カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の62件の記事

2009/02/05

お金のないバンカーと付き合うのはごめんよ

【経済コラム】金融危機で業界男性も評価替え、価値急低下-M・リン
  
2月4日(ブルームバーグ):投資資産のポートフォリオはボロボロ、雇用もマドフ事業への投資と同じくらい怪しい状態。事態は既に十分に悪いのに、ガールフレンドや妻までが、もっとおいしそうなパートナーに乗り換えようとしている。

金融業界での仕事が楽しいなどと言う者はいまだかつていなかった。業務時間は長いし仕事は退屈。わけの分からない数学の問題と取り組まなければならない。仕事仲間との付き合いはと言えば、オオカミの群れとピクニックする方がまだ安心なくらいだ。

しかし、これには見返りがあった。豪勢なオフィスと目の玉が飛び出るようなボーナス。もし自分が人類の頂点にいないとしても、少なくとも他の誰よりも近いと自信が持てた。最も基本的なところで、異性に対するあなたの市場価値は高かった。外見がレオナルド・ディカプリオでなく、ダニー・デビートに近くたって関係ない。バンカー以上の「オトコ」はいなかった。だが、今は違う。

信用危機が3年目に入り、世界中の政治家がボーナスをテロ並みの違法行為にしてしまうなかで、バンカーたちは「交際相手として望ましい職業」のランキング表で自分の順位が滑り落ちていくのを感じている。

バンカーと付き合っている、または過去に付き合っていた女性たちの不満を集めたニューヨークのブログが注目を集めた。調査によれば、金融界の「富豪」たちは愛人や恋人のために使うお金を減らしているようだ。この結果、多くの女性が自身の人生について考え直す可能性がある。

使えない

バンカーたちにはお気の毒と言うしかない。大金を稼いでいる間は、異性にモテるのは簡単だった。給仕長に十分なチップを払ってしゃれたレストランで最高のテーブルを確保することもできた。(値段も)最高級のワインを同伴者ののどに流し込むこともできる。これでダメならティファニーの包みを取り出して見せればいい。

今はすべてが変わってしまった。ピザハットの2人掛けテーブルで値引きクーポン付きメニューを注文し、会社で次々人が首になっているという暗い会話をしても、異性を引き付ける効果はない。

「あるバンカーとのデート」と題したブログは、開始以来多くの人が閲覧した。真実なのか、誰かの気の利いた創作なのかは知らないが、これは時代精神に触れた。ちょっと恐ろしいほど率直な女性たちの発言は、金融業界で働くボーイフレンドたちをこき下ろす。皆の結論は1つだ。ボーナスのないバンカーは、エンジンのない車と同じくらい使えない。

ある投稿者はこうつづる。「お金を追いかけるわけじゃないけど、お金のないバンカーと付き合うのはごめんよ。冷たいようだけど、少なくとも正直でしょ」。

愛人願望

金融業界の男性が恋人たちを甘やかす支出を減らしていることは既に明らかだ。調査会社プリンス・アンド・アソシエーツのラス・プリンス社長は、2000 万ドル以上の資産を持つ男女191人を対象に調査を実施した。すると、男性の 80%以上が愛人に渡す「小遣い」を減らす計画だと回答。プレゼントを減らすという回答もほぼ同数に上った。

不景気の時代には、愛人になる動機は高まる。簡単に金を稼ぐほかの方法は日々、不安定になっていくのだから。プリンス社長は電子メールで質問に答え「男女を問わず、愛人になりたいという願望は高まるだろう」として、「現在のような不景気は、豊かな生活の魅力をさらに高める」と説明した。

そうかもしれない。しかし待てよ。愛人に与えられる「小遣い」と「プレゼント」が急減しているなら、この職への志願者も減るかもしれない。結局、バンカーと付き合うことは金銭面で、かつてに比べはるかに妙味の薄い行為となったわけだ。従って、バンカーは異性を引き付けるために機知や人間的な魅力を発揮する必要がある。しかし、これらに関するポジションが「ショート」、つまり手持ちのないバンカーもいる。

20年以上にわたり、金融は世界で最も高級な職業とされてきた。報酬は他のどの業種よりも高く、威信もあった。このステータスは多くの点から評価されたものだ。カネもその1つだが、尊敬、地位、名声なども足し算の中に入っている。攻撃的で野心的な男性が投資銀行でのキャリアに群がった理由の1つは、まるで自分が世界を動かしているような気分になれることだった。

もっとも、社会学を学んだ者はたいてい、職業選択に際し異性にモテることは他の多くの要素よりも重視される公算があると指摘するだろう。この点で、バンカーはもはや他の職業の上に君臨することはできない。金融業界の大物たちは、わすか数カ月の間に、トップの座から滑り落ちた。このことは、今回の金融危機が教科書の脚注で言及されるだけになるはるか後まで、業界と、そこに働いていた個人の人生に、深い影を落とすだろう。

(マシュー・リン)

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2009/01/24

感染列島

Kansenrettou
仕事帰りに市川市内の映画館で「感染列島」を観てきた。数ヶ月前から心待ちにしていたので、疲れた体を引きずってのレイトショーでも平気だった。

ストーリーは知っていたので、映像的にどう表現されているかを観るつもりで見始めたものの、そのリアルさには思わず引き込まれてしまった。病院内でのシーンが多く出てくるが、凄惨かつ苛酷、強毒ウイルスが感染拡大をしたら、これほどまでに厳しい現実になるのだということをまざまざと見せつけられる。

