益「美しくない」 与謝野金融相

与謝野経済財政・金融担当相は13日の閣議後の記者会見で、みずほ証券による大量の誤発注後にジェイコム株を取得した他の証券会社が大きな利益を得ることについて、「誤発注と認識しながら、他の証券会社がその間隙(かんげき)をぬって自己売買部門で株を取得するというのは美しい話ではない。行動の美学を持つべきだ」と批判した。

(朝日 12/13)

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不思議なゲノムの世界

◆“がらくた”遺伝子、胎盤の形成に欠かせなかった
 
哺乳(ほにゅう)類のゲノム(全遺伝情報)の中で、かつて“がらくた”と思われていた部分に、種の存続に欠かせない遺伝子があることを、科学技術振興機構と東京医科歯科大の研究チームが突き止めた。

母体と胎児をつなぐ胎盤が作られる際に必要な遺伝子で、12日付の米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に発表された。

哺乳類のゲノムの3分の1以上は、細胞内を動き回り突然変異などを起こす遺伝子(レトロトランスポゾン)が元になっている。その大部分はたんぱく質を作らず、ゲノム中のがらくたとみなされていた。

同チームは、こうした遺伝子の一つ「Peg10」を、多くの哺乳類が共通してもつことを発見。その機能を調べるため、Peg10を壊した受精卵を雌マウスの体内に入れて妊娠させたところ、子供は妊娠約10日目ですべて死んだ。

胎盤の形成に異常が起きていた。同大の石野史敏教授は「この遺伝子は、哺乳類の祖先のゲノムへウイルスなどの形で侵入した後、進化に伴って変化し、妊娠形態を発達させたのではないか」と推測している。

(読売 12/13)

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国境なき技師団

◆海外大災害を支援、「国境なき技師団」が発足
 
地震、津波など大災害に見舞われた途上国の復興を支援するNPO(非営利組織)「国境なき技師団」の設立総会が13日、東京都新宿区の早稲田大学大久保キャンパスで開かれた。

発起人は、土木学会、日本建築学会の会員有志ら約20人。これまでも被災地の現地調査や助言を積み重ねてきたが、昨年12月のスマトラ島沖地震をはじめ巨大災害が相次ぐなか、「被災者への直接的な支援を充実させたい」との思いが設立のきっかけになった。

理事長には、小長井一男・東京大教授が就任。<1>住宅、建物、橋などを診断し、復旧のために提言する<2>災害軽減化技術を普及させる<3>現地で防災教育を実践する――などが活動の柱。外務省や、国際協力機構(JICA)などとの連携にも取り組む。

(読売 12/13)

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新型ASIMO 自立性向上

SFの世界がまた一歩、現実に近づいてきた。

◆ホンダ、オフィスで役立つ新型「アシモ」公開
 
ホンダは13日、進化した2足歩行型ロボット「ASIMO(アシモ)」を発表した。「オフィスで人の役に立つロボット」を目指し、“オフィスワーカー”の機能を一層強化。人に合わせて受付や案内業務をこなすほか、「走る」能力も大幅に高めた。

新型アシモはセンサーで周囲環境を把握しつつ、人が携帯するIC通信カードと情報をやり取りし、案内業務を行う。例えば来客にICカードを渡せば、アシモが相手の名前や訪問先を瞬時に認識。コミュニケーションを交わしながら、予約した会議室まで案内する。相手が遅れれば、途中で立ち止まって待つ。

頭部カメラと手首の力覚センサーを駆使し、トレーを揺らさずに運んで最適の場所に置いたり、左右の腕の力を調整してワゴンを自在に押すこともできる。来客にお茶を運んだり、社内で書類を届けることも可能だ。走る能力も進化。両足が地面から浮いている状態でも、腰のひねりなどで姿勢を整え、走行速度は従来の2倍の時速6キロメートルに向上。直進だけでなく、体の重心を内側に傾け、走りながら旋回することが可能になった。

(日経 12/13)

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2005/12/12

卑劣 自己破産で責任逃れ

◆木村建設の子会社・平成設計が自己破産申し立て

ホテルやマンションの耐震偽装問題で、木村建設(熊本県八代市=破産手続き開始決定)の子会社・平成設計(東京)は12日、東京地裁に自己破産を申し立て、受理されたと発表した。代理人の弁護士によると、負債総額は約6億3800万円。債権者は55社・人。

平成設計は、耐震偽装が明らかになった物件の設計にも携わっていた。

(朝日 12/12)

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過失ではなく、明らかな故意

◆ヒューザー、耐震偽装発覚後に引き渡し・藤沢のマンション
 
耐震強度偽装問題で、ヒューザー(東京・千代田)が姉歯秀次元一級建築士による構造計算書の偽造を知った後に、元建築士が構造計算した神奈川県藤沢市の分譲マンションを購入者に引き渡していたことが12日、分かった。このマンションは耐震強度が本来必要な水準の15%で、震度5弱の地震で倒壊の恐れがあることが同市の調査で判明している。

マンションは神奈川県藤沢市の「グランドステージ藤沢」。売り主のヒューザーは10月28日以降、15世帯に引き渡した。

(日経 12/12)

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2005/12/11

大手 マンション数千棟 自主点検

大手だからこそできることだろうが、適正に検査が行われたら一体どれだけの欠陥マンションが出てくることか。

中小のデベロッパーが手掛けた物件の方が、よりずさんな設計・施工が多かろうというのも想像に難くない。

◆大手、99年以降のマンション数千棟自主点検へ 

耐震強度の偽装問題を受け、三井不動産など大手不動産各社は、民間検査機関が建築確認をした自社物件の分譲マンション全棟について、耐震強度が十分な設計だったかどうかの自主点検に入った。居住者らに不安が高まっており、住宅需要の冷え込みにもつながりかねないため、点検結果をもとに安全性を示す狙いだ。地方自治体が確認検査した物件を含め、99年以降に造られたマンションを自主点検する動きが業界全体に広がりそうだ。

三井のほか、大京、東急不動産、東京建物、藤和不動産などが、偽装問題が発覚した11月以降に点検を始めた。各社の対象は、建築確認検査が民間に認められた99年以降の分譲マンション。合わせて1500棟を超えており、他の大手も含めると、自主点検は今後、数千棟規模になる可能性がある。

各社とも、物件の構造計算書を見直し、柱の配置や鉄筋の数、壁の強さが十分かどうかなどを調べ、建築基準法の耐震強度を十分満たしているかを点検する。結果は順次、マンション管理組合を通じたり、個別の問い合わせに応じたりして居住者に知らせる。すべての点検が終わるのは来年以降の見通しだ。

三井は、民間機関が検査したマンションやビル、戸建て住宅など全物件を、社員や元請けの設計事務所が再点検する。大京と東急は99年以降に地方自治体が確認検査をした分も含めた全棟を対象に元請けの設計事務所に再点検を求めている。

東京建物は民間機関が確認検査した約110棟で、構造計算の専門家らによる第三者機関が再点検。藤和も構造計算に詳しい外部の専門家を入れて点検している。

住友は当面、販売中の分譲マンション約100棟の再点検を急ぎ、今後対象を拡大する。偽装問題で名前の挙がった民間最大手の検査機関、日本ERIが担当した物件は専門家による第三者機関を設け、構造計算書などを詳しく調べている。

各社は、姉歯秀次元建築士が関係した物件はなく、日本ERIの検査を受けた物件も含め、自社物件は耐震強度に問題がないとしているが、「居住者や新規購入者の不安を解消する必要がある」(三井不動産)として再点検に踏み切った。

(朝日 12/11)

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東証システムの欠陥が主原因

賠償請求されたら、東証の経営は持ちこたえられるのか?東証の資本金は115億円、2004年度の純利益は50億円。利害関係者が多いので誰かが支えるとは思うが、一般の事業会社なら倒産するケースだ。

◆みずほの誤発注、東証システムの不具合が主原因

みずほ証券が人材派遣会社ジェイコムの株を誤って大量に売り注文した問題で、東京証券取引所は11日、みずほ証券が注文をすぐに取り消せなかった原因が東証の売買システムの不具合にあった、と発表した。売買の大半は取り消し動作の後に成立しているため、300億円以上とみられる損失について、東証の責任が問われることになりそうだ。東証の鶴島琢夫社長は相次ぐシステム障害の責任をとり、辞任する意向を示唆した。

みずほは8日の誤発注直後に4回にわたって訂正処理をしたが、うまくいかず、約10分後に47万株を自分で買い戻した。だが、すでに14万株の売買が成立してしまっていた。みずほの最初の取り消し作業までに売買が成立した株式は3000株余りにすぎず、大半はその後に成立している。

決済事務を担う東証の子会社の日本証券クリアリング機構は12日にも、買い注文を出した投資家と、みずほ証券との関係について、株券の代わりに現金による決済を認める方針。みずほ証券は被った損害の大半を東証に請求する可能性もある。

東証は11月1日にもシステム障害で取引が全面停止する事態を引き起こしている。こうした事態を受け、鶴島琢夫社長は同日の記者会見で、「進退を含めて経営責任を考えたい」と述べ、辞任する考えを示唆した。

(朝日 12/11)

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道路特定財源一般化 地方の視点

地方の視点としては理解できる。しかし、政府は日本の国全体にとってどうすることがベストなのかを考えなければならない。国の財政が破綻しようとしているときに、道路整備の遅れ云々というのはナンセンスである。地方分権をさらに推し進め、地方交付税交付金を全廃することの方が重要だ。

◆これで地方は大丈夫か

使途が限定されている特定財源の見直しで、焦点の道路特定財源について政府、与党は暫定税率を維持したまま一般財源化する基本方針を決めた。

見直しは小泉純一郎首相の指示によって進められた。使途や規模の具体化は二〇〇七年度予算以降に先送りされたが、遅れている徳島県など地方の道路整備への影響が懸念される。

小泉首相が衆院選で圧勝した勢いもあるのだろう。反対論を「首相の意向」で押し切った自民党内の議論も乱暴で、説得力は十分とはいえない。これでは納税者も納得できないだろう。

一般財源化で財政再建を進めようとする狙いは分からないではない。だが、具体化を図るためには、地方への配慮や納税者への丁寧な説明が必要だ。

道路特定財源は一九五四年、自動車の所有者や運転者に、道路整備の費用を負担してもらう受益者負担の考え方に基づいて創設された。対象となるのはガソリンにかかる揮発油税や軽油引取税、自動車取得税、自動車重量税などである。

第一次石油危機後の七四年には税率を二倍前後とする暫定税率が導入された。財源の総額は約五兆八千億円に上る。

近年は公共事業の大幅削減で余るようになり、連続立体交差事業や電線地中化などにも回されている。旧本州四国連絡橋公団の債務返済にも充てられ、それが来年度で終わることから一般財源化の議論が急速に高まった。

「道路財源がふんだんにあるから、無駄な道路が造られる」との批判が、都市部を中心に聞こえてくる。確かに、そうした道路整備の存在も否定できない。だが、それによって「もう道路整備は十分だ」というのは論理の飛躍であろう。

都市部の人にも、もっと地方の実情に目を向けてもらいたい。

徳島県内には曲がりくねった道路、道幅が狭いため渋滞のひどい道路が少なくない。南海・東南海地震や台風被害に備える避難・輸送路、市町村合併後の住民の一体感を高める地域の道路などの整備も急ぐ必要がある。

県南への高速道路の延伸は、道路財源を使った新直轄方式として進められることが期待されている。後回しになっていた順番が、やっと来るかと思ったら「もう道路整備は十分。財源をほかのことに使おう」というのでは納得できない。

県議会も十月に地方の道路整備予算を求め、道路特定財源の確保を訴える意見書を可決している。政府にはこうした地方の声にも耳を傾けるよう求めたい。

目的税である道路財源を「目的は達した」として一般財源化するのは、筋が通っているとはいえない。受益者として納税を強いられているドライバーらに、どう理解を得るのか。自動車、運送業界の猛反対もうなずける。

財源が余るのであれば、暫定税率は元に戻すべきである。

国の財政状況が深刻なことは理解できる。小泉首相も来年度予算編成で国債発行三十兆円枠を設けるなど、財政再建には強い決意を示している。だからといって、なし崩し的に道路財源を回そうと考えるのは安易過ぎないか。

一般財源化の具体案作成は、来年六月に政府が行う歳出・歳入一体改革の議論の中で行われる。その前に抜本的な税制改革、地方の道路予算の確保をにらんだ慎重な検討が必要だ。

(徳島 12/11)

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右も左も真っ暗闇な社会

読売・編集手帳より。

今は亡い鶴田浩二さんの歌の文句ではないが、「右も左も真っ暗闇じゃござんせんか」とでも言いたくなる。そんな、油断も隙(すき)もない社会になってしまった

通学路殺人、耐震偽装と、卑劣な事件、嘆かわしい事件が続く。日本経団連の奥田碩会長が「日本全体が金目当てになりつつある」と会見で述べたそうだが、欲望を満たすため手段を選ばず、といった風潮である

どうすれば健全な社会になるか。このことについて警察庁交通局長の矢代隆義さんが最近、警察関係の雑誌に寄せている文章に共感を覚えた

かつて国民は自分たちの力で道路を整備し災害に対処するなど、様々な公共の取り組みを行ってきた。地域に貢献する多くの篤志家が存在した。「自助の努力」や「公への奉仕」の精神が生きていたという

このような精神はもはや消えたかに見えるのだが、矢代さんによると、現在も町会などの自治組織や消防団、商工会、PTA、各種のボランティア団体によって担われ、継承されている。官民挙げた治安回復への活動もそうで、「やがては関係者の努力が実を結ぶであろう」と書いている

ぜひそうであってほしいが、今度は京都府宇治市の学習塾で女児が講師の男に殺害される事件が起きた。「何て世の中になったのか」。鶴田さんでなくとも多くの人の思いだろう。

(読売 12/11)

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欠陥建築物 内部告発も必要

姉歯、木村建設、ヒューザーなどが関わる一連の欠陥建築物の問題は「氷山の一角」に過ぎない。目の前の危機に目をつぶってしまうような人は救いようがない(放っておくしかない)が、自分が住む住居の危険を知ろうとし、何らかの対処をしたいと考える人に対しては、各方面からのサポートを行っていくべきである。

◆構造計算偽造110番に相談170件・建築士らの内部告発も
 
耐震強度偽装問題で、弁護士や建築士らで構成する「欠陥住宅全国ネット」は10日、市民からの相談を面談や電話、電子メールで受け付ける「構造計算偽造・ずさん検査告発110番」を全国で開催した。

仙台、東京、名古屋、広島、福岡の弁護士事務所で行った集計だけでもこの日、約170件の相談や連絡を受け付け。

うち約10件は「施工者が手抜き工事をしている」「審査を行った民間検査機関のやり方が変だった」と、建築士らからずさんな実態を指摘する内部告発だったという。

福岡県弁護士会館(福岡市)では午前10時から、弁護士6人と建築士3人が応対。構造計算書や図面を手にしたマンションの管理組合代表らが、次々に訪れた。

築5年の分譲マンションで管理組合理事長を務める同県春日市の男性(50)は「現時点で明らかな欠陥はないが、不安はある。今後のために勉強したい」と話していた。

〔共同 12/11〕

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核廃絶 人類の自滅回避のために

◆ノーベル平和賞授賞式、IAEA事務局長が核廃絶呼びかけ
 
ノルウェーの首都オスロで10日、ノーベル平和賞授賞式典が開かれ、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長とIAEAを代表して理事会議長の天野之弥・在ウィーン国際機関政府代表部大使に記念メダルなどが贈呈された。エルバラダイ事務局長は授賞記念講演で「人類が自滅を避けようと思えば核兵器の存在は意味がない」と核廃絶に向けた取り組みを呼び掛けた。

エルバラダイ事務局長は「冷戦終結から15年がたつのに世界にはまだ2万7000発の核弾頭がある」と指摘した。核廃絶に向けて、(1)過激派に核関連物質が渡るのを防止する(2)核物質の平和的利用のための管理体制構築(3)核弾頭など核軍縮の推進――を訴えた。

(日経 12/11)

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2005/12/10

これぞ漁夫の利

◆“みずほ証券ショック” 儲けた!?野村・外資

この日は反発したが、再び誤発注が発生すれば、証券市場の信頼失墜を招きかねないが、混乱の中、しっかりと稼いだ金融機関がある。外資系金融機関や大手証券の自己売買部門がジェイコム株を“通常の取引”で取得していたことが分かった。

野村証券が八日に千株(発行済み株式の6・9%)取得を発表したのに続き、米投資銀行のモルガン・スタンレーは九日、四千五百二十二株(同31・1%)を八日に取得したとする報告書を関東財務局に提出した。この二社以外にも米大手銀行が数千株を取得したと市場関係者の間ではささやかれている。

ジェイコム株をめぐっては上場初日の八日、みずほ証券が六十一万株もの誤った売り注文を出したことから、これに便乗した大量の買い注文が殺到。取得価格は公表されていないが、その多くは八日の最安値水準で購入したとみられ、一株あたり十万円前後の含み益が出ているとみられる。

さらに、ジェイコム株を買った投資家に渡す株を買い戻さなければならないみずほ証券に、取得株を貸して稼ぐ可能性もある。各社の自己売買部門にとって、「いいボーナスになった」(担当者)との声が早くも聞こえてくる。

(フジサンケイ 12/10)

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男女雇用機会均等法:見直し

■見えにくい差別、どう解消?
 
