カテゴリー「社会的不平等・貧富の格差」の166件の記事

2009/11/18

餓死する子供、5秒に1人 食糧の不均衡分配が原因と

ローマ(CNN) 世界では現在、多くの子供たちが飢餓状態にあり5秒に1人が餓死していると、潘基文(バン・キムン)国連事務総長が16日、同日開幕した世界食糧安全保障サミットで明らかにした。

国連食糧農業機関(FAO)が主催する同サミットには、全世界の60カ国・地域から首脳が集まり、3日間の会期で世界の食糧問題を討議する。

潘事務総長によると、世界で餓えに苦しむ人々は10億人以上に達し、子供の死者は年間6000万人。1日あたり1万7000人が死亡しており、5秒に1人の割合で餓死しているという。

事務総長は2050年には世界の人口が91億人に増加すると予測されていると指摘。食糧の不均衡な分配が続けば、さらに餓えに苦しむ人々がさらに増えると懸念を表明した。

また、地球温暖化の影響でヒマラヤ山脈の氷河がとければ、農作物の収穫量が減り、中国だけで3億人分の食糧に影響、アジア全体では10億人が食糧難になるとしている。

人口の増加と急速な温暖化の面から、食糧問題は緊急の課題だとして、問題解決に向けた対策を話し合う。

◇米世帯の15%が十分な食事取れず 農務省統計で過去最悪

ニューヨーク(CNNMoney) 米国で十分な食事を取れない世帯が統計を取り始めて以来最悪となる1700万世帯に達したことが、米農務省が16日に発表した2008年の統計で分かった。

それによると、十分な食事を取れない世帯は全体の14.6%に上り、07年の11.1%(1300万世帯)から増加。95年に統計を取り始めて以来、最も多かった。

中でも、食べる量や回数を減らすなど安定的に食事ができなくなった世帯は全体の5.7%を占め、こちらも過去最悪。子供がいる世帯でも、全体の1.3%に当たる50万世帯強が食べる量を減らしていることが分かった。

この背景には貧困があると農務省は分析。オバマ大統領も対策を強化する必要があるとの認識を示し、「雇用回復などを通じて家計が圧迫されている状況を緩和し、飢えの増加傾向を食い止める」と表明した。議会に対しては、子供の飢えを食い止めることを目的とした「児童栄養法案」を通過させるよう促している。

◆社会的不平等・貧富の格差

◆生き方・人道・規範・倫理

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me!人気blogランキングへ
Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/11/13

一人親世帯の貧困率54・3%、OECDで最悪

厚生労働省は13日、日本の一人親世帯の「相対的貧困率」(2007年)が54・3%に上るとの調査結果を発表した。

母子家庭や父子家庭などの半数以上が貧困状態にあることになり、経済協力開発機構(OECD)の集計では、加盟30か国中で最も高い。同省は10月に国民全体の相対的貧困率を15・7%と発表したが、一人親世帯が貧困率を押し上げていることがうかがえる結果となっている。

相対的貧困率は、国民の所得を順番に並べた時に、真ん中の人のさらに半分の額を「貧困線」と定め、それに満たない人の割合を示したもの。今回貧困線は、07年の国民生活基礎調査を基に114万円とされた。

今回の調査は、世帯主が18歳以上65歳未満で子どもがいる家庭を調べた。一人親世帯の貧困率は1998年の63・1%よりも8・8ポイント、04年の58・7%からは4・4ポイント改善したが、記者会見した山井和則政務官は「労働者全体の賃金が下がっており、相対的に貧困率が改善しているだけ」と説明した。一方、大人が2人以上いる世帯の場合は貧困率は10・2%で、一人親世帯との差が大きかった。

07年の母子世帯数は約71万7000世帯、父子世帯数は約10万世帯。

(読売 11/13)

◆社会的不平等・貧富の格差

◆生き方・人道・規範・倫理

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me!人気blogランキングへ
Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/10/29