本作品では、原因となったウイルスは新型インフルエンザ以外の未知のウイルスというストーリーになっているが、被害想定は明らかにH5N1型の新型インフルエンザが感染拡大した場合のシミュレーションである。国立感染症研究所の岡田さんからも著書をいくつか頂いてH5N1について学んでいるから、そのことがよく分かる。

そんなふうに冷静に分析している自分がいるのと同時に、感情が揺さぶられている自分もいた。特に家族の一方が死んでしまうシーン、幼い子どもが出てくるシーンでは嗚咽こそ出さなかったものの、涙はこらえきれなかった。自分がその立場にいたら胸が張り裂けそうになるだろう。死ぬ側に回れる方がどれだけ楽なことかと思う。

各シーンを見ながら、パンデミックが起こったときに人間がどのような行動をとるのかということも学ばなければならないことだと思う。大切な家族を持つ人が、パンデミックが起こる前に、また、起こった後に何をどうしなければならないかを考えなければならない。映画の中では多くの一般の人々は無知であり、愚かであり、利己的で弱い。そのようにものだと思うのではなく、そうならないために多くの人には変わってほしいと思う。自分にとって大切な人たちを守るために。

一部の盛り上げるために付加されたであろうシーンは別にして、全般で描かれている感染拡大から社会機能の崩壊までの描写は決して大げさではないと思う。近未来のドキュメンタリーだと思って観ることをお勧めしたい。

ラストシーンで出てきたセリフはお馴染みのものであるが、あえて書いておきたい。

「明日、地球が滅びるとも、君はリンゴの樹を植える。」

子どもたちを守らねば。その思いが自分自身にとっての原動力であることを再確認した。

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◆映画『感染列島』公式サイト

◆知識のワクチン 新型インフルエンザ予防マニュアル

◆新型インフルエンザを迎え撃つ「3種のワクチン」

◆新型インフルエンザ・クライシス(本)

◆市民のための新型インフルエンザ対策ガイドライン(小樽市保健所)

◆米国政府・パンデミックインフルエンザ・ホームページ

★H5N1-強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ★
H5n1_simulation

★新型インフルエンザXデーガイドブック(Web)
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★新型インフルエンザ対策関連情報(厚生労働省)

★国立感染症研究所・感染症情報センター

★「新型インフルエンザ対策ガイドライン(フェーズ4以降)」(厚生労働省)

★新型インフルエンザに関するQ&A(厚生労働省)

★鳥及び新型インフルエンザ海外直近情報集

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2007/12/16

「見殺しはやむを得ない」という現実

サスラボの記事「誰を箱舟に乗せるか?」(http://suslab.seesaa.net/article/72710921.html)から。

環境変化への対応のため、というとピンと来ないが、例えば「水」の支配権をめぐる(含む)戦争/紛争はすでに起こっているし、これから水資源が減少して人口が増えるという、よりシビアな状況になれば武力行使という選択は今まで以上に高い確率でとられるに違いない。

世界全体を支配する絶対的かつ理性的な権力者が存在すれば、人類の中で「誰を誰を機残らせて、誰を見殺しにするか」という問題を考えるのは一人の為政者(または単一の政府)で、ある意味で「適切な判断」がされ得るかもしれない。(可能性として)しかし、現実には大小様々の国家/地域連合体が存在する。当然ながら利害の対立が生まれ、理性的な判断では(それすらも残酷であるのに)済まなくなる。

残念なことに人類は、貧困問題や環境問題の解決のために使うよりも多くの資金を軍備(人殺しの道具)の増強のために使っている。それは大多数の為政者が最後には武力で(他国民を殺してでも)自国民の生存権を勝ち取るしかないと考えているからではないだろうか。

他者を滅ぼさない限り自らの生存権を確保できない状況に追い込まれたときに、理性的であり続けられる為政者や国民はどれだけいるものか。それは人間とはどのような生き物か、根本への問いかけなのかもしれない。

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エコプロダクツ2007に行って来た

3日目にしてようやく行って来た。(平日は仕事で無理なので)

◆金融関係のブース(フォトも掲載)

三菱UFJは大画面でプレゼンをやっていて、多い時で35人くらいの聴衆。内容もなかなかよくアピールがうまかった。TVの特集番組の企画・作成でThink the Earthと組んだことがノウハウとして活きているのだろうと思われた。

みずほはパネル展示のみで集客もイマイチ。キッズISOや児童画の展示などで彩りはあったが、単調なパターンのパネル展示だけではインパクトがない。プレゼンの仕方をもっと工夫すべき。

大和証券Gは広いスペースにパネル展示だけで閑古鳥が鳴いていた。SRIファンドやエコファンドをもっと大々的にアピールすればいいのにパンフさえ見当たらなかった。担当者も一人きりで灯台守のようだった。

JBICとDBJは小さなスペースにパネル展示のみ。やっていることは先進的で意義深いことがたくさんあるのにこれではもったいない。

ドイツ銀行AMは広いスペースの半分を応接用としていて展示はポスターのみ。一体何を誰に対してアピールしたいのか不明。

◆NPO/NGO/教育機関のブース

それぞれがそれなりの思いを持って活動をしていることは感じ取れるが、狭いスペースしか割り当てられないことと一般の観客にはなかなかヒットしないんだろうなと感じられた。