男女雇用機会均等法が施行されて来年で20年。厚生労働省の審議会は同法の改正を含めた議論を進めており、報告の原案となる「たたき台」が示され、今月中にも結論が出される。焦点の一つが、外見や形式上は性に偏らない制度や慣行だが、結果的に一方の性に不利になってしまう「間接差別」の禁止だ。労使間で、間接差別に対する考え方に食い違いもあり、審議会の報告内容が注目されている。

■絵に描いた餅

「正社員になりたくても、今、多くの女性は契約、派遣など、短期の契約を繰り返して働く方法しかない。育児休業などは『絵に描いた餅』です」。財団法人・地球環境戦略研究機関(神奈川県)で働き、雇用の契約が更新されなかった宮崎朋子さん(37)は10月末、衆議院議員会館で開かれた集会「均等法改正に当事者の声を」で厚労省の北井久美子・雇用均等・児童家庭局長らに訴えた。

宮崎さんは、1年契約の職員として、02年6月、同研究機関に雇用された。当時の職場は管理部門を除くと、研究員や秘書の多くが宮崎さんと同様の契約雇用の女性で占められていた。

だが、04年の契約更新の際、宮崎さんは妊娠7カ月で、前年の更新時にはなかった筆記や面接の「試験」を課せられた。面接では「出張や残業ができるかどうか」などを聞かれ、結果は不合格。不採用は「事実上の妊娠による解雇だ」として、今年4月、横浜地裁に地位確認などを求め提訴した。同研究機関側は「(宮崎さんの)契約期間が切れるのに伴い、外部からも募集したところ応募が多数あったので、試験をした。その結果、不合格になったまでで解雇ではない。育児休業を取っている契約職員もいる」と説明する。

■増える派遣、契約社員

国連やILO(国際労働機関)などから「間接差別」にあたるとして是正勧告が出ているのが、「総合職」「一般職」と分けて採用する「コース別管理」。転勤がある代わり、幹部社員としての道が開かれている総合職と、転勤はないが、研修や仕事内容、昇格で限界のある一般職に分ける採用方法で、均等法施行の86年前後に広まった。

バブル経済が崩壊した90年代に入ると女性が多かった一般職採用を減らし、よりコストの低い派遣、契約社員の採用を増やす企業が増えた。結果として、育児や介護で転勤や残業をしにくい女性は、身分の不安定なパートや派遣、契約社員に集中する傾向が強まった。

総務省の労働力調査でも、働く女性のうち、パートなど短時間労働者の割合は、均等法施行前の85年は32・5%だったが、施行後は上昇し、03年は40%に達している。

審議会では法律で間接差別禁止をどう盛り込むか、意見が分かれている。経営者側の委員が「間接差別の解釈が広がると、経営への影響が大きい」と考えるためだ。

9日に示された報告の素案には間接差別として「総合職の採用・募集で全国転勤を条件にする」ことなどが盛り込まれた。だが、労働者側からは「具体的な事例(条件)が法律で定められると、他の問題が『間接差別ではない』と受け取られかねない」と懸念する意見が出された。

◇労使で解釈に違いも

男女雇用機会均等法では「採用」「配置」「昇進」「退職」などでの性差別を禁じたが、厚労省は指針で「雇用管理区分(コース別雇用管理)」を認めている。このため、総合職と一般職で差がつくのは「管理区分」が異なるためで、「総合職の男性」と「一般職の女性」の賃金格差などは「男女差別ではない」とされる。

コース別管理について厚労省が昨年度行った調査(対象180社)では、コースを入社前に決定する企業は85%、転勤の有無を要件にする企業が88%を占めている。

総合商社、兼松で働く小関道子さん(58)と木村敦子さん(47)ら6人は、コース別雇用管理の導入で、「実質的に賃金差別を受けた」として提訴に踏み切った。「転勤せず昇進する男性も多いのに」と疑問を投げかけるが、会社側は裁判で(賃金格差が生じる理由を)総合職は「基幹的業務」、一般職は「補助的業務」と業務内容が異なる点を強調し、「間接差別にはあたらない」と主張する。

2人は「一般職女性が基幹的業務を担う例は多い」とも話し、6人を支援する弁護士の中野麻美さんも「転勤や残業で労働者を分類する考えは、『男は仕事、女は家庭』という役割分担が前提になっている」と指摘する。

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■女性に対する「間接差別」■

【主な事例】

◇世帯主として住宅手当を請求すると、夫の源泉徴収票と住民票の提出を求められた。

◇空港カウンター、客室乗務員など女性の多い職場は、外部委託の傾向が強まり、派遣、契約社員が増えている。

◇「社会保険料の(会社側)負担ができない」として、年金に加入しなくても済むように勤務日を減らされた。

※労働組合「女性ユニオン東京」などの相談事例から

(毎日 12/10)

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危険な住居という認識が第一歩

まずは自分が住んでいる建物が危険かどうかを知ることである。設計偽装、手抜き工事、老朽化、地盤の問題など危険な条件はいくつもある。おのおのが費用を払ってでも調査することが先である。目の前にある問題を直視しなければ、解決への第一歩も踏み出せない。

◆耐震偽装でマンション住民から安全性めぐる相談急増
 
耐震強度偽装問題をきっかけに、マンションの構造計算書を再確認する住民や、自社物件の「安全性」を訴える業者が相次いでいる。問い合わせが急増した専門家らの団体は、相談員を大幅に増やして対応。「うちは大丈夫か」。偽装物件が増え続ける中、マンションの安全性をめぐる不安は、多くの住民の間に広がっている。

建物の構造設計を手がける建築構造士でつくる「日本建築構造技術者協会」(東京・千代田)には、住民やマンション開発業者などからの問い合わせが殺到。一連の問題の発覚から1週間は毎日200件の電話相談の対応に追われた。最近でも1日約120件の問い合わせがあるという。

(日経 12/10)

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2005/12/09

欠陥住宅全国ネット

◆耐震偽装で10日に「告発110番」
 
欠陥住宅問題に詳しい弁護士や建築士らによる「欠陥住宅被害全国連絡協議会」(欠陥住宅全国ネット)は10日に、建物の耐震強度偽装や検査確認機関のずさんな検査などの情報提供を電話や電子メールなどで求める「構造計算偽造・ずさん検査告発全国110番」を全国で実施する。

姉歯秀次元一級建築士の手掛けた物件以外にも偽装行為などが行われている可能性があるとみており、匿名での内部告発も受け付ける。情報を基に実態調査を進めるほか、国や自治体に制度改善などを申し入れる。

受付電話番号、時間などは地域で異なるが、全国共通メールアドレスはkekkan@abenolaw.jp。問い合わせ先は欠陥住宅関東ネット(電話03・3512・3443)。

(日経 12/9)

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地震対策 研究も大事

◆模型で1キロ以上の海岸線「再現」・南海地震の津波を実験
 
大阪大学と東洋建設のチームは9日、長さ1.3キロの海岸線に津波がどのように押し寄せるかを調べる模擬実験を公開した。海岸線と町並みの模型を使った模擬実験としては最大規模という。

実験は同建設鳴尾研究所(兵庫県西宮市)の幅19メートル、奥行き30メートルの水槽を使用。甲子園球場の南東に位置する鳴尾浜(同市)の町並み約1キロ四方の模型を100分の1の縮尺で作り、水槽に浮かべた。

水槽の片側から水を押し出して津波に見立てたうねりを発生させた。うねりの高さは4センチで、実際には高さ4メートルの津波に相当する。南海地震(マグニチュード8.4前後)で起きるとされる津波の2.5倍以上の高さ。

実験の結果、津波は防潮堤の模型で食い止められたが、防潮堤の海側に置いた模型自動車は簡単にさらわれた。昨年末のスマトラ島沖地震では、大津波が押し寄せて被害を拡大した。海に囲まれた日本列島の各地に設けた防潮堤の強度や浸水の恐れを検証するのに役立ちそうだ。

(日経 12/9)

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2005/12/07

「夫婦げんか」は傷の治りを悪くする 

夫婦げんかは傷の治りを悪くする、という研究結果を、米オハイオ州立大の精神医学、心理学者らが5日、発表した。心理的ストレスが人の免疫にどのように作用するかをみる研究。夫婦円満を勧めるだけでなく「手術時に患者のストレスを減らすことで術後の回復を速めることができる」とも指摘している。

22~77歳の42組の夫婦を対象に、2カ月の間隔を空けて1日ずつ実験した。夫婦それぞれの腕に水ぶくれをつくって表の皮をとり、この傷から採血できるようにした。

最初の訪問時には、直したい性格について互いに前向きに語ってもらった。2度目は、見解の違う事柄について30分間言い争ってもらった。夫婦げんかの激しさの度合いをみるため、様子はビデオに収めた。

その結果、けんかをしたときの傷の治りは、前向きな語らいの時より1日長く、激しいけんかの場合はさらに時間がかかったという。

また、血液のサンプル調査では、前向きの時よりけんかの時の方が、免疫細胞の間で情報伝達を担うたんぱく質の発生が少なく、それだけ治癒が遅れるとの結果が出た。

(朝日 12/7)

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2005/12/06

欠陥マンション 大手も危ない

危ないのは中堅・中小のデベロッパーだけかといったら、大手も決して信用できないという告発サイトがあるので紹介する。

◆東急不動産東急リバブル不買宣言

http://ameblo.jp/tokyufubai/entry-10006772948.html

問題のマンション群は、八王子市内に1988-92年にかけて、43の建設業者(うち39社は14の共同企業体を形成)が建設。46棟(計919戸)あり、建設費は計約200億円だった。(一部抜粋)

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内戦と貧困、そして地震

内戦と貧困、その上に地震。救われない多くの人々のことを考えるとやりきれない気持ちになる。

◆アフリカ東部でM6.8の地震 子供たち下敷き

キンシャサ――アフリカ東部を震源として5日午後2時20分ごろ、マグニチュード(M)6.8の地震があり、コンゴ民主共和国東部の町カレミでは、少なくとも2人が死亡し、子供らが下敷きになった。

米地質調査所(USGS)によると、震源地はタンガニーカ湖地下で、湖西岸のカレミから南東55キロ。震源の深さは10キロ。

カレミで人道支援にあたるジャンドンヌ・オワリ医師はAP通信に対し、自分の病院で少なくとも2人が死亡したと述べた。また「数十棟の家屋が崩壊し、子供たち数人が屋根の下敷きになった」と話している。

また、現地の国連報道官は、カレミで民家1棟と教会が崩壊し、子供が下敷きになって死亡したことが分かっていると話した。

コンゴ東部は内戦終結後も混乱と貧困が続いている。

地震は、タンガニーカ湖にした国境の東側、タンザニアのキゴマでも揺れた。震源から約500キロ北東のビクトリア湖岸や、タンザニア南部のザンビア、マラウィ国境付近、タンガニーカ湖北端にあるブルンジの首都ブジュンブラでも揺れが感じられた。

(CNN 12/6)

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参考人招致ではなく、逮捕・拘束を

相手は悪質な犯罪者なのだから、やらなければならないのは証言を求めることではなく、取り調べである。速やかに身柄を拘束すべきだ。

◆耐震偽造:総研所長の参考人招致決める 衆院国交委
 
衆院国土交通委員会は6日、耐震データ偽造問題で7日開く参考人質疑に、総合コンサルタント「総合経営研究所」(総研、東京都千代田区)の内河健所長(71)を招致することを決めた。姉歯秀次1級建築士(48)らの出席が決まっており、招致されるのは計5人になった。

関係者によると、総研は構造計算書の偽造が発覚した東京都内のマンションや愛知県のビジネスホテルなどで、設計を主導していたとされる。国土交通委は一連の疑惑解明に内河所長の招致が不可欠だと判断した。

委員らによると、姉歯建築士は先週末から連絡がつかない状態で、出席するか懸念されている。姉歯建築士は5日の千葉県の聴聞会を欠席している。

(毎日 12/6)

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道路族を打破し一般財源化を進めよ

◆道路財源を財政赤字圧縮に役立てよ
 
道路の建設に使い道を限った揮発油税などの道路特定財源を、何にでも使える一般財源にする方向で政府・与党が検討している。年内に基本方針をまとめ、来年夏に具体策を決める。小泉純一郎首相は今の高い暫定税率を下げずに道路財源を一般財源にしたい考えのようだ。財政が危機的な状況にある現実を踏まえ、私たちもこれを基本的に支持する。

道路財源は道路の建設費用を車の持ち主やドライバーに負担してもらう目的でつくられた。揮発油税、自動車重量税などで税収は国・地方計で年5兆7000億円にのぼる。道路建設の抑制で余裕が生まれたため旧本州四国連絡橋公団(現本州四国連絡高速道路)の債務返済など道路利用者に関係の深い支出に充ててきた。 だがこの返済も来年度で終わり、2007年度以降は5000億円程度余る。これが見直し論議の発端。一般財源化した上で一部を道路建設以外に使うという議論になっている。

これに対し、自動車業界などは道路財源のほとんどが法律の本則で定めた税率に対し1.18―2.52倍の高い暫定税率を30年以上も続けている点を指摘し「財源の全部を道路建設に使わないなら、暫定税率を下げるべきだ」と主張する。