予防可能な病気で死亡する子どもは年間30万人、紛争国スーダン

【10月28日 AFP】ダルフール(Darfur)紛争を抱えるスーダンでは、予防可能な病気により5歳未満で死亡する子どもの数が毎年30万人以上にのぼっており、うち3分の1は生後1か月以内に死亡している――。ユニセフ(UNICEF)が27日、このような統計を発表した。

ユニセフ・スーダン事務所のニルス・カストバーグ(Nils Kastberg)所長が明らかにしたもので、スーダンでは毎年、30万5000人の子どもが予防可能な病気により5歳未満で死亡しており、そのうちの11万人は生後28日以内に死亡しているという。

人口5億5000万人のラテンアメリカとカリブ海諸国で出産が原因で死亡する女性は1年に1万人未満だが、人口約4000万人にすぎないスーダンでは毎年約2万6000人の女性が出産が原因で死亡しているという。

カストバーグ所長は「優先順位を正しく付けて対処する必要がある。わたしが最近出向いたある街では、戦車は20台あるのに救急車はたったの1台というありさまだった」と話した。

同国は現在も紛争状態にある。北部と南部の間で20年間にわたり続いてきた内戦が03年のダルフール紛争の引き金となり、この紛争ではこれまでに推定30万人が死亡している。また、05年に自治領となった南部の一部地域では、現在も部族抗争が続いている。

◆社会的不平等・貧富の格差

◆生き方・人道・規範・倫理

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me!人気blogランキングへ
Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/10/21

日本の貧困率、06年は15.7% 97年以降で最悪、OECDで4番目

長妻昭厚生労働相は20日、国民の経済格差を表す指標の一つとなる「貧困率」が2006年は15.7%で1997年以降で最悪の水準だったと発表した。子供の貧困率は14.2%だった。政府が貧困率を算出して公表するのは初めて。長妻厚労相は「子ども手当の支給を含めて改善策を打ち出したい」としている。

今回算出した貧困率は全世帯の可処分所得を1人当たりに換算して高い順から低い順に並べた場合に中央となる人の所得(中央値)の半分に満たない人の割合。子供(17歳以下)の貧困率は全体の中央値の半分に満たない子供の割合となる。3年に1度実施している国民生活基礎調査結果から算出。全体の貧困率は97年が14.6%、00年が15.3%、03年が14.9%。子供の貧困率は97年が13.4%、00年が14.5%、03年が13.7%だった。

経済協力開発機構(OECD)公表の貧困率では00年代半ばの比較で、日本(14.9%)は加盟30カ国平均(10.6%)を上回り、メキシコ(18.4%)、トルコ(17.5%)、米国(17.1%)に次いで4番目に高かった。

(日経 10/20)

◆社会的不平等・貧富の格差

◆生き方・人道・規範・倫理

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me!人気blogランキングへ
Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/10/16

全世界で10億人以上が栄養失調状態と、WFPとFAO報告

(CNN 10/15) 世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)は14日、世界の食糧事情に関する最新報告書を公表し、10億人以上が栄養失調状態にあると述べた。6人に1人が満足すべき栄養を摂取していない現状は21世紀の今日、受け入れがたい事実だと主張し、国際的な景気後退が状況をさらに悪化させているとも警告した。

16日に「世界食糧デー」を控え、報告書を発表した。栄養失調状態に直面する住民のほぼ全員が開発途上国にいると指摘。慢性的な食糧不足状態に陥っているのは、アジア太平洋地域で推定約6億4200万人。サハラ以南のアフリカ諸国で2億6500万人、南米、カリブ海諸国、アフリカ北部や近東で約9500万人。

先進国では約1500万人としている。

景気低迷を受け、各国政府が金融市場などを安定化させるための資金を重点配分したことで、農業、食糧配給での財源が減らされ飢餓や栄養失調を煽ることになったとも指摘し、各国は経済対策同様、中長期的な農業対策にも必要な資金を投じるべきだと強調している。