その中でも積み重ねた経験により着実に質を高めているところやモチベーションの高そうなスタッフがいるところは活気があるが、そうでないところはこういう機会を十分に活かせないのが現実だろう。

◆企業関連のブース

メジャーな企業からマイナーな企業/団体まで規模も内容も様々だったが、辛口でいえば大手は「きれいなコンパニオンを使って客寄せをやってたくさん売り込もう」という姿勢が目立った。どれだけエコな活動/製品なのかがわからないものが多数あった。

とはいえ、高い技術力や志に基づいた活動というものも確かにあり、それらに目を向けられるかどうかは、消費者側の質の問題ではある。

特に印象に残った企業はリコー。展示/プレゼン内容から地に足のついた活動をきちんとやっていることがはっきりと見て取れる。各コーナーに質問にきちんと答えられる社員を配置している。クイズ・コーナーでCD-ROMを無料配布していたが、この中には環境経営報告書も含まれている。リコーの特徴は「何のための環境経営を行うのか」という根幹の部分が経営にきちんと組み込まれていることではないか。

企業ではないが印象に残ったのは CARBON OFFSET JAPAN。代表理事に末吉竹二郎さん、理事にもFuture500の木内孝さん、世界銀行・元副総裁の西水美恵子さんなど重厚な顔ぶれ、運営はイースクエアに委託されている。やるなぁ、ピーダーセン社長。

滞在時間は4時間半ほどであったが、ざっと1周して、中に入って展示物を見たのはごく一部、時間は全然足りなかった。もらった資料はそれなりの量にはなったが、話を聞きだすと10分、15分は経ってしまうので、ほとんどはスルーだった。

ステージの方にも行かなかったが、たまたま通りかかったときに、ルー大柴がラップで「エコとトゥギャザー」とか歌っているのが見えた。

あと、歩いているときにエコ入門ツアーをしている小林伸之さん(サステナビリティ日本フォーラム)とすれ違い、エコ松さんが健在であることを確認(?)し、3つの団体の共同ブースをコーディネートされているシーサーさんとお話しして会場を後にした。

次回は休暇を1日取って、2日間くらいかけてゆっくりまわりたい。

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2007/08/20

「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

ちょうど1年前に 「環境と金融」HP開設5周年を迎えて を書いたので、6周年の節目にこの1年を振り返ってみようと思う。

長文になりそうなので、先に結論を言うと「さまざまな出会いがあるから、この活動を続けられる」である。

いろいろな方々との出会いという視点から書いてみたい。まずはSNSミクシィを通じて生まれたつながりから。

2006年9月30日にコミュニティ 「持続可能な社会と金融」 を開設。2007年8月20日現在で参加者数は539人になっている。コミュニティの説明の冒頭には以下の通り書いてある。

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持続可能な社会を作っていくために「金融(Finance)」が果たせる役割についての情報ライブラリー&情報交換のためのコミュです。 「持続可能な社会・環境・CSR」と「金融」との関係・つながりについての理解を深める場です。 利己的な金儲けではなく、永続可能な社会作りのために「Money」を使おう!という志向/公共心/倫理感を持った方の参加をお待ちしています。

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自分と同様に銀行出身で今は研究職に就かれている人では、職場の先輩であった宿輪純一さん、そして、唐木宏一さん。

宿輪さんはMUFGに勤務しながら、大学で教鞭をとり、全銀協の委員会で要職につき、日銀にも出入りし、最近では日本経団連で講演をされている。おまけに映画評論家までされているというスーパーマルチ人間。日経BPにも連載されている。ボランタリーな会として公開ゼミを月一で開かれており、他では聞けない話を惜しげもなくされている。

唐木さんとはまだリアルではお会いしていないが、 「金融CSR総覧」 を購入するときに著者紹介割引にしていただいた。銀行を辞めて学究の道に入られて外から金融を見るという、私が目指したくてなれなかった道を、今まさに進んでおられる方である。

尚、金融CSR総覧の執筆陣の中でお会いしたことがあるのは、足立直樹さん(RAI代表取締役)、猪刈正利さん(インターリスク総研)、金井司さん(住友信託銀行)、小榑雅章さん(向社会性研究所)、河口真理子さん(大和総研) 、木内孝さん(FUTURE500/GRIFJ)、後藤敏彦さん(SIF-J)、古宮正章さん(日本政策投資銀行)、末吉竹二郎さん(UNEPFI)、藤井良広さん(上智大学)、水口剛さん(高崎経済大学)、満田夏花さん(地球・人間環境フォーラム)、山本利明さん(財団法人トラスト60 )、山本良一さん(東京大学)。

mixiが起点で他の会でも集まっている方々では、木村麻紀さん(オルタナ副編集長・環境ビジネスウィメン)、岸和幸さん(こころの生態系づくり)、野口りさこ さん(C.W.ニコル・アファンの森財団)、田辺有輝さん(JACSES)、新谷大輔さん(三井物産・立教大学)。

さらに派生する会で出会った方では、森摂さん(オルタナ編集長)、新樂智夫さん(オルタナ代取)、福井喜久子さん(SEKISUI)、西口聡子さん(イースクエア)、篠健司さん(パタゴニア)、黒岩典子さん(AVEDA)、大川哲郎さん(大川印刷)、山中千花さん(トヨタ)、山田順之さん(鹿島)、島津真太郎さん・都丸一昭さん・大野絢子さん(grounding lab)。