その気持ちは分かるが、本来はドライバーが負担すべきなのに道路財源からは出ていない経費がたくさんある事実も知ってほしい。例えば交通事故でけがをした人の治療費の一部に税金を使っている。交通関係の警察官の給与や経費も多額だが、道路財源からは出ていない。また今後は地球温暖化対策のための二酸化炭素の排出量削減に費用がかかる。「汚染者負担原則」から言えば、ドライバーも負担するのが筋だろう。

さらに道路財源を補うため国債を発行してきており、その償還費用も本来はドライバーが持ってよい。道路財源をこれらの経費に回せば財政赤字の改善にかなり貢献するはずだ。加えて、税率の軽減は石油など化石燃料の需要抑制という国際的な要請から考えても問題だろう。

自民党内には、地方道の整備が遅れているとして地方の道路財源の確保を主張する向きもある。未整備の地域もあろうが、全体に昔に比べ格段に整備が進んだ事実を考えれば、今よりは減らせるはずだ。

一方、道路財源を暫定税率のまま一般財源化するとしても将来、財政収支が大幅に改善し、地球温暖化対策も予想外に進むような場合は当然ドライバーの負担を軽くしてよい。したがって税率を一定期間後に見直すような仕組みも必要だろう。

(日経 12/6)

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危険建築物の顕在化が第一歩

欠陥マンション、欠陥住宅など危険な建築物がどれであるのかを明らかにすることが先決である。震度5強で倒壊するところに住んでいる人は何万人ではすまないはずだ。リスクを認知することから対策は始まる。

◆耐震診断、全国に拡大へ 強度偽装対策で政府が方針

政府は5日、戸建て住宅やマンションについて、地方自治体が主体となって実施する耐震診断への補助事業を全国に拡大させる方針を固めた。6日にまとめる耐震強度偽装問題の対応策に盛り込む。住民相談窓口も各自治体に設置を求める。政府は強度偽装された分譲マンションの居住者への公的支援策を固めているが、耐震性への不安が拡大しており、解消に向けて幅広い対策を盛り込む。

耐震診断は自治体が実施主体で、住民の申請により診断士を派遣するなどして耐震性を調べる。費用の3分の1~2分の1は国が補助する。残りは自治体と住民の負担だが、住民負担がない自治体もある。

国交省は05年度予算で耐震診断補助事業に約20億円を計上しているが、申請は全国の3分の1程度の自治体にとどまる。耐震強度偽装問題を受け同省は全自治体に実施を求め、06年度で予算を約160億円に拡大する考えだ。

6日にまとめる対応策では、強度偽装された分譲マンションの居住者の公的支援策として、解体費用の全額補助や、建て替え費用のうちエレベーターなど共用部分の整備の3分の2の補助などを打ち出す。

(朝日 12/6)

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2005/12/05

金目当ての下賎な国民性から脱却せよ!

◆日本全体がバブル期の雰囲気

日本経団連の奥田碩会長は5日の記者会見で、株価が上昇していることに関連し、「日本全体がバブル期のような雰囲気を持ってきた。人が買うから俺も買うというムードになりつつある」との認識を示した。

また、奥田会長は、株価以外にも「日本全体が金目当てになりつつあると思う」と指摘。耐震強度の偽装問題を引き合いに出し、「ああいうことをしてまでも金もうけをしたいという倫理感に乏しい経営者が出てくるのは問題だ」と述べ、「前回のバブルの轍(てつ)を踏まないように、国民全体が行動しなければならない」と警告した。

(読売 12/5)

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2005/12/04

生活程度「中の下」3割、減る「中の中」

電通総研の価値観調査

電通総研が5年に1度実施している「世界価値観調査」で、日本人の3割近くが、自分の生活程度は「中の下」と考えていることが分かった。最大多数の「中の中」は調査ごと減り続ける一方、「下」「中の上」「上」はいずれも5年前より増加した。日本人の生活意識の二極化傾向が進んでいるようだ。

近く公表される調査結果によると、「中の中」と答えた人は全体の44.0%で、前回00年調査より0.3ポイント、90年調査と比べると12.3ポイント減った。代わりに「中の下」は00年と比べて3.8ポイント増えて28.5%に、「下」も1.9ポイント増えて8.6%になった。

ただ、「自分は幸せ」と考えている人は全体の87.2%を占め、前回より0.7ポイント増えている。「生活に満足」という人も11.6ポイント増で過去最高の80.9%になった。同総研は「競争社会が厳しくなる一方で、さまざまな価値観をもって生活を楽しもうという傾向が進んでいる」と分析している。

(朝日 12/4)

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マンションを選ぶというリスク

戸建住宅ならよほどの欠陥住宅でなければ震度5強程度で倒壊する恐れはない。例え倒壊したとしても土地はあるのだから、建て替えは可能である。しかし、マンションの場合、建て替えは住民すべての合意と資金手当てが条件になる上、自由に使える土地もないに等しい。マンションは不動産(所有物)ではなく、有期の居住権と考えた方がいい。

◆偽装マンション住民の悲哀 のしかかるローン、引越し

分譲マンション「グランドステージ住吉」(東京都江東区)の中層階に住む会社員(38)の一家が4日、まだ真新しい部屋から引っ越す。

耐震強度が偽装され、強い地震で倒壊する恐れがある。約100平方メートルの3LDK。夫婦で何十件と物件を見て回り、慎重に、吟味して買ったつもりだった。

専業主婦の妻(34)と小学2年の長女、幼稚園の次女の4人暮らし。転勤族で、千葉、埼玉、大阪などで賃貸暮らしを長く続けてきた。

そろそろ異動も落ち着きそうだからと、妻が育った江東区で物件を探した。長女はすでに転居を7回経験していた。「最後のお引っ越しだよ」と話し、春に入居した。

ヒューザーという名は部屋を探し歩く中で初めて聞いた。準工業地域なので土地が安い。キッズルームなど共用施設は造らない。その代わり広くて安い――。営業マンは説明した。

67戸の新築マンションで、トイレのオプション代などを含めて約4200万円の部屋を選んだ。35年ローンで約4000万円の借金。今の返済額は月約10万円、ボーナス時は30万円だが、いずれ増えていく。

思えば施工の粗さは目立った。扉に傷がある。壁に接着剤の跡が残り、壁紙はよれていた。水が漏れたという話も他の入居者から聞いた。

「でも、まさか構造そのものが不良品とは思いませんでした」。気になる点を指摘した際、ヒューザーや施工した木村建設の対応は悪くなかったからだ。

入居から半年。こだわって買ったガラス製のダイニングテーブルが届いた日の翌日に、偽装問題が明るみに出た。

妻は怖いのでなるべく家にいないようにしている。夜は家族全員で近くのビジネスホテルへ。2室とって泊まり、マンションに戻るのは朝と夜の食事の時だけだ。

新たな転居先はインターネットで賃貸物件を探し、すぐ契約した。77平方メートルの3LDKで自己負担は7万円。勤務先が特例として社宅扱いで借り上げてくれた。

耐震強度偽装問題は連日報道され、自宅のベランダがテレビに映る。娘たちは事情を知らずに「うちだ、うちだ」と喜んだ。だが、やっと住み慣れたマンションから転居しなければならないと聞き、長女は「ママ、また引っ越し?」と悲しそうな顔をした。「親を困らせてはいけないと思うらしく、あまりだだはこねません。それがいじらしくて」と妻は言う。まだ2年生なのに、今度が3度目の転校になる。

11月23日夜、マンションの住民説明会。次々出る要望にヒューザーの小嶋進社長は「わかりました」と二つ返事で答えた。3日後、「すべての部屋を購入価格の106%の価格で買い取る」という内容の文書が来た。このうち6%分は引っ越し料や諸費用、迷惑料などとなっていた。だが、その2日後には「引っ越し代、(仮住まいの)家賃は負担しない」という内容の紙が郵便受けに入っていた。

「何言ってんだよお!」。11月29日、国会の参考人招致で小嶋社長が怒声を上げるのを夫は他の住民たちとテレビで見た。「信用できない」。怒りがこみ上げた。

背負ったローン、倒壊の恐れがあるマンション、家族の生活……。これからどうなるのか。

ヒューザーが買い戻すか建て替えるのが筋だと初めは思った。今は、同社にもはやそんな力はないだろうと感じている。

(読売 12/4)

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異種間感染 アウトブレイクの恐怖

◆エボラ出血熱ウイルスの拡散、オオコウモリが“犯人”
 
アフリカ中部で多発し、致死率が90%にも達するエボラ出血熱は、オオコウモリが病原ウイルスを保有し、広めている可能性が高いことをガボンやフランスなどの国際研究チームが突き止めた。

これまで、病原ウイルスの“運び屋”である野生動物が不明で、予防策が取れなかった。成果は英科学誌ネイチャー最新号に発表された。

研究チームは、コンゴ共和国とガボンでエボラ出血熱が流行した2001年から03年に、コウモリや鳥などの野生動物計1030匹を捕獲し、感染の有無を調べた。そのうちオオコウモリ3種に病原体のエボラウイルスに感染したことを示す抗体が見つかった。オオコウモリは発症しなかった。

オオコウモリ3種の分布域は、エボラ出血熱の発生地域とも重なる。研究チームは「オオコウモリは現地で食用にされている。流行防止には、オオコウモリに近づいたり、食べたりしないことが重要」としている。

(読売 12/4)

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国はきちんと機能する仕組みを 

◆国が48検査機関を格付け、問題審査は全棟検査実施へ
 
政府は3日、マンションなどの耐震強度偽装問題に関連し、年内に実施する民間の指定確認検査機関の立ち入り調査の結果を踏まえ、国指定の48検査機関の評価をランク付けしたうえ、問題のあるランクの検査機関が審査した全国のマンションなどについては、耐震性の全棟検査を国の責任で実施する方向で検討に入った。

また、不適切な審査が判明した検査機関に対しては、速やかに指定を取り消す行政処分を行うなど、厳しい対応を取る方針だ。

政府は従来、一般的な欠陥マンションは業者と居住者間の補償問題として、国が個別のマンションの検査に乗り出すことには慎重だった。しかし、今回、民間の指定確認検査機関「イーホームズ」(東京都新宿区)がマンションなど28棟の偽装を見落としていたことが発覚するなど、民間検査機関の審査事務が十分に機能していない実態が浮き彫りになった。

このため、国民の不安の広がりを抑えるためには、耐震性検査の費用の全部または一部を負担してでも、マンションなどの安全性を政府が確認する必要があると判断した。問題のある検査機関に対する徹底した調査や厳しい行政処分により、民間による検査制度への信頼性を取り戻す狙いもある。

政府は3日、マンションなどの耐震強度偽装問題に関連し、年内に実施する民間の指定確認検査機関の立ち入り調査の結果を踏まえ、国指定の48検査機関の評価をランク付けしたうえ、問題のあるランクの検査機関が審査した全国のマンションなどについては、耐震性の全棟検査を国の責任で実施する方向で検討に入った。

また、不適切な審査が判明した検査機関に対しては、速やかに指定を取り消す行政処分を行うなど、厳しい対応を取る方針だ。

(読売 12/4)

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2005/12/03

大地震が起これば状況は一変

大地震が起これば大都市圏ほど深刻な被害を受ける。生き延びられるのは地方-農業の占める割合の高い地域-に住む人たちである。東京・横浜、名古屋、大阪などは災害リスクが極めて高く、災害に脆い地域だということを忘れてはならない。経産省予測は机上の空論である。

◆2030年の経済規模、9割の都市圏で縮小 経産省予測

経済産業省は2日、全国269都市圏について、2030年時点の経済規模予測を発表した。東京、大阪、名古屋など三大都市圏では、域内総生産額(GRP)が00年比で1割前後伸びるものの、政令指定都市圏でも札幌と北九州は減少、全体では9割近い都市圏で減るとの予測だ。少子高齢化で人口が減って生産・消費活動が低下し、地域経済を直撃する様子が浮き彫りになった。

経産省の「地域経済研究会」がまとめた。全国を通勤圏などから269都市圏(都市名は00年の国勢調査時点)に分類し、技術革新などで生産性向上が90年代と同じペースで進むと仮定、GRPを算出した。人口変動は、自然・社会増減率などを勘案して推計した。

30年時点のGRPは、「東京都市圏」(さいたま、千葉、横浜、川崎の各指定市をはじめ首都圏の周辺市を含む)が、00年比10.7%増の176兆7000億円と算出されたのをはじめ、7政令指定都市圏で4~10%伸びた。しかし、人口10万人以上の都市圏(県庁所在地を除く)が平均6.4%減、同10万人未満の中小都市圏が平均15.1%減と軒並み減少。全体の87%にあたる計234都市圏で、GRPが減るとの予測になった。

地域別では、名古屋市周辺の豊橋市(00年比8.6%増)や刈谷市(同5.1%増)など国際競争力のある製造業拠点を持つ都市圏が好調。比較的人口減が少ない沖縄県も那覇市(17.9%増)、石垣市(11.9%増)などが高い伸びだ。

一方、GRPが減少するのは、大都市圏では札幌市(5.2%減)と北九州市(6.4%減)。41.4%減の北海道深川市や、3割台の減少幅の大分県津久見市、広島県因島市、三重県尾鷲市、石川県輪島市、高知県中村市など、人口減が顕著な地方都市圏はGRPも大きく減る見通しとなった。

研究会は、人口減の影響を、小売業など生活密着型産業が厳しい状況に置かれる▽住宅や学校などが遊休化し、維持コストが地方財政を圧迫する▽住民の居住密度が低下して地域社会のつながりが希薄化する――などと分析。今後、圏内の自治体間で公共施設を共有にするなどの方法で無駄を省く▽競争力のある産業を圏内で育成する――といった対策が必要と指摘した。

(朝日 12/03)

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2005/12/02

腐敗は大阪の文化なのか? 

