カテゴリー「持続可能な社会と金融(Finance/Money)」の707件の記事

2011/05/03

スイス政府:大き過ぎる銀行への資本規制強化、経済全体に恩恵-報告

4月20日(ブルームバーグ):スイス政府は20日、当局が提案する「大き過ぎてつぶせない」銀行のUBSとクレディ・スイス・グループに対する資本規制の強化が、長期的には予測されるコスト以上の恩恵を経済にもたらすとの見解を発表した。

政府がウェブサイトに発表した調査報告書によると、規制強化はUBSとクレディ・スイスの利益を損なう可能性がある一方で、「こうした取り組みが犠牲の大きな市場の失敗をなくし、全体的な経済的福祉を高めるため、十分に埋め合わせられるだろう」と指摘した。

UBSとクレディ・スイスが保有する資産は、いずれもスイス経済の2倍を超える。スイスの規制当局はアイスランド型の経済危機に陥るリスクを削減するため、UBSとクレディ・スイスに資本増強を求めている。

スイス政府はUBSとクレディ・スイスが融資を抑制した場合、その分のギャップはより小規模な金融機関が埋めるだろうと指摘し、そうなれば貸し出し金利の競争を促すことにもなると述べた。

☆カテゴリー「持続可能な社会と金融(Finance/Money) 」

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me !!Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

三菱UFJ、震災孤児支援の基金創設

【読売 4/29】三菱東京UFJ銀行は、東日本大震災で両親が死亡または行方不明になった震災孤児を支援する最大10億円規模の育英基金を作った。

同行と役職員らが資金を拠出し、日本ユネスコ協会連盟と共同で奨学金の支給を行う。 基金は近く、グループの三菱UFJ信託銀行が管理、運用する「公益信託」に移し、金融機関の機能を生かしながら長期的に学資に役立てもらう狙いだ。

奨学金の支給は今年9月末までに始め、開始時に10万円、その後、毎月2万円を支給する。

返還義務はなく、最長で小学校入学から高校卒業まで12年間受け取ることができる。

☆カテゴリー「持続可能な社会と金融(Finance/Money) 」

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me !!Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「株主優待を義援金に」 三菱UFJ信託、企業に提案

【朝日 5/3】 三菱UFJ信託銀行は、企業の株主が望めば、株主優待商品の相当額を義援金として東日本大震災の被災地におくるサービスを始める。6月以降に株主総会を開く企業を中心に提案しており、複数の企業が前向きに検討しているという。

株主優待は企業が株主に自社商品などを提供する制度。3月に開かれた12月期決算企業の株主総会では、株主から、配当金や株主優待商品を被災地支援にあてられないかという意見が相次いだという。

信託銀行は株主の登録などを請け負っている。三菱UFJ信託銀行は各企業の株主に対し、優待品を受け取るか、義援金としておくるかを選ぶはがきを送り、義援金を選んだ場合は優待品相当額を日本赤十字社に送る仕組みをつくる。

☆カテゴリー「持続可能な社会と金融(Finance/Money) 」

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me !!Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/04/08

バングラデシュ最高裁、ユヌス氏の主張退ける グラミン銀総裁解任で

【4月6日 AFP】バングラデシュの最高裁は5日、同国中央銀行によって貧困層向けの少額融資機関グラミン銀行(Grameen Bank)総裁の地位から解任されたのは違法だとして、同行創設者でノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス(Muhammad Yunus)氏(70)が起こしていた訴えを退けた。ユヌス氏側の弁護士によると、7人の最高裁判事が全会一致で決定したという。

バングラデシュ中央銀行は2日、ユヌス氏が1999年にグラミン銀行の総裁に再任された際、政府の事前承認を得ていなかったとして、ユヌス氏を総裁から解任。ユヌス氏はこれを違法であるとして訴えを起こし、国際的な支持も多く集まった。だが、同国の高等裁判所は8日、中央銀行による解任命令は合法であり、ユヌス氏はグラミン銀行の退職年齢である60歳も超えていたと述べ、ユヌス氏の訴えを退けていた。そのため、ユヌス氏は最高裁に上訴していた。

ユヌス氏の訴えが退けられたことにより、残された手段は、グラミン銀行の取締役9人がユヌス氏の復職を求めて最高裁に起こした訴訟だけとなる。審理は6日に開かれる可能性もあるが、復職が認められる見通しを立てている人は少ない。