環境省での勉強会でお会いした方は、中坪治さん・鈴木清彦さん(環境省)、相馬宏充さん(Innovest)、森洋一さん(あずさサステナビリティ)、八田真さん(損保ジャパン)、糸岡栄博さん(損保ジャパンRM)、旗野萌子さん(大和投資信託)、坂本恵美さん(DTS)、菊池武晴さん・中澤伸一さん・市坂紘平さん(日本政策投資銀行)、島誠二さん・箱山尚香さん(日産)。

日本の銀行で初めてマイクロファイナンス支援を始めた新生銀行の乗富和子さん、Think the Earth 上田壮一さん、Earth Literacy Program 竹村真一さん、RANの川上豊幸さん、海洋温度差発電を手がけるゼネシスの里見さん、地球・人間環境フォーラム根津亜矢子さん、Climate Experts 松尾直樹さん、みずほFTの浜岡泰介さん、サイバーエージェントの中里昇吾さん、シンポジウムに招待してくださった全銀協の増田豊さん。

上記の方々以外にも多くの出会いがあった。すべての方を網羅できない失礼をお詫びしたい。また、本来であれば、一人ひとりの方に語りたいエピソードがあるところ割愛することをご容赦いただきたい。

話は変わるが、2007年の3月頃から体調が思わしくなく、近くの診療所に行ったら大腸の内視鏡検査の紹介状を書かれた。昨年、友人から大腸ガンの手術をした話と弟さんがガンで闘病されている話を聞いていたので、また、祖父母がガンを患った経験があることもあり、ある程度の確率で自分はガンなのではないかと考えていた。

胃と大腸の内視鏡検査はGW前であったが、検査前も結果が出るまでの間も、自分に残された時間が数カ月に限定されることを半ば前提にしていろいろなことを考えていた。死を意識しても怖いと感じることはなく、残された時間の中で自分がやるべきことをきちんとやり遂げて、自分の使命を果たした上で逝かなければならない。ごく自然にそのように考えていた。自分でも不思議なくらい淡々と日々を生きていたように思う。結果的に悪性のものは発見されず、当分は生きられそうであるが、限りある時間をおろそかに過ごしてはならないと思う。今日一日を大切に生きなければ。

HPもブログもThink the Earth の上田さんからは「過剰なくらいの情報」(苦笑)といわれてしまったが、たしかに「環境・CSRと金融」というカテゴリーでは日本に存在するサイトの中で屈指の情報量であろうし、情報検索の玄関口として有用なものになったと思う。HPの方は検索機能が課題であるので、改善を今後の課題としたい。

ブログの掲載記事も3100を超えて情報量が膨大になりつつあるが、ほとんどが情報クリップなので、情報収集を効率的に進めるツールとして活用してもらえれば幸いである。

最後に1つだけ最近のエピソードを紹介すると、つい先日、ブラジルでCDMに取り組んでおられるブラジル三井住友銀行の内田肇さんからメールをいただいた。7月にSMFGのセミナーで4日間だけ帰国されていたが、セミナーには行くことができなかった。私はせっかく日本にいらしているのだから、いろいろ語り合いたいなぁ、と思っていたのだが、内田さんからのメールには同じ思いを持っていただいていたことが書き綴られていた。そして、以下のような一文を読んで胸が熱くなった。

「時々、思うんですがどうしてこうしたことをやっているのかというと、やはり伏木さんのように思うところをまっすぐ突き進んでいく人がそばにいるからやれているのではないか と思ってます。その意味で伏木さんには都度、「ありがとう!」です。 」

私の方こそ「ありがとう!」です。内田さんのようにがんばっている人がいるから未来に希望を持つことができる。応援することができる。がんばっている人、これからがんばってみようと思っている人を勇気づけることができるなら本望です。私はそんな人たちにエールを送り、支える存在でありたい。

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2007/07/11

それでも生きる子供たちへ

渋谷シネマライズで観てきた。

◇公式サイト--イントロダクション

まず、観に行く前にサイトや予告編を見て想像していたイメージと実際に見た後の印象はかなり違った。

観る前の想像では、過酷な状況下でも健気に生きようとする子供たちの生命力、明るさ、希望を描き出した作品なのかなと思い浮かべていた。

観た後に思ったことは、子どもたちの置かれている状況を描写することによって、その国や地域の社会的な状況を見せているということ。日本のような平和で豊かな国で暮らす人間には想像もできないような過酷な生存環境が世界にはたくさんある--むしろ日本の方が例外である--ということを、平和ボケした日本人なりに直視させられる。先日、中国で報道された「集団児童拉致、強制労働事件」のようなことは、世界中で当たり前のように行われているのが現実であるということを思い知った。

また、それぞれのドラマの中に出てくる主人公の子どもたちは、決して明るく無邪気な存在ではない。幼いながらにその心に深い傷を刻み、悲しみ、苦悩、恨み、憎悪、怒り、無力感、絶望などの心の痛みを背負った子どもたちである。子どもたちの心が健やかに育つためには、安定した安全な社会、必要最低限の経済的な豊かさ、家族が心身ともに健康であること、(両親などの)自分を愛してくれて守ってくれる人の存在、などいくつも必要なものがあることを痛感した。また、それらを望むべくもない子どもたちがいかに多く存在するかも・・・。