◆社会的不平等・貧富の格差

◆生き方・人道・規範・倫理

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me!人気blogランキングへ
Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/10/12

スーダン南部で深刻な干ばつ、150万人が草で飢えしのぐ

【10月12日 AFP】いまだ内戦の痛手からの回復途上にあるスーダン南部の農村地域では現在、初夏の深刻な干ばつが原因で作物が育たず、百万人以上が草を食べて飢えをしのぐ状況に陥っている。

東赤道(East Equatoria)州のLobira Boma村で、Latuka族の女性が食べ方を見せてくれた。すり鉢代わりの石のくぼみで草をすりつぶし、細かい粉にする。「これをこうやって水に浸して、それから食べるんだ。毎日これを食べているよ」

この地方では、農民はソルガム(モロコシ)や雑穀、ピーナツなどを育てているが、これらの作物の栽培はなによりも雨が頼りだ。今年は5~6月の大干ばつで作物がほぼ全滅してしまった。「収穫がなく、食べるものがない。市場で穀物を買わなくてはならないが、そんな金はわれわれにはない」と副村長。

しかし、地元の市場にも、果物や野菜は並んでいない。ケニアやウガンダから遠路はるばる運ばれてきたペットボトルに入った水や炭酸ドリンク、ビスケットがあるだけで、どれもとても高値だ。

現地のカトリック教会で食糧確保と栄養指導を行っているデニス・オクム(Dennis Okumu)氏によると、東赤道州は肥沃な土地と豊富な資源に恵まれ、昔からスーダン南部全域の食料庫の役割を果たしてきたが、今年はまったく様相が違うという。「主食はソルガム。ソルガムができなければなにもない」

世界食糧計画(WFP)によると、干ばつに加えて物価上昇や部族間抗争の増加で、南部スーダンに暮らす150万人の食糧事情が脅かされている。

◆社会的不平等・貧富の格差

◆生き方・人道・規範・倫理

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me!人気blogランキングへ
Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/10/11

イスタンブールの「裏の顔」撮影、写真展も 夜勤の運転手

イスタンブール(CNN 10/11) ハンドルを握る夜の街で、窓越しに浮かび上がる貧しい人々の生活。その実態をだれかに伝えたい――。当地のタクシー運転手、セブケト・サヒンタスさんは深夜勤務の合間に、街で出会う路上生活者や子どもたちの姿を撮り続けてきた。市内のギャラリーでは今月、「夜の向こう側」と題したサヒンタスさんの写真展が開かれている。

サヒンタスさんのタクシーはその日も深夜から夜明けまで、市内の歴史地区や、高層ビルの立ち並ぶ金融街を走り続けた。騒音に包まれた高架下で車から降り、道を渡ってカメラを構える。コンクリートの路上にうずくまるように、ホームレスの男性2人が眠っていた。一瞬立ち止まってシャッターを押すと、サヒンタスさんは静かに車に戻っていく。

19歳の時から運転手を続けてきた。カメラを初めて手にしたのは、5年前に夜勤を始め、華やかな街の裏側を目の当たりにした時のこと。最初は「オンとオフのボタン以外、カメラのことは何も知らない」素人だったという。

はだしのままバス停で眠る路上生活者。その隣では、広告のモデルがほほ笑んでいる。「こういう対比をとらえる瞬間に、やりがいを感じる。幸せそうにほほ笑む人々に不幸な人々のことを知ってもらい、何とかしてもらいたいんだ」と、サヒンタスさんは語る。

イスタンブールでは今月初め、国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会が開かれた。「専門家は国内総生産(GDP)で経済を測ろうとするが、問題はそれがどう配分されるかだ。一握りの人々がすべてのお金を独占していたら、それは国の豊かさではなく、貧しさを示すことになる」――というのが、サヒンタスさんの意見だ。