■「政府にねたまれた」との指摘も

総裁を解任されただけでなく、バングラデシュ国内のメディアからも批判されたユヌス氏は、名目上はグラミン銀行関連とされる問題で裁判所に3度召喚された。グラミン銀行はいまや政府調査の標的となっている。グラミン銀行の国内での非常に強い影響力と、太陽光発電や携帯電話事業、その他の消費財事業への進出が、政府のねたみを招いたと指摘する専門家もいる。

前年12月、ノルウェー人ジャーナリストがユヌス氏に批判的なテレビドキュメンタリー番組を発表したことを受けて、バングラデシュのシェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相は「貧しい人々の血を吸い上げている」とユヌス氏を非難。節税のために会計上の「トリック」を使っているとも批判していた。

ユヌス氏の解任を受けて、バングラデシュでは抗議デモが発生し、国際社会からの批判も巻き起こっている。米政府は今月に入り、友好的な解決が図られなければ、バングラデシュとの関係に影響がでるだろうと警告した。

グラミン銀行は25%が政府出資で、従業員数は2万4000人。地方在住の女性たちを中心に800万人に融資を行っている。グラミン銀行が生み出した貧困層に対する無担保小口融資「マイクロクレジット」は、世界の貧困国に広がっている。

☆カテゴリー「持続可能な社会と金融(Finance/Money) 」

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me !!Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/04/06

サンタンデール銀がゴールドマン抑え首位-環境重視の銀行ランキング

4月5日(ブルームバーグ):スペインの首都マドリード郊外にある同国の銀行最大手、サンタンデール銀行の本社で、ホアキン・デ・エナ氏は、屋内で厚手のベストを着ることに慣れてきたと語る。同行は電力消費や温暖化ガス排出を抑制するため暖房を弱めている。

「これで大丈夫。室温をこれ以上下げるべきかどうか分からない」。企業の社会的責任担当ディレクター、デ・エナ氏は会議室の温度自動調節器に目をやり、笑いながらそう言った。3月初めのこの日、マドリードでは冷たい風が吹いていた。

サンタンデール銀の約160ヘクタールの敷地内の他の場所では、アントニオ・ガルシア・メンデス氏が投資に環境重視の考え方を取り入れている。同行は昨年、英BPと米センプラ・エナジーによる米国での風力発電施設の開発に3億2400万ドル(約270億円)の融資を設定したと、ブルームバーグ・マーケッツ誌5月号は報じている。

プロジェクトおよびM&Aファイナンス担当の世界責任者であるメンデス氏(39)によると、同氏のチームは今年に入って既に40件の契約を締結したが、そのうち90%が再生可能エネルギーに関連するものだった。ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスによると、クリーンエネルギー関連の企業やプロジェクトへの投資は昨年、30%増加し過去最高の2430億ドルに達した。

ブルームバーグ・マーケッツ誌が初めて実施した世界の環境に配慮した銀行のランキングで、サンタンデール銀は、行内での省エネや環境問題に対して高い意識を持った投資が評価され、首位に輝いた。

データは、当局への届け出やウェブサイト、社会的責任に関する報告書などの文書をブルームバーグが集計。49カ国にある時価総額100億ドル以上の188行を対象に2つの分野について審査した。1つは2004-10年のクリーンエネルギー関連プロジェクトへの投資実績で審査の比重は70%、もう1つは自社の二酸化炭素(CO2)排出削減の取り組みで、30%を占める。

ゴールドマンは2位

米ゴールドマン・サックス・グループは全体では2位で、環境関連投資の分野では首位。同社は仏クレディ・スイス・グループとともに、風力や地熱、水力発電プラントの操業を手掛けるイタリアのエネル・グリーン・パワーによる30億ドル規模の新規株式公開(IPO)の引受幹事を務めた。ゴールドマンは米テスラ・モーターズのIPOでも引受幹事となった。

上位10行のうち8行を欧州の銀行が占めた。欧州連合(EU)は世界最大のCO2排出権取引市場を擁し、これらの取り組みを通じて温暖化ガスの排出削減を推進している。

☆カテゴリー「持続可能な社会と金融(Finance/Money) 」

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me !!Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/03/05