監督の一人、ヴィネルッソ氏が「子どもが絶対に見るべきじゃない悲惨なものを見ている子どもたちはたくさんいる。そして悲しいことに社会の状況は一向に良くならない。怒りで満ちた彼らの瞳が僕を変えさせた。」と述べている。

全編を重く受け止めながら冷静に見ているつもりだったが、最終話「桑桑と小猫」では涙をこらえることができなかった。もし、自分の目の前に小猫がいたとしたら、ひたむきに生きようとするその姿に、守ろうとせずにはいられないだろう。

耳触りのいい言葉で飾られた「あるべき論」に興ずることよりも、人間として忘れてはいけない、ずっと大切なことがあるということを魂に刻んできた。

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2007/07/01

死ぬ覚悟をした上で今日一日を生きる

一昨日、友人の弟さんが亡くなって、今日はお通夜に参列してきた。一年余りにわたりガンと闘病されていた。

息子を亡くされてすっかり力を失われたご両親のお姿も見ていて辛かったが、何よりも幼い子供とともに残された奥さまの悲しみが痛いほど伝わってきてやるせなかった。

自分の妹の夫が2年余り前にガンで亡くなっているので他人事とは思えなかった。ガンが発見されてからの弟さんの様子をときどき聞いていたので、頭では予期していた出来事だったが、いざご遺族の方々の様子を目の当たりにすると胸が詰まった。

お経をあげられたお坊さんの話でいくつか印象に残ったことがあるので、以下に書きとどめておきたい。

人間は誰しも明日を迎えられるという保証はない。だからこそ死ぬ覚悟をした上で今日という日を精一杯生きなければならない。一日を生きられたら感謝して眠りに就く。翌朝目覚めたら、今日一日の命をもらえたことに感謝して生きる。そういう気持ちが大切。

健康で五体満足で3食食べられるという平凡な生活を送れることがどんなに幸せなことか。人はそれを失って初めてそのありがたみに気付く。その幸せをかみしめながら生きることが大切。

結婚はスタートライン。幸せだったかどうかを振り返るのは添い遂げられたとき。自分が死ぬ時に「あなたがいてくれてよかった」と感謝されるような生き方ができたかどうかが、その人が幸せな人生を送れたかどうかを決める。

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自分が死んだときには泣いてくれる人や感謝してくれる人が何人もいてくれるように、自分の人生をしっかり生きなければならないと胸に刻んだ。

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2006/09/29

人間が選ぶのは戦争による生き残りか

「共存・共生により持続可能な社会を目指すか」と「限られた生存権をかけて競争・戦争により淘汰を行なうか」のいずれの道を選ぶか、いずれにせよ選択は人間の手に委ねられている。

◆中東、石油収入で軍拡・援助(資源ウオーズ)

不安定化増幅の懸念

核開発問題で米国と対立するイランの軍事予算が2002年からの3年間で2倍になった。英シンクタンクの軍事報告書「ミリタリーバランス」によると2005年は62億ドル。軍拡の軌跡は原油相場の上昇ラインと重なる。「核開発は絶対的な権利」と繰り返すアハマディネジャド大統領を支えるのもオイルマネーだ。
 
9月中旬、ペルシャ湾に面するアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに湾岸協力会議(GCC)を構成する六産油国の国軍制服組トップが集まった。「我々は地域が直面する潜在的な脅威に備えなければならない」。会議の冒頭で発言したUAE国軍幹部が想定する仮想敵国はイラン。イスラム教スンニ派が政権を握るGCC6カ国にとってシーア派のイランは警戒の対象だ。
 
会議の2週間前、そのイラン国軍が新型戦闘機「サエゲ(稲妻)」の試験飛行を国営テレビで公開していた。さらに会議後もテヘランでの軍事パレードでイスラエルや欧州の一部を射程に収める弾道ミサイル「シャハブ3」など、増産する主力兵器を誇示した。
 
GCCもイランに負けじとオイルマネーを兵器に振り向ける。2005年の6カ国の国防費は合計で380億5600万ドル(サウジアラビアが全体の7割弱)と2002年より3割増えた。
 
膨らむ兵器需要に群がるのは米欧の軍需産業だ。
 
米国は9月、UAEに防空用とみられるロケット砲など7億5200万ドルの兵器売却を決定。7月にはサウジなどイランの膨張を警戒する親米のアラブ国家に計46億ドルの兵器を供与する計画を明らかにした。
 
サウジは軍用ヘリなど25億ユーロ(約32億ドル)のフランス製兵器を購入する契約を結ぶ見通し。8月には英国から新型戦闘機72機を200億ドルで買い付ける契約を結び、国境線には50億ドル以上を投じてレーダーシステムを配備する。

中東民主化構想を唱えるブッシュ米大統領。9月の国連演説で「イラン指導部は国民の自由を奪い、核兵器の開発をめざしている」と指摘したが、オイルマネーに吸い寄せられる米国の軍需産業が安全保障に及ぼす影響も否定できない。

中東には米国の中東政策が「実態に合わない」といった不満がある。そこを突いてイランはオイルマネーを「援助」として投じ、反米勢力の囲い込みを狙う。
 
「最大で年間5億ドル」がイランから流れているといわれてきたレバノンのシーア派民兵組織ヒズボラ。イスラエル軍の空爆で自宅が全壊した住民に一世帯あたり1万2000ドルの見舞金を出すと発表した。レバノンの平均給与の2年半分。背後にイランの支援拡大をうかがわせる。
 