トルコは過去10年間、ほぼ一貫して経済成長を続けてきたが、一方で国民の2割が貧困ライン以下の生活を強いられている。昨年来の世界的な経済危機で輸出産業は深刻な打撃を受け、失業率は過去最悪を記録した。サヒンタスさんの働くタクシー業界も、利用客の減少で重苦しいムードに包まれている。

だが同僚の運転手たちは、写真家としてのサヒンタスさんの活躍ぶりに拍手を惜しまない。「友人として誇らしいし、作品も好きだね」と、ある運転手は語る。「それに、自分たちも何か新たなスキルに挑戦したい、という気持ちにさせてくれるんだ」

サヒンタスさんの作品は最近、国内外から注目を集めているが、写真で生計を立てるほどの収入は得られない。サヒンタスさんの仕事は今も、そしてこれからも、夜勤のタクシー運転手だ。

◆社会的不平等・貧富の格差

◆生き方・人道・規範・倫理

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me!人気blogランキングへ
Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/09/18

不況が食糧援助を直撃、20年ぶりの低水準 世界食糧計画

(CNN) 国連の世界食糧計画(WFP)は16日、不況の影響で世界の飢餓人口が初めて10億人を突破する見通しだと発表した。今年の食糧援助予算としてあと30億ドル(約2700億円)が必要だと訴えている。

WFPによると、経済危機と食糧費高騰のダブルパンチで各国政府などからの寄付が減る一方、援助を必要とする人は増え、食糧援助の規模は20年ぶりの低い水準にまで落ち込んだ。

今年は世界74カ国で1億800万人の食糧援助を目標としているが、目標達成に必要な67億ドルのうち、実際に確保できたのは27億ドルにとどまっている。

このままでは10月以降、ケニアやソマリアで行っている援助は50%の削減、バングラデシュでの援助は80%の削減を強いられる見通しだという。

◆社会的不平等・貧富の格差

◆生き方・人道・規範・倫理

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me!人気blogランキングへ
Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/26

売るのは子どもか、腎臓か パキスタン貧困層の苦悩

パキスタン北部サルゴダ(CNN) 借金を返すために、子どもを売るか自分の腎臓を売るか――パキスタン農村部の貧困層の間で、経済的に追い込まれ、厳しい選択を迫られる人々が後を絶たない。同国では最近、臓器売買を禁止する法律が成立したが、腎臓移植は法の抜け穴をくぐって続けられている。

モハメド・イクバルさん(50)は地主から借金の返済を迫られ、腎臓の提供を決意したばかりだ。すでに手術に備えた検査も済ませた。これで10―15万円を工面することができる。

農場で働くラブ・ナワスさんは、約1年前に腎臓の摘出手術を受けた。結婚式の費用から妻と子ども6人の医療費まで、地主から借金を重ねた結果、「妻子を売るか、腎臓を売るか」の選択を強いられたという。

「子どもたちを売り飛ばすくらいなら、腎臓を売るほうがましだった。金を返すためにはほかに道がなかった」と、ナワスさんは振り返る。腹部から背中にかけて、30センチほどの傷跡が残った。体力が落ち、手術前と同じ働き方はできなくなった。農場周辺の村には同じような傷跡を持つ人々がいくらでもいると、ナワスさんは語る。

パキスタンはこれまで、臓器売買が横行する「臓器の市場」として知られていた。年間2000件の移植手術が行われ、このうち1500件は受け手が外国人。手術を目的に同国を訪れる患者は、「移植客」とも呼ばれた。07年には臓器売買が法律で禁止されたものの、実態に大きな変化はない。ナワスさんが手術を受けたのも、禁止法の施行後だった。

ナワスさんは、手術を受けたラワルピンディ市内の病院にCNN取材班を案内。医師に手術記録の開示を求めたが、「記録は患者が退院したら破棄することになっている」と断られた。病院側はCNNの取材に、「法律には従っている。当院は腎臓提供者と移植を受ける患者との仲介には一切かかわっていない」と繰り返すばかりだった。

(CNN 7/26)