【特別寄稿】PIMCOのグロース氏、強欲の治療薬を処方-キーリー

3月1日(ブルームバーグ):億万長者の債券トレーダーの心の内をのぞき見るのは滅多にできないことだが、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のビル・グロース氏は最新の月次投資コメントでその機会を読者に与えてくれた。

「悪魔の契約」というこのリポートは、いつもながらの鋭い市場分析に加え、同氏の告白でもあり、金融という病を患うあらゆる者への処方せんでもある。

PIMCOの共同投資責任者の同氏は、「効率的かつ生産的に資本を配分するという、われわれの職業の第一の機能を果たせなかった」とし、「米国は優先課題を見直すことが絶対に必要だ」と記述している。

調査会社モーニングスターが10年間の債券ファンド運用者番付首位に選んだグロース氏である。異論を挟む余地はない。ウォール街の強欲は大恐慌の到来に一役買った。われわれは今度こそ、解決に加担しなければならないと考えるのが常識だろう。

グロース氏は金融業界の中でも、その立場と特権を自らの富を増やすことだけに利用した人々に最も辛らつな批判の矛先を向ける。「散々な成績の債券トレーダーらが、エンジニアやソーシャルワーカーの100倍、1000倍もの報酬を得ていいはずはない」と同氏は論じる。

1年余り前に、金融界の幅広い分野の人々が、行き過ぎた強欲が経済に害を与え、暗黙の社会契約に違反していたという同じ結論に達した。

            反省と善意

「悪魔の契約」でグロース氏は、自らも反省した上で、内部からではなく上からの規制が必要だと説く。「規制、あるいは自由市場の常識、もしくはその両方によって報酬の基準を調整した後で、米国には単なる現金製造機ではないものを作り出せる随一の頭脳集団が必要とされている」という。

善意に基づいているのは明らかだが、どう実践するのかは不透明だ。報酬は規制によっても、神の見えざる手によっても下がりつつあるようには見えない。リーマン・ブラザーズ・ホールディングスという生け贄(にえ)を差し出してからわずか2、3年でウォール街の報酬は過去最高付近に戻っている。

未来を予見できる頭脳集団がいれば素晴らしいが、歴史はそのようなことがありそうもないことを示している。何といっても、過去の賢人たちはエタノールへの補助金や、ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)のバランスシート拡大を推奨したのだから。誰よりも賢く、無私無欲な人間でも公的投資で致命的な間違いを犯すことはある。

             心臓移植

「米国に必要なのはお化粧や美容整形を超えるものだ。マネーと金融がシステムを侵食していくのを食い止める抗体がないのなら、心臓移植が必要だ」とグロース氏は論じる。

ウォール街の魂を救うには思い切った解決策が必要なのは明らかだ。しかし、全体として人類に役立ってきた利益至上の市場システムの廃止を、実現可能な代替策もなしに支持するのは非現実的だろう。グロース氏の意図には「A」の成績が付けられるが、銀行システムへの信頼とその効率性を回復するには心臓移植よりも実際的な策が必要だ。

さらに、問題は金融やマネー、トレーディングそのものではない。飢餓と貧困、疾病があふれる世界には、完全に機能する競争的な資本市場が必須だ。しかし、そのような市場が悪党らにではなく社会全体に共通の利益をもたらすためには、取引の仕組みを作ったり資本を提供したりする人々の意図と目的が変わらなければならない。

人類の進歩のために

人類の進歩のためには、自分ではなく市民の利益を念頭に置いた資本家が必要だ。医師や教師、兵士、消防士などと同様に、資本家には倫理的な社会を作る上で果たす役割がある。顧客と同僚、社会の利害を自身の利害よりも優先させれば、それでうまくいくはずだ。

グロース氏はもう1つの点で正しい。より良い規制が必要だということだ。自己資本比率や規模に左右されない整理・解体の仕組み、システミックリスクの縮小、株主と賃金労働者の利害を融合させる報酬の規則-これらやり残された仕事は大きい。

しかし、悪魔の誘惑による衝動というものは規制の力には動じない。悪魔を退治するには、金融のプロという敵を相手に1人ずつ退けていかなければならない。

高潔の士

「企業の過去最高益のために米国の良心を売り渡してよいのだろうか」とグロース氏は問い掛ける。もちろん、答えはノーだ。魂はどんな高い値段でも売り渡してはならない。しかし、利益以外に基づいた経済もまた、別の種類の悲惨と不正をもたらすリスクがある。今必要とされている薬は、利益を否定することではない。むしろ、金融工学を価値創造と社会の進歩にしっかりと結び付けるような薬だろう