割り増し退職金を受け取って「復職」するのは明らかに詐欺じゃないのか?許していいのかこんなこと。

◆大阪の互助会、駆け込み退職518人に…“復職”も
 
大阪市を除く大阪府内42市町村の職員らでつくる府市町村職員互助会(約5万7000人)が11月末で「ヤミ退職金」とされる退会給付金などを廃止したのに伴い、各市町村で相次いだ“駆け込み退職”者が最終的に518人にのぼったことが、2日分かった。

各市町村によると、11月中に退職したのは吹田市の87人を最高に豊中市61人、堺市52人、東大阪市38人、八尾市27人、大東市22人などで、大半が55歳以上。幹部職員の退職も多く、門真市と高石市、岬町ではそれぞれ筆頭部長ら一般職トップが辞めた。

このうち60人以上が、1日付で臨時職員などとして再雇用され“復職”しており、その多くが退職前とほぼ同じ仕事をしていることも判明した。自治体側は「人手不足で業務に支障が出かねないため」などと説明している。

同互助会は退職者に公費負担分を含め最高約800万円を支給していたが、11月4日の理事会で同月末の廃止を決定。12月以降に辞めた場合に受給できるのは、定年直前の職員であっても、掛け金の自己負担分の約200万円だけとなり、“駆け込み退職”が相次いでいた。

職員が「ヤミ退職金」を手にして、そのまま働き続けている形となり、府民から「公費のもらい得」との批判が高まるのは必至だ。

(読売 12/2)

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ニート 甘えの構造を断ち切れ

居住する施設を確保し、1日3食の食事を提供するならば、強制的にでも収容し、労働させることが必要ではないか。自立させられない親の元で若者に「働かない自由」を満喫させてはならない。額に汗して働かなければ米の飯は食べられないという環境に放り込むべきである。そういう意味では1年間の自衛隊への入隊体験というのも有効かもしれない。

◆小池環境相、森林整備にニート活用を
 
小池百合子環境相は2日の閣議後会見で、学校に行かず職探しもしないニートと呼ばれる若者を森林整備に活用することなどを盛り込んだ「自然資本100年の国づくり案」を小泉純一郎首相に示したことを明らかにした。森林は二酸化炭素(CO2)の吸収源だが、全森林の約21%に当たる520万ヘクタールが手入れ不足になっている。一方、ニートは現在84万人いるとされる。小池環境相は会見でニートを活用することで「国づくりと人づくりを同時に行うことができる」と意義を強調した。

(日経 12/2)

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耐震強度偽装 必要なのは解決策

姉歯建築士が関与したものだけで208棟が判明した。手掛けた数の実に6~7割である。手抜きや手抜かりなど問題のある建物は他に何十倍もあるはずだ。社会にとって必要なのは砂上の楼閣に住む人々にリスクをきちんと周知し、解決策を提供することである。倒壊による圧死や生き埋めになってからでは遅すぎる。

◆国交相「強度偽装、居住者への支援スキーム提示急ぐ」
 
北側一雄国土交通相は2日の閣議後の記者会見でマンションなどの耐震強度偽装問題に絡み、居住者の移転や仮住まいの家賃、解体にかかる負担など「全体としての支援スキームを提示したい」と述べた。財源については、「2005年度予算を活用して、不足があるなら補正予算も検討しなければならない」と話した。

国交相は「法改正には時間がかかる。現行制度をフル活用してスキームをつくるべく汗をかいている」と語った。財務省や総務省と支援策を詰めており、国交相が検討状況を今夕に安倍晋三官房長官に報告する。国交相は「特に急いでいるのは分譲マンションの居住者に対する支援」と述べ、「建て替えをどうするかも含め全体像を示していかないと、居住者の安全確保ができない」と強調した。

国交相は同日午後、倒壊の危険性があるマンションの居住者代表と面会した。「支援策の全貌(ぜんぼう)を示すことはできないかもしれないが、行政として取り組んでいることの状況を報告する」と述べた。

(日経 12/2)

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2005/12/01

医療分野も情報公開が必要

◆医師名公開:厚生労働省がHPで 資格、処分も確認可能へ
 
厚生労働省は1日、全国の医師と歯科医師について、同省のホームページ(HP)上で実名と性別、医籍登録年月日を公開する方針を決めた。行政処分を受けている場合は処分内容も公開する。現状では一般市民が、ある人物の医師資格の有無を確認するのは事実上、不可能だが、インターネットで簡単に分かるようになる。同省は4月の行政機関個人情報保護法の全面施行後、医師国家試験の合格者氏名を非公表としたが、医師の情報は「公共性が高い」と判断した。07年4月からの公開を目指す。

厚労省によると現在、医師は約27万人で歯科医師は約9万人。HPに資格検索コーナーを設け、名前を打ち込めば、該当者のデータが出るようにする。公開する行政処分は「医業停止」と07年4月に新設予定の「戒告」。ただし、公開は処分期間や再教育が終了するまでとする。「免許取り消し」処分を受けた医師には資格がなくなるため、名前が削除される。

現在、医師資格の有無を確認しようとした場合、厚労省は対象者の氏名と生年月日、医籍登録番号を示さないと回答していない。だが、この登録番号は基本的には医師本人しか分からない情報だった。このため、医師資格については国家試験の合格発表の報道しかデータがなかった。ところが合格者氏名を非公表としたため、「命にかかわる仕事で公共性が高く公開すべきだ」との批判が上がっていた。

厚労省は8月、日本医師会と日本歯科医師会の代表や病院関係者、大学教授らで構成する検討会を設置。氏名や処分内容などは個人情報で保護の対象だが、公開と非公開で国民にとってどちらが利益があるかを慎重に話し合ってきた。

その結果、1日の会議で、資格を確認できれば無資格者による医療を避けることができ、国民の生命、健康の保護につながるなどとして、医師と歯科医師の名前などは公開する必要性が大きいと結論付けた。ただ処分内容については処分や再教育が終了後はプライバシー保護が優先するとした。

これとは別に、厚労省は行政処分の対象者を調査する際、理由もなく拒否した場合などは、罰則を設けることも決めた。

(毎日 12/01)

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食糧自給率は生存可能なキャパシティ

食糧自給率が低いということは、本来はそこで生きられる人が少ないということである。食料輸入または物流が滞れば食糧危機は現実のものとなる。

◆都道府県別食料自給率、台風影響などで27県で低下

農水省がまとめた04年度の都道府県別の食料自給率(カロリーベース)は、全国平均で前年度から横ばいの40%だった。27県で前年度を下回った。台風被害が大きかった九州や中国・四国地方で低下が目立つ。一方、カロリーベースで全国の2割を供給する北海道の自給率が前年度より9ポイント高い201%に上がった。

上昇組は7道県で、青森が前年度の84%から117%に、岩手も86%から106%に大幅アップした。一方、九州と中国・四国では、63%で横ばいの島根を除く全県で低下した。台風の上陸が相次ぎ、コメの不作で自給率が下がった。

政府は今年3月に改訂した食料・農業・農村基本計画で、15年度までに全国平均の食料自給率を45%に引き上げる目標を定めた。同計画では自給率上昇のため、地方自治体レベルでも自給率目標を設けるよう求めているが、既に目標があるのは岐阜、広島など8県にとどまっている。

(朝日 12/01)

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所得税 最高税率を引き上げよ!

10億、100億の収入がある人もいるのに最高税率が40%では低すぎる。所得が1億を超えるような超高額所得者には50~80%の税率を適用すべきである。そうすれば低所得者層へのセーフティネットをもっと充実させることができる。社会のあるべき姿とは不幸・不遇な人間をできるだけ少なくすることであり、税制はそのためにあるべきである。

◆所得税率6段階軸に・自民税調、5-40%で調整
 
自民党税制調査会(柳沢伯夫会長)は1日午前、正副会長・顧問会議を開き2006年度税制改正を巡る個別税目の検討に入った。国と地方の税財政改革(三位一体改革)で国から地方に3兆円の税源を移譲するため、国の所得税を減らし地方の個人住民税を増やす。個人住民税を10%に一本化するとともに、所得税の累進税率を四段階から6段階に変更する案を軸に調整する。

所得税などの税率を見直すのは三位一体改革に伴って個人の税負担が極力変わらないようにするため。自民税調内もこの仕組みの適用に傾いている。

所得税の最高税率は現行の37%から40%に引き上げる一方、最低税率を10%から5%に下げる方向だ。累進税率の組み替えは「10、20、30、37%」から「5、10、20、23、33、40%」に移行する案が有力だ。

個人住民税は現在の3段階(5、10、13%)の税率を10%に一本化する。低所得者への税額控除制度を設けて負担が増えないよう配慮する方向で検討する。

(日経 12/01)

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核汚染/核テロの恐怖

◆米研究所で核兵器50個分のプルトニウム行方不明
 
米シンクタンク、エネルギー環境調査研究所は11月30日、米核開発を主導してきたロスアラモス国立研究所で少なくとも300キロの兵器級プルトニウムが行方不明になっている可能性があるとした報告書を発表した。プルトニウム6キロ前後で核兵器製造が可能で、50個分にも相当する量。

報告書はずさんな管理が原因で正確な記録を残さないまま処分場に廃棄された可能性を挙げる一方で、一部が盗難に遭ったシナリオも否定できないと指摘。同研究所に真相を徹底究明するよう求めている。

(日経 12/01)

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パキスタン被災地で肺炎の発症増える 幼い子供に多く

パキスタン・ムファバザラード――パキスタン保健当局によると、10月8日に起きたパキスタン北部地震の被災地で、肺炎がまん延を始めている。ほとんどが幼い子供で、数百人単位で発症の報告が増えているという。

被災したパキスタン側カシミール地区の保健担当サルダル・アフメド氏によると、冬場のカシミール地方で肺炎患者は珍しくないが、今年は家を失った被災者の多くが防寒対策の不十分な仮設避難所で生活しており、栄養状態も悪いことなどから、発症者が増えている。特に小さな子供の患者が激増しているという。

一方で、ユニセフ(国連児童基金)やパキスタン保健省は、風邪の影響ですでに被災者数人が死亡したとの情報を否定した。

ユニセフの現地担当タムール・ムエヌディン氏は「風邪による死者はまだ確認されていない。冬の寒さは始まったばかりで、その影響を云々しはじめるにはやや時期尚早だ」と話している。

(CNN 11/30)

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HIV感染などが最大の脅威

健康に関する欧州世論調査

ロンドン(CNN) 世界の健康衛生に現在、最も脅威を与えているのはエイズウイルス(HIV)感染やエイズである、と英国、フランスやドイツ各国民の過半数が考えていることが最新世論調査で29日分かった。回答の比率は約56%で、心臓関連疾病の35%、鳥インフルエンザの7%などが続いた。

調査は、CNNと米タイム誌の依頼を受け、TNS社が今年11月18日から同23日までの間、3カ国でそれぞれ成人1000人を対象に実施した。

エイズ克服の闘いで、最も支障になっている問題について、50%が教育の不在と指摘。25%は世界の政治的指導者の力量不足と答えていた。

エイズ治療に有効なワクチンの展望については、三分のニが今後10年以内に開発可能と回答、5人に1人が今後50年内に実現と考えていた。8%は開発出来ないと悲観的な見方を示した。

(CNN 11/30)

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国債 資産家に積極的に販売を

いっそ一定額(ex.1億円)以上の資産を持つ資産家は、その半分以上を国債で保有しなければならない、という法律を作ったらどうだろうか。資産家はお国のために国債投資をすべき。

◆小雪さん、本木さんが新型個人向け国債をPR

http://www.asahi.com/business/update/1130/150.html

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5000カ所に天井崩落の恐れ

国土交通省は30日、地震の際に天井崩落の危険のある体育館やホール、展示場が、全国で4996カ所にのぼると発表した。建築基準法は、つり天井を持つ大型の建物には、補強金具などの天井落下防止策を義務づけているが、未対策施設のうち改修が決まっているのは598カ所にとどまり、国交省は都道府県を通じて改善を求める。8月の宮城県沖地震の際に仙台市の屋内プールのつり天井が崩落し、35人が負傷した事故を受け、調査していた。

地震直後、都道府県に通知を出し、つり天井のある広さ500平方メートル以上の体育館、屋内プール、劇場など、公共と民間の施設2万5203カ所を調べるよう求めた。

調査中の自治体も一部あるが、危険な建物が多かった都道府県は、愛知482、千葉345、東京320、岡山316、山口243、大阪237など。

建築基準法に基づく国交省の技術指針は、天井落下防止策として、揺れを抑える補強金具「振れ止め」の設置や、壁と天井のすき間確保などを義務づけている。

(朝日 11/30)

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耐震偽装 ウミを出させることが必要

◆[耐震強度偽装]「根深い背景も見えた参考人質疑」

とってつけたように謝罪するだけで、責任のなすり合いに終始した。しかし、問題の根深い背景も垣間見えた。

耐震強度が偽装されていた問題で、衆院国土交通委員会で参考人質疑が行われ、強度不足のマンションやホテルを施工した「木村建設」、建築主の「ヒューザー」、偽造を見抜けなかった民間の建築確認機関「イーホームズ」らの責任者が出席した。

渦中にある姉歯秀次・1級建築士は、国交省が行った事前の聴聞で、木村建設など3社の実名を挙げ、「鉄筋量を減らせ」などと指示されたため、偽造を始めたと答えている。

こうした事実はあったのか。真相を解明する上で、この日の質疑が注目されたが、姉歯建築士は「精神的に答える状況にない」として欠席した。

出席した3社の代表も「鉄筋の量を減らせと言ったかもしれないが、法令の範囲内でのこと」「建築確認の許可通りに着工しただけで、違法性はない」などと正当さを主張するだけだった。イーホームズも「適法に業務を行っている」として、非は認めなかった。

予想された展開とはいえ、被害にあったマンション住民らには、むなしく聞こえただけだったのではないか。

しかし、問題の根深さをうかがわせる疑惑もチラついた。すでに1年前に姉歯建築士の偽造が確認されたケースがあったのに、隠ぺいされた、という。木村建設の東京支店長は姉歯建築士に架空請求書を発行させ、資金を工面していた。両者の密着ぶりを示すものだ。

国交省は近く姉歯建築士らを刑事告発する方針だ。時間がたてば証拠隠滅される恐れもある。姉歯建築士と取引のあった関係者に自殺者が出たこともある。真相究明のため、捜査当局は速やかに強制捜査に乗り出すべきだ。

参考人質疑では、イーホームズが10月28日、国交省に偽造の詳細を知らせていたことも明らかになった。国交省が公表したのは、それから20日もたった11月17日のことだ。建築確認制度の要はどこにあるか。国交省は、その認識や緊張感を欠いていたと見られても仕方がない。

阪神大震災で建物の倒壊が相次いだこともあって、確認事務が民間にも開放された。民間の検査員には自治体からの天下りも多い。国交省には、指導や監督の権限まで放棄したかのような錯覚と甘さもあったのではないか。

偽造問題が、さらに広がるかどうかは不明だが、徹底的にウミを出すことが大切だ。問題を小さく収めて落着させようとしては、国民の不安は消えない。

(読売 11/30)

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不良民間確認検査機関は公開を

◆耐震偽造:18検査機関で形式的な不備 国交省
 
姉歯建築設計事務所(千葉県市川市)の耐震データ偽造問題で、国土交通省は28日、国指定の48民間確認検査機関に対して行った緊急自主点検結果を発表した。18機関が書類の不備などを申告したが、審査の正当性を主張しており、法令上の問題点は見つからなかった。だが、同省は自主点検では調査が不十分だとして、100人態勢の専門チームで、年内に全機関に対し立ち入り検査を行う方針。都道府県指定の57検査機関についても、自治体が立ち入る。

自主点検では、構造計算を省略したり、計算プログラムの正しさを証明する書類が付いているかどうかなど9項目の点検を求めた。この結果、18機関が添付書類の一部を確認していないと回答。これらの書類は、審査を簡略化するためのものだが、各機関は「審査は簡略化しておらず、計算書はすべてチェックしている」と回答した。

だが、偽造計算書を見逃した「イーホームズ」や「東日本住宅評価センター」も18機関に含まれるなど、自主点検では審査方法の問題点は浮き彫りにはならなかった。

このため同省は、各機関への立ち入り検査で、審査業務を確かめる必要があると判断。本省だけでなく、全国の建築関係技官を動員する。また、都道府県指定検査機関のうち構造計算を行っている57機関についても自治体が検査し、自治体の審査体制についても報告を求める。

同省は、立ち入り検査の結果をもとに、建築基準法の罰則の強化や検査のあり方などを検討する。

(毎日 11/28)

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急速な高齢化に伴う不可避な問題

◆高齢者の見守り継続を提言・阪神大震災10年の課題で有識者委
 
阪神大震災発生から10年を過ぎても被災地に残る課題の解決に向けた協議をする兵庫県の「復興フォローアップ委員会」は28日、被災高齢者の孤独死や孤立化を防ぐため見守り事業の充実などを求める中間報告を井戸敏三知事に提出した。

報告は、災害復興公営住宅の居住者のうち独居高齢者の割合は約38%(2004年)で、「一般住宅の約14%(同)に比べ非常に高い」とのデータを示し、復興住宅の高齢化進行を指摘。独居高齢者を定期的に訪問する事業や高齢者の社会参加を促す施策の必要性を強調し、高齢世帯生活援助員(SCS)制度の継続や新たな支援拠点の設置など今後の支援の拡充を訴えた。

兵庫県の震災復興計画は04年度末で終了したが、県は05年度も「見守り事業」などを重点的な施策として実施。11人の有識者で構成する委員会が今後必要となる事業内容を検証した。県は中間報告を踏まえ、06年度予算に反映させる。

〔共同 11/28〕

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2005/11/28

公営住宅は低所得者層の支援に特化を!