一方、サウジは9月、ストックホルムで開かれたパレスチナ支援国会合で2億5000万ドルの拠出を約束した。パレスチナ自治政府を主導するイスラム原理主義組織ハマスはスンニ派。イランからハマスへの支援は年間1億ドルに満たないとされる。サウジがイランの影響力低下を画策しているのは明白だ。
 
オイルマネーで広がる「援助外交」が中東の地政学リスクをさらに増幅する懸念もある。

(日経 9/26)

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2006/09/10

ルワンダの悲劇は未来のプロローグか

あだなお。さんのブログ「サステナ・ラボ」の紹介記事「勇気がもたらした奇跡」を読んで、観たいと思っていた映画「ホテル・ルワンダ」をDVDで観た。

100日で100万人の大量虐殺。なたを手にとって何の罪もないツチ族の人々を次々と殺していくフツ族の「普通の人々」の姿に、人間のおぞましい本性の一部を見た気がして戦慄を覚えた。これはフツ族が特に残虐な性質を持った民族であるということではなくて、どんな民族も状況によっては大量虐殺者になり得るし、大量虐殺される側にもなり得るということである。

環境問題を考えるとき、水不足と食糧不足について考えずにはいられない。今日のNHKスペシャル「マグロが食卓から消える?~世界の魚争奪戦~ 」を観ても、今後、食糧の争奪戦が激化することは間違いない。商業上の競争というだけならば、高いコストさえ払えば対応できるかもしれないが、それも相当の供給量がある間の話であって、食糧不足が自国民の生存の危機に及ぶような状況になれば、もはや商取引上の「競争」ではなく、国家存亡をかけた「戦争」になることは不可避ではないかと思われる。

ルワンダで起こったような悲劇が日本国内で内戦という形で起こるとは思わないが、外国との戦争・紛争に巻き込まれる懸念は否定できない。国家・国民の安全保障を考えるときに、人道主義や博愛主義では対応できないという現実にはやりきれない気持ちもあるが、冷徹に向き合わなければならないのだと思う。

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2006/08/20

「環境と金融」HP開設5周年を迎えて

2001年にHP「環境と金融」を開設してから、5周年になった。これまでの環境関連の活動の軌跡を振り返ってみようと思う。

環境関連のNPO「ネットワーク地球村」高木善之さんの講演会を初めて聴いたのは1995年で、すぐに会員になった。しかし、個人的にできることの範囲を超えて何かをするという発想はその時にはなかった。

環境問題の解決のために「金融」が大きな役割を担い得る、また、社会を変えていくためには「金融」を動かさなければならないということを思い立ったのは、1999年の春だった。きっかけとなったのは環境マネジメントシステム「ISO14001」の審査員研修に行って、様々な業種の人たちと話をしたことだった。産業界は環境問題に懸命に取り組んでいるのに、銀行はそれを評価してくれない。それを聴いて、銀行は変わらなければならないという思いを強く持った。とりわけ巨額の資金を扱う都市銀行の企業行動を変えることは、日本の社会全体の変革を強力にサポートし得るものであるし、何とかしてそういう方向へ動かすことができないものかと思案した。

そうはいっても巨大な組織の中で、末端の存在である自分に直接できることは何もなく、経営に影響力のある人を動かすしかないと思った。経営企画セクションの社会貢献事業担当の人に分厚い資料のファイルを持って直談判に行き、環境問題に取り組む部門を銀行の中に作ることの必要性を説いた。今、思えば、城外にいる身分の低い家来が単身で城内に乗り込み、重臣に直言したようなものであるから、最初から相手にされなくともおかしくないし、無礼者と切って棄てられても不思議ではなかった。しかし、一応、ひと通りの話は聴いてもらえ、検討してもらえたようであるが、不幸なことに銀行自体が経営危機のさなかにあり、それから程なくして他行との統合という話が持ち上がって、環境専門部署の設置は立ち消えになった。

それとは別に、日経エコロジーや日経ECO21(現在は休刊)に「環境と金融」の特集記事の企画を提案したら、日経エコロジーはなしのつぶてだったが、日経ECO21の編集部から連絡が入り、編集長・副編集長・ライターさんの3人と食事を取りながら、企画の内容や編集方針、取材に行ってもらいたい先などについて話をした。結果的に「金融機関の環境への取り組み」を特集する記事が8ページ掲載された。都市銀行の環境への取り組み比較一覧表も載ったが、残念ながら反響は少なかった。まだ、1999年当時は「環境」と「金融」を結びつけて考えられる人がごくわずかしかいなかったのだろう。

日経エコロジーが「グリーン金融」の特集を初めて掲載したのは2005年12月号だから、私が企画を提案してから実に6年以上になる。時代が変わるまでには長い時間が必要だった。

しかし、同様の活動は A SEED JAPAN の「エコ貯金ナビ」に(直接接点はなかったが)受け継がれており、月刊地球環境2006年9月号の「環境・CSRと”金融力”」の特集にも紹介されている。

ASJ理事の土谷和之さん はマイミクであり、ASJやSIF-Jのセミナーでお会いしている。彼のような若者が同じ志を持つ者として活動してくれていることはたいへんうれしい。