必要なのは頭脳集団ではなく、高潔の士だ。この議論のきっかけを作ってくれたグロース氏に感謝しよう。(テレンス・R・キーリー)

(キーリー氏はソブリン・トレンズの上級マネジングプリンシパルで、金融倫理綱領サイトwww.financialhippocraticoath.org.の開設者です。このコラムの内容は同氏自身の見解です)

☆カテゴリー「持続可能な社会と金融(Finance/Money) 」

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me !!Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/03/04

ノーベル平和賞のユヌス氏、グラミン銀行総裁から解任

【3月3日 AFP】バングラデシュ中央銀行は2日、貧困層向けの少額融資機関グラミン銀行(Grameen Bank)創設者でノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス(Muhammad Yunus)氏(70)を、同銀行の総裁職から解任した。ユヌス氏が2000年に総裁に就任した際、同行の株式の25%を保有する政府の承認を事前に得ておらず、国有企業の総裁就任規定に違反しているためと説明している。

AFPの取材に応じた政府高官は、「法的に、ユヌス氏はもはやグラミン銀行総裁ではない。今後も同氏が総裁になる余地はない」と述べた。

しかしグラミン銀行側は、ユヌス氏の総裁就任は「法的な手続きにのっとったもの」であり、同氏は「しかるべく総裁職にとどまる」と反論している。

■「マイクロファイナンス」生みの親、政府とは対立

ユヌス氏は、貧困層に対する無担保小口融資「マイクロクレジット」の生みの親で、2006年にバングラデシュ人としては初めてノーベル平和賞を受賞、国際的にも高い評価を受けている人物だ。

だが、バングラデシュのシェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相や与党政治家らとの対立が激化しており、高齢であることなどを理由に、辞任圧力にさらされてきた。ユヌス氏が2007年に新政党の立ち上げを示唆したことが、政府との関係悪化の原因とみられている。

ハシナ首相は前年12月、グラミン銀行を「私物化している」とユヌス氏を批判、同銀について「貧しい人々の血を吸い上げている」と糾弾した。同月、ノルウェー人ジャーナリストがユヌス氏について1990年代にノルウェー政府の援助金を使い込んだ疑惑を報じ、同氏はバングラデシュ政府の捜査対象となったが、ノルウェー側の調査で潔白が証明された。

こうしたなか、アブル・マル・アブドゥル・ムヒト(Abul Mal Abdul Muhith)財務相は前月、ユヌス氏に改めて辞任を要求。同氏はグラミン銀行をめぐる公判のため、前月だけで3回も法廷に召喚されていた。

ユヌス氏をとりまく一連の疑いに関して、ノルウェーのエーリック・ソールハイム(Erik Solheim)環境・開発援助相は「非常に悲しむべき展開だ。われわれが目にしているのは、バングラデシュ国内の権力争いだ。ユヌス氏は国内外で評価されおり、常に野党勢力を主導している」とノルウェー通信(NTB)に語った。

☆カテゴリー「持続可能な社会と金融(Finance/Money) 」

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me !!Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/02/17

ブラジル三井住友銀行、ブラジル社会経済開発銀行と協働

【サンパウロ新聞 11/02/14 】 ブラジル国内初の環境投資ファンド

ブラジル三井住友銀行(小西輝久社長)は、ブラジル政府直轄の開発銀行である社会経済開発銀行(BNDES)が組成したブラジル初の環境投資ファンドにおいて協働することとなり、この度、第1号投資プロジェクトへの投資を実行した。
 
同環境ファンドは「ブラジル持続可能性ファンド」と名づけられ、BNDESのほか、ブラジル銀行、ペトロブラス年金基金、リオドセ年金基金、ミナスジェライス州開発銀行(BDMG)など、ブラジルの政府系金融機関と主要な機関投資家と協働して組成されている。
 
ファンド総額は4億2100万レアル(約210億円)。ブラジルの持続可能な発展に貢献すると考えられるプロジェクトが投資対象となり、直接投資を行い事業を支援した上で、数年後に株式売却を企図している。

第1号投資案件となったのは、アマタブラジル株式会社が進める、違法伐採や無計画な焼畑農法などで荒廃が進むアマゾン地方における自然林保護、植林プロジェクトで、対象エリアはロンドニア州の国有地4万6千ヘクタール。
 