◆公営住宅の家賃、収入超過世帯は民間並みに引き上げ
 
国土交通省は28日、公営住宅の入居世帯で月収が入居条件の20万円を超える収入超過世帯の家賃を、民間並みの家賃に引き上げることを決めた。収入超過世帯は20万戸と、公営住宅約219万戸の1割弱を占める。現行制度では月収32万2000円以下の世帯は民間よりも低い家賃で住み続けることができる。民間並みに引き上げることで、超過世帯に早期の退去を促す。

29日に政令改正案を閣議決定し、2006年4月から適用したい考えだ。月収の超過額に応じて、1―5年で段階的に民間並みの家賃に引き上げる。32万2000円を超える世帯は1年目に民間並みの家賃に改定する。20万円超で23万8000円以下の世帯は5年目に民間並みの家賃になる。

(日経 11/27)

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2005/11/27

耐震偽造 会社たたんで責任逃れ

社会的に許されることではないが、いかんともし難いのが現実である。少なくとも経営幹部を逮捕・処罰できないのであれば、法律に不備があるとしか言いようがない。

◆木村建設、全社員を解雇「破産手続きの一環」 耐震偽装

耐震強度偽装問題で、問題のマンションやホテルを多く施工した木村建設(熊本県八代市、木村盛好社長)は、全社員約180人を解雇した。同社の代理人の弁護士によると、解雇は25日付。この中には、構造計算書を偽造した姉歯秀次1級建築士(48)に架空請求書を発行させた東京支店長(45)も含まれているという。

同社は12月上旬までに破産を申し立てる方針を発表しており、解雇は破産に向けた手続きの一環としている。

また、同社の債権者数は全国約800にのぼることがわかり、代理人は「債権者が多いので債権者集会は開かず、今後おわびの文書を出す」と話している。

(朝日 11/27)

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尊敬される日本人 アジアの赤ひげ

◆“アジアの赤ひげ”岩村昇氏死去…マグサイサイ賞受賞
 
岩村昇氏(いわむら・のぼる=元神戸大医学部教授)27日、急性呼吸不全で死去。78歳。告別式は29日、兵庫県三木市の自宅で親族のみで行う。喪主は妻、史子さん。

1962年から18年間、ネパールで結核医療や孤児の養育などに尽力、「ネパールの父」「アジアの赤ひげ」と呼ばれた。

帰国後、アジア・南太平洋地域から招いた青年に農・林業などを体験させる「PHD協会」を神戸市に設立。73年に吉川英治文化賞、93年には「アジアのノーベル賞」と言われるマグサイサイ賞を受賞した。

(読売 11/27)

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耐震偽造 性善説では防げない

◆国交省検査は限定的 イーホームズ検査で見抜けず

マンションなどの耐震強度に関する構造計算書の偽造を見過ごした民間検査機関イーホームズ(東京都新宿区)に、国土交通省がほぼ毎年、定期的に立ち入り検査をしながら、同社の審査態勢の不備を指摘してこなかったことが明らかになった。帳簿の保管状況や検査員数の点検が中心で、建築確認の審査方法の中身は詳しく調べていなかった。こうした事態を受け、国交省は、民間検査機関への検査のあり方を見直す。

また、現行の建築確認制度では、書類審査ですべての偽造を見抜くのは困難として、欠陥建築物の被害者に対する補償の強化にも乗り出す。

国交省によると、民間検査機関への立ち入り検査は建築基準法に基づき、年1回程度で、「建築基準適合判定資格者」の資格を持った1級建築士の数や確認書類の保存状況、利害関係のある業者への検査の有無など、事務上の不備に関する点検が中心。構造計算書を個別に再計算することはなかった。

イーホームズに対しては、ほぼ毎年度末に実施。10月24日には抜き打ちの検査もしたが、書類の保管の不備について改善を指導しただけで、構造計算書の審査状況は調べなかった。今回の偽造問題発覚後に立ち入り検査をするまで、審査手続きの違反には気づかなかったという。

昨年は立ち入り検査をせず、建築基準法で定められた定期報告で事務概要や財務状況の書類を提出させていた。

国交省は偽造見過ごしの再発防止策として、立ち入り検査の強化を検討。構造計算書など重要書類の一部を抽出して詳しく点検するなどの案が浮上している。

ただ民間検査機関は122あり、建築確認の総数は年間約75万件。国交省は審査ミスを完全になくすのは困難とみており、建築確認の審査をすり抜けた欠陥建築物の被害者に対する補償の実効性確保が今後の検討課題だとしている。建物に欠陥があった場合に補償金が支払われる保険の売り主への加入義務などを軸に検討する。国交省幹部は「これまでの建築確認制度は性善説で運用してきた。今後は性悪説で制度全体を考える必要がある」と話している。

(朝日 11/27)

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中国 中規模地震でも60万人避難

M5.7程度の地震なら日本ならばしょっちゅう起きているが、被災地のロケーションによってはそれなりの被害が出るということ。

首都圏の難民予備軍はせめてテントくらいは常備しておいた方がいい。

◆中国江西省の地震で14人死亡、60万人避難

余震に備えて、病院から屋外に運び出された病床(中国・江西省瑞昌で)=AP 【瑞昌(中国江西省)=藤野彰】中国南東部の江西省九江市と瑞昌市付近で26日午前8時49分(日本時間同9時49分)、マグニチュード(M)5・7の地震が起き、中国民政省などによると、同日夕までに少なくとも14人が死亡、377人が重軽傷を負った。

中国中央テレビは負傷者は8000人以上とし、1万8000戸が倒壊、住民60万人が避難したと伝えた。邦人の被害は確認されていない。

長江対岸の湖北省武穴市でも死者が出ている。中国政府によると、最初の地震発生後、マグニチュード4台の余震が2回発生している。

(読売 11/27)

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有事の際に危険な原発

◆国民保護法で初の実動訓練・原発攻撃想定し住民避難
 
有事の際に住民を安全に避難・救援するため昨年9月に施行された国民保護法に基づく初の実動訓練が27日、福井県美浜町などで行われた。関西電力の美浜原発へのテロ攻撃を想定、自治体や警察、自衛隊のほか、電力会社や地元放送局など130機関から計約1300人が参加した。

15基の原発が集中立地する福井県は、同法に基づく国民保護計画をいち早く作成していることから訓練実施地に選ばれた。実際の避難などに同法が有効に機能するかどうかを確認し、住民に浸透を図るのが狙いで、全国から自治体関係者ら約500人が見学に訪れた。

午前7時ごろに始まった訓練は、国籍不明のテロリストが美浜原発を迫撃砲で攻撃し、同原発2号機の原子炉の冷却装置が故障し、放射能漏れの恐れが生じたとの想定。原発からの通報を受け、政府と福井県が美浜町の原子力防災センター内に対策本部を設置した。

現地に派遣された政府職員が地元関係者と協議して住民避難の必要性を検討。福井県知事が自衛隊の派遣や、美浜原発から約7キロ離れた日本原子力発電敦賀原発に運転停止を要請した。

〔共同 11/27〕

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地震対策 少し前進

あまり効果は期待できないが、やらないよりはいい。前向きな一歩である。

地震モノの映画「合衆国崩壊 M10.5」を観ることをお勧めする。

★合衆国壊滅 / M10.5 ノーカット完全版

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ALVX6O/249-7671904-3860324

◆地震保険料控除、自民税調が検討・災害被害対策で加入後押し
 
自民党税制調査会(柳沢伯夫会長)は2006年度税制改正で、地震保険料を個人の所得から差し引ける所得控除を新設する検討に入った。地震の頻発を踏まえ、優遇税制により保険加入を後押しする狙いだ。合意できれば12月半ばに決める与党税制改正大綱に盛り込み、早ければ来年度から実施する。

所得税や個人住民税の所得控除には、配偶者控除など家族構成に応じて適用するものと、社会保険料や生命保険料、損害保険料の控除がある。納めた保険料の一定額まで所得から差し引くことができ、課税額を圧縮できる。

(日経 11/27)

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やがて確実に衰退するシルバービジネス

ホテル顔負けの高級老人ホームは入居一時金が4000万円で家賃は月額22万円だそうである。

このようなシルバービジネスが盛況になっていることの本質は一部の高齢者が多額の資産を占有しているから成り立っているということである。しかし、今後は高齢者に占める高額の資産を持つ人の割合は着実に減っていく。高齢者においても贅沢を尽くす一部の金持ちと困窮生活を送る貧困層との生活レベルの格差は拡大していくし、資産家の割合は確実に減っていく。巨額の金を払える人が少なくなればシルバービジネスも撤退・縮小が相次ぐことは想像に難くない。

資産もなく、月額数万円の年金で暮らさなければならない高齢者の生活は惨めなものだ。頼れる家族もいなければ生活は困窮し、すさんでいくばかりである。そして貧しい独居老人の最後は孤独死だ。高齢者世帯には最低限1Kか1Rの居住スペースと1日3食の食事は保証すべきである。低所得者層に対するセーフティネットは行政の責務だ。

反対に一部の富裕層への異常なまでの資産の偏在は是正していかなければならない。一部の金持ちを優遇し、多数の貧困者を生み出す社会が目指すべき社会の姿ではない。

その意味では資産保有税は導入すべきだし、相続税や消費税の引き上げは有効である。そもそも最低限の控除分を除き、相続は認めるべきではない。死ぬときにはほとんどの資産を手放さなければならないとなれば、資産を持つことへの執着も薄れるのではないか。我欲(エゴ)の塊のような金持ちには「世界を変えるお金の使い方」を読んでもらいたい。また、高額所得者番付(いくら稼いだか)ではなく、高額寄付者番付(いくら社会に貢献したか)が注目され、評価されるようになってもらいたいものである。

◆ミレア、老人ホーム事業に参入・来年2月に新会社
 
ミレアホールディングスは老人ホームの運営事業に乗り出す。来年2月をめどに新会社をつくり、首都圏などで老人ホームを建設する。保有する部屋数が1000室以上の業界大手を目指す。保険の周辺ビジネス強化の一環と位置づけている。

介護事業のサミュエル(横浜市)と共同で新会社を設立し、ミレアは数億円(出資比率49%)を出資する計画だ。2007年度までに東京都23区などに老人ホーム6施設(計300室分)を新設する。サミュエルの既存施設と合わせて合計11施設となる。介護スタッフ1人あたりの入居者を1.5人以下に抑えるなど介護体制を充実させるのが特徴としている。

(日経 11/27)

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2005/11/26

働かざる者 食うべからず

勤労は国民の義務である。義務を果たさないものに様々な権利を認める必要はない。国は食の保証と引き換えに強制労働をさせるくらいでもいいのではないか。働かない自由を主張するような者は社会にはいらない。

◆フリーター、ニートに農業体験合宿 農水省が支援事業

仕事も通学もせず、職業訓練も受けていない「ニート」と呼ばれる若者やフリーターたちの就農を、農林水産省が支援する。半年間の泊まり込み合宿で農作業に必要な技術や資格を身につけさせ、終了後は希望者に農業法人などの就職先を紹介する。高齢化や後継者難に悩む農村では「フリーターやニートたちの就農に期待する声が多い」(農水省経営局)という。

就農支援は06年度から始める。都道府県に設けた相談センターや各地のハローワークを訪れた若者たちの中から、農業に関心があり、面接などで適性ありと判断された人に合宿研修を紹介する。

合宿は茨城県と長野県の3カ所にある民間の農業研修施設で行う。農作業のほか、大型特殊自動車やフォークリフトなどの運転も指導する。ニートには、生徒指導の経験がある高校教員OBが生活面の指導も行う。

農水省は事業予算で1億円を計上。年間約100人のフリーターやニートの参加を見込む。宿泊費と食費は自己負担が原則だが、国が一部を助成することも検討しているという。

(朝日 11/26)

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欲をかくから悪徳業者に取られる

◆「少ない資金で」甘言で誘い、先物取引業者続々破たん
 
ドルやユーロなど外国為替の相場を利用し、差益を稼ぐ先物取引を巡って、取引業者の破たんが相次いでいる。

8月以降、少なくとも27社。7月からの規制強化が背景にあるが、破たん直前に資産を別会社に移した疑いのあるケースもある。

金融庁、証券取引等監視委員会は業者の監督や集中検査に乗り出し、7月以降、既に延べ39社に業務停止命令を出している。

「少ない資金で取引できます」。埼玉県の60歳代の女性宅には、昨年10月ごろからこんな電話が頻繁にかかるようになった。株を売り、まとまった資金ができた直後のことだ。勧誘を受けたのは、「外国為替証拠金取引」。元手となる金(証拠金)を業者に預け、その数倍から数十倍もの外貨を売買、為替相場の変動で差益を得る仕組みだ。少ない元手で多額の売買をできる反面、リスクも高い。

この女性は、東京・新宿区の取引業者に500万円を預けたが、同社は今年10月20日に事務所を閉鎖し、破産手続き中。会社からは証拠金の返還も説明もなく、「夜逃げのように連絡を絶つのはひどい」と憤る。

元社員らによると、同社は顧客と自社の資産を分けて管理しておらず、経営陣は破たん直前、役員の親族企業を経由して約8000万円を別の同取引業者側に送金。この会社を買収し、一部の社員を移籍させた。社長は「顧客である役員の親族企業に返金しただけ」とするが、元社員らは「顧客資産を買収資金の一部に流用した疑いがある」と、関東財務局に通報したという。

(読売 11/26)

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欠陥住宅全国ネット

http://homepage2.nifty.com/kekkanzenkokunet/

◆欠陥住宅問題に取り組む弁護士ら、東京で相談会

耐震強度偽装問題を受け、全国の弁護士や建築士ら約1000人でつくる「欠陥住宅全国ネット」が26日、東京都品川区内で無料法律相談会を開き、震度5強以上の地震で倒壊の恐れのあるマンションの入居者ら約20人が参加した。

相談会では、同ネットの吉岡和弘弁護士ら4人が損害賠償請求の手続きや請求対象などについて説明。出席者からは、「もし販売業者が倒産したら、どうしたらいいのか」など切実な質問が相次いだ。それに対し、弁護士らは「賠償は、販売業者以外、設計業者や施工業者、検査機関、自治体にも請求できる」などと丁寧に回答していた。