その後、社内では非公式の掲示板(若手行員が運営管理者)が開設され、銀行にとってポジティブな意見は何でも自由に投稿してください、というアナウンンスがあったので、「銀行は環境金融へ積極的に乗り出すべき」という趣旨の意見と事例を続けて投稿したら、何と人事部から上司に電話が入った。内容は「彼に仕事を与えていないんですか?」というもので、要は「自分の仕事と関係ないことを投稿するほどおまえは暇なのか」ということだった。組織の上層部のあまりの無理解、ネガティブな反応と、上司にも迷惑をかけたことから、以後、銀行内での活動は自粛し、組織人という立場を離れて、「個人的な活動」として行動することにした。

2000年夏にはJEMASの個人会員となり、環境監査研究会等への参加を通じて、数々の環境関連団体に携わっておられる後藤敏彦さんやトーマツ環境品質研究所の間瀬美鶴子さんと出会い、その後、後藤さんとはSIF-Jでも度々お会いしている。また、SIF-Jを通じて、大和総研の河口真理子さん、FUTURE500理事長/GRI日本フォーラム会長の木内孝さんともひざ詰めで話をさせていただいた。

先の日経ECO21で取材を頼んだ先のひとつがエコファンドを世に送り出したグッドバンカー社だったが、2001年の春にお誘いがあり、オフィスを訪問させていただいた。行ってみると軽食まで用意して迎えてくださって、筑紫みずえ社長以下、社員全員の皆さんと意見交換をすることができ、有意義な時間を持つことができた。「環境と金融」についての自分の考えと銀行内の意識のギャップについて率直に語った。

2001年の6月には個人会員になっていたJEMASの「環境マネジメントセミナー」のお手伝いで受付をしたが、その時に知り合ったのが当時、財務省主計局・環境省担当をされていた坂本忠弘さんで、自分の考えを簡単に伝えたことに興味を持ってもらえ、その後、メールを何度かちょうだいし、環境省で勉強会をするので来ませんか、というお誘いをいただいた。ざっくばらんな勉強会だから、気軽に参加してくださいという話だったので了解したが、シックスセンスが働き「自分一人で乗り込まない方がいい」と頭に浮かんだので、当時、日経エコロジーに「金融」の切り口から記事を書いておられた 東京三菱証券(現・三菱UFJ証券)の波多野順治さん (クリーンエネルギーファイナンス委員会長)をお誘いした。来てくださるかどうか全く見込みもないまま、ダメ元でお願いしたら、快く受けてくださった。

2001年7月に霞ヶ関の環境省の庁舎に行き、指定された場所へ行ってみると坂本さんが出迎えてくださり、波多野さんとも合流できた。会議室へ通されて程なくして、総合政策局の審議役・課長・課長補佐クラスの方が8名もやって来られ、さすがにただの勉強会ではないことを察した。

実は当時、環境省内でも「金融のグリーン化」の検討が始まっており、非公式ながら金融業界にいて環境マインドの高い人の話を聴いてみようということだった。結局、8割方の質問については波多野さんが答えてくださり、伝えたいことが的確に伝わってよかった。波多野さんとは勉強会の後、一緒に食事に行き、ざっくばらんに話をさせていただいた。

それから5年後の、2006年8月に「環境と金融に関するシンポジウム」が開催されたが、金融庁や証券業界はともかくとして、環境省の中では「環境と金融」についての理解が浸透しているということを小池環境大臣のスピーチから感じることができた。反面、環境省と金融庁・全銀協・日本証券業協会の認識のギャップを強く感じざるを得なかった。金融業界の人たちの意識がグリーン化するまでにはまだまだ時間がかかりそうである。

そして、2001年8月、HP「環境と金融」を開設。構想は2年以上前から温めていたものの、集めた資料をどのようにプロデュースするかということとウェブサイトを作る技術を持っていなかったことがあり、立ち上げに時間がかかった。開設してから1,2年は検索サイトで「環境と金融」を入力すると半分くらいは自分のHPが出てくるくらい世間一般での「環境と金融」についての認知度・関心は低く、ウェブ上での情報も少なかった。

2002年に勤務先の銀行名が変わったが、持株会社の方でISO14001の認証取得を検討しているらしいという話を別の銀行経由で入手し、担当部署にコンタクトを取ってみたところ、話を聞いてくれるということになったので、業後に先方のオフィスを訪問して、自分の「銀行の環境経営」についての考えや思いを話した。このときに話を聞いてくれた方は非常にオープンマインドな方で、何ら色眼鏡を通すことなく、客観的に話を聞いてくれる人だったのでとても幸運だった。その方から作成中の提案書のドラフトを見せていただき、後日、私の考えを対案として示したところ、是々非々の姿勢で内容を見てくださり、最終版の半分くらいに私の案を採用していただいた。当時、これまたタイミングが悪く、経営危機で国有化の瀬戸際にあり、経営会議では「今はそんなことをやっていられる状況ではない」と却下されたが、社長まで目を通す提案書に黒子としてながら参画できたことは感慨深いものがあった。

その後、その方は銀行に異動され、今では海外金融部門での環境対応の推進者として活躍されている。現在までお付き合いは続いており、ときどきメールで情報交換・意見交換をしたり、たまに飲みに行ってざっくばらんな話をさせていただいたりしている。