◆社会的不平等・貧富の格差

◆生き方・人道・規範・倫理

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me!人気blogランキングへ
Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/07/23

外国企業に収奪されるアフリカの土地、新たな被支配の構図

【7月22日 AFP】世界の耕作地が不足し、食糧を増産する必要に迫られている国々がアフリカ大陸に目を向けるなか、かつて植民地化されていたこの大陸は対応を誤ると新たな被支配の時代に入る可能性があると、専門家らが警鐘を鳴らしている。

その一方で、外国に広大な土地を貸し出すと、アフリカの食糧不足が解消されるとともにさらなる開発がもたらされると、期待を寄せる人々もいる。

■アジアの企業とリース契約

2008年、韓国の物流企業・大宇ロジスティクス(Daewoo Logistics)はマダガスカルで、320万エーカー(約130万ヘクタール)の農地開発を行うための第一段階の承認を、マダガスカル政府から得たと発表した。しかし、この計画はその後、マダガスカルの政情不安が原因で撤回された。

当初の合意では、同社はトウモロコシを年間400万トン、パーム油を年間50万トン生産する予定だった。

ケニア政府は前年12月、カタール政府と土地のリース契約を結んだことを発表した。カタールから港や道路、鉄道などの建設に350万ドル(約3億2700万円)の投資を受ける見返りに、同国に10万エーカー(約4万ヘクタール)の土地を貸し出すという内容だ。

中国・重慶(Chongqing)の種子会社「Chongqing Seed Corporation」は前年5月、穀物価格の世界的高騰に対処すべく、タンザニアの740エーカー(約300ヘクタール)の土地を借り受けてコメを栽培することを明らかにした。

こうした動きについて、ある専門家は次のように危惧(きぐ)する。「投資をして技術を駆使することで、食糧生産高を上げることは可能だろうが、アフリカ人の雇用を創出することにはならないのではないか」

■アフリカ内部でも分かれる意見

ところで、ケニアのムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領は、カタール政府とのリース契約を発表した数週間後に、国民約1000万人が食糧不足に直面しているとして国家の緊急事態を宣言し、4億ドル(約370億円)の対外援助を要請した。
 
この契約について、ケニアのある弁護士は、カタール側が油田の権益の一部譲渡には一切触れていないことから、「不平等」なものだと批判する。

国際食糧政策研究所(International Food Policy Research Institute、IFPRI)は4月の報告書で、「アフリカの希少な資源の争奪戦にほかの役者も参加するようになると、途上国の社会的・政治的な不安定の度が増すだろう」と警鐘を鳴らしている。

だがナイジェリアのあるエコノミストは、アフリカの多くの国でインフラが整備されておらず開発も遅れている点を挙げ、開発のための土地の貸し出しは成長の道筋をつけるものだと主張している。

■G8では土地取得規制の方針が示されたが・・・

2002年の国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organisation、FAO)の報告によると、アフリカの耕作可能な土地8億700万ヘクタールのうち、耕作が行われているのはわずか25%。

一方で、大規模な農地開発には、生態系が破壊される恐れがあるとして、環境保護団体の目が光っている。

今月初めにイタリアのラクイラ(L'aquila)で開催された主要国(G8)首脳会議(サミット)では、先進国側が、外国企業などによる途上国の土地取得を規制する計画を発表した。 

これについて、食糧問題を担当する国連(UN)のオリビエ・デシューター(Olivier De Schutter)氏は、「投資する側には何らの義務も課されない。数百万ヘクタールもの土地が、簡単な契約書のもと、タダ同然で売られている。こうしたことはすべて、人々に知られることなく行われている」と話している。

◆社会的不平等・貧富の格差

◆生き方・人道・規範・倫理

☆持続可能な社会と金融CSR【HP版】はこちら♪

☆「環境と金融」HP開設6周年を迎えて

★いい情報に出会えたと思われた方は、Click me!人気blogランキングへ
Blog_ranking_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