相談会に参加した40歳代の男性は、会終了後、「退去を迫られても、まだ引っ越し先の見当すらつかない。目の前の生活を考えると焦ってしまう」と話していた。

次回の相談会は12月3日、新宿区霞ヶ丘町の日本青年館ホテルで行われる。問い合わせは、谷合周三弁護士事務所(TEL03・3512・3443)へ。

(読売 11/26)

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耐震偽造 無責任な当事者たち

金融機関にツケを回そうとは厚顔無恥としか言いようがない。

◆ヒューザー社長「5棟は改修で対応」・国交省聴取
 
姉歯建築設計事務所の構造計算書偽造問題で、「震度5強で倒壊の恐れ」とされた7棟の建築主、ヒューザー(東京・千代田)の小嶋進社長が25日、国土交通省の聞き取り調査に対し「7棟のうち5棟は耐震改修を行い、残り2棟は建て替えか買い戻しで対応する」との方針を示した。

国交省によると同社長はマンション所有者の住宅ローンについて「金融機関に90%程度を放棄してもらい、残りをヒューザーが買い取る」との計画を披露。同省が金融機関に債権放棄を指導するよう求めた。

(日経 11/26)

検査機関とは何をやっているところなのか、存在意義を自己否定しているようなものだ。

◆検査機関イーホームズ「建築士の不正は想定外」
 
千葉県の姉歯建築設計事務所がマンションなどの構造計算書を偽造していた問題で、民間の確認検査機関「イーホームズ」(東京・新宿)の審査担当者十数人が、国土交通省の立ち入り検査に対し、計算過程の審査を省略していたことを認め、「建築士が作成したものなので不正行為は想定しなかった」と答えていたことが25日、分かった。

建物の耐震性などを示す構造計算書は、国交相認定の電算プログラムで作成された場合、建築確認の際に計算過程の審査を省略できる。

(日経 11/26)

「90%以上にあたる89件で、建築基準法に違反」とはあきれる話だ。残りの400件についても総点検する必要がある。いや、昨年度だけでも2000件を手掛けているのだから、そのすべてが疑わしい。

◆イーホームズ、検査の9割で手順無視

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051126it05.htm

(読売 11/26)

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ドルフィンセラピー

◆うつ病治療でイルカと触れ合いが効果・英研究者ら
 
イルカとの触れ合いが中軽度のうつ病患者の治療に有効とする論文を、英レスター大の研究者らが26日付の医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル最新号に掲載した。

「イルカ療法(ドルフィンセラピー)」はこれまでも、自閉症やアトピーなどの治療に効果があるとされてきたが、論文によると、専門的手法で実証した研究例はあまりないという。

論文は(1)イルカが発する超音波の作用(2)イルカとの触れ合いで生じる感情―などが症状の軽減に寄与しているとの見方を示した。

治療実験は、新聞やインターネットで募集した中程度または軽いうつ病患者30人について、中米ホンジュラスの海洋科学研究所で実施。

海中でイルカと一緒に泳いだり遊んだりする「実験グループ」の15人と、イルカ抜きで泳ぐ「対照グループ」15人に分け、二週間にわたり治療を続けた。

その結果、両グループともうつ症状の軽減が確認されたが、実験グループは対照グループに比べ「かなり高い効果」が見られた。

(日経 11/26)

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閉鎖国家ロシアの現実

公にしてもらっては困るようなことがさぞかし多いのだろう。ソ連時代よりはましになっているのだろうか。

◆ロシアがNGO規制強化へ、海外勢力の影響力を警戒
 
ロシアが非政府組織(NGO)の規制強化に動き出した。海外からの資金援助や外国人の雇用を制限し、NGOを通じた海外からの影響力を遮断する狙い。

対象は人権、環境保護、チャリティーなどの団体で海外のNGOの代表事務所の設置は禁止する。プーチン政権の意向を背景に議員団が法案を下院に提出。政権を支持する政党が多数を占めているため、可決が確実視されている。

(日経 11/26)

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2005/11/25

居住不可能 ニューオーリンズ

◆カビによる健康被害に懸念 復興作業進むニューオーリンズ

ニューオーリンズ(ロイター) 大型ハリケーン「カトリーナ」で最大の被災地となった米ルイジアナ州ニューオーリンズでは、復興作業が進むなか、空気中に大量のカビ胞子が飛散し、健康被害への懸念が強まっている。米シンクタンク、天然資源保護協会(NRDC)がこのほど実施した調査では、「居住不可能」なレベルのカビが確認されたという。

NRDCは、被災から約6週間たった10月中旬、3日間にわたり市内14カ所でカビ胞子の濃度を測定。結果を16日に公表した。それによると、浸水被害の大きかった住宅地では、建物内のカビ胞子が1立方メートル当たり64万5000個に上った。屋外の空気中では、1立方メートル当たり最高10万2000個のカビ胞子を記録したという。

NRDCのジーナ・ソロモン博士によると、1立方メートルの空気中に浮遊するカビ胞子は、通常2万5000個程度。アレルギー研究機関の基準では5万個以上が「非常に高いレベル」とされるが、被災地に飛散するカビ胞子はこれをはるかに超えている。「空気中のカビ胞子は、アレルギーやぜんそく発作の原因となる。調査対象となった家屋はどう判定しても居住不可能なレベルだ」と、ソロモン博士は語っている。

被災地では浸水後、高温多湿の状態が続き、カビが急速に繁殖した。避難していた住民が帰還し、建物の修繕や取り壊し作業が進むにつれ、空気中に放出されるカビ胞子が増えているとみられる。

当局は住民らに、自宅を片付ける際にはマスクなどを着けるよう呼び掛けているが、ソロモン博士らは「それだけでは不十分」と主張。市内各地にカビ胞子の測定器を設置するよう求めていく構えだ。

(CNN 11/25)

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2005/11/24

タバコ・酒などの嗜好品は大幅増税を!

◆[たばこ税]「引き上げ論には一理がある」

巨額の財政赤字の削減に、政府がもっと目を向けていい税がある。増税しても経済活動に与える悪影響が少ない酒、たばこなど嗜好(しこう)品に対する課税だ。

与党の一部から、たばこ税の引き上げ論が浮上している。他の先進諸国に比べ、日本の税率は格段に低い。政府・与党の大勢は、引き上げに消極的だが、真剣に検討してはどうか。

代表的な銘柄のたばこ小売価格(20本入り1箱)は、今年1月現在で日本のマイルドセブン270円に対し、イギリスが982円、フランスが621円だ。米国はニューヨーク市で736円、ヒューストン市で376円となっている。日本の安さが突出している。

外国で高いのは、高率のたばこ税がかかっているためだ。

日本の税は、たばこ税と消費税を合わせて171円だが、イギリスは758円、ニューヨーク市は428円を税金で占めている。

今年度のたばこ税収は、国と地方を合わせ約2兆2000億円と見込まれている。仮に税率を倍に引き上げ、消費量が変わらなければ2兆円以上、消費税率1%分に近い増収を期待できる。

平成に入ってたばこ税の増税は3回実施された。しかし、旧国鉄職員の年金債務の穴埋めなど、予算のつじつま合わせに利用されることが多く、本格的な増税は実施されていない。

たばこが肺気腫(きしゅ)、心筋梗塞(こうそく)、肺がんなどの原因の一つになることは医学的に実証され、箱にも記載されている。増税で消費量が減れば、結果として医療費の削減につながる可能性が高い。

政府が本格増税に消極的だったのは、消費減に伴って山間部に多い葉タバコ農家や、零細な小売り事業者の生活が苦しくなると考えたため、とされる。何らかの配慮は必要としても、財政や国民の健康といった大きな観点に立った政策を阻害することがあってはならない。

厚労省は先にまとめた医療制度構造改革試案に、禁煙など生活習慣病予防対策を盛り込んだ。喫煙率の引き下げに目標値を設定し、啓発活動を展開する。

日本たばこ産業によると、日本人の今年6月現在の喫煙率は男性46%、女性14%で29%に達する。男性は毎年下がっているが、女性はわずかに上昇した。

増税で価格を上げることは、未成年者の喫煙防止にも効果があるはずだ。

自民党の厚生労働部会は、たばこ税の増税を党の税制調査会に要望した。その税収は健康増進対策に充てるというが、使途の特定は予算の硬直化を招く。あくまで一般財源として扱うべきだ。

(読売 11/24)

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2005/11/23

インフルエンザ:「新型」出現し、大流行か

◇突然変異で直接との説も

新型インフルエンザの出現が心配されている。鳥のインフルエンザウイルスが変異して人間の間で広がる新型の「ヒトウイルス」となるのは時間の問題と警告する専門家もおり、そうなれば大流行して多数の死者を出すかもしれないという。鳥のウイルスがどう変異すれば、ヒトのウイルスになるのだろう。【高木昭午】

◇144通りの型、存在

インフルエンザウイルスの表面には、「へマグルチニン」(H)と、「ノイラミニダーゼ」(N)と呼ばれる2種類の分子のトゲが生えている。Hのトゲの型は全部で16、Nのトゲの型は9あり、このトゲの型の組み合わせにより、理論的には9×16で計144通りの型のウイルスが存在することになる。ウイルスはトゲの型で「H1N2」「H3N2」などと分類される。

144通りの型のウイルスはカモやアヒルなど野生の水鳥の間に存在すると考えられている。そのほとんどは水鳥には症状を出さず、人間に感染もしない。ただしいずれも、人間にうつるウイルスに変化する可能性を持つ。

鳥のウイルスが人間に感染しない理由の一つは、ウイルスが増殖に使う酵素「RNAポリメラーゼ」に、トリ型とヒト型があることだ。「トリ型の酵素は人体内では働かず、ウイルスは増殖できない」と国立感染症研究所の田代真人・ウイルス第3部長は話す。

もう一つの理由はHのトゲの違いだ。ウイルスはこのトゲで、鳥や人間の細胞に取り付くが、鳥のHは人間の細胞には取り付きにくい。

◇強毒型も現れて

東南アジアや中国では鳥の「H5N1」ウイルスが流行している。全身の臓器で病気を起こす強毒型ウイルスで、鶏を次々と殺す。通常のインフルエンザは人間なら呼吸器でだけ、鳥でも呼吸器と腸でだけ増殖するが、強毒型は全身での増殖能力がある。人間の感染者は各国合計で130人以上に達し、半数以上が死亡している。ただし、今のところはウイルスの酵素もHもトリ型で、人間社会で広がる力はない。

◇遺伝子再集合

だが、こうした鳥のウイルスが今後、ヒト型の酵素やHを持つようになるかもしれない。

それは鳥のウイルスもヒトのウイルスも、ブタには感染できるからだ。両方がブタの細胞の中で交じると、遺伝子の一部を交換しあって、新しいウイルスを作ることがある。これは専門用語で「遺伝子再集合」と呼ばれる現象で、鳥インフルエンザに感染した人間の体内でも起こり得るとされる。こうなると、病原性(病気の起こし方)はトリ型、酵素などはヒト型のウイルスが誕生し得る。鳥のウイルスがブタの中にいると、トリ型のHがヒト型に変わることもあるという。

実際に、57年に流行した「アジアかぜ」ウイルス(H2N2)や、68年に流行した「香港かぜ」ウイルス(H3N2)はブタの体内で誕生したとされる。香港かぜウイルスは、小さく変異しながら今も流行を続ける。

◇スペインかぜは別?

さらに、再集合がなくても突然変異で、鳥のウイルスがヒトウイルスになる場合があり得る。

18年に世界的大流行を起こした「スペインかぜ」は、鳥のウイルスが、ブタを経ずに突然変異して生じたとの論文が、先月、英科学誌ネイチャーに発表された。

論文によるとスペインかぜウイルスは、トリ型の酵素のアミノ酸が10個変化し、人体での増殖能力を獲得していた。Hはトリ型のままだった。

田代さんは「現在、死者が出ているベトナムの鳥ウイルスはすでに酵素のアミノ酸7、8個が変異している」と話し、ヒト型になるのは時間の問題だという。さらに「最悪の場合、全身で病気を起こし人体で増殖するウイルスが現れる。従来のインフルエンザと全く違う深刻な病気が起きかねない」と警告している。

(毎日 11/23)

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急増するデイトレーダー

社会をよりよくするための投資ではなく、メイク・マネーのために血眼になる人々ばかりが増えているようだ。人間の我欲(エゴ)ばかりが先鋭化しているように思われる。企業がサイコパスになるのも必然ではなかろうか。日本の社会の先行きは暗いといわざるを得ない。

◆株の個人取引、8割以上がネットで 口座800万に迫る

株式投資をする個人投資家の8割以上は、パソコンか携帯電話経由で取引をしている――。日本証券業協会が22日まとめたインターネット取引に関する調査で、こんな実態が浮かび上がった。ネット取引の口座数は9月末時点で790万に達し、半年で96万増えるなど、株式投資の姿が急速に変わりつつある。

05年度上半期(4~9月)の国内市場(東京、大阪、名古屋、ジャスダック市場)での売買代金総額は、前年同期より25%多い325兆円。うち個人は112兆円で全体の約35%だった。特にネット経由の売買は93兆円で、個人の82・7%を占めた。

9月は株式市場がとりわけ活況で、出来高が30億株を超え、売買代金も3兆円に達する日が相次いだ。景気回復期待で外国人投資家の動きも活発だが、個人投資家の増加も株高に拍車をかけている。

この1年でネット取引口座は200万以上も増えた。1日に何度も売買を繰り返し、1円、2円の利ざやを稼ぐ「デイトレーダー」が急速に台頭。証券会社が一定額までなら何度取引しても手数料が同じという定額制を広めたことも追い風となり、出来高や売買代金がバブル期の数倍に達している。

ただ、個人に占めるネット取引の割合は8割を超えてさすがに頭打ちの様子だ。同協会は「市場の活況で、パソコンや携帯を使わない年配の投資家が戻ってきたことも株高を支えている」とみている。

(朝日 11/23)

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加害者に支払能力がないという現実

損害賠償を起こしたところで支払能力がないことを理由に応じられないといわれれば、巨額の借金を抱えた被害者たちは泣き寝入りするしかない。何とも理不尽だが、マンション購入者には相応の目利きが要求されるということだ。おそらく粗悪なマンションを買わされている人は全国で何十万人かそれ以上いるはずだ。

◆耐震強度偽装、販売のヒューザー「買い取り不可能」
 
千葉県の姉歯建築設計事務所による構造計算書偽造問題で、マンション販売会社、ヒューザー(東京・千代田)の小嶋進社長は22日、国土交通省内で記者会見し、入居者らから同社に対して物件の買い戻し要請があった場合、応じられない意向を示した。土地と建物で150億円程度かかるためで、実質的に不可能という。一方、マンション住民からは「購入代金を返してもらいたい」との憤りの声が上がった。

ヒューザーは入居者や契約者に、買い戻しではなく、建て替えでの決着を求めている。ただ、震度5強の地震で倒壊する恐れが強いとされた7棟を建て替えた場合でも、費用は約50億円が見込まれ、小嶋社長は「公的な資金援助がなければ不可能」としている。