2006年5月にNEDOからのCDM関連事業に携わる部門への出向者の募集があり、私の推薦に動いていただいたが、人事部は別の人を選び、残念ながら実現しなかった。夢がかなわなかったことは無念であったが、推薦してくださったその方には本当に感謝している。

2004年の8月から12月まで体調を崩して休職したが、この時期にHPをリニューアルしてHPのタイトルを「環境・CSRと金融」に改題した。この後くらいから徐々にアクセス件数が増えてきた。

2005年の2月には東大の山本良一教授の講演を聴き、環境問題が近い将来、人類を絶滅に至らしめるほど深刻なものになるという予測を聴いて、改めて社会を変えるには金融が変わらなければならない、という思いを強くした。同月からブログ「持続可能な社会と金融CSR」を開設。HPの方は「持続可能な社会の実現のために金融が果たすべき役割」にフォーカスしたものであるが、ブログの方はもっと幅広に持続可能な社会とはどんな社会でなければならないか、持続可能な社会を実現するためには何が必要か、といった観点から、様々なソースから情報をクリップすることにした。HPのタイトルもブログに合わせて「持続可能な社会と金融CSR」(Finance for Sustainable Society)に改題。

その後、SNS「ミクシィ」の日記にミラー・サイトを設置。環境・CSRのコンサルタントをされている足立直樹さんとはミクシィを通じて情報交換をするようになり、足立さんのブログ「サステナ・ラボ」はいつも読ませていただいている。

2006年7月にはSMFG主催の環境セミナー「環境・CSRと金融機関の役割」を聴講。UNEPFI特別顧問の末吉竹二郎さん、国際協力銀行で京都メカニズム担当審議役をされている本郷尚さん、日本政策投資銀行の政策企画部長・古宮正章さんらと簡単にお話させていただいた。

日本総研の足達英一郎さん と名刺交換した際には「ブログ拝見してます」と言っていただけて感激した。後日、4月に出版された新著「ソーシャル・ファイナンス」を送っていただき、最新の研究の成果を読ませていただいた。

また、CDM事業のフロンティアとして活躍されているブラジルSMBCの内田肇さん からもメールをいただいた。今、自分にできることは第一線でがんばっている方々の活動を社会に広く周知することなので、今後とも紹介して行きたい。

2006年6月にはシンクタンク国際通貨研究所のエコノミストである古屋力さんから意見交換したいとのメールをいただき、7月に入ってからお会いした。研究分野は「国際金融と環境」とのことだったが、ざっくばらんに話をさせていただき、まるで旧知の先輩のように激励・アドバイスまで頂戴した。所属する組織内では認められなくとも、外部に評価してくださる方がいるというのは誠にありがたいことである。

最近の心境はブログの記事「Movie「日本沈没」を観て思ったこと 」に掲載した。

話は少しそれるが、ここ数年で若くして死に逝く人を何人か見てきた。昨年は義弟がガンで亡くなり、今年に入ってからも友人の弟が末期ガンだという話を聞いた。体に異常を感じ、検査を受けたら余命数ヶ月という話は少なくない。死は意識する、しないに関わらず、常に生と隣り合わせにある。自分も日一日と近づきつつある死に向かって、今日一日を生きているのだ。だからこそ、生きることをおろそかにしてはいけないし、後悔しない様な生き方を自ら選択し、まさに命がけで生きなければならないと思う。

昨年暮れに脳内出血で危篤状態に陥り、奇跡的に生還した福島大学の飯田史彦教授が著書「ツインソウル」の中で、人間の魂が死んだ後に評価されるのは次の3点においてのみだと書かれている。

十分に愛したか? 十分に学んだか? 十分に使命を果たしたか?

私はこの考え方に強い共感を覚える。

社会的(社内的)な地位も、権力も、名誉・名声も、築いた富・財産も人間の本当の価値を決めるものではないのだ。人間は何も持たずに生まれ、死んでいくときも何も持たずに死んでいく。それでいい。自分自身が納得できる、悔いの残らない生き方ができればいいではないか。家族を愛し、人生の挫折や苦境から教訓を学び、自分が果たすべき使命のために心血を注ぐ。きっと子どもたちはそんな父の生き様を理解してくれると思う。

自分のやることが直接実を結んで自分が果実を手にすることはなくても、種をまき続けることで、きっと苗木は増えていくものと信じる。小さな苗木は枯れてしまうかもしれないし、大きく育つかもしれない。私にできることは、やがて大きな森に育つことを信じて種をまき続けることである。こどもたちの世代を守るために。そのために私はこれからもHPとブログを続けていく。

個体としての私は、やがて限りある生を終え、死を迎える。残された時間の中で、私にできること、やらなければならないことは、命を次の世代につなぎ、次の世代である子どもたちが生きていける社会を残すために力を尽くすことである。

大部分の人は気にも留めないかもしれないし、レスター・ブラウン氏が提唱されるようには、破滅へと向かおうとする大きな潮流を変えることなど誰にもできないのかもしれない。それでもただ指をくわえて見ているわけには行かない。持続可能な社会への移行ができないということは、持続不可能、すなわち人類が存亡の危機を迎えるということなのだから。

愛すべき子どもたちの未来のために、自分にできることを命がけでやること。それが自分の使命だと思う。

長文を読んでくださり、ありがとうございました。

さらに1年後の2007年8月に書いたコラムはこちら ↓

★「環境と金融」HP開設6周年を迎えて (2007/8/20)

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