また、同プロジェクトは地域住民に対する自然保護啓蒙活動やトロピカルフルーツなどの栽培販売などの他の経済手段を勧奨するなど、世界が注目するアマゾン森林の荒廃を食い止め、生物多様性の観点から産業向けのユーカリ単一植林とは異なる、多種多様な種類の自然林に極力近い植林を目指す。

ブラジル三井住友銀行はこのファンドに対して一部出資をするほか、カーボン・クレジットに関わるアドバイザリー業務を遂行。将来、カーボン・クレジットが創出された際には、購入先との仲介を行う。
 
ブラジル政府が主導する環境ファンドは同国初。ブラジル三井住友銀行は唯一の外国勢として環境ファンドに投資、加えてアドバイザーとして参加している。

同行は2006年にブラジルから日本への初めてのカーボン・クレジットの仲介に奏功、07年にはそのビジネスモデルが、英国フィナンシャルタイムス紙とIFC(国際金融公社)が共催する「フィナンシャルタイムス・サステナビリティ・バンキング・アワード2007」において邦銀として初めて、優秀賞を受賞するなど、ブラジルの環境ビジネスにおける草分けの存在だ。

同行地球環境部の内田肇部長は、「ブラジルでBNDESや主要な機関投資家との協働は、進出日系銀行として極めて大事なミッション。環境ビジネスを横軸に、他の銀行取引において多大なシナジー効果がある」と、ブラジル初の環境投資ファンド参画を梃子(てこ)にした、今後のBNDESとの銀行取引の一層の複合化・拡大を視野に入れたコメントを語った。

☆カテゴリー「持続可能な社会と金融(Finance/Money) 」

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me !!Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/01/29

金融危機「避けられた」、米調査委が最終報告

【1月28日 AFP】2008年の金融危機の原因を調査する米金融危機調査委員会(Financial Crisis Inquiry Commission、FCIC)は27日、「危機を避けることは可能だった」とする最終報告書を発表した。

米議会とバラク・オバマ(Barack Obama)大統領によって設置されたFCICは、18か月をかけ、数百万ページに及ぶ文書の確認や約700人の聴取を実施してきた。その結果「金融機関、政治家、金融規制当局、無責任な借り手のすべてに、世界の金融市場を急落させた原因がある」と結論付けた。

「あの金融危機は回避できた。危機は人間の行動と怠慢の結果であり、自然に起こったわけでも、コンピューター上の(金融)モデルが狂ったためでもない」

その上でFCICは、法律に抵触した可能性のある「複数の個人」について、捜査するよう検察に勧告した。不正行為の詳細については言及しなかった。

FCICはまた、米国は国家として危機の連帯責任を負わなければならないと指摘。「国家として、われわれは責任を引き受けねばならない。異論はあったとしても、われわれは不本意ながら、あるいは進んで、危機を生じさせるシステムと一連の政策・行為に集団的に従った」と述べた。

さらに、ウォール街と政府内で「警告を無視し、システム内で形を取りつつあったリスクに対して疑問を抱いたり理解や管理をすることを怠った者たち」を繰り返し批判し、「へまではなく、失敗だ」と非難した。

☆カテゴリー「持続可能な社会と金融(Finance/Money) 」

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me !!Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/01/06

インドを襲うマイクロファイナンスの悲劇、借金苦で貧困層の自殺多発

12月29日(ブルームバーグ):10月28日の昼すぎ。インド南部のモンドライ村の自宅の庭でくつろいでいたタンダ・スリニバスさんは、助けを求める叫び声を聞いた。妻のショバさんが全身を火に包まれてドアから飛び出してきたのだ。

2人の息子の母でもあるショバさん(30)は、2リットルの灯油をかぶって焼身自殺を図った。救急車を呼んだ医師によると、夫婦は多重債務の返済をめぐって前日に激しく口論。債務には村人に小口融資をしてきたマイクロファイナンス業者からの借金も含まれていたという。

ショバさんは女性債務者の複数のグループのまとめ役で、自身のローン1万2000ルピー(約2万2000円)の利払いを迫られていたほか、2週間前に導入された州のマイクロファイナンス活動規制にもかかわらず、他の女性の借金の肩代わりも要求されていたという。「ブルームバーグ・マーケッツ」誌2月号が報じた。