だが、税金投入への道筋は現時点で立っておらず、八方ふさがりになる可能性もある。建築主としての同社は買い主に対して賠償責任を負っている。買い主である住民からの買い戻し要請に対して、小嶋社長は「実態的に受けることはできない」としているが、買い主が契約の解除と損害賠償を求めて訴訟を提起することもありうる。

(日経 11/23)

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2005/11/22

厚労省:医薬品の副作用、全症例をHPで公開

厚生労働省は、製薬会社など企業から寄せられた医薬品の副作用(疑いも含む)に関するすべての症例を、独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」のホームページ(HP)で公開することを決めた。対象は昨年4月以降の報告で、来年1月からの実施を目指す。公開項目は報告時期▽被疑薬名▽副作用名▽患者の年齢、性別など。

(毎日 11/22)

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2005/11/21

倒壊の恐れはどこにでもある話 

全国には築30年以上のマンションや団地はたくさんある。建築基準法改正前の基準の甘さに加えて、老朽化が倒壊の危険を増加させている。それに加えるものが今回のような違法建築・手抜き工事の類である。実際にどの建物が危険かは地震が起こってみないとわからないが、倒壊危険のある建物は数百棟~数千棟にのぼるだろう。対策を講じることのできない人は知らない方がいいのかもしれない。

◆耐震性偽装、倒壊の恐れ計16棟…国交省が再計算
 
首都圏のマンションなど21棟の耐震強度が偽装されていた問題で、国土交通省は21日午前、17棟の耐震強度の再計算結果を公表、すべての建物が耐震基準を満たしておらず、16棟(完成済み13棟、工事中・未着工3棟)は、震度5強の地震で倒壊の恐れがあることを明らかにした。

工事中や未着工の4棟については検証が終わっていない。設計図を見れば一目で強度不足がわかる物件もあり、大部分が住民退去や取り壊しなどが必至の状況。取り壊しや住民退去にかかる費用負担は巨額に上ると見られる。

同省では、各建物の実際の耐震強度が必要な強度の50%程度以下だと、建て替えや大規模な補修が必要になると判断。

完成済みのうち、26%と最も悪かった東京都中央区のホテル「京王プレッソイン茅場町」と港区のマンション「STAGE大門」など13棟が26~56%の耐震強度しか満たしておらず、「震度5強の地震で倒壊の恐れがある」と判定された。16棟のうち、川崎市の「グランドステージ川崎大師」は、梁(はり)の数が規定の半分しかなかったという。

唯一、倒壊の恐れは低いとされた渋谷区初台の「フォルトゥナ代々木初台」も、震度6以上の大地震が起きれば破損が大きく、補修が必要だという。

工事中や未着工の物件では、千葉県船橋市の「グランドステージ船橋海神」など建設中の3棟も、基準の4割弱の強度しかないなど、いずれも解体・撤去が必要となる見通しだ。同省では今後、建築確認を受理した自治体に対し、危険性についてさらに詳しい調査をさせ、建て替えが必要かどうかなどを判断してもらう。

この問題は、東京、千葉、神奈川の1都2県のマンションとホテル計21棟の、耐震強度に関する構造計算の際、地震などによる外力の数値を約半分として入力された結果、柱や梁の細い、鉄筋の少ない建物ができていたもの。

同省ではこれまで、耐震強度の再計算が終わっていた5棟のうち、千葉県船橋市の賃貸マンション「湊町中央ビル」と川崎市の分譲マンション「グランドステージ川崎大師」が、必要な強度の3~7割しか満たしていないことを実名公表。このほかに、船橋市の工事中のマンション3棟と、福岡市の不動産会社「シノケン」が開発、分譲した2棟の計7棟について「倒壊の恐れ」が明らかになっていた。

(読売 11/21)

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ヤミ○○は大阪の文化・気質か?

◆今が辞め時!「ヤミ退職金」廃止で大量の駆け込み退職
 
大阪市を除く大阪府内42市町村の職員ら約5万7000人が加入する府市町村職員互助会が、「ヤミ退職金」と批判を浴びた退会給付金などを今月末で廃止するのを前に、「駆け込み退職」が相次いでいる。

各市町村によると、今月末での定年前退職者は21日までの集計で、吹田市の66人、高槻市の22人など。退職届は26市町ですでに計299人に上る。最終的に300人を超えるのは確実とみられ、同時大量退職に自治体側も困惑している。

互助会の「ヤミ退職金」は、生業資金と退会給付金の2種類で、いずれも原資は本人の掛け金とその4~1・5倍の市町村補助金。最高800万円程度が本来の退職金2000万~3000万円とは別に支給されてきた。

同会は4日、厚遇批判を踏まえて月末での制度廃止を決めた。廃止後に職員に返還される掛け金は、来年3月末定年の職員でも最大約200万円。来月から来年3月までの給与を差し引いても「いま辞めた方が得する例が多い」(和泉市の担当者)という。

(読売 11/21)

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マンション居住者は他人事ではない

バブル崩壊後、開発会社はマンション建設費用のコストダウン圧力が強まる中、差別化のために内装・設備の高付加価値化を進めてきた。どうしても建物の基礎部分の手抜きをしなければ全体のコストは下げられない。今回の事件は氷山の一角に過ぎない。全国1000万戸を超えるマンションの中には震度5強に耐えられない物件はたくさんあるはずである。ただ住民がそれを知らないだけの話。また、例え構造がしっかりしていても、地盤が埋立地などの軟弱地盤であれば相応の被害が出ることは避けられない。高層マンションはまた固有の問題を抱えている。およそマンションに居住するということはリスクが高いということを自覚すべきである。

◆耐震強度偽装、川崎と船橋のマンション周辺住民に説明
 
マンションなどの耐震強度偽装問題をめぐり、川崎市は20日、同市川崎区の分譲マンション「グランドステージ川崎大師」(9階建て)の住民に対し、初の説明会を開いた。

23世帯のうち22世帯42人が参加し、住民側からは「国や検査機関は責任のなすり合いをしている」など厳しい意見が相次いだ。

市側に対し、住民からは「マンション販売会社が全額補償する契約だが、補償能力がない場合はどうなる?」「国が業者に貸し付けるなどし、まず、私たち居住者を守ることを最優先にやってほしい」――などの質問や要望が相次いだ。退去に伴う仮住まいの費用補てん、心身面のケアなどの要望もあったが、市側は「検討する」と答えるにとどまった。

説明会の後、会見した管理組合理事長(26)らは、「民間会社が建築確認するシステムを作った国が最も責任が重い。建て替えに伴う費用は国が補償すべきだ」と訴えた。

各世帯の住宅ローンは4000万~6千数百万円に上るという。「快適な暮らしだったのに、一瞬にして目の前が真っ暗になった」との声も漏れていた。

千葉県船橋市も同日、同市湊町の賃貸マンション「湊町中央ビル」(10階建て)の周辺住民に対し、説明会を開催したが、マンション住民向けの説明会はまだ開いておらず、住民からは怒りの声が上がった。

入居者の会社員男性(33)は「市はなぜ知らせてくれないのか。不安で夜も眠れない者の心情をわかっていない」。別の入居者は「こちらに先に説明するのが筋」と不満を訴えた。

周辺住民からも「入居者が無視されてかわいそう。行政は市民の命と財産を守るのが仕事ではないのか」と同情の声が出ているが、市はこれについて「わざと外したわけではない。近く入居者向けにも開催する」としている。

説明会には「倒壊」の危機におびえる周辺住民ら約30人が参加。今後の対策を尋ねる声が多数出たが、市側は「即答できない」などと明言を避けたという。

(読売 11/20)

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2005/11/20

政府系金融はセーフティネット機能に特化を

ODA以外の政府系金融機関が一本化されることが方向付けられた。民業圧迫といわれる大企業・中堅企業向けや融資を受けやすい業績好調な中小企業への貸出からは撤退すべきであるが、資産もなく業績不振にあえぐ中小零細企業や信用力の不足している個人向けの融資、セーフティネットとしての機能はむしろ拡充すべきである。融資を必要としていながら民間金融機関からは借りられない人や企業は多い。それらを救うためにこそ政府系金融機関の存在する意義はある。

◆自民政調会長「政府系金融1機関に」・ODAは政府直轄化
 
自民党の中川秀直政調会長は20日、盛岡市内の会合で、政府系金融機関の整理・統合について、対象となる8機関のうち民営化するものなどを除いて1機関にする改革案を軸に最終調整を進める考えを表明した。円借款など国際協力銀行の政府開発援助(ODA)業務を政府直轄とする方針も示した。29日に政府の経済財政諮問会議が決める基本方針に反映させる。

中川氏は「小泉純一郎首相は『できるだけ1つに』と言っている。その方針を踏まえとりまとめにあたっていきたい」と述べた。国際協力銀に関しては「ODAは顔の見える外交という意味から政策金融の外に出して、政府機関としてやるべきだ」と指摘した。

自民党は中小企業金融公庫、国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫を統合して新機関を設立する統廃合案を固めている。中川氏は新機関には「社会政策的な融資機能を残す」としたうえで、具体的に「中小、零細、個人、農業向け融資」などを例示した。

(日経 11/20)

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日本人が見習うべき寄付という文化

日本の金持ちも「宇宙旅行がしたい」などど馬鹿なことをいってないで、ゴードン・ムーア氏を見習って欲しいものである。

◆インテル創業者、「米国で最も寛容な慈善家」に

米ビジネス誌「ビジネスウイーク」は17日、恒例の「米国で最も寛容な慈善家50人」の最新版リストを発表、半導体最大手インテルの共同創業者であるゴードン・ムーア氏とベティ夫人が2001年から05年の間に70億ドル超を寄付などし、首位だった、と伝えた。

これまで1位だったマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ会長とメリンダ夫人は累計の寄付額が280億ドルと数字的にははるかに上回ったものの、個人資産額の比率の高さでゴードン・ムーア氏がより高い評価を得たとしている。

これら寄付金の内訳は、公的記録の検証と寄付金の受け取り先の取材などでつかんだ。

(CNN 11/20)

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タミフル備蓄計画 「机上の空論」

◆新型インフルエンザ治療薬:タミフル備蓄率0.15%

新型インフルエンザの治療薬として有効とされる「タミフル」の備蓄量が18日現在、栃木県を除く46都道府県で計1万5800人分しかないことが毎日新聞の全国調査で分かった。政府の行動計画は、国と都道府県に各1050万人分の備蓄目標を設定しており、都道府県側の達成率は0.15%。厚生労働省は今月中に約7万2000人分を備蓄する見通しで、国側は来年度中の実現を目指すが、財源確保や購入方法などで不安感が強い都道府県側は、「国の助成がなければ達成は不可能」との声が大勢だ。厚労省は今月中にも支援策を明らかにする方針だが、その内容次第では備蓄計画が「机上の空論」になる恐れもある。

◇政府目標は達成困難 46都道府県は「財源が不足」

タミフルの備蓄を巡っては、厚労省は昨年末ごろから都道府県に対し、新型インフルエンザ対策として、人口比に応じて計440万人分(1人分を1日2錠の割合で3日分と計算)の備蓄を要請していた。

しかし、購入財源や方法などをすべて丸投げしたため、「国の責任において確保や備蓄を行うべきだ」(岡山県)「備蓄は本来は国の業務。県が負担する場合は財政支援をしてほしい」(埼玉県)などの要望が出されており、今回の全国調査でも明らかなように、ほとんど進んでいない。

そんな中、厚労省が今月14日に公表した「新型インフルエンザ対策行動計画」では、都道府県の備蓄目標が計1050万人分(数百億円相当)に引き上げられた。さらに1人分を3日分から5日分へと、国際水準と同一に設定し直したため、金額の負担は事実上約4倍になった。タミフルの薬価は1錠約363円。

この行動計画に対し、「備蓄目標を増やした理屈も調達のめども分からない。唐突な上、不明な点が多くて対応できない」(北海道)「都道府県が各自で備蓄することになると、自治体間でタミフルの奪い合いが起きないか心配」(新潟県)「タミフルの輸入量を増やさないと地方まで回らない」(三重県)「県ごとにばらばらでいいのか。国内生産など、国が確保の方法を考えるべきではないか」(福岡県)など、不安や疑問を訴える自治体は多い。

川崎二郎厚労相は19日、津市内で会見し、都道府県が財源負担を要望していることに対し、「補正予算も含め、財政当局と話し合う」として、支援策に前向きな考えを示した。厚労省結核感染症課も「タミフルの調達方法や製造元との交渉なども地方にすべてを任せず、国としても協力していく」と話している。

◇「タミフル」備蓄量

   (18日現在)

北海道    ゼロ

青森県   300人分

岩手県   100人分

宮城県   500人分

秋田県    25人分

山形県   180人分

福島県    ゼロ

茨城県  1000人分

栃木県    回答保留

群馬県  1200人分

埼玉県   300人分

千葉県    ゼロ

東京都   400人分

神奈川県   ゼロ

新潟県   300人分

富山県  6000人分

石川県    55人分

福井県    ゼロ

山梨県    ゼロ

長野県   390人分

岐阜県    ゼロ

静岡県    ゼロ

愛知県    ゼロ

三重県   200人分

滋賀県    ゼロ

京都府   520人分

大阪府   600人分

兵庫県    ゼロ

奈良県   100人分

和歌山県   ゼロ

鳥取県    60人分

島根県    ゼロ

岡山県    ゼロ

広島県  1550人分

山口県   500人分

徳島県    ゼロ

香川県   300人分

愛媛県   100人分

高知県   300人分

福岡県    ゼロ

佐賀県    ゼロ

長崎県    60人分

熊本県   300人分

大分県   200人分

宮崎県    ゼロ

鹿児島県  100人分

沖縄県   160人分

計  1万5800人分

※毎日新聞社調べ。備蓄は原則買い上げで、目的は鳥インフルエンザ対策なども一部含む。

(毎日 11/20)

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こども兵士30万人の悲惨

世界には犯罪という言葉ではくくりきれない悲惨な社会問題がある。人殺しを強要される子どもたちの心はどれだけ傷ついていることだろう。世界には助けを待つ30万人の子ども兵士がいる。

◆「子ども兵士なくして」 元ウガンダ兵が来日

多くの子ども兵士がいるアフリカのウガンダで8歳の時から戦闘に参加させられてきた元女性兵士のチャイナ・ケイテッツィさん(29)が19日、立教大学(東京都豊島区)での講演会で、軍隊内での虐待の実態を証言し、「世界で30万人といわれる子ども兵士を救出し、傷ついた子どもたちの心のケアにも協力を」と訴えた。

国際人権擁護団体「アムネスティ・インターナショナル」が招待した。父親の暴力で家を飛び出し、当時の反政府軍の国民抵抗軍(NRA)の部隊に捕まり、1カ月後、実戦へ。部隊内では上官による性暴力が日常的にあり、敵兵からの略奪や捕虜の虐待も繰り返されていたという。

19歳の時に武器を盗んだ疑いをかけられ、処刑を恐れて国外逃亡。南アフリカで難民申請をし、国連機関の援助でデンマークに亡命した。

今はコペンハーゲンで子ども兵士をなくす運動に参加する。「私は母からも父からも軍隊からも愛はもらえなかった。兵士にさせられた子どもたちには、愛してくれる人が必要です」

今後の講演会の問い合わせはアムネスティ(03・3518・6777)へ。

(朝日 11/20)

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被害者やられ損 補償の見込みなく

偽造した姉歯建築士は犯罪者としての自覚なく、訴訟を起こされても支払能力がない。民間検査機関、開発会社も責任逃れをするばかりで被害者救済という視点はない。行政も民事には基本的に介入しない。結局、被害者はどこからも補償を受けられず、分譲マンション購入者には多額の(減免されることのない)借金だけが残る。

何も耐震性の問題は今回の事件のマンションだけの話ではない。

国土交通省が平成15年住宅・土地統計調査(総務省)をもとに住宅の耐震化率について推計したところ、住宅総数約4,700万戸のうち約1,150万戸(約25%)で耐震性が不十分であるとされた。また、戸建木造住宅については、総数約2,450万戸のうち約1,000万戸(約40%)で耐震性が不十分としている。

ざっと国民4人に1人は耐震性に問題のある住居に住んでいるのだから、被害は覚悟しておかなければならない。安全な住居へ引っ越せる人は引っ越せばいいし、それができない人はいざとなったら学校の体育館で生活をするしかない。それが現実である。

◆耐震強度偽造、補償はだれが・住民に不安

「この被害をだれが補償してくれるのか」。千葉県の姉歯建築設計事務所による構造計算書偽造問題。耐震性不足を指摘されたマンションの住民からは地震への不安とともに、早急に補償を求める声が上がっている。偽造した一級建築士、偽造を見抜けなかった民間検査機関、問題のマンションを開発した会社、そして行政……。今後は建築士の刑事責任と同時に補償責任の行方が焦点になりそうだ。

(日経 11/20)

◆強度偽装マンション、2棟は自壊の恐れも
 
耐震強度が偽装されていた東京、千葉、神奈川の1都2県のマンションなど21棟のうち、すでに完成し居住者のいる千葉県船橋市と神奈川県川崎市のマンション各1棟は、地震などがなくても、長期的には自らの重みなどで壊れる可能性が高いことが19日、国土交通省などの調べでわかった。

この2棟は、耐震強度が建築基準法で定められた基準の3~7割だったことが判明しているが、自壊の可能性も浮上したことで、今後、住民の退去が避けられない見通しとなった。

耐震強度などを示す構造計算書が偽造されていた問題の21棟(うち14棟は完成)について、国交省は、建築確認を行った民間の指定確認検査機関・イーホームズ(東京都新宿区)から関係書類の提供を受けて、強度の再計算を進めている。

船橋市の賃貸マンション「湊町中央ビル」(10階建て)と川崎市の分譲マンション「グランドステージ川崎大師」(9階建て)の計2棟については、19日までに、その作業が終了した。

この中で、建築物の骨格である柱や梁(はり)に、マンション自体の重みや家具や住民などの重量が常時、どれほどかかっているかを示す「長期応力度」を調べたところ、問題の2棟のマンションのそれは、建築基準法の許容範囲を逸脱していることが判明した。

構造計算を請け負った姉歯(あねは)建築設計事務所(千葉県市川市)が、建物にかかる地震力の数値を約半分にして入力した結果、柱が細く、鉄筋が少ない建物ができあがっていたもので、国交省では「この長期応力度では、5年後とか10年後に、何も起きていなくても柱や梁が折れ曲がってくる恐れもある」とみている。

同省では今後、マンション1棟1棟について、補修工事で間に合うか、それとも建て替えが必要かを、地元自治体と協力しながら詳しく分析するが、問題の2棟については、極端な耐震強度不足に加え、長期応力度にも問題があることが判明したことで、建て替えの必要性はさらに高まった。

船橋市は20日、「湊町中央ビル」がある地元自治会向けに説明会を開く予定だが、入居者の男性会社員(26)は、「すぐに引っ越したいが、オーナー会社からは具体的な説明がなくどうしようもない」と怒りの表情。「グランドステージ川崎大師」の居住者からも「不安が増すばかり」との声が上がっており、川崎市が20日、説明会を開く。

(読売 11/20)

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凍死の危機迫るパキスタン

◆パキスタン地震の国際支援58億ドルに
 
7万4000人を超す死者が出た10月8日のパキスタン地震の救援促進と復興に向けた支援国会議が19日、イスラマバードで開かれ、日本など各国や国際機関が追加支援を表明。パキスタンのアジズ首相は会議終了後、支援総額が58億ドルに達したことを明らかにした。新規分がどれだけ含まれているかは不明。

日本は従来の支援に加え、1億ドルの円借款を供与し、世界銀行とアジア開発銀行に計1000万ドルを拠出すると表明した。

(共同 11/20)

☆NPO法人 国際協力NGOセンター(JANIC)
パキスタン地震 救援団体情報
http://www.janic.org/janic/emerge/pakistan_eq.html
JANIC情報掲示板
http://www.janic.org/cgi/spl_bbs/spl_bbs.cgi
上記掲示板では、現地支援の各団体からの最新情報、報告会の告知
などがブログで書き込まれているので、情報把握に役立ちます。

☆認定NPO法人 国境なき医師団
活動ニュース/スペシャルリポート/パキスタン地震 緊急支援
http://www.msf.or.jp/special/pakistan.php
「ニュースリリース」から詳細な活動情報や現状報告がアップされています。

☆Think the Earth
緊急支援情報 パキスタン北部地震
http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/emergency/index.html
募金を受け付けている団体の紹介とリンク。

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BCP整備 実効性のある計画を 

建設や交通機関のみならず、行政機関や通信・金融など社会のインフラにあたる部門の組織がBCPを策定するのは必須のことであるが、現実に即した計画を立て、その計画に実効性を持たせることが求められる。だいぶ整備は進んできてはいるものの、まだ大規模な地震に即応できるレベルでの体制整備をしているところは皆無だろう。「外部からの支援が来るまで3日間生き延びる」レベルではなくて、「被災後3日後にはある程度の機能の復旧ができる」レベルに上げていかなければならない。首都圏直下型地震の被害想定は112兆円なのだから、BCPと防災準備のために1,2兆円を引き当てても決して多くはない。

◆災害時の事業継続計画策定、建設や交通機関に要請・国土省
 
国土交通省は災害時の事業継続計画策定を建設業者や公共交通機関に求める。災害の影響を最小限に食い止めるには、復興を主導する建設業者などの業務継続が不可欠だと判断した。計画に盛り込む内容などを今後検討する。河川堤防の改修などハード対策は予算の制約もあり一気に進めるのは難しい。国交省は非常時の企業の対応や、被災者へのわかりやすい情報提供などソフト面の対策を強化する考えだ。

事業継続計画は企業が自然災害や事故の被害を想定し、リスクを分散・低減させる管理手法をあらかじめ定めておくもの。欧米では2001年の米同時テロをきっかけに導入した企業が多い。計画には災害直後のダメージをできるだけ少なくするとともに、早期に通常の体制に復帰できるような方策を盛り込む。

(日経 11/20)

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2005/11/19

住宅密集地でなければいいのか

日本の国益のためというなら、住宅密集地であるから原子力汚染のリスクが免除されるべきという論理は成り立つだろうか。神奈川はダメだけれども、福井や福島や新潟や青森の人々にならリスクを負わせてもいいのか。そもそも米軍による抑止力がなければ北朝鮮から核を搭載したミサイルが東京に落とされるリスクも高まる。

◆人口密集地に原子力空母 周辺10キロ77万人 横須賀

米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に日本で初めて配備が決まった原子力空母について、放射線事故への不安が、横浜市など周辺自治体に広がっている。基地の周辺10キロ圏は約77万人が住む人口密集地で、空母に搭載される原子炉の規模は国内初期型原発である福井県の美浜1号機に相当するとされる。配備撤回を求めている神奈川県は「事故が起きれば東京湾全体の問題になり兼ねない」としている。

横浜市の中田宏市長は18日、額賀防衛庁長官に「市民は安全性に懸念を持っている」と伝える予定だ。市議会で「隣接市の港に空母が来れば、事故があったとき、横浜にも被害が及ぶ」との反発が相次いでいた。

鎌倉市の石渡徳一市長も安全面への懸念を表明、葉山町議会も16日に配備撤回を求める意見書を採択した。

周辺自治体に共通するのは、人口密集地の近くに「原子力施設」が出現することへの不安だ。

原発の場合、国の原子力安全委員会の防災指針で、半径10キロ圏を緊急時に影響の及ぶ可能性のある区域(EPZ)に定めている。横須賀基地に当てはめると、横須賀、横浜、逗子、鎌倉、三浦の各市など5市1町に及び、区域内の住民数は約77万人に上る。

原発の設置は市街地から離れた場所が多く、EPZ内の人口は最も多い東海第2発電所(茨城県)でも24万5000人だ。

米軍は原子力空母の原子炉構造を公表していない。原子力安全委は加圧水型炉2基を備え、合わせた熱出力は約120万キロワットと推定している。美浜原発1号機(熱出力103万1000キロワット)にほぼ匹敵する。

横須賀市や県などが反発を強めるのは、事故時の対策が確立されている原発と比べ、原子力空母の事故対応が不透明だからだ。米軍は事故発生時に国や自治体に通報する取り決めになっているが、昨年、原子力艦の事故について議論した原子力安全委も、軍事機密の制約などから「放射性物質の放出源情報は米軍からは得られない」という前提に立った。

このため、県は「外部への放射線漏れが分かった時点から対策に動き出すのでは、手遅れになり兼ねない」(幹部)との見方を強めている。

〈キーワード:EPZ(緊急時計画区域)〉 79年の米国スリーマイル島の原発事故をきっかけに、原子力安全委員会が80年に定めた防災指針のなかで、人体や環境に影響が及ぶ可能性のある区域として盛り込まれた。原子力施設のある自治体が区域設定する。原発の場合の目安は半径8~10キロで、放射性物質や放射線の異常放出を想定し、区域内の住民用にヨウ素剤を配備したり、避難経路を定めたりしている。

(朝日 11/19)

◆使用済み核燃料の再処理工場、操業2カ月延期 日本原燃

日本原燃の児島伊佐美社長は18日に記者会見し、原子力発電所から出る使用済み核燃料の再処理工場(青森県六ケ所村)で07年5月に予定していた本格操業の開始を2カ月間延期し、同年7月とすることを発表した。

同工場は、使用済み核燃料を再処理して再び原発で使う「核燃料サイクル」の中核となる施設。商業ベースで国内初となる。政府と電力業界は使用済み核燃料を全量再処理する方針で、試験運転中の同工場が本格的に稼働すれば、現在は海外の工場に頼っている再処理を国内で行えるようになる。

同工場では度重なるトラブルで日程の遅れが続いており、サイクル全体の流れに影響を与えている。同工場内にある高レベル放射性廃棄物ガラス固化体を貯蔵・保管する施設で、設計ミスが1月に発覚。改造工事の認可が10月に国から下りるまでに時間がかかり、原燃は、今年12月に始める予定だった、本格操業時と同じ状態の試験「アクティブ試験」の年内開始は難しいとして、日程を調整していた。アクティブ試験の開始を2カ月延期して来年2月とし、合わせて本格操業を2カ月遅らせることになった。

(朝日 11/19)

宮城地震・停止続く女川原発

東北電力の女川原発3基は、地震が発生した8月16日午前11時46分、警報がなり、自動停止した。そのまま3カ月、動かすことができずにいる。
 
見学者用のギャラリー室のガラスにひびが入るなどの被害を受けた。だが、原子炉など安全上重要な設備には、現時点で問題となるような被害は確認されていないという。それなのに運転再開できないのは、原発を設計するときに、「これ以上の揺れはないだろう」と定めた基準地震動を、一部の周期の振動で超えてしまったからだ。根本的なところで、耐震安全性に疑問が突きつけられた。
 
経済産業省原子力安全・保安院は、東北電力に設備の耐震安全性の詳細な評価と同時に、なぜ基準地震動を超えたのか、要因を分析・評価するように求めている。

県は、近い将来高い確率で想定される宮城県沖地震について検証し、耐震安全性を確保するように要求。東北電力は、これらの「宿題」を解決しないと、運転を再開できない。
 
県内の原子力関係者は「運転再開するには、専門家が納得できる報告を国にし、お墨付きを得て、地元に理解を求めることだ」と話す。
 
東北電力は「基準地震動を一部で超えたのも事実だが、現時点で安全上、問題ないことも事実。二つの事実をどう考えればいいのか、慎重に検討している」(幹部)という。
 
地元の市民団体は、東北電力に「設計の前提が崩れたのだから、女川原発の耐震設計をやり直すべきだ」と申し入れた。
 
全国を見渡すと、中部電力が1月、浜岡原発5基を数百億円をかけて耐震補強する方針を打ち出した。想定される東海地震に万全を期すためだ。

国は耐震設計指針の見直し作業を進めている。東北電力が出す「解答」に、全国の原子力関係者が注目している。

(朝日 11/19)

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自殺遺族を支援、初の全国組織

自殺者が増える中、遺族への支援に取り組む団体が増えている。これまで各団体が全国で個別に活動していたが、19日午後、初の全国組織「自死遺族ケア団体全国ネット」を設立した。それぞれが培ってきたノウハウや情報を共有し、支援の質の向上を図りたいという。

年間の自殺者は昨年まで7年連続で3万人を超えた。「1人の自殺者に対し5人の親族がいるとすると、新たに100万人以上が遺族になった計算になる」

精神科医らで運営するNPO法人「グリーフケア・サポートプラザ」(東京、会員約70人)の藤井忠幸副理事長は、自殺者遺族が一部の問題とは言えなくなっている現状を指摘する。

家族の自殺を受け入れられず、遺族が誰にも相談できないままうつ状態に陥るなどの例は少なくない。中には精神的に追い込まれて後追い自殺する人もいる。

こうした遺族の支援に取り組むグループは現在、全国に25団体程度あるといわれる。遺族同士が語り合える場や相談窓口を設けたり、会報誌を出したりするなど、それぞれが活動を展開している。

支援団体には「自分の苦しい体験を、同じ境遇の人たちのために役立てたい」と遺族自身が運営にかかわっているケースが多い。だがスタッフとして相談を受けているうち、自分自身のつらい記憶がよみがえり、精神が不安定になって活動できなくなる例もある。

大学生の娘を自殺で亡くした50代の母親は、支援団体にスタッフとして参加したが、1年で心身の疲労がピークに達し、相談者に対し「あなたは苦労が足りない」などと責め立てるようになったという。スタッフが不足し、活動停止に追い込まれた団体もある。

一方、NPO法人「生と死を考える会」(東京)では、スタッフが定期的に語り合う場を設けたり、相談できる臨床心理士を配置したりするなど、精神的な負担を少しでも軽減しようとしている。同会では「こういった試みが他の団体の参考になれば。積極的に伝えていきたい」と話す。

全国ネットには、設立準備を進めてきた首都圏と奈良の5団体に加え岩手や名古屋、福岡など14団体も加盟する見込みで、全体の構成員数は約700人に上ると見られる。スタッフへの合同研修の実施や自治体・医療機関との連携を進めていく方針だ。

厚生労働省精神保健福祉課では「こうした民間の努力は高く評価したい。行政と民間がそれぞれの利点を生かしながら連携を図り、幅広い遺族ケアを目指したい」と話している。

(読売 11/19)

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何もしないよりはいいが