スリニバスさん(35)は毛布で火を消そうとしたが自分のポリエステルの衣服に火が燃え移り、3日以内に夫妻は2人の息子を残して死亡した。10歳と13歳の息子は今、70歳で病気の祖父と目の不自由な祖母に農村で育てられている。村の男性の多くはアルコール飲料用のヤシのエキス集めで生計を立てており、2人の孫を終日世話できる親族は誰もいないと60歳の祖母は号泣した。

マイクロファイナンスの中心地

ワランガル市から80キロメートル離れたモンドライ村の悲劇は、アンドラプラデシュ州内で数多く繰り返されている。インドの9月末時点のマイクロファイナンス残高53億ドル(約4400億円)の約3分の1は同州で実行された。

警察の報告や報道を基にマイクロファイナンス関連の死亡データを集計している政府機関によると、同州では3月1日から11月19日までに借金などを苦に70人余りが自殺を図った。こうした状況を受けて同州政府は10月15日、マイクロファイナンスの債権回収業者が返済に苦しむ借り手の自宅を訪問して取り立てることを禁止するなどの規制に乗り出した。

インド政府が貧困から抜け出せないでいる人々に十分な教育や医療、仕事を提供できていない中で、貧困層の生計を助けるはずの小口融資を提供するマイクロファイナンスが皮肉な展開を見せている。

皮肉な展開

マイクロファイナンスで融資するのは「麻薬販売に似ている」と話すのはインドの格付け会社マイクロ・クレジット・レーティングス・インターナショナルのマルコム・ハーパー会長(75)だ。マイクロファイナンスなどのテーマで20余りの著作のある同会長は「アンドラプラデシュ州の読み書きのできない女性たちに融資する業者はもっと責任を持つべきだ」と言う。

業者が女性たちをどう説得して借金させたかを調査しているカカティア大学のK.ベンカト・ナラヤナ教授(経済学)は、「マイクロファイナンスは女性の力を高めるはずだったが、業者が社会や経済の進展を逆行させ、融資を受けた女性を結局奴隷のようにしてしまった」と指摘する。

インドで急拡大するマイクロファイナンス・ビジネスは世界的な現象の一部にすぎない。慈善事業として元来始まったマイクロファイナンスはここにきて成長や高リターンを求める民間資本を引き付けている。

メキシコの元非営利団体(NPO)で現在は貧しい労働者向け融資で最大の銀行であるコンパルタモス銀行は2007年に約4億6700万ドル規模の新規株式公開(IPO)を実施した。今年8月にはインドのマイクロファインナンス最大手SKSマイクロファイナンスが163億ルピー規模のIPOを行っており、著名投資家ジョージ・ソロス氏のファンドもSKSに出資するなど、同業界への関心は高まっている。

誤った方向

アンドラプラデシュ州の事態はマイクロファイナンス事業の先駆者で06年にノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行創業者のムハマド・ユヌス氏(70)のビジョンとはかけ離れている。

元経済学教授のユヌス氏はバングラデシュで銀行融資を受けられない貧しい人々に小口の事業資金を貸し付ける事業を1976年に開始。それ以来、98億7000万ドルを融資して87億6000万ドルを回収した。833万人の借り手のうち女性は97%を占めるという。

ユヌス氏はマイクロファイナンスで利益を上げることに反対しないとしながらも、貧困層の支援という本来の目的からそれて大もうけを狙う業者を厳しく非難している。バングラデシュの首都ダッカから電話インタビューに応じたユヌス氏は「商業化は誤った道だ」と述べ、融資金利の目安は資金調達コストに10%上乗せした水準だろうと語った。

曲解

インドのマイクロファイナンス業者は銀行から平均で13%以上の金利で資金を調達し、貧困層に貸し付けているが、業界団体マイクロファイナンス・インスティテューションズ・ネットワークのアロク・プラサドCEOによると、融資金利は36%まで上がることもあるという。

一方、ユヌス氏によると、バングラデシュのグラミン銀行の金利は教育ローンで5%、住宅ローンで8%。物乞いには無利子で貸し付けており、主な融資金利は20%が上限だという。

ユヌス氏は「マイクロファイナンスが乱用され曲解されている」と述べ、「これは私が作り出したマイクロクレジットとは違う」と嘆いた。

☆カテゴリー「持続可能な社会と金融(Finance/Money) 」

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me !!Